損傷した阿賀野を見ながら雷は医務室の前に座っていた
「心配かい?」
と言われて顔を上げると其処には日本武尊が立っていた
「はい・・・私は初めてあの鎮守府に着任したときに色々と教えてくれましたから・・・」
と言って鎮守府にいた頃の思い出を思い出していた
「・・・なに、阿賀野は無事だ・・・手当が終わり次第、近くにいると良い・・」
「はい・・わかりました」
と言うと医務室のドアが開き手当てが終わったと言ってベットで寝ている阿賀野を見せた
「阿賀野さん!」
雷が近づいて叫んでも阿賀野は寝息を立てて寝ていた
「zzz・・・」
「あらあら、寝ちゃってるわね、しばらくはそのままにしておきますか・・・」
と言って日本武尊はそのまま医務室から出て行ってドックに向かった
ドックに着くと早速報告を受けた
「いまここをみてみましたが、かなりじょうたいはわるいです。ここでしっかりとしたかいそうをしないと・・・」
と言って改装内容を見るとそれは寧ろ新造と言って良いかもしれないくらい大規模なものだった
「もしこれをするとしたらどれくらい掛かる?」
と日本武尊が改装に掛かる時間を聞くと
「んー、おおまかではありますがだいたいふつかくらいかと・・・」
「そっかー2日かー、え!?2日!?」
余りにも短い時間に日本武尊は思わずおどろいてしまった
「はい、いまここにはようせいがいっぱいいます、なのでしごともぶつりょうでかなりはやくおわらせられます」
と言っていつの間にか大量に集まっていたようせい達に驚いた
「お、おう・・じゃあさっそくだけどお願いできる?あ、あと作ってほしい艦があるんだけど・・・」
「わかりました。じゃあここからここまではあがのさんのしゅうりを、あとののこりはけんぞうしましょう」
と言って阿賀野の修理をする班と建造する班と分かれて作業を始めた
「・・・それで、なにをけんぞうするんですか?」
と残ったようせいから聞かれると
「ああ、実はね・・・信玄か虎狼型か輸送艦の建造をお願いしたいなって思って」
「ああ、そういうことですか。ちょうど、せんすいかんもできあがりますし、ぜんぶつくろうとおもいます」
「え!?でも疲れるんじゃ・・・」
と言うと
「いえ、われわれはけんぞうどのしごとをするのがしごとですから、それにきゅうけいはとらなくてもいいんです!」
と言ってやる気に満ちた顔で言った
「へ、へえー。ま、まあ無理しないようにね・・・」
「はい、わかりました」
と言うと残った妖精たちで早速建造の準備がされ、その日は終わった
次の日ようせいさんによばれて地下基地に行くと其処には出来上がり飾り付けまでされた2隻の潜水艦がいた
「やまとたけるさん、かんせいしましたのでさっそくしんすいしきをはじめてください」
と言って出来上がった潜水艦に触ると潜水艦自体が光だしそれが固まって人の形となった
「ん?あれ?何でここに?それにこれは・・・人の身体・・どうして・・」
「あれ?お姉ちゃん?」
と言って謎に思っている2人の女性に日本武尊は話しかけた
「ちょっと良いかい?」
「ん?貴方は?・・・もしや!」
潜水艦から出てきたお姉ちゃんと呼ばれた女性は日本武尊をじっとみて驚いていた
「ええ、貴方の思っている通り。私は日本武尊よ」
「か、閣下でありましたか!」
と言って敬礼をすると
「ああ、そう言うのは良いから、ここでは自由に過ごすのがポリシーだしね」
と言って堅苦しいのはやめてほしいと言った
「それで、貴方の名前は?」
「は!私は呂203潜水艦と・・」
「私は姉妹艦の呂205であります」
と言って自己紹介をした
「うん、よろしく203、205」
「「はい、よろしくお願いします」」
と言って早速2人を地上に出して全員に紹介をした
「よろしくね“ニオミ”“ニコ”」
「ニオミ?」
と言って剣風の言った言葉に満風が不思議に思った
「ねえ、剣ちゃん。どうしてニオミとニコなの?」
とどうしてそう言い方なのかを聞くと
「え?だって203と205て言うじゃん。番号だとなんか嫌だから渾名を考えてみたの」
「ああー成る程ー」
と言ってそう言った理由を理解した
「それじゃあよろしくねニオミ、ニコ」
「はい」
「よろしくお願いします」
と言って2人とも握手をした
「じゃあ早速、今日の仕事に行ってもらおうか、今日は資源がいっぱいになるまで回収をお願いしたい」
「「はい、分かりました!」」
と言って駆逐艦と新たに加わった潜水艦と共に資源採集に行こうとしたとき、イムヤだけ呼び止められた
「イムヤ、ちょっときて」
「はい、何でしょう」
「ちょっと君の艦の改装を行いたいんだけど良いかい?」
「え!改装を?」
と言って日本武尊が改装内容を言った
「ああ、今日来た呂型潜と同じような改装をしたくてね・・・ちょうどこのときだ、ついでに機関の改装をしてあの子達のようにしようと思ったんだ」
「そうですか・・・分かりました、じゃあ改装をしてもらっても良いですか?」
と言って改装には乗り気であった
「おう、じゃあ、暫く動けなくなるけど。少し我慢してもらって良いかい?」
「はい!」
と言ってイムヤはみんなに今日からしばらく行けない理由を説明をする為に駆逐艦たちの行った方に向かった
少しして阿賀野が起きたとのことで雷のことを案じて医務室へ行く事とした
「あ!日本武尊さん」
「おう、雷、調子はどうだい?起きたって聞いたから」
と言ってベットを見ると上半身を起こして座っていた阿賀野が少し怪しむような目でこちらをみていた
「貴方は?」
「あ、私?私はね・・・」
と言おうとすると
「この人は私を助けてくれた日本武尊さんです」
と言って雷が先に紹介をしてくれた
「そうか・・・貴方が雷を助けてくれたのか・・・ありがとう」
と言ってまずは雷の感謝をしていた、よほど雷のことを考えていたんだと思いながら早速、いつもの質問をした
「まず名前は雷から聞いたのでいいとして、どうしてあんな所に?」
と聞くと
「私は、命令をされてここ近海の索敵に出ていた。まあ近々此処の奪回作戦が発動される為に偵察のような物だが・・・」
と言って近々作戦が発動されることを知ったすると
「それで、私はどうすれば良いでしょうか・・・」
「何を?」
突然のことに日本武尊はどう言うことなのかわからなかった
「その・・・ここに来たと言う事は私は帰れるのか、ということです」
何だ、そんな事か、と思って返答をした
「いや、別に強制的にここに居させようとするわけではない、帰るなら自由にしてくれ」
「そうですか・・・」
と言っていると
「阿賀野さん、一緒にここに住みませんか?」
と言って雷が願った
「んー、どうしよう・・・」
と言って考えていると
「じゃあ、ここに残ろうかね、あのクソ提督ならまた仲間を送ってくるでしょ、その時に私たちが回収すれば」
と言って阿賀野もここに残る事に決めた
「やったー!阿賀野さんもここに残るんだ!」
と言って雷が喜んでいた
「ああ、歓迎するよ。ここには一隻も巡洋艦はいなかったからな」
と言って日本武尊も巡洋艦が来てくれた事に喜んだ
「ええ、これからよろしくお願いしますね」
と言って新しく阿賀野が加わり3隻の潜水艦、5隻の駆逐艦、1隻の巡洋艦、1隻の戦艦とだいぶ大御所となっていた
「しかし・・・だいぶ増えたな」
と言って今ここにいる艦艇の数を数えて感想を言った
「此処は元々シンガポールだった所ですよね」
と言って街の方を見ながらそう言った
「ああ、そうだここは元々人がいなかったのでな、ちょうどいいと思って修理して使わせてもらっている」
と言ってここにきた理由を言った
「どうして日本に行かなかったの?」
と阿賀野から聞かれて日本武尊は答えた
「・・・そうだな・・・・強いて言えば・・自由に生きたいから・・・かな」
そう言って窓を見ながらそう言った
「どうして放浪するような生活なんかを・・・貴方なら日本に行くと絶大な影響を与えると思うのに・・・」
と言うと
「その絶大な力はもしこの戦いが終わったらどうなる、必ず国家間の戦争の火種となる。そうなると日本は滅んでしまう、私はそうなることを危惧している」
と言って日本に行かない理由を言った
「そう・・・貴方は其処を考えていたのね、悪かったわね、そう言うの聞いちゃって・・・」
と言って阿賀野も同じように窓に映っている分身を見ながら言った
「そう言えば私の分身って今どうなっているの?」
と言って阿賀野は心配そうに分身を見ていた
「ああ、安心して。今艦の速度をあげる改装と兵装、機関の換装を行なっているわ、これが終われば貴方は今まで以上に艦を動かすことが出来るし武装も強力な物になっているわ」
と言って今後の阿賀野の予定を伝えた
「そう、それは良かったわ。よかったここに来て」
と言ってこちらに来た事によかったと感想を述べていた
「もし来れたら、残った子達にも来て欲しかったわ・・・」
と言って残っている艦艇たちを思っていた
「ああ、ついでなんだがもし本格的に奪還作戦が始まったら私は”ここを離れようと思っている“」
「「え!?」」
日本武尊の発言に医務室にいた2人は驚いた
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