―――大洗女学園三津戸上戦車格納庫―――
大洗女学園に建てられた三津戸上学園戦車道部の車庫。
その車庫の中から外の様子を眺めている人影、赤城は愛用の戦車の1つである○○○の砲塔に腰掛けながら、外にいる大洗女学園戦車道受講者を眺めていた。
「提督、こちらにいらしていたんですね、探しましたよ。」
赤城を探していた女生徒、加賀は○○○に腰掛けている赤城を見つけると安堵したように少し笑い、持っていたバインダーに挟まっている紙の束をめくりながら秘書官の様に赤城に報告し始めた。
「我が三津戸上戦車道の艦隊ですが、当初の予定通り水雷戦隊は明日、大洗女学園戦車道受講者達の教官と共にこちらに到着予定です。
飛龍、蒼龍も、上記の水雷戦隊の指揮をしながら明日着任します。
水雷戦隊の夕立隊、綾波隊の乗組員お呼び艦長の夕立、綾波も明日艦隊と共に着任予定です。」
実はここ大洗女学園には未だに赤城と加賀以外、誰一人として居ないのだ。
赤城と加賀自身も、元々明日到着予定だったのを繰り上げて来ているので特にすることもなく、訓練も出来ず毎日をだらだらと過ごしていた。
これが飛龍だったら、そんなこと理由にならんと、部員を連れて朝昼晩、月月火水木金金で訓練をやるだろうが…………
「飛龍、蒼龍はなるべく早くで俺のところに来るように伝えてくれ。
時間的に無理なら、指揮を夕立隊に委譲しても構わないから。
水雷戦隊は予定通りにと伝えてくれ。」
「了解しました。」
「それと山城達は?」
「山城達第二戦隊は水雷戦隊よりも早く出港させているので、丁度水雷戦隊と同時刻に到着予定です。
といいますか、うちの中戦車以上は第二戦隊に任せていますので、どうしても移動が遅くなるので早めに出港するよう言ったのは提督でしょう?」
赤城の問いかけにすぐさま答える加賀。
これも三津戸上学園からのやり取りなので、お互い特に意識もしないが、傍からみたら軍人か、それに似た教養を受けた者と思うだろう。
「それは上々。
明日には大洗の奴らに自己紹介をしてくれと杏に頼まれたからな。
出来れば全員紹介したかったからな。」
○○○の上から降りる赤城。
既に外にいた西住達、大洗女学園戦車道受講者達は居なくなっている。
「それにしても、今から戦車を探すところからはじめるとわ。
いくら戦車道を廃止していたとはいえ大丈夫でしょうか。」
加賀は心配そうに赤城に問いかける。
この時加賀はしれっと赤城の手を繋いでいたが、今は置いておこう。
もし、西住達が戦車を見つけられなければ、事実上大洗女学園は三津戸上学園のみで戦う事となる。
「既にIV号戦車は見つかっている。
それに、杏に見せてもらった資料にも幾つか戦車が残っている形跡があった。
恐らくは大丈夫だろう。」
戦車が見つかるかに関しては、赤城はさほど心配してい無い。
それよりも、IV号戦車の保存状態から、今後見つけた戦車の大半がボロボロの可能性があり、それを明日までにレストア出来るかの方が心配だった。
「大半の戦車がボロボロだった場合、明日までに最低でも自走可能な状態までには修理出来ないと、教官の指導に影響が出るかも知れないからな。」
加賀からお茶(いつもは緑茶だが、今日は紅茶だった)を貰い、倉庫から出る赤城と秘書官モード(?)の加賀。
「おはよー赤城ー
どうしたのさ暗い顔してさー」
いつの間にか赤城の後ろに居て赤城の背中をバシバシ叩く杏。
「杏か……
いや、今から戦車を見つけたとして、明日までに間に合うかと思ってな。」
「それなら心配する必要は有りません。
我が校の戦車の整備は自動車部に任せますが、既に自動車部には必要な機材とある程度の整備技術を学ばせて居ます。
1日あれば、戦車を自走可能な状態までにはレストア出来るはずです。」
赤城の心配事に、杏ではなく河嶋が答える。
河嶋は昨日から加賀の所で即席ではあるが、作戦立案の方法を教わっており、初めは慢心の連続で加賀を本気で怒らせていた。
一度本気で加賀をキレさせてから、河嶋はだいぶ慢心も抜けて、物事を客観的に見れるようになった。
それでも、加賀曰くまだまだらしいのだが。
そんな河嶋が言うのだから信じようか信じまいか、本気で悩む赤城。
結局は信じるほうにしたのだが…………
「そう言えば杏、最初の練習試合はヤッパリ?」
「ソダネー、あそこにしようと思ってるよー。」
(ΦωΦ)フフフ……………
と悪そうな笑みを浮かべる2人。
傍からみたら、これから犯罪を犯す犯罪者だろうと思うくらい悪どい笑だった…………(泣き目の小山談)
―――それにしても、この紅茶いつもと違うな………………
―――ダッテ午後○紅茶デスカラ…………
―――Σ(゚д゚lll)………………加賀ェ…………
なんとか投稿………………グフ………………orz