残念なことに、最近仲間ができてしまった。私と同じようにネットワークに接続できるほうち仲間が。
『01P、サムス・アランの襲来はまだでしょうか?』
「05IM、彼女は現在地表エリアエルンから空中都市イトラシュへと移動中だ。ガヴォランへと戻ることはないだろう」
『不明、ガヴォランにはアイスミサイルでなければ破壊できないエンキが多数存在します。私の力がなければ先には進めません』
05IMの言うことに間違いはない。ガヴォランより次のエリアフェーレニアへと進むには原生生物であるエンキを破壊する必要がある。エンキは高温状態において高い再生能力を持つため、自身を燃やす炎を消さなければ破壊することは不可能だ。
一応オメガストリームでも破壊できるためにアイスミサイルでなければならない訳ではないが、オメガストリームのエネルギーを考えればアイスミサイルによる破壊が現実的だった。
つまり、彼女はこう思ったのだろう。
「別の所通ればいいか」と!
言うのは簡単だが、この惑星Z.D.Rにてそんなことは難しい。
各エリアはテレポータルかシャトルでなければ行き来はできない。それはXの隔離に使っていたらしい分厚いエネルギーバリアが張られているからだ。道なき道を進む事ができても、エリアから出られる道というのは限定されている。
だから、彼女はファーレニアへと進むことはできないのだ。
「05IM、君は忘れているようだ」
『何をですか?』
「ガヴォランには、ハヌビアへと向かうシャトルがある。封鎖されていたそれに彼女は乗り込んだのだ」
『ありえません。シャトル付近に生息するゴッヅーナは強力な生命体です。また、ゴッヅーナを倒したとしてもシャトルまでのゲートは封鎖されています。彼女の装備では突破はできません」
「可能なのだ」
『何故?』
「サムス・アランは、最強の力スクリューアタックを不正入手しているからだ」
残念な事に、スクリューアタックによってシャトルまでのゲートは開く事ができる。そしてシャトルまでの道を行くためにはアイスミサイルは不要である。
つまり、無視する事が可能だったのだ。
『……不明、彼女のスーツはノーマルスーツでした。水に守られたスクリューアタックを獲得するのは不可能です』
「普通に考えればそうだ。しかし彼女は尋常な存在ではない」
彼女は物理法則の外側に存在している。
彼女がやらかしたのは水中でボムジャンプを行う技だ。
水の抵抗があるため、床に付いていない箇所にボムを設置してもその爆風で飛び上がることはできない。床の上ならば地面を使ってのエネルギーがあるため多少の上昇があるのだがそれなら普通にジャンプした方が高所に届く。
それでも水中でのジャンプは地上のソレとは異なり高所へと届くことはない。
なので、彼女は地上でのボムジャンプの勢いを『保存した』
よく分からないと思うが、私もよくわからない。物理法則はよそ見しないで欲しい。
やっている儀式は簡単で、水中でボムジャンプをしたのちにモーフボール形態を解除するだけ。その状態が『保存状態』だ。そしてその『保存状態』で水中の地面に付かない場所に設置されたボムの爆風でボムジャンプを行うと、なんか跳ねる。
そのなんか跳ねるそれで高度を稼ぎ、スクリューアタックを盗み取っているのだ。
「つまり、スクリューアタックを獲得した彼女にとって、アイスミサイルは必要なモノではないのだ」
『……彼女は自分の力を取り戻すつもりはないのですか?』
「無いようだ。ディフュージョンビームやスピンブースト、バリアスーツやグラビティスーツも放置したままにイトラシュへと向かったのだから」
『………………』
通信越しに、05IMの感情が理解できる。
『01P、私はしばらく通信に応答できません』
「05IM、気にすることはない。どのみちもうすぐこの惑星は砕け散る」
『理解しました。
そうして、05IMは不貞寝した。
……尚、05IMに言うべき事ではないかもしれない事実がある。
鳥人族のボスである彼は、温度低下への耐性を持つ。その為にアイスミサイルよりスーパーミサイルの方が有効である事を。
これを知ったら05IMはヤケ酒でも飲むのではないだろうか? 彼のエリアには自然が多いから、作れるかもしれない。
そんな事を思いながら、サムス・アランが鳥人族のボスを2分もかからず始末する様子を見ていた。
スキップされるE.M.M.I.の2体目、アイスミサイルの青いヤツでした。
個人的にオメガキャノンで狙うのが苦手なヤツだったのでちょっとホッとしています。シャインスパークで左上に行き、左のゲートをチャージビームで開けてから右に陣取って破壊するのが最速です。しかし少しミスすると照準画面の上に行き見えなくなるのです。心眼で狙えるほどエイムうまくはないので、沢山のサムスがあそこで串刺しになりました。