現在・・・彼らは、【ビースト】から逃げていた。
「なんか、【アレ】俺見て・・・キレてる?」
「フラッシュバンなんて投げつけたりするから、ターゲットされたんですよ!!」
とぼける彼に対して彼女はキレる。
憤怒の叫びが聞こえている下町に潜み
二人は、息を整えている。
「アナタは、よく体力が持ちますね?」
苦笑いしながら言う。
「こんなこと何回も、体験したら慣れた」
その問いに驚く顔する彼女
そういえば【スーツ】を着ずにここまで走って息を切らしてない?
あり得ない・・・10㎞近く走ったはずなのに・・・
私と同じスピードで・・・
「あなた・・・何者?」
「知るか」
そんな会話は、長く続かなかった。
俺は、嫌な予感から上に顔を向けて確認する。
「バレたか!!」
その声と同時に空が明るくなる。
「敵さんめんどくなって、この辺一帯を焦土するつもりかな?」
【ビースト】の口に光球が集まっている。
私は、悟ったある意味で、この光景は・・・
目の前の光景が、人生最後だと・・・諦めていた。
俺は、目の前の理不尽な怪物が嫌いだ。
圧倒的絶望それでも人は、前に進む
それが視界に入った。
彼女が持っていた荷物が
それに向かって叫ぶ
「来い!!」
今となっては、アレは偶然ではなく必然だったのだろう。
同時に、黒を纏い変わる。
私が、気が付くと其処に居たのは「黒」と言うのが相応しいスーツを纏う彼だった。
間髪入れずに、双方の視線が交わるとほぼ同時に仕掛けた。
【ビースト】の大振りの腕を躱して心臓部への渾身の一撃を放つ
持っている端末が、警報音を鳴らし画面には「異常重力波を検知」と表示される。
【ビースト】が粒子なって飛んでいく
論文や僅かな映像資料でしか観たことない現象
【ビースト】の死
別の場所
女性の笑い声が聞こえる。
「アッハハハ、アイリスの計画がこんな形で狂うなんて」
彼女が、見ているディスプレイが魅せる光景ソレは・・・
黒いOBスーツを纏うモノが、その生存本能のままに【ビースト】を屠る姿だった。
彼女は、座り笑う。
漆黒の衣装を纏う彼女は、砂粒程度の希望を我が物とするべく笑う。
対照的に白い衣装の彼女は、名はアイリス
「
映像からの結果に、冷淡に告げる。
彼女は、大義のための犠牲として彼を選んだ。
全てを救うための生贄へ
だからこそ彼には、試練と力・・・絶望を与えよう。
これが私の慈悲
「全ては、世界平和の為に」
だが、これは彼「遠山大地」の物語である。