更新が遅れた理由はシンプルです。
リアルが多忙で気分転換にゲームをしていると、ついハマってしまいました。
こんな感じですが、皆様に楽しんで頂ける作品を作るよう努力します。
神のいかずち
アークエンジェルがオノゴロ島に近付くと大型の飛行艇がこっちに向かって来るが、以前のように攻撃を受ける事はない。
オーブに向かう時に事前に連絡を取っていたからだ。
オノゴロ島の戦艦用ドックにアークエンジェルが収納された頃、キラと俺は艦内通路を通り、フリーダムとフューチャーが収納されている格納庫に向かっている。
「キラ!!」
後ろから少女の声が聞こえ、振り向くと金髪の少女が突然現れてキラに飛び付いてくる。
キラは支えきれず、その少女ごと後ろへ倒れてしまう。
俺も突然の事態で唖然と倒れた二人を見ている。
「カガリ?」
カガリ…?
まさかこの少女がカガリ・ユラ・アスハ…。
「…このバカァ!!お前…お前…!」
キラの上に乗っているカガリ・ユラ・アスハはキラの姿を見て安心したのか、目を閉じて大粒の涙を流している。
「死んだと思ってたぞ、この野郎!!」
「ごめん」
「本当に生きてるんだな?」
「生きてるよ。戻ってきたんだ」
いつの間にか二人だけの空間になってしまっている。俺はそんな二人を黙って見ている。
「「!?」」
俺に見られている事に気付いた二人は慌てて起き上がって距離を取る。
「だ、誰だお前は!い、いつからそこにいた!?」
「…あんたがキラに抱き付く前からだが…「うわぁー!!///」…いきなり何をする?」
見られていた事への恥ずかしさのせいか、顔を赤くしたカガリ・ユラ・アスハが右ストレートで殴りかかってきた為、それを左手で受け止める。
カガリ・ユラ・アスハは顔を赤くしながらも俺を睨んでくる。
それを呆れながら見ていると、キラがカガリ・ユラ・アスハを止めるように声をかける。
「しょ、紹介するよカガリ。彼はダン・ホシノ。幼い頃からの僕の親友だよ」
キラから俺の紹介を聞いたカガリ・ユラ・アスハは少し驚きながらも落ち着いたのか、俺に受け止められていた右手を引っ込める。
「ダン…それじゃあ、お前があいつの言っていた…」
〝あいつ〟…?
「ダン、彼女は…」
「カガリ・ユラ・アスハだ。カガリと呼んでくれ」
「…ダン・ホシノだ」
キラが紹介する前に彼女が自分から自己紹介をしてきた為、俺も自己紹介をしてそれに答える。
「…実は、お前達に話したい事がある」
カガリの真剣な表情を見てキラと俺は互いを一度見合わせてから彼女を連れて格納庫に向かう事にした。
「そっか。アスランに会ったんだ」
格納庫に着いたキラと俺は、カガリからキラとアスランが死闘を繰り広げたオノゴロ島でアスランを見つけた事を聞く。
「知っていたのか。アスランの事を」
「ああ。少し前からな」
カガリからの話によると、アスランとは無人島に遭難した日に知り合ったらしい。
どうりで無人島で合流したアスランの様子がおかしいと思った。
カガリはフリーダムを見上げながらアスランの話を続ける。
「キラを探しに行って見つけたの、あいつだったんだ。滅茶苦茶落ち込んでたぞ、あいつ。キラを殺したって、泣いてた」
「あの時、アスランはタキ大尉を殺した。そう思ってた。でも生きていて、でも僕は、アスランとダンの仲間を殺した。アスランが僕を恨んでも、無理もないと思う」
悲しそうに語るキラの話を聞き、俺は腕を組んだまま黙って目を閉じ、プラントで療養していたキラを思い出す。
キラは既に克服しているが、何だか複雑な気分だ…。
そんな雰囲気を吹っ飛ばすように、カガリは別の話を切り出す。
「小さい頃からの友達だったんだろ、お前ら」
「…まあな」
「ダンとアスランは昔から凄くしっかりしててさ、僕はいつも助けてもらってた」
キラ昔を懐かしむように語っている。
その途中キラはたまに俺に対し優しい笑みを見せる。
「なんで…その…そんなアスランとダンと戦ってまで、地球軍の味方をしようとなんて思ったんだ?」
「え?」
カガリの質問にキラが少し驚き、それに戸惑いながらも彼女は質問を続ける。
「いや…だってさ、お前…コーディネイターなんだし、そんな…友達と戦ってまでなんて…なんでだよ」
「…」
キラはカガリの質問に対し、少し間をあけてから答える。
俺は腕を組んで目を閉じながら静かに聞く。
その理由をプラントで全て聞いて知っているからだ。
「僕がやらなくちゃ、みんな死んじゃうと思ったから。僕、コーディネイターだし」
キラはフリーダムの方を向いて話を続ける。
「ほんとは…ほんとのほんとは、僕がアスランを殺したり、アスランが僕を殺したりするなんて事、ないと思ってたのかも知れない」
キラは切なそうに語り、カガリは同じように切ない表情でキラを見つめ、俺は腕を組ながら聞いている。
その後は色々と話をしていると、格納庫にラミアス艦長、フラガ少佐、リューグ大尉が入ってくる。
どうやらウズミ代表がアラスカの件について話があるという事で国防総省に来てほしいという事らしい。
とりあえず俺達はラミアス艦長達と一緒にウズミ代表がいる国防総省に向かう事にした。
国防総省に到着した俺達は、ラミアス艦長を中心にウズミ代表にアラスカで起きた事を説明する。
無論、サイクロプスによる一件も…。
「サイクロプス?しかし、いくら敵の情報の漏洩があったとて、その様な策、常軌を逸しているとしか思えん」
「ですが、アラスカは確かにそれで、ザフト攻撃軍の8割の戦力を奪いました。立案者に都合がいい犠牲の上に。机の上の…冷たい計算ですが」
「それでこれか…」
ウズミ代表がモニターをつけると、中年の男が何かを主張している。
『…我々が生きる平和な大地を、安全な空を奪う権利は、一体コーディネイターのどこにあるというのか!この犠牲は大きい。が、我々はそれを乗り越え、立ち向かわなければならない!地球の安全と平和、そして未来を守る為に、今こそ力を結集させ、思い上がったコーディネイター等と戦うのだ!』
「解っちゃいるけど堪らんね」
呆れるように語るフラガ少佐に同感する。
正直俺も呆れてため息が出そうな気分だ。
ウズミ代表はモニターを切り話を再開させる。
「大西洋連邦は、中立の立場を採る国々へも、一層強い圧力を掛けてきている。連合軍として参戦せぬ場合は、敵対国と見なす、とまでな。無論、我がオーブも例外ではない」
「奴等はオーブの力が欲しいのさ」
カガリの言う通り、オーブの戦力は大きい。
欲しがってもおかしくはない。
「御存知のことと思うが、我が国はコーディネイターを拒否しない。オーブの理念と法を守る者ならば、誰でも入国、居住を許可する数少ない国だ。遺伝子操作の是非の問題ではない。ただコーディネイターだから、ナチュラルだからとお互いを見る。そんな思想こそが、一層の軋轢を生むと考えるからだ。カガリがナチュラルなのも、キラ君とダン君がコーディネイターなのも、当の自分にはどうする事もできぬ、ただの事実でしかなかろう」
「そうですね」
「確かに」
ウズミ代表の言葉に納得するようにキラと俺はそう返事をする。
ウズミ代表の言う通り、コーディネイターもナチュラルも関係なく俺達の命は自然に生まれてきたものだからな。
「なのに、コーディネイター全てを、ただ悪として敵として攻撃させようとするような大西洋連邦のやり方に、私は同調することは出来ん。一体、誰と誰が、なんの為に戦っているのだ」
ウズミ代表が語っている最中、フラガ少佐が話に割り込むように口を開く。
「仰ることは解りますが…失礼ですが、それはただの、理想論に過ぎないのではありませんか?それが理想とは思っていても、やはりコーディネイターはナチュラルを見下すし、ナチュラルはコーディネイターを妬みます。それが現実です」
確かに。フラガ少佐の言う通り、ウズミ代表の言葉をただの幻想、綺麗事だと嘲笑う連中もいるし、世の中もそう上手くいくほど甘くはない。
「解っておる。無論我が国とて、全てが上手くいっているわけではない。が、だからと諦めては、やがて我等は、本当にお互いを滅ぼし合うしかなくなるぞ。そうなってから悔やんだとて、既に遅い。それとも!それが世界と言うのならば、黙って従うか?どの道を選ぶも君達の自由だ。その軍服を裏切れぬと言うなら手も尽くそう。君等は、若く力もある。見極められよ。真に望む未来をな。まだ時間はあろう」
フラガ少佐の言葉を受けても、諦めない決意を示す言葉を語るウズミ代表に今度はキラが話しかける。
「ウズミ様は、どう思ってらっしゃるんですか?」
「ただ剣を飾っておける状況ではなくなった。そう思っておる」
ウズミ代表の言葉を聞いて納得したようにキラは微笑む。
それは俺も同感だ。
飾るだけならなんでもいい。
だが剣なら必要な時に使わなければ意味がない。
キラと俺がラクスから託された剣を正しく使うよう心がけているように。
ウズミ代表との会話を終えて翌日。
俺達の元に急な報せがやって来る。
アラスカの戦闘から日が経たない内に、ザフトが地球軍のパナマ基地に侵攻を開始したらしい。
アラスカであれだけの犠牲が出たにも関わらず…。
数時間後
キラと俺はフリーダムとフューチャーのチェックをする為、モビルスーツデッキに来ている。
フリーダムとフューチャーの近くに到着すると、既に誰かが二機の足元付近にいる。
よく見るとフラガ少佐とリューグ大尉である。
それを確認したキラと俺がフラガ少佐達に歩み寄ると二人も俺達に気付く。
「キラ。それから、ダン・ホシノ、だったかな?」
「…そうです」
「そういえば、お互い名前しか言ってなかったな」
今後の方針や重要な話以外は会話の機会がなかった為、俺とフラガ少佐達は互いの事を改めて紹介する事にした。
ムウ・ラ・フラガ
アークエンジェル所属のパイロットで『エンディミオンの鷹』と呼ばれている。
搭乗機はオレンジ色のモビルアーマー・メビウスゼロとランチャーストライクのビーム砲を装備したスカイグラスパー1号機。
ある資産家の家の出身だったが、火災で両親と家を失った事が理由で地球軍に入隊したらしい。
タキ・リューグ
フラガ少佐と同様にアークエンジェル所属のパイロット。
『エンディミオンの流星』の異名を持ち、青色のモビルアーマー・メビウスゼロ・プロトとソードストライクの対艦刀を装備したスカイグラスパー2号機に搭乗している。
コンピューターや機械いじりが趣味で、地球軍に入隊時はメカニック担当であったが、操縦技術を評価され、後にパイロットに任命されたらしい。
ちなみにリューグ大尉はオノゴロ島の戦闘でストライクを援護する為にイージスに挑むが、シールドによる投擲攻撃を受けて操縦していたスカイグラスパー2号機が損傷するが、不時着中に飛び降りて機体から脱出した為、片腕を骨折する程度で済んだらしい。
「スカイグラスパーが岩に激突して爆発した時は、タキさんが死んだかと思いましたよ」
「ははは。心配させて悪かったな」
リューグ大尉が無事だった事に安心しているキラに対して大尉は心配をかけた事を詫びる。
「ホシノ君」
しばらく間をあけてからリューグ大尉が俺に話しかけてくる。
「一つ確認しておきたい事があるんだ」
「…何でしょうか?」
「君は現在キラと一緒に行動しているが、この後…どうするんだ?」
「…どういう意味ですか?」
「君はこの前ザフトに追われていると言っていたが、もしザフトと戦う事になったら…君は彼らと戦えるのか?」
「タキさん!」
リューグ大尉の問いにキラが大尉の名を呼んで止めようとする。
そんなキラにリューグ大尉は真剣な顔を見せる。
「キラ。これは大事な話なんだ。彼は君と違って正式な軍人なんだ」
リューグ大尉の言う通り、俺は自分の意思で軍人になる事を選んだ。
それほど俺には守りたいものがあったからだ。
リューグ大尉は引き続き、俺に問いかけるように話を再開する。
「その軍が再び敵として現れる可能性がある。そうなったら、かつての仲間と戦う事になるかもしれないんだ」
リューグ大尉の話を聞きながらキラに視線を向けると心配そうに俺を見ている。
「一緒に戦うなら信頼したい。君は、どうなんだ?」
モビルスーツデッキ内に沈黙が流れる。
俺はリューグ大尉の問いに答える為に口を開く。
「…俺は、軍人としての勤めを果たす為に戦っていました。しかし、今はキラが果たそうとしている事を見届ける為に戦っています」
俺の返答にフラガ少佐とリューグ大尉は静かに聞き、キラは優しい笑みを見せながら聞いている。
「たとえこの先何が待ち受けていようと、俺は友としてキラと一緒に戦い続ける。それだけです」
俺の答えを聞いたフラガ少佐とリューグ大尉は少し驚きながらも真剣な表情の俺を見た後、二人は納得したように笑顔を見せる。
「どうやら俺の質問は愚問だったみたいだな」
そんなリューグ大尉に答えるように俺は笑みを見せる。
「ところでキラ」
フラガ少佐がキラに声をかける。
「お前と彼は二人だけでも戦う気なのか?」
フラガ少佐の言葉にキラは真剣な表情を見せる。
「出来る事と、望む事をするだけです。このままじゃ嫌だし、僕もダンも、それで済むと思ってないから」
キラの返答にフラガ少佐は少し驚いている。
俺とリューグ大尉はキラと同様に真剣な顔でキラを見ている。
キラの言う通り、何もしない後悔を引きずって生きる事はかなり辛い事だろう。
「キラ!ダン!」
会話の最中、カガリがキラと俺の名を呼びながらこっちに駆け寄って来る。
「エリカ・シモンズが来て欲しいってさ。なんか“見せたいもの”があるって」
「(“見せたいもの”?)」
カガリの言葉を気にしながらも、俺達はエリカ・シモンズの元に向かう事にした。
カガリの案内で到着した場所。
そこはモビルスーツが並んで収納されている格納庫である。
そして格納庫内には一人の女性と三人の少女が立っていた。
「来たわね」
女性がキラ、俺、カガリ、ラミアス艦長、フラガ少佐、リューグ大尉の六人が来たのを確認する。
「っ!タキさん!」
メガネをかけた青い髪の少女がリューグ大尉の姿を見た瞬間、嬉しそうな表情で大尉の近くに駆け寄る。
「タキさん。お久しぶりです!」
「ああ。君も元気そうだね」
「はい!」
リューグ大尉も覚えがあるのか、メガネの少女に笑顔で返事をし、楽しそうに雑談している。
その光景を見ていると、短めの赤髪の少女が俺に近付き、顔を覗き込んでくる。
「…」
「…何だ?」
「うーん。君、目付きは少し怖いけど、よく見たら結構格好いいんだね」
「…何?」
「君、今付き合ってる人とかいるの?」
突然の爆弾発言を言う赤髪の少女を目を細め、少し警戒しながら見ていると……
「ちょっと二人とも!今は雑談してる場合じゃないでしょ。それに、そこの彼だって困ってるじゃない」
少しクセの強い金髪の少女が二人の少女に注意するように声をかける。
「「え~」」
注意された二人は不満そうな表情で金髪の少女を見ていると……
「はいはい。そこまで」
女性が手を叩いて三人を止める。
そして今度は俺の方に顔を向ける。
「そういえば、貴方とは初対面ね」
「…ダン・ホシノです。キラとは幼年学校時代からの友人です」
「そう。私はエリカ・シモンズ。このオーブのモルゲンレーテの主任設計技師を勤めているわ。よろしく」
自己紹介を終え、エリカ・シモンズは後ろにいる三人の少女達の方を向く。
「そしてこの娘達が、ここに並んでいるM1アストレイのテストパイロットよ」
エリカ・シモンズが三人の簡単な紹介をする。
M1アストレイ…
この多数のモビルスーツの名前か?
「初めまして。私はアサギ・コードウェル」
「私はマユラ・ラバッツ。よろしくね」
「ジュリ・ウー・ニェンよ」
「…よろしく」
少女三人の紹介が終わった為、俺は彼女達に対し返事で答える。
「それじゃあ、早速本題に入りましょう」
それを確認したエリカ・シモンズが話を切り出す。
「カガリ様から聞いているとは思うけど、“見せたいもの”はこの奥にあるわ」
そう言ってエリカ・シモンズはM1アストレイが並んでいる格納庫の奥にある巨大な扉の方を見る。
「さあ、行きましょうか」
先頭を歩くエリカ・シモンズについていくように俺達も巨大な扉を通って“見せたいもの”がある場所に向かう。
「戻られたのなら、お返しした方がいいと思って」
エリカ・シモンズが言う“見せたいもの”がここにあるらしい。
「あっ!」
「っ!」
格納庫の“あるもの”を見てキラと俺は驚愕する。
何故なら……
キラとアスランの死闘によって損傷したストライクと大破した筈のイージスが完全に修復された状態で収納されていたからだ。
「回収の際に貴方のOSを載せてあるけど、その、今度は別のパイロットが乗るのかなぁと思ったもんだから」
「例のナチュラル用の?」
「ええ」
「もうそこまで終わってるんですか?」
「オーブの技術にかかれば、ね」
フラガ少佐とリューグ大尉の質問に次々と答えていくエリカ・シモンズ。
しかし、ナチュラル用に造り変えたとはいえ、この二機に誰が乗るつもりだ?
「私が乗る!」
するとカガリが突然声を上げる。
どうやらストライクとイージスのどちらかに自分が乗るつもりだろう。
それを聞いたキラとラミアス艦長は驚愕した顔でカガリを見ている。
「え、カガリ様が?」
「操縦できないのに?」
「やめといた方がいいと思うけど」
「うるさい!」
アサギ・コードウェル、マユラ・ラバッツ、ジュリ・ウー・ニェンの三人に言われた事が気に触ったのか、カガリは怒鳴るように言い返す。
「あ、もちろんそっちがいいんならの話だけど」
キラとラミアス艦長の視線に気付いたのか、カガリはラミアス艦長に搭乗の確認を求めていると……
「いいや、駄目だ」
フラガ少佐がカガリの主張に異議を唱えるように会話に割り込む。
「なんで!」
それが不服だったのかカガリはフラガ少佐に突っ掛かるように反論する。
そんなカガリに対しフラガ少佐は真剣な顔を見せ……
「…俺がストライクに乗る」
自分がストライクに搭乗すると言い出す。
「えー!」
「少佐!」
フラガ少佐の主張を聞いたラミアス艦長はかなり驚愕している。
「じゃないんじゃない?もう。マリューさん?」
ラミアス艦長を安心させるようにフラガ少佐は優しい笑みを彼女に見せる。
「あ、それじゃあ…」
「ちなみに、イージスには俺が乗るよ」
「なっ!」
「タキさん!」
リューグ大尉がイージスの乗ると主張し、先を越されたカガリはかなり驚愕し、ジュリ・ウー・ニェンは心配そうにリューグ大尉を見ている。
「大丈夫。上手く使いこなしてみせるさ」
そう言ってリューグ大尉はジュリ・ウー・ニェンに優しい笑みを見せる。
それを見たジュリ・ウー・ニェンは少し安心したのか、笑顔をリューグ大尉に見せて答える。
「これで、パイロットは決まったわね」
「むぅー!」
エリカ・シモンズの言葉にカガリは不満そうな顔でフラガ少佐とリューグ大尉を見ている。
そんなカガリには気にせず、フラガ少佐とリューグ大尉は互いに笑みを見せて小さく頷き、キラと俺は笑顔でそんな二人のやり取りを静かに見守る。
エリカ・シモンズの提案でフラガ少佐とリューグ大尉はストライクとイージスのテストを含めた模擬戦を行う為の準備に取り掛かる。
数十分後。
起動したストライクとイージスの目が光り、互いに向き合うように立っている。
『タキ。そっちはいいか?』
『ええ。いつでもどうぞ』
『よし。じゃあ、いくぜ!』
通信による確認を終え、ストライクとイージスは互いに駆け出し、初搭乗とは思えない程の動きで模擬戦を繰り広げる。
キラと俺、エリカ・シモンズ、アサギ・コードウェルは真剣に
マユラ・ラバッツは興味津々に
ラミアス艦長、ジュリ・ウー・ニェンは心配そうに
カガリは不満そうに
色々な表情で少佐達が操縦する二機のモビルスーツの戦闘を見守っていた。
アストレイ三人娘を登場させました。
今回は会話シーンのみですが、次回から戦闘シーンを出してオリ主達を活躍させようと思います。
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それでは次回まで楽しみにお待ち下さい。