機動戦士ガンダムSEED 未来を担う剣   作:Please

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今回は少しの戦闘&幼馴染みの会話シーンとなります。

それでは、ゆっくりお楽しみ下さい。


アスラン

連合の3機体との戦闘に突然介入してきた赤いモビルスーツの姿に驚くが、俺はすぐに立て直し、万一の場合に備えて警戒する。

 

赤いモビルスーツに攻撃された事が悔しかったのか、連合の黒いモビルスーツが赤いモビルスーツにビームを放って襲い掛かる。

 

しかし、赤いモビルスーツはそのビームを回避する。

 

鎌を持ったモビルスーツはキラと俺に向けてビームを放ってくるが、それを難無く回避する。

 

 

『こちら、ザフト軍特務隊アスラン・ザラだ。聞こえるかフリーダム!フューチャー!』

 

 

赤いモビルスーツからなのか、突然こちらに通信を繋げてきた為、警戒していたが、アスランの名を聞き、内心驚いている。

 

 

「(…アスランだと…?)」

 

『キラ・ヤマトとダン・ホシノだな?』

 

 

その通信の最中、黒いモビルスーツが突進しながら再び赤いモビルスーツにビームを放ってくる。

 

赤いモビルスーツはビームサーベルを抜き、もう一本と連結させた双刃型アンビデクストラス・ハルバードを構え、シールドでビームを防ぎながら黒いモビルスーツに向かっていく。

 

見たところ、あの赤いモビルスーツが使用している武装は色は異なるが、フリーダムとフューチャーと同型のようだ。

 

赤いモビルスーツは黒いモビルスーツに斬り掛かるが、シールドで防がれ、距離を取られる。

 

鎌を持ったモビルスーツが赤いモビルスーツを追撃しようとするが、フューチャーのビームライフルで鎌持ちのモビルスーツを攻撃する。

 

 

 

 

しかし、そのビームは鎌持ちのモビルスーツに直撃する寸前で別の方向に曲がってしまう。

 

 

「(ビームが曲がった…?)」

 

 

攻撃は失敗したが、一瞬動きを止めた鎌持ちのモビルスーツにフリーダムがビームサーベルを抜いて向かっていく。

 

フリーダムがビームサーベルで鎌持ちのモビルスーツに斬り掛かるが、回避されてしまう。

 

 

『どういうつもりだ!ザフトがこの戦闘に介入するのか!?』

 

 

アスランの声を聞いて動揺しているのか、キラは少し声を荒らげながら問いただす。

 

 

『軍からはこの戦闘に対して、何の命令も受けていない!この介入は…俺個人の意志だ!』

 

 

通信の最中、黒いモビルスーツが赤いモビルスーツに連続でビームを放つが、それを全て回避する。

 

フリーダムは鎌持ちのモビルスーツに向けてビームライフルを放つが、先程と同じようにビームが別の方向に曲がってしまう。

 

フリーダムが続けて鎌持ちのモビルスーツをビームライフルで攻撃する。

 

緑のモビルスーツが味方もろともビーム砲を撃ちながら割り込んでくるが、そのビームを回避する。

 

緑のモビルスーツが近くの戦艦の上に移動し、続けてビーム砲で攻撃してくるが、それも機体の機動力を活かして回避する。

 

その攻撃は、鎌持ちのモビルスーツにも飛んでいくが、鎌持ちのモビルスーツはガードを利用して、なんと味方である黒いモビルスーツに向けて跳ね返す。

 

黒いモビルスーツはビームを回避するが、その隙を突くように、赤いモビルスーツが鎌持ちのモビルスーツに向けてバルカンで攻撃する。

 

鎌持ちのモビルスーツはその攻撃も防ぐが、予想通り曲がることはなく、そのまま普通にバルカンが直撃する。

 

 

「(あのモビルスーツ、物理の攻撃は曲げられないのか…)」

 

 

俺と同じように鎌持ちのモビルスーツの弱点に気付いたのか、フリーダムがレール砲で鎌持ちのモビルスーツに追い撃ちをかける。

 

それも防がれるが、反撃の隙を与えないようにフューチャーのレール砲で追撃しながら、鎌持ちのモビルスーツに近付く。

 

 

 

 

それに乗じるように赤いモビルスーツもフューチャーの横に並び、二機同時による機動力を活かした蹴りを鎌持ちのモビルスーツに食らわせる。

 

黒いモビルスーツがフューチャーと赤いモビルスーツにビームを撃ってくるが回避する。

 

フリーダムの高ビーム砲による攻撃を黒いモビルスーツに仕掛けるが回避され、左腕の鉄球による攻撃をしてくるが、散開して回避する。

 

フリーダムが先陣を切って、黒いモビルスーツに向けてビームサーベルを抜いて仕掛けるが、回避されてしまう。

 

しかし、赤いモビルスーツがその隙を見逃さず、黒いモビルスーツに膝蹴りを食らわせる。

 

その勢いに乗じ、フューチャーの素早さを活かして黒いモビルスーツを蹴り飛ばすと、地上にいた緑のモビルスーツがビーム砲で攻撃してくる。

 

フリーダム、フューチャー、赤いモビルスーツは回避した後、フューチャーのビームライフルで反撃するが、回避されてしまう。

 

周囲を見渡すと、黒いモビルスーツと鎌持ちのモビルスーツの姿が見当たらない。

 

 

 

 

『っ!アスラン!ダン』

 

『上だ!』

 

「知ってる!」

 

 

キラの呼び声に答えて上を見上げると、太陽の光に紛れて鎌持ちのモビルスーツがフリーダム、フューチャー、赤いモビルスーツに向かって突進してくる。

 

それを回避すると、フリーダムがビームライフルで鎌持ちのモビルスーツを攻撃するが、弾かれてしまう。

 

赤いモビルスーツが背部に装備されているフライトシステムを分離させ、鎌持ちのモビルスーツを攻撃する。

 

その隙を突くように、フューチャーのレール砲で鎌持ちのモビルスーツの胴体に直撃させる。

 

黒いモビルスーツがフリーダムとフューチャーに向けて高ビームで攻撃してくるが、機動力を利用して回避する。

 

俺達の援護の為、赤いモビルスーツが背部のフライトシステムのビーム砲で黒いモビルスーツを攻撃するが回避される。

 

その最中、緑のモビルスーツは味方である黒いモビルスーツと鎌持ちのモビルスーツをビーム砲で攻撃する。

 

 

『こいつら味方も平気で…!』

 

「…狂ってやがる…」

 

 

連合三機のやり取りを見ながら次の攻撃に備えていると、突然連合三機の動きが停止する。

 

少し間を空けた後、連合三機は自分達の母艦がある方へと撤退していく。

 

連合三機の撤退を確認したように、地球軍の艦隊から信号弾が発射され、それを見た連合のモビルスーツ部隊が次々と撤退していく。

 

 

 

 

地球軍が完全にオーブから撤退したのを確認した後フリーダムとフューチャーは赤いモビルスーツと向き合う。

 

 

『援護は感謝する。だが、その真意を、改めて確認したい』

 

 

キラが通信を繋げて話を切り出し、俺はその様子を静かに見ていると、赤いモビルスーツのコックピットからアスランが現れる。

 

 

『俺は…フリーダムとフューチャーの奪還、或いは破壊という命令を本国から受けている。だが今、俺はお前達と、その友軍に敵対する意志はない』

 

 

コックピットから出ているから本格的な操縦はできないだろう。アスランの発言に偽りはないようだ。

 

 

『…アスラン…』

 

『話がしたい、お前達と…』

 

「…事情は把握した」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時刻は夕方となり、キラ、アスラン、俺の機体がアークエンジェルが停泊している場所に到着すると、ストライク、イージス、そしてM1アストレイのパイロット達が体を休めている。

 

フリーダムとフューチャーをアークエンジェルの近くに着地させると、アスランのモビルスーツが向かい側に着地する。

 

それを確認した後、キラと俺が愛機から降りるのと同時にアスランもモビルスーツから降りる。

 

 

 

 

モビルスーツから降り、ラミアス艦長とアークエンジェルのメンバー、そしてカガリ達オーブ勢がこっちを見ている中、キラと俺は向こう側にいるアスランと向き合う。

 

しばらくして、キラと俺、アスランが互いに歩み出す。

 

その最中、アスランが視線を横に向けている事に気付き、その方を見るとオーブの兵士達がアスランに銃を向けている。

 

 

「彼は敵じゃない!」

 

「発砲はするな!」

 

 

キラと俺は、すぐにオーブ兵に呼びかけ、発砲させないように止める。

 

俺達の呼びかけにオーブ兵達は銃を下ろす。

 

至近距離まで辿り着いたキラと俺、アスランは真剣な表情で互いを見ている。

 

 

 

 

《トリィ!》

 

 

しばらく俺達が互いを見ていると、上空からトリィが飛んで来てキラの肩に止まる。

 

一度トリィを見たキラは優しい笑みをアスランに見せて話しかける。

 

 

「…やあ、アスラン」

 

「…キラ…」

 

「…久しぶりだな」

 

「…ああ…。そうだな…」

 

 

キラと俺の言葉に躊躇いながらも答えるアスラン。

 

 

 

 

「…お前らぁぁぁぁ!!」

 

 

俺達の様子を遠くから見ていたカガリがこっちに向かって駆け寄り、キラとアスランの間に割り込むように抱き付く。

 

 

「カガリ!?」

 

 

突然のことでキラとアスランは驚愕している。

 

無論、俺もキラ達と同じ顔をしているだろう。

 

 

「この…馬鹿野郎…!!」

 

 

そんな俺達に構わず、カガリは涙を流しながらも嬉しそうに笑っている。

 

俺もカガリと同じようにキラとアスランの間に立ち、二人の肩に手を置く。

 

そしてしばらくの間、俺達は互いに笑みを見せながら、久しぶりに幼馴染みが揃ったことを喜び合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウズミ代表からアスランの入国の許可を得た後、キラと俺はMSデッキに収納されている愛機達の近くで、オーブの現状とこれからの方針についてアスランと話し合っている。

 

俺達以外にも、周囲にはカガリとアークエンジェルのメンバー、そしてM1アストレイのパイロット三人組も俺達の様子を見ている。

 

 

 

 

アスランが乗っていた赤いモビルスーツの名はジャスティス。

 

ZGMF-X09Aジャスティス。

 

正義を由来とし、フリーダムとフューチャーと同様に奪取した機体のデータを組み込んで開発された機体だ。

二機と同じようにニュートロンジャマーキャンセラーが搭載されおり、フリーダムとフューチャーとは兄弟機でもあるらしい。

 

 

「しかし…それは…!」

 

「うん。大変だってことは解ってる」

 

「だが…キラと俺、そしてオーブが選んだ道だ」

 

 

会話の最中、俺達の分の飲み物を持ったカガリが小走りでやって来る。

 

 

「ありがとう」

 

「すまない」

 

「悪いな」

 

 

カガリから飲み物を受け取った俺達は話を再開させる。

 

 

「でも、仕方ない。僕もダンもそう思うから。カガリのお父さんの、言う通りだと思うから」

 

「オーブは中立を貫く国だ。もし地球軍に加担すれば、問答無用でプラントを攻める為に、その力を利用されるだろう」

 

「ザフトの側に付いても、同じことだ。ただ、敵が変わるだけで。それじゃ、しょうがない。そんなのはもう、嫌なんだ。僕達は。だから…」

 

「しかし…!」

 

 

何かを言いたそうなアスランに対し、キラは更に話を続ける。

 

 

「…僕は、アスランとダンの仲間、友達を殺した」

 

 

キラのその言葉を聞いたアスランは顔を俯かせる。

 

 

「でも…僕は、彼を知らない。殺したかった訳でもない」

 

 

知らなかったとしても、どれだけ時が経っても、ニコルを殺してしまった罪は、呪縛のように決して消す事はできないかもしれない。

 

 

「アスランも…タキさんを殺しそうとした。でも…君も、タキさんの事を知らない。殺したかった訳でもないだろ?」

 

「俺は…お前を殺そうとした…」

 

「…僕もさ…」

 

 

キラの言葉にアスランは、少し驚愕した表情を見せる。

 

 

「アスラン」

 

 

アスランの名を呼んだキラはフリーダムを見上げる。

 

アスランと俺もキラと同じように、それぞれの愛機を見上げる。

 

 

「戦わないで済む世界ならいい。そんな世界に、ずっと居られたんなら…でも、戦争はどんどん広がろうとするばかりで…」

 

 

アスランは考えるように少し顔を伏せ、俺は静かにキラの話を聞く。

 

 

「このままじゃ、本当にプラントと地球は、お互いに滅ぼし合うしかなくなるよ。だから、僕もダンも戦うんだ」

 

「キラ…」

 

 

キラの考え、決意をアスランが聞いた事を見届けた俺も、後押しするように口を開く。

 

 

「守る為に武器を取って戦ってきたが、同時に、多くの大切なもの奪ってきた。お互いにな」

 

 

俺の言葉を聞いたキラは、俯きながら呟くように語る。

 

 

「僕達も…また戦うのかな…」

 

「キラ?」

 

 

キラの様子を気にするアスランに対し、キラは切なそうな笑みを見せる。

 

 

「もう作業に戻らなきゃ。攻撃…いつ再開されるか分かんないから」

 

「そうだな。俺もすぐに行く」

 

「うん。また後でね」

 

「ああ」

 

 

キラはフリーダムのチェックに戻ろうと立ち上がって去ろうとする。

 

 

 

 

「…キラ!」

 

 

アスランは何かに気付いたようにキラを呼び止める。

 

 

「一つだけ聞きたい。フリーダムとフューチャーには、ニュートロンジャマー・キャンセラーが搭載されている。そのデータをお前とダンは…」

 

「ここで、あれを何かに利用しようとする人が居るなら、僕達は討つ」

 

 

そうアスランに言い残し、今度こそその場を後にするキラ。

 

俺は立ち上がり、キラの後ろ姿を見るアスランの肩に手を置く。

 

 

「…ダン…」

 

「キラは本気だ。フリーダムとフューチャーは核で動いている。それを私利私欲で狙う者、そして奪おうとする者が現れた場合は…」

 

 

決意を示すように、俺は真剣な目でアスランを見る。

 

 

「誰だろうと、俺もキラと同様に、それと戦う。…たとえそれが、ザフトでも」

 

 

その後、驚愕するアスランに笑みを見せ、フューチャーのチェックをする為、その場を後にする。

 

その途中、マユラ・ラバッツと鉢合わせをするが、心配そうな表情で俺を見ている。

 

そんな彼女を少しでも安心させようと、できる限りの優しい笑みを見せてから、フューチャーの元に歩いて行った。




今回は戦闘からの会話シーンを更新しました。

相変わらずの更新ですが、少しでも楽しんで頂けるよう頑張ろうと思います。

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それでは、次回もお楽しみに。
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