機動戦士ガンダムSEED 未来を担う剣   作:Please

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螺旋の邂逅

フリーダムに迫るドミニオンからの無数ミサイル。

 

その間も俺とアスラン達はそれぞれの敵の対処で手が離せない。

 

しかし敵の隙を突いて距離を離し、フューチャーのマルチロックオンシステムでミサイルの群れに狙いを定める。

 

キラの方も俺と同じ考えだったのか、フューチャーとフリーダムのハイマットフルバーストが同時にドミニオンのミサイルを全て撃ち落とす。

 

フリーダムの危機を退いたと思ったが、黒いモビルスーツがその隙を突いてフリーダムに攻撃を仕掛けようとした為、フューチャーのルプスビームライフルによるビーム攻撃でそれを阻止する。

 

 

『ありがとう、ダン』

 

「そのセリフはまだ早い」

 

 

緑のモビルスーツも黒いモビルスーツに続いて背部のビーム砲で撃ってきた為、フリーダムと一緒にそれを回避してフューチャーの機動力を利用して緑のモビルスーツに近付く。

 

緑のモビルスーツからの砲撃を難無く避けながら腰のラケルタビームサーベルを引き抜き、緑のモビルスーツのビーム砲を狙ってサーベルを振るが回避された為、右手のバズーカ砲しか斬れなかった。

 

 

 

 

そこへ黒いモビルスーツが緑のモビルスーツと合流し、連携のような砲撃を仕掛けて来た為、こっちもフューチャーとフリーダムによる連携で応戦する。

 

その交戦中の最中、緑のモビルスーツが腹部から高ビームを撃とうとしている。

 

フリーダムを庇うようにラミネートアンチビームシールドを構えて敵の砲撃に備えていると、鎌持ちのモビルスーツと交戦中だったジャスティスが目の前に現れ、緑のモビルスーツが放った高ビームをシールドで受け止める。

 

敵の砲撃を防いだジャスティスは損傷はしなかったが、左手に持っているシールドの表面がさっきの高ビームの熱で少しだけ溶けている。

 

 

『アスラン!』

 

「大丈夫か?」

 

『ああ、平気だ』

 

 

アスランと合流した俺とキラは、再び向かって来る敵モビルスーツ2機の応戦に専念する。

 

その最中、ジャスティスと交戦していた鎌持ちモビルスーツが俺達に向けて高ビームを乱射しながら迫って来る。

 

それを回避して鎌持ちから離れるが、鎌持ちは俺達…というよりはアスランを執拗に追うように特攻を仕掛けて来る。

 

 

『…滅茶苦茶だなおい』

 

 

アスランの言う通り、あの鎌持ちの仕掛け方は尋常じゃない…。

 

 

 

 

そう思っていると、さっきまで進行を停止していたクサナギが再び動き出す。

 

どうやらクサナギに絡んでいたワイヤーのようなものの駆除が終わったようだな。

 

動けるようになったクサナギはアークエンジェルの援護をする為か、ドミニオンがいる方に向けて行動を始める。

 

尚も鎌持ちに追われているジャスティスの援護をする為、フューチャーのクスィフィアスレール砲を鎌持ちに向けて放つ。

 

鎌持ちが回避した隙を突いて距離を詰め、ビームサーベルで斬りかかるが、持っていた鎌で受け止められてしまう。

 

フューチャーの攻撃を鎌持ちが受け止めたのを見た俺は、左手に持っていたシールドを手放し、もう1本のビームサーベルを逆手で引き抜いて鎌持ちの右腕を斬って蹴り飛ばす。

 

 

 

 

 

その直後、信号弾のような光が見え、その方向を見ると、それはアークエンジェルとクサナギと交戦中のドミニオンが打ち上げたもののようだ。

 

それを確認したのか、緑と黒のモビルスーツ2機はドミニオンに撤退しようとするが、鎌持ちはそれを無視して再びこっちに向けて攻撃を仕掛けて来る。

 

フューチャーのレール砲で応戦しながら距離を取っていると、緑のモビルスーツが鎌持ちの前に割り込んで来る。

 

 

 

 

少しして落ち着いたのか、鎌持ちのモビルスーツがドミニオンの方へ飛び去り、それに続くように緑のモビルスーツも去っていく。

 

 

『キラ!ダン!』

 

 

連合3機が去っていったのを確認すると、アスランが接触通信でキラと俺に呼びかけてくる。

 

 

「アスラン」

 

『大丈夫?』

 

『ああ。しかし、あのパイロット達…』

 

「お前もそう思うか?ナチュラルにしては、モビルスーツの操縦が上手すぎる」

 

『ちょっと正規軍とは思えないな』

 

『それに……ナチュラルでもないみたいだ』

 

 

俺達はそれぞれの意見の述べながらも、ドミニオンと連合3機の姿が見えなくなるまで警戒を解かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地球軍を退け、最終調整中のエターナルのところまで戻ると……

 

 

 

 

『おい!フラガとエルスマンから連絡は?』

 

 

エターナルのブリッジにいるバルトフェルド隊長の声がして事情を聞くと、フラガ少佐とディアッカが地球軍との戦闘中にコロニーの奥へ向かったらしい。

 

 

『ディアッカ!少佐!…駄目です。コロニー内部に通信が届きません!』

 

『ディアッカ!聞こえますか?こっちも連絡が通じません!』

 

 

ミリアリアとニコルの呼び掛けに応じる様子がない。

 

通信が繋がらず、少佐達の身を案じていると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『僕が行きます。みんなは今のうちに、補給と整備を』

 

『キラ君!』

 

 

キラが少佐とディアッカの探索を主張し出す。

 

 

「待てキラ。一人では危険だ。俺も一緒に…」

 

『ジャスティスも問題ない。俺も行く』

 

 

それを聞いた俺とアスランは、キラに同行しようと呼びかける。

 

 

『いや、ドミニオンもまだ完全に引き揚げた訳じゃないから。ダンとアスランはこっちに残って』

 

「何?」

 

『キラ!?』

 

 

キラが俺達の同行を断り、一人で向かおうとする事に驚愕する。

 

 

『大丈夫だ。俺も一緒に行く』

 

「リューグ大尉?」

 

 

キラを一人で行かせない為に、リューグ大尉がキラとの同行を主張する。

 

 

『タキさん?でも…』

 

「キラも一人で行こうだなんて無謀すぎるぞ。それにもし二人がモビルスーツから降りている場合は、機体から降りて自分で動かなければならない事態もあり得る」

 

 

確かに。リューグ大尉の言う通り、キラはモビルスーツの戦闘では敵無しだが、キラ自身は俺とアスランとは違って戦闘訓練は受けていない。

もし銃撃戦になれば、確実にキラの方が不利になる。

 

 

『モビルスーツ戦はともかく、直接な戦闘なら役に立つ筈だ』

 

 

俺達より実戦経験が多いリューグ大尉ならキラの護衛には十分だ。

 

 

「…わかりました。キラの事、頼みます」

 

『キラ。気を付けろよ』

 

『大丈夫だよ。無茶はしないから』

 

 

リューグ大尉にキラを任せ、コロニー内部へ進んで行くフリーダムとイージスを見送る。

 

そこへエターナルにいるラクスが通信を繋げてくる。

 

 

『各艦は、補給、整備を急いで下さい。向こうの港にザフトが居るとなれば、事態は再び切迫します。私達は、今ここで討たれるわけにはいかないのです』

 

 

ラクスの言う通り、急がないと地球軍とザフトに前後から挟撃される可能性がある。

 

なら準備は急いで行った方が良い。

 

ラクスの指示を受けた俺達は、ドミニオンとの再戦、そしてザフトとの交戦に備えて各艦の準備を行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰還してから30分後……

 

 

愛機から降りたアスランと俺は、各艦の損傷した部分の修復、補給、整備を急がせている。

 

 

「つまりB5線にブリッジブレーカーを並列増設させて、バンク25のダイオードアレイと結線するんです」

 

「急げ!敵がいつ来るか分からんぞ!弾幕と食料は?」

 

「弾幕は全部積み込みました!食料の方は後少しで終わります!」

 

 

補給の状況を担当の者に聞いた俺は、それを頷く事で答える。

 

各艦の準備を徐々に進めていると、港内全体に警報が鳴り響く。

 

敵が再び動き出した可能性がある。

 

そう思いながらも俺はアスランと合流し、それぞれの愛機を起動させて万一の場合に備えるのであった。

 

 

 

 

 

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