機動戦士ガンダムSEED 未来を担う剣   作:Please

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悪夢は再び

しばらく時間が経ち、ようやくキラが落ち着きを取り戻してきた頃、ノーマルスーツを着用しているキラ、アスラン、そして俺の三人はクサナギにいるカガリから通信端末である情報を耳にする。

 

 

「月艦隊がボアズに侵攻?」

 

『ああ、彼らの話だとそろそろか、もしかしたら既にってことだ』

 

 

驚愕するアスランにそう答えるカガリ。

 

彼らとはラクスとバルトフェルド隊長達の事だろう。

 

 

「それで、ラクス達は?」

 

 

少し間を空け、俺は現状を確認する為にカガリに問いかける。

 

 

『今、アークエンジェルと話してる』

 

「マリューさんと?」

 

『ああ』

 

 

俺とキラの質問に返答するカガリ。

 

どうやらしばらくの間は、ラクス達の次の方針の決定を待つしかないか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『全艦発進準備。各艦員は至急持ち場に就け。全艦発進準備。各艦員は至急持ち場に就け』

 

 

オペレーターの艦内放送を聞いた俺は、キラとアスランと一緒にエターナルのメインブリッジに向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ラクス!」

 

 

ブリッジに到着し、ラクスに声をかけると彼女と近くにいるバルトフェルド隊長がこちらに顔を向ける。

 

 

「動くのか?月艦隊のボアズへの侵攻というのは…」

 

「いいえ…事態はもっと早く、そして最悪な方向へ進んでしまいました」

 

 

アスランの問いに答えるラクスの言葉を聞いたキラは少し驚いている。

 

 

「こっちのルートからさっき入った情報だと、ボアズはもう落ちた。地球軍の核攻撃でな」

 

 

何?核だと……!

 

俺と同じくキラとアスランもかなり驚愕している。

 

 

 

 

 

それもそうだ。

 

ニュートロンジャマーの影響を受けている地球では核は使えない上にニュートロンジャマー・キャンセラーの情報も地球軍は知らない筈だ。

 

 

 

 

 

核の事も気になるが、今はプラントに向かう必要がある。

 

何せボアスはヤキン・ドゥーエと同様にプラントの防衛の要だからだ。

 

それが落とされたとなると、地球軍の次の目標は恐らくプラントだ。

 

となると急がないといけない。

 

 

 

 

 

しばらくの話し合いの後、俺達エターナル組はアークエンジェルとクサナギに連絡を入れ、プラントに全速力で急行する事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エターナル、アークエンジェル、クサナギの三隻がプラントに向かっている最中、俺は愛機であるフューチャーに搭乗し、コックピット内でシステムを起動させる。

 

 

『プラントも核、撃ってくると思う?』

 

 

いつでも出撃できるように待機している最中、キラが通信を繋げて話しかけてくる。

 

 

『父が正気なら、まさかと思うが…今は…判らない』

 

 

キラの質問に答えるアスランの意見も分かる気がする。

 

アスランは父親としてパトリック・ザラを信じたいだろうが、俺からしては、ナチュラル打倒に燃えるあの男ならやりかねないと思っている。

 

 

『…なんでそんなもんがあるんだろうね』

 

 

呟くようにそう語るキラ。

 

 

『核兵器なんてさ。モビルスーツも銃も、同じだけど』

 

 

 

 

 

キラの言葉にしばらくの間沈黙が流れ、これ以上の会話をすることなく、次の指示が来るまで待機することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『総員、第一戦闘配備!繰り返す、総員、第一戦闘配備!』

 

 

艦がプラントに近付いたのを知らせるように、艦内に警報が鳴り響く。

 

最初はフリーダムがカタパルトに移動し、次にジャスティス、そして俺が搭乗するフューチャーの番が回ってくる。

 

 

『フューチャー、発進どうぞ!』

 

 

カタパルトへの移動を終え、メインブリッジからの発進指示を得て、フューチャーを出撃させて戦場となるプラントへ急行する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プラントに到着し、俺の目に写った光景は過去の悪夢を思い出させるものだった。

 

思った通り、核を手にした地球軍はボアスを落とした勢いに乗り、そのままプラントを落とすつもりだ。

 

核を搭載したメビウス部隊がすでに核をプラントに向けて発射しており、普通に迎撃していては間に合わないほどの数だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、普通の迎撃ではな。

 

 

 

 

 

先にプラントに到着したフューチャーとエターナルの主砲であるミーティアを装着したフリーダムとジャスティスはマルチロックオンシステムを起動させる。

 

無数の核ミサイルに狙いを定め、フルバーストで全ての核ミサイルを迎撃して撃ち落としていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『地球軍は直ちに攻撃を中止して下さい。あなた方は何を討とうとしているのか本当にお解りですか?もう一度言います。地球軍は直ちに攻撃を中止して下さい』

 

 

全ての核を撃ち落としのを確認したようにエターナルにいるラクスが通信回線を開き、地球軍に攻撃中止を呼び掛ける。

 

それを妨害するようにエターナルに向かおうとする連合三機をフューチャー、フリーダム、ジャスティスの三機で迎撃するように阻止する。

 

俺達が連合三機を相手にしている間もストライク、イージス、バスターが再びメビウス部隊から放たれた核ミサイルを次々と迎撃していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

核ミサイルの迎撃を続けて数十分ほど時間が経ち、同じように核や地球軍の量産機を相手にしていたザフトの量産機部隊が突然戦場から離脱し始める。

 

 

 

 

 

ザフトの部隊が引き下がった後、巨大なアンテナの形をした兵器が姿を現す。

 

 

『下がれ!フューチャー!ジャスティス!フリーダム!ジェネシスが撃たれる!』

 

 

 

 

 

ジェネシス…それがあの巨大な兵器の名前か。

 

 

 

 

 

突然のイザークからの通信で驚くが、あの兵器が何か仕掛けてくるような予感をした俺達はすぐにその場から離れることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その直後、巨大な兵器がまだ戦場に残っている地球軍に向けて眩い光を放った。

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