AIに「ゴジラ対ガメラ」を書いてもらってみた 作:ギャラハガル
作戦会議室にて、各部隊の司令官が集まって会議を行っていた。
議題はもちろん、今回の作戦についてである。
まず最初に発言したのは、陸軍の指揮官であった。
「今回の作戦は非常に困難でした。特に、ギドラを仕留め損なったことに関しては、我が軍の失態と言えます」
「確かに、奴らに逃げられたことは残念でした」
蛇倉隊長が口を挟む。
「ですが、奴らの戦力の大半を削ることができました。これでしばらくは大人しくしているでしょう」
「そうだといいのだがな」
海軍指揮官が呟くように言う。
「ギドラが逃げた先は恐らくインド洋だ。だが、我々は追撃を行うつもりはない。あの海域にはまだ未知の怪獣が残っている可能性がある。我々が優先すべきはあの謎の兵器を回収、解析することだ」
「お言葉ですが、今こそギドラを追うべきです。奴は二つの首を失い、大きく弱っている。今が最大の好機ではありませんか?」
「いい加減にしたまえ。この方針はもう決定事項だ。これ以上議論を続けるというのなら、君を解任せざるを得なくなるぞ」
陸軍の指揮官は納得できない様子であったが、それ以上は何も言わなかった。
続いて、総司令官が口を開いた。
「では次に今後のことについて話そうと思う。先ほども言った通り現在、未確認の兵器の残骸が東京に墜落している。これを解析するため、回収作業を行う。この作戦は対怪獣特殊兵器部隊が主導して行う。頼んだぞ、蛇倉君。」
「は、対怪獣特殊兵器部隊、全力を持って作戦に当たります。それでは」
そういうと蛇倉は作戦室から退室した。
彼が侮蔑と嘲笑の表情を浮かべていることに気づくものはいなかった。
***
海底要塞ギャラクシーの一室で、シーラ星人と海軍指揮官が密談していた。
「ギドラめ、まんまと逃げおおせたようだな」
「えぇ、ですが、問題ありません。まだ手はありますから。それより、例の計画はどうなっていますか?まさか、このまま見過ごすわけないですよねぇ」
「あぁ、もちろんだとも。すでに準備は整いつつある。あとはタイミングを見計らうだけだ。ギドラを始末した後は、すぐに同郷の皆を集めてクーデターを起こすのだ。そしてこの星が我々シーラ星人の第二の故郷となるのだ」
そういって海軍指揮官は笑う。彼もまたシーラ星人だったのだ!
「楽しみですね。早くその時が来ることを祈っておりますよ」
シーラ星人も笑みを浮かべる。
その時が来れば、この星の全てが彼のものになるのだ。
その時こそ、真の意味での平和が訪れるであろう……。
もちろんそれはシーラ星人たちにとってのものだろうが…
***
南海のとある活火山島―――
その火口の中にガメラがいた。彼は先の戦いの傷を癒すため、ここで火山の熱エネルギーを吸収していた。
彼は熱がエネルギー源なのである。
その島にヘリコプターで二人の人物がやってきた。
一人は白衣を着た中年男性である。もう一人は、全身黒ずくめの長身の男であった。
男は、手に持っていたケースを開けて中身を露にする。
それは、あの空中要塞サルヴァトロンの一部であった。
その赤色の破片は金属とは思えないくらいにグネグネと蠢いていた。
「これは凄いな……、まるで生きているようだ……」
「先生、いったい何なんですか、そのメカは?」
「うむ、これはサルヴァトロンの超高度AI『GOD』の一部だよ。これがあれば、地球上の全ての情報を得ることができる。例えば、我々の邪魔をする怪獣の居所とかな」
言うが早いか、白衣の男はGODの欠片を持ち天に掲げた。
するとなんと無人のヘリコプターが勝手に飛び立ち、装備品のメ―サーで火口を攻撃し始めたのだ。
それは正確に、火口の中のガメラを狙っていた。
「そしてこのように機械を自在に操ることも可能なのだよ」
ガメラは突然の攻撃に驚き、火口から姿を現した。
「フフフ、ガメラか。我らシーラ星人の再興のための礎になってもらうぞ」
そう、この二人もまたシーラ星人だったのだ!
黒服の男がスイッチを入れると、ヘリの中からミサイルが発射された。
対抗してガメラは口から火球を放つ。
ただの火球ではなく、プラズマ火球である。ヘリは木っ端みじんになってしまった。
「はっ、これはただの小手調べなんだよガメラ君!」
GODの欠片が輝くと共に、海から二つの影が上陸してきた。
巨大イカの怪獣ゲソラと、巨大カニの怪獣であるガニメである。
「さぁ、行け!あの忌々しい守護神を殺せ!!」
命令を受けた二体の怪獣は、ガメラに向かって突進した。
一方のガメラは迎え撃つ構えを見せる。
その時ガメラは、彼等の額に赤色の輝きがあることに気づいた。
「そいつらにはGODの破片を埋め込んである。つまりGODの忠実なる下僕と化しているのだよ」
シーラ星人の言葉を聞いたガメラは、一瞬躊躇した。
だが、目の前の二体は敵だ。倒すべき相手であることに変わりはない。
決意を固めたガメラは大きく息を吸い込んだ。
対してゲソラは大きな触手を、ガニメは巨大なハサミを振り下ろす。
それをかわしたガメラは、まず最初にガニメの方を狙った。
しかし、プラズマ火球は鋏によって弾き飛ばされてしまう。
空高く舞い上がったところを、今度は触覚から放たれた光線を受けて吹き飛ぶ。
そのまま火口に落ちていくが、なんとか翼を広げて浮力を得た。そこへ今度は、ゲソラが襲いかかる。
その巨体からは信じられないような速度で動き回り、あっという間に距離を詰めてきた。
しかも、隠されていた大きな口を開いて、鋭い牙がびっしりと並んだ口を開けたのだ。
そしてその顎でガメラを捕まえようとした瞬間――、ガチンッ!! まるで歯と歯を打ち鳴らすかのような音が響いた。
なんと、ガメラは両腕を交差させてゲソラの攻撃を防いでいたのだ。
そして次の瞬間、ガメラはその腕を振るいゲソラを押し返した。
その勢いのまま、地面へと叩きつける。さらに、倒れたところへ馬乗りになり、何度も殴りつけた。
やがて、その拳が命中するたびに爆発が起き始める。
もう一発殴ろうとした時、突如として横合いから衝撃を受け、吹っ飛んでしまった。
そこには、蟹の脚で攻撃を仕掛けるガニメの姿があった。
強烈な攻撃を受けてしまって地面に倒れ伏すガメラ。
そこに追い打ちをかけるように、ゲソラも起き上がり襲ってくる。
「やれやれ、まさに南海の大決戦だな……」
そんな様子を、白衣の男は感心しながら見ていた。一方、黒服の男の方は面白くなさそうな表情をしていた。
「ふん、所詮はただの怪獣ってことですね。こんな奴らに負けるとは情けない」
「まあまあ、そう言わずに。もう少し見ていこうじゃないか」
「先生、こんな茶番にいつまでも構っている暇などありませんよ」
「ん?、あれを見てみなよ」
白衣の男が指差した先では、自衛隊のヘリがこちらに向かってきていた。
「どうやら、この星の人間どもが気付いたようだな」
「ならば、もうここに用はありませんね。引き上げましょうか?」
「そうだな。さて、これから忙しくなるぞ……」
白衣の男は再びGODの欠片を掲げ、ヘリに向けて何かを呟いた。
すると、ヘリは進路を変えていずこかに飛び去っていった。
「さぁ、これで我々の邪魔をする者はいなくなったぞ!今こそ我らシーラ星人の時代が来たのだ!!」
白衣の男は高らかに宣言した。
その時である! 突然、空から二人の前に一人の男が降ってきたのだ。
それは蛇倉だった。手には日本刀に似た刀を持っている。
「貴様は、我らとは別の宇宙人の……!」
「流石にバレていたかぁ?」
「フン、よくぬけぬけと現れたものだな。お前も地球人同様我らシーラ星人の手によって葬られる運命にあるのだ!」
そう言い放った黒服の男の手に、黄金の銃のようなものが現れた。
「これぞ我が星が誇る兵器『ダークネス・ショット』!お前みたいな奴はこれで一撃さ!」
「ほう、そりゃ凄いな。でも、俺に効くかなぁ~」
「何を強がりを!試してやる!!」
そう言って、男はそれを起動させた。
直後、閃光と共に周囲は炎に包まれた。
そして蛇倉の姿は消えていた。
「フハハッ、馬鹿め!!跡形もなく消し飛んだか!」
勝ち誇りながら笑うシーラ星人であったが、その時、異変に気付いた。
身体が動かない!?
(なんだこれは……まさか、こいつは――)
次の瞬間、男は首を切り落とされた。
血飛沫が上がり、切断された頭部が宙に舞う。
「ば、バカな……。一体何が起こったというんだ……」
残された白衣の男は、呆然と立ち尽くしていた。
その背後から、声が聞こえる。
「その程度の攻撃を避けられないほど、俺はとろくはないんでね」
いつの間にか蛇倉が、白衣の男の肩に頭を乗せて囁いていた。
「!?」
咄嗟に白衣の男は飛び退いたが、その瞬間に蛇倉の姿が変わった。
鋭い目をし、胸に赤い三日月状の傷のある魔人。
「お前はまさか…ジャグラスジャグラーか!?」
「ほう…俺の名前を知っているとは光栄だね。さてはそのAIさんに聞いたのか」
蛇倉…ジャグラスジャグラーは刀を構えたままじりじりと距離を詰める。
そして一気に間合いを詰めた瞬間、袈裟斬りを放つ。
だが、その刃は空を切った。
「!?」
次の瞬間、男はその場から姿を消していたのだ。
そして上には赤色の円盤が浮いていた。
「ははは、ジャグラスジャグラー君、残念だが君はもう終わりだ。そこで怪獣達の餌になって――」
「煩ぇよ」
ジャグラーが刀を一振りすると、漆黒の刃が放たれた。円盤はあっけなく真っ二つになって海へ墜落した。
「じゃ、さようなら」
円盤の最後を確認した後、ジャグラーは怪獣達のほうを向いた。
三体の怪獣の戦いは、さらに激しさを増しつつあった。
ガメラは、ガニメの鋭い爪の攻撃を受け流し、逆に相手の腕を掴んで投げ飛ばした。
しかしガニメは空中で体勢を立て直し、地面に着地。すぐに反撃してきた。
今度は両手をクロスさせてガードするが、強烈な攻撃に耐え切れず吹っ飛ばされてしまう。
そこへ、ゲソラが襲い掛かる。ガメラはなんとか立ち上がったものの、疲労困ぱいの状態であり、もはや防戦一方であった。
それを見て、ジャグラーは舌打ちをした。
「チッ、コントロールを失っても暴れ続けるのか。仕方ない、手伝ってやるか」
そういうとジャグラスジャグラーは、黒い機械を取り出した。
「応急処置はしたが、一回しか持たないだろうな」
その機械に三つのメダルをセットする。それらにはこの世界にはいない怪獣が描かれている。
「ゼットンさん、パンドンさん、マガオロチ…」
機械を作動させ、それを天に掲げる。
「お待たせしました…闇の力、お借りします!」
黒い機械からエネルギーが流れ込み、ジャグラーの姿が怪獣へと変身していく。
黒と赤の映える怪獣、ゼッパンドンが降り立った。
「感謝しなガメラ、助太刀してやるよ」
そう言うと、ゼッパンドンは口から火球を放った。
それはゲソラに命中し、爆発を起こす。
その隙に、ガメラは倒れたゲソラの元まで駆け寄った。
そして、彼の額にあるGODの欠片を引き抜いた。
途端に、ゲソラの体から力が抜けたようにぐったりとした。
一方ガニメはゼッパンドンに格闘戦を挑んでいた。
両腕を振りかざして接近してくる相手に、ゼッパンドンはシールドを張って対抗した。
両者の力は拮抗しており、決着がつかずにいた。
やがて両者は距離を取り、睨み合う形となった。
(まずいな……。このままでは消耗戦に持ち込まれちまう)
既に機械から火花が飛び散り始め、ゼッパンドンの力を維持するのも限界に近づいてきていた。
その時、ガメラが大口を開け、エネルギーをチャージし始めた。
「なるほど、隙を作れってか」
ゼッパンドンは尻尾を使いガニメの右鋏を切断した。ガニメは泡を吹きながらよろけた。
「今だ!」
ゼッパンドンは跳躍し、倒れそうになるガニメの上に乗った。そしてそのまま押し潰す形で押さえつける。
動きが止まったところで、ゼッパンドンは右手で左鋏を押さえつけ、炎を放つ。
炎に包まれたガニメは苦しみ悶えている。
そこにガメラが特大サイズのプラズマ火球を放った。
流石に動けない状態ではガニメに抗う術などなかった。
火球が命中し、その巨体は爆煙と共に木っ端微塵に吹き飛んだ。
***
その光景を海底要塞でモニターしていた女シーラ星人は震え上がった。
自分が作り出した兵器が敗れたのだ。それもたった二体の怪獣によって。
「蛇倉…ジャグラー……だと?」
その名を呟くと、彼女は怒りを露わにした。
「ふざけるな……私は……こんな所で諦めてたまるかぁ!!」
すると彼女の身体から紅色のオーラのようなものが立ち昇った。
「…計画を見直す必要があるわね…」
***
戦いの後、ガメラはどこかへ去って行った。
佇む蛇倉の手に握られた機械は黒煙を上げている。どう見ても再度使用することは不可能だ。
「いきなり切り札を切っちまったなぁ」
そこへ先ほど別方向へ去っていったヘリが戻ってきた。
隊員が下りてくる前に、蛇倉は機械を隠した。
「すみません隊長、急に操縦が効かなくなってしまって」
「きにすんな、そういう事もあるさ」
そういって隊員の肩を叩く。
「ところで、任務ほっといてこんなとこに来てよかったんですか?」
「何言ってんだ、ほらこれ」
そういってガニメの死体から回収したGODの欠片…つまりサルヴァトロンのパーツを見せた。
「え、これ例の兵器の欠片じゃないですか!?なんでこんなところに?隊長はなんでわかったんですか?」
「まあ隊長のカンってやつだ。ほら帰るぞ」
「あ、ちょっと待ってくださいよ!」
そうして、シーラ星人たちとの開幕戦となる南海の戦いは、ひとまずの終焉を迎えたのであった。
お読みいただきありがとうございます。
以下蛇足なので無視してもいいです。
遂に夢幻魔人が本格参戦してしまいました。
第一話で隊長の名前をAIが蛇倉と名付けたので面白がってそのままにしたらこうなりました。
AIは最初ガメラにガニメデという謎の巨人を戦わせようとしていました。
そこで「ガニメに変えたらおもしろいのでは?」と考え、序にゲソラも出してみました。
そしたらなんかめっちゃ優遇されてる…ガメラとゼッパンドン相手に互角に立ち回るガニメって何なんでしょう。