アンチヘイトはつけましたが…今後アンチする予定あるのだろうか…
そうして迎えた決闘の当日…
現在既に一夏が専用機【白式】を繰り、セシリア・オルコットの乗るIS【ブルー・ティアーズ】と
戦っている事だろう。
…事だろう、というのは私は今それを見ていないからである。
理由は【意味がない】のと【不公平】だからだ。
ただでさえイギリスの第三世代機として名前が分かり、
その特殊装備も調べる(またの名をハッキングという)事で分かってくるものだ。
だが、こちらのIS【紅き傷跡】は元より私を除けば、束が一番知っているだけで
それ以上の情報はないのである。
まぁここまでの理不尽な情報収集をしておいて何を今更と思うかもしれないが…
(その通りでもあるんだが…)
結果として今私は織斑先生の監視下にて耳栓と目隠しをしている。
これで口をガムテープで止められ、椅子に固定されていたりしたら
確実に、人質に見えてしまう。
……さて、長くなったが、私が何をいいたいかというと…暇なのだ。
当初ISに触れて間もない一夏なら失礼な話がすぐに落ちてしまうかもしれないと
思っていた。だが、結果外れて予想以上に持っている。
これが家族愛による自己の強化の極地ってやつなのだろうか…。
私には出来そうもない。
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しばらくして決着がついたのだろう。
織斑先生の手によって耳栓と目隠しが取られた。
「んっ、まぶしい…」
正直目隠しはやりすぎたかもしれない。
そんな風に思いながらも次第に視力を取り戻していくレイ。
「織斑先生。結果はどうなりまし…いえ、負けたようですね。」
つまり一夏はオルコットに敗北したのである。
何故分かったか、かすかだが千冬がイラついていたからに他ならない。
多分あの一夏の事だ、【俺がみんなを守る】的な発言をしながら攻撃を繰り出すも負けたのだろう。
…そんな推理をするレイの勘は見事ではないが、ほぼ的中しているのであった。
…三十分後…
レイはピット・ゲートへと歩を進めた。
どうやらブルー・ティアーズのシールドエネルギーの回復が完了したようだ。
「万が一はないだろうが、敗北は許さんぞ?レイ。」
「ふふ、名前で呼ぶんですね…それなら。」
織斑先生の言葉に小さくレイはそう呟くと眼鏡をはずして、それを織斑先生に預けた。
「了解だよ、千冬…っとそうだった。これだけ確認しておきたかった。」
「なんだ?」
怪訝な表情になった千冬にレイは不適な笑みを浮かべながら問いかけた。
「敗北しないのはいいが、別に本気をだしてしまってもかまわんのだろう?」
「ふっ、当然だ。むしろ本気を出さずに敗北したなどあれば、
この後、私から地獄の特訓メニューを課すぞ?」
「ははっ、なればこそ負けるわけにはいかなくなった。」
そういうと同時にレイは自身のISの名を告げる。
「では参りますか…【紅き傷跡(スカーレット・リリス)】」
同時に黒い装甲が出現しレイの体を包む。
形状をいうならば打鉄と代わらない。
だがおかしい部分がないわけではない。
まず背後に四角い棺のようなものが浮いている。
アンチロックユニットの一種なのだろうがその棺の何処にも
武装やスラスター、バーニアなどが存在するわけでもなく
ただそこに浮いているだけのものであった。
ほかは足のほうにあった。
空を飛ぶ事が大前提となっているISは基本足の形状は縦長であり
足のような形になっているものは稀である。
対するレイのISの脚部は足の形をしているだけでなく
なぜかタイヤが備え付けられていた。
まさかあれで走るつもりか?などとその場にいた千冬以外の人たちは怪訝な表情を浮かべていた。
「では言ってくる。」
そういうと、先ほどみんなが見ていた車輪が回転を始め、レイはピットからアリーナの地面へと着陸を果たした。
ふと空を見上げれば、さきに到着していたのだろう、セシリアの姿を確認する事が出来た。
「あら?貴方も逃げずに来ましたのね。」
「当然だろう…っと、その前にオルコットに伝えたい事があった。」
突然そんな問いをかけられ怪訝な表情を浮かべるオルコット。
対するレイはそんな事お構いなしに口を開いた。
「以前はすまなかった。私もあれから考え直してみたんだが、
流石に言い過ぎたと後悔している。私はただ国の代表の候補者に己が立場を理解してほしかった。
ただそれだけだったんだが…流石にすまなかった。」
そういうとレイは頭を下げた。
「な、なんのつもりですの?謝罪をされたからといって手は抜かなくってよ?」
「ん?あぁ、手を抜いて欲しくて謝ったんじゃない。これは私としてのけじめだ。
後悔先に立たず、…あぁ、だから全力で来たまえ。
私もそれなりに本気を出すとしよう。」
そういうとレイは目を閉じ…
「(顕現…【先見魔眼】)」
そう小さく呟くと同時に、スッと静かに目を開いた。
その目をみて一同は驚愕する。
なんと淡く青く光っていたからである。
「これで君が私に勝てる確立はほぼ0となった。」
「ふんっ、世迷言はそこまでよ。
それより、何故地面にいるのかしら?」
そう、レイは未だに地面にいた。
本来空を飛んでもおかしくないのだが…
その問いにレイは苦笑しながら答えた。
「あぁ、私のISは飛行機能が搭載されていないんだよ。」
驚愕の事実である。
ISのPIC機能の一つに飛行機能も備わっているが
それがないとレイは言ったのである。
それだけでどれほどの損失であるか…レイは理解できていないのだろうか?
そこで試合開始の鐘が鳴った。
それと同時にセシリアはその手に持っていた銃【スターライトmk-Ⅲ】を構えると同時に撃った。
しかしそれは無意味となる。
「中々良い一撃だが…言っただろう?
君が私に勝てる確立はほぼ【0】だと。」
いつの間にかその手に三叉に分かれた片手剣を逆手に持っていた。
しかも両手にである。
「第一私がなんの備えもなく君の機体と戦うとでも思ったのかい?」
「ふふ、たかだか一撃防いだ程度で何を言っているのかしら?」
そう余裕を見せるセシリアだが内心はあせっていた。
大きく回避されるならばまだしも、レイは移動自体を行っていないのだ。
大きな挙動もせずに、片腕を動かす程度でその一撃をはじいたのだ。
…ただそれだけの行動だが、それだけで理解した。
『手を抜けば勝てない』と。
「さぁ、踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲で!」
そう発言するとブルー・ティアーズに搭載されている兵器が一斉にレイを囲うように飛んでいった。
BT兵器『ブルー・ティアーズ』
ISと同様の名前を持つレーザービット兵器である。
半自律ではあるが、その操縦はほぼISの操縦者にゆだねられる為、
技量の高さによって使えるかが決まってしまう兵器である。
そうしてBTから発射されるレーザーの雨をレイはその場で回転しながら
両手に持つ片手剣でもって叩き切っていた。
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一方ここはピットの管理室。
そこには織斑千冬と山田真耶、篠ノ之 箒に織斑一夏の四名がレイの試合を観戦していた。
「ちくしょうっ!レイは、レイはなんで飛ばねぇんだよっ!?」
どうやら先ほどのレイの言葉はプライベートチャネルだったらしく
管理室にまでは届いていないらしい。
憤りを隠せていない愚弟を見つつため息をつくと織斑千冬は口を開いた。
「落ち着け織斑。
あいつの機体だが、少々特殊な性質があって飛行機能がないんだ。」
その言葉にその場にいた全員が驚愕した。
飛行機能はすべてのISに等しく取り付けられているシステムである。
それがないといったのだ、空が飛べなければ空を舞うISを倒す事など不可能。
そう織斑一夏は考えた。
しかし、実の姉である織斑千冬がそれを理解していないはずはない。
「こんな一方的な戦いが決闘なのかよっ!?千冬ね――ったぁあ!?」
「織斑先生だと何度言えば分かるのだ、馬鹿者が。」
不用意な発言をした為、織斑一夏は出席簿アタック☆の前にもろくも敗れ去った。
「安心しろ、あいつの実力は空が飛べる飛べないなど些細な問題だからな。
今のオルコットの実力ではハンデにもならないだろう。」
「ほへ~…信頼してるんですねぇ~」
ここまで織斑先生が言い切るなんて珍しいとでも言いたいかのようにそう告げる山田先生。
その言葉に織斑千冬は爆弾を投下した。
「当然だ、仮にも私に勝った男だからな。
信頼して当然だろう?」
『『『…は?』』』
一瞬にして部屋は沈黙に包まれた?
「え、えっと誰が誰に勝ったんですか?(震え声)」
ぷるぷるしながら山田先生は織斑先生に問いかける。
聞き間違えだと信じて…
だが、それは当然のごとく裏切られた。
「レイが私に勝ったんだが?」
『『『…………』』』
そしてこの沈黙である。
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というわけで、漸くレイさんのIS大公開です。
ISの設定は後編の後書きに載せたいと思います。
ちなみに足の車輪イメージはコードギアスのランスロさんの足の後ろをとった感じです。
…さぁてと後編書き始めますかッ!
簡単な感想ならどしどし待ってますッ!
一応気をつけてはいますが、もし誤字がありましたら
遠慮せずに報告いただければ幸いです。
ではここまで読んでいただき、ありがとうございました!