お待ちしていた方がいるかわかりませんが、以後あまり放置しないでがんばります。
宜しくお願いします。
「…どうして…ですの…」
セシリアはそう小さく零した。
その理由は面前で起こっている事である。
4機のビットによるほぼ全方位からの射撃攻撃。
それがすべて防がれているからである。
これでは無意味。
そう感じたのか一度ビットを自身の下へ戻すセシリア。
煙が晴れると案の定、レイが無傷で立っていた。
「言っただろう?その射撃はもう無駄だと。」
「くっ、それよりも…なぜ殆どエネルギー消費をしていないんですの?」
そう例え武器で攻撃をはじいたとしても、エネルギー消費が発生するはずなのだ。
この疑問に関しては管理室内でも話題となっていた。
何故なら開始直後の数値とほぼ同じだからである。
「あぁ理由はこの『双剣・幻』の特性だよ。」
そういいながらその手に持っていた武器を掲げる。
「名前をブルーティアーズ。世代は第三世代のISだね。
国家は当然イギリス。分類は遠距離射撃型。
試作兵器『ブルー・ティアーズ』を装備した機体だ。
武装としてはその手に持っているBTエネルギーライフル『スターライトmk-Ⅲ』
そして先ほどまで展開していたBT兵器『ブルーティアーズ』
最後に万が一のための近接武器に『インターセプター』と呼ばれるショートブレードを搭載している。
またブルーティアーズに関してはレーザービット4機とミサイルビット2機の合計6機を従えている。
そしてこの刀の特性は対非物質吸収能力だ。
先ほど説明をした通りブルーティアーズは、その武器の殆どをレーザーなどの科学兵器を主体としている。
物理タイプはインターセプターとミサイル程度、…つまりはそう言う事だよ。
この戦いは始まる前から勝敗は決まっていたんだ。」
長々と話しきったレイにセシリアは驚愕する。
自身の機体についてここまで深く知っていた事、
その手に持っている武器の特性、
正直に言って、どれもが驚愕に値する事だった。
それと同時に模索する。
どうすれば倒せるかどうか。
相手は自分の武器や装備を熟知している存在だ。
「―――!」
そして一つの可能性に到達した。
勝てるかは分からないが、それでも最後まであがこうと。
今目の前にいる男はそこらにいる雑種(男)とは違う。
それが分かったのだから。
「お行きなさいッ!!ブルーティアーズ!!」
「では私も動くとしよう。」
それぞれがそれぞれの掛け声を上げた。
セシリアは全てのブルーティアーズを展開。
その全てをレイに向けて放った。
ミサイルビットも含めての一点集中。
とてつもない爆発音と大量の土煙がその場を包み込んだ。
「…くっ…」
あまりの威力に放った本人でさえ少し顔をしかめてしまうくらいである。
自身の全てを掛けなければ勝てない相手。
幸い相手は空を飛べない存在だ。
ならば一度によける事の出来ないほどの一撃を叩き込めばいい。
それがセシリア・オルコットの導き出した答えだった。
「―――正解だ。」
不意に聞こえるはずのない声が自分の頭上より聞こえた。
しかし振り返る間もなく、圧倒的な何かがぶつかりセシリアは地面へとたたき付けられた。
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ー管理室ー
そこではありえないものを見たような気持ちになっていた。
それはそうだろう。
飛行機能は無いといったレイが宙に浮いているのだから。
そして敵対していたセシリア・オルコットは何も無い空間から現れた謎の鉄柱によって
地面へとたたき付けられていた。
セシリアの行った全力全開の一点砲火もそうだが、
レイが空中にいることや、浮いている事、そして謎の鉄柱と驚きの連続で正直
理解が追いついている人物は千冬以外にはいないようだった。
現在セシリアを押しつぶした鉄柱は再び姿を消しているが、宙に浮くレイの周囲にそのさきっぽっぽい部分が出ているのが見えていた。
そしてセシリアは不意打ちとたたき付けられたダメージはあるものの、絶対防御のおかげで怪我は無い。
…尤も怪我がないだけで、ノックバックはとても酷く、ついでにシールドエネルギーの消費も半端なかった。
管理室が沈黙する(または唖然とする)なか、回復したのかセシリアが口を開いた。
『空は飛べないと、そのような機能は無いと、そうおっしゃってましたのに…
私を謀りましたの!?』
確かに敵の言葉を鵜呑みにした自分も悪かった。
だが、だとしても納得が出来ることではなかった。
だからレイへ問いを投げかける。
しかし、対するレイは首を傾げると返答すべく口を開いた。
『残念ながら嘘はついていないさ。
言っただろう?私には【飛行機能】は付いていないと。
…でもまぁ飛べないだけで【浮遊機能】は付いているんだよ』
そういった瞬間、山田先生は漸くレイの言葉の真意に気付いた。
これもまた言葉遊びのようなものなのだ。
【飛ぶ事】と【浮く事】は同じように空にいても意味が異なるのだから。
それを聞いたセシリアは思考を巡らせ、一度頷くと手を上げて述べた。
『セシリア・オルコット、この試合ギブアップいたしますわ』
そしてソレが受理され、レイの勝利が決まった。
このときのセシリアの表情は悔しさで染まっているようなものではなく、
清々しいといった感じの何かつき物が落ちたかのような穏やかな表情だったという。
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レイは空から大地へ戻るとセシリアのところへ向かうと同時にセシリアを抱き上げた。
俗に言うお姫様抱っこである。
「な、おろしてくださいましっ!自分で歩けますわ!」
「残念ながらフラフラな女の子を放置できるほど私は薄情じゃないからね。
まぁフラフラにさせた私が言っても説得力は無いが…」
「…いえ、試合でしたもの。
でも、一つだけ聞きたい事がありますの。
最後の一点砲火はよけられなかったはず、どうやって回避したんですの?」
「あぁ、あれはオルコットに放った鉄柱を地面から自身に向けて放ったんだよ。
衝撃で以っては私は空へと飛ばされるからな。」
あはは、などと軽く笑うが、その衝撃を先程味わったセシリアはそれがどれだけ無謀な事か分かった。
緊急回避にしてもやりすぎではないかと思う程度には…
「あの、私の事はセシリアと御呼びくださいまし。
それとレイと、御呼びしてもよろしいでしょうか?」
「分かったよ、セシリア。よろしくな。」
「…っ////////////////」
ここに二人目の被害者が発生した。
いつぞやの千冬同様に顔が紅潮した。尤も千冬以上にセシリアは今レイにお姫様抱っこをされているのだから、
余計に悪影響を受けているだろう。
セシリア本人とて『名前を呼び捨てにされる』ただそれだけでここまでの威力を持つとは思わなかっただろう。
…まぁそれだけ+笑顔だから仕方あるまい。
ちなみに、このほほえましい光景を一部の生徒はにやにやと
一部の生徒は穏やかな笑みを浮かべながら眺めており
…管理室のとある先生はちょっとした苛立ちと共に目の笑ってない笑顔で立ち尽くしていたという。
ついでに付け加えるとそれに冗談ながらに話しかけた山田先生と一夏は、逆鱗にふれたらしく『声無き悲鳴』を上げる事となるのだが
それはまた別の話である。
.
今日の一言:どうしてこうなった。
いやさ、当初の予定でセッシーは落ちる(ヒロイン)予定はなかったんだけどね。
キャラに任せた(キャラの一人歩きをした)結果こんなことにw
それと後書きでもってレイのISを紹介するといっていましたが、
次話に持ち越します。
べ、別にまだ完成してないわけじゃないんだかんね!
勘違いしな(ry