…多分タグのせいかもしれないけど、
…まぁ、ワンサマーハーレム崩壊タグでもいれておこうかなぁ。
ー・翌朝・-
朝のSHRでの出来事だ。
「では、一年一組代表は織斑一夏くんに決定です。あ、一つながりでいい感じですね!」
とってもにこにこっと山田先生は喋っている。
クラスの女子も盛り上がりを見せている。
そして一人この状況を納得できていない人がいる。
「先生、質問です!」
その人物は挙手でもって問いかける。
――織斑一夏その人である。
「はい、なんでしょう?」
笑顔の山田先生、今日は絶好調のようだ。
対する一夏の質問内容を簡単にまとめると
【昨日の試合に負けたのに俺が代表なんだ?】という内容であった。
するとその問いに山田先生ではなくセシリアが返答した。
「それはわたくしが辞退したからですわ!」
「じゃ、じゃあレイは!?」
「え?あ、えっと、私に関しては織斑先生から【お前は規格外すぎるから駄目だ】といわれましてね。
それに一夏、あの試合は単なる決闘ですよ?勝敗は別に代表を決めるというものではありません。」
…決闘は決闘。
代表を決定する一つの材料であったのは間違いないが、
確立させるためのものではなかったのだ。
つまり何が言いたいのかというと、、、
完全に一夏の勘違いだったということだ。
「それに代表となればISを使う機会は当然、一般生徒よりも多くなる。
私達はそれなりにISに触れているけども、一夏はそうじゃない。
だから一夏には代表になって欲しいんだ。
キミの為にも、ね♪」
小首をかしげ【お願い】という感じでそういうレイ。ついでに笑顔だ。
当然ながら一夏には効果は無い。
だが、レイを意識してしまっている一部生徒やセシリアは当然ながらその姿に見惚れ、顔を赤らめたのであった。
「そこで、まぁ余計なお世話かもしれないけど、私とセシリアで一夏のIS操縦に関して教導しようと
相談していたんだが…どうだろう?」
そう、問いかけたが、一夏からの返答よりも早く抗議の声が上がった。
「あいにくだが、一夏の教官は足りている。私が、直接頼まれたからな。」
それは現在一夏にISの指導と称した剣道訓練をしている箒だった。
とてもとても強い視線でもってレイとセシリアをにらみつける。
ほのかに殺気立っているが、そんなもの何処吹く風と、気にする事のないレイがいた。
「あら、あなたはISランクCの篠ノ之さん。Aのわたくしに何かご用かしら?」
どことなく誇らしげにそれでいて自慢げに告げるセシリア。
「ら、ランクは関係ない!頼まれたのは私だ。い、一夏がどうしてもと懇願するからだ」
箒の言った前半部分には同意、後半には否定を心の中でしていたレイ。
現状ランクなど経験の浅い者達にとっては紙くず同然である。
そしてランクはどうあれ一夏は錬度が低い。
ならば一人の教導よりもより多彩に教導を行ったほうが効率は高いと思っているからだ。
「え?箒ってランクCなのか…?」
「だ、だからランクは関係ないと言っている!」
正直、ここでこそ空気を読んで欲しいとレイは一夏に対して思った。
ちなみに一夏のISランクはBだ。
まぁ、そうだとしても弱い事に代わりはないのだが…
「座れ、馬鹿ども」
そんな声と共にいつの間にかセシリアと篠ノ之さんの背後に回っていた織斑先生の出席簿アタックが炸裂し、
とてもいい音が鳴った。
とても強烈だったのか二人は頭を抑えて声無き声を上げてもだえている。
それを一瞥することなく、織斑先生は口を開いた。
「いいか、お前達のランクなどゴミ同然だ。
私からしたらどれも平等にひよっこに等しい。
まだ殻も破れていない段階で優劣をつけようとするな」
さすがのセシリアも織斑先生にそういわれては反論する事など出来ない。
何か言いたそうな顔はしていたが…と追記はしておこう。
ついでに最後に千冬、多分大多数の生徒には聞こえていないけど
最後の最後に追記のように「…例外はいるが」っていうのやめようか。
明らかに私の事を名指しにしてるよね?
などと後半は笑顔でありながら心中焦っているレイがそこにはいたという。
まぁ目立ちたくないというのに目立つ行動をする矛盾した行動原理の産物であるのも確かではあるのだが…
「代表候補生でも一から勉強してもらうと前に言っただろう?
くだらん揉め事は十代の特権だが、あいにく今は私の管轄時間だ。自重しろ。」
きりっとそう告げた織斑先生。
職場ならこうきっちりしているのに
なんで、こう日常生活は堕落するんだろう
などと失礼極まりない(しかし、それでいて真実)を考えていると
レイの頭上で乾いた音がなった。
「…お前、今何か無礼な事を考えていただろう?」
「失礼な、私は真実しか考えてませんよ。」
「…そうか。」
どうやらレイの目をみて嘘ではないと判断したのか、
それとも他に本当に無礼極まりない事を考えている奴がいたからなのか
レイの事はとがめる事なく終わった。
ついでにその失礼な事を考えていたであろう一夏は、レイ同様に言い訳をして言い逃れをしようとしたが
当然ながら嘘を見抜かれ、ついでとばかりに出席簿アタックを合計3発もいただく事となっていたが
まぁいつもの光景である。
「さて、話がややこしくなったが、クラス代表は織斑一夏に決定する。
異論異存はあるまいな?」
その問いにクラスの女子は「はーい」ととても元気な声を上げた。
こんなときに限って団結力は強いものだと思った私はおかしくない。
ついでに一夏があきらめたとばかりにあさっての方向を向いていた事に
レイは苦笑するのであった。
-----------------------------------
四月も下旬、遅咲きの桜の花びらが丁度無くなった
そんな頃、既に授業は筆記から実技へと移行していた。
「ではこれより、ISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。
織斑、オルコット。ためしに飛んで見せろ。」
「あれ?レイは?」
「馬鹿か貴様は、以前話したと思うがクロフォードのISには飛行機能が備わっていないと
言っただろう?もう忘れたのか馬鹿者が!!」
そんな言葉と共に一夏の頭上より乾いたそれでいていい音が鳴り響く。
もしかしたらこの出席簿アタックのせいで忘れているんじゃなかろうか、などと思ったレイは悪くない。
そして、飛べといって未だに飛ばない事にイラついているのか声を荒げ、それでいて冷静を装いつつ声を発した。
「早くしろ。熟練したIS操縦者は展開まで一秒とかからないぞ。
…そうだな、クロフォード。見本だ、展開して見せろ」
「分かりましたっと。」
きっと声がかかる
そんな予想を覆すことなく自身の名前が呼ばれたので織斑先生の前に出ると同時に自身のISを展開する。
流れるように展開したその速度と錬度はどれをとっても高い、ちなみに展開速度は0.1秒。
驚異的な速さであった。
そんなレイが時間を稼いでくれた(?)おかげか、一夏もまた無事ISを展開する事が出来た。
約時間にして0.7秒。
まぁ流石は織斑先生の弟だと思えるような技術力だ。
…ただ、その右腕を突き出して待機状態である白式を左手でつかむという謎のポーズはどうにかならんのだろうか…
あぁ、そうそう、ISは一度フィッティングをすると操縦者の体にアクセサリーという形状でもって待機するという機能を持っている。
その状態を【待機状態】という。…そのままだな。
ちなみにセシリアのISの待機状態の形状は左耳のイヤーカフス、
一夏のISの待機状態は右腕のガントレット、
そして私のISの待機状態は現在髪を結っている髪留めである。
一夏のISが展開されたのを確認すると織斑先生は一言。
「よし、飛べ」
…やっぱりここは軍の秘密養成所なんじゃないだろうか。
ここが学園である事を疑問にしか思えないその指示。
…いや、でも確かにごちゃごちゃ述べるよりも簡単だけどなぁ
なんて他人事のように思うレイがそこにいた。
まぁ、飛べないから他人事で間違いはないのだが…
織斑先生の命令を受けてセシリアと一夏の二人は空へと飛び立った
が、即座に織斑先生からの激が飛ぶ。
「何をやっている。スペック上の出力では白式の方が上だぞ」
その言葉通り一夏のIS【白式】は近接特化であるが故に飛行速度はあらゆるISよりも高く設定されている。
しかし、現状の一夏では己がISを扱いきれておらず、それどころか機体性能をもてあます事態となっている。
もう一度言おう、ISランクなど紙くず同然である。
錬度の低いBランクと錬度の高いCランクならば後者の方に分があるという意味だ。
だから性能で上回っていようともセシリアよりも速度がでない。
性能が高かろうとも結局それを使うのは操縦者である人間である事を忘れてはいけない。
なんて、適当な事を思いながら空を飛びセシリアから指示をもらっている一夏を眺めていたレイだったが
傍らの織斑先生が限界に達したのだろう。とてもいい笑顔でこう言い放った。
「クロフォード、飛べないとはいえ、空戦が出来ないわけがあるまい?
現状セシリアよりも錬度の高いお前の方が頼りになるだろう。」
そう突然話しかけてきた。
とてもいい笑顔、唐突な会話、当然ここから導き出される答えなど一つしかない。
「では織斑先生、出席簿を拝借。」
言おうとした事を正しく?理解してもらえた事がうれしかったのかはさておいて
織斑先生はレイに出席簿を渡した。
そして次の瞬間レイの姿がそこから消えた。
「「「え!?」」」
クラス一同驚愕しただろう。
正確には消えたわけではなく、ぶれるような速度で空へと謎の鉄柱で打ち上げられるレイの姿に唖然となっていたのだが…
そんなレイは一瞬にして一夏の頭上を越えてその上まで到達する。
当然ながらセシリアや一夏は現状に気付いておらず
『自分の前方に角錐を展開させるイメージ』だとか意味不明な事を言っていた。
いや、確かに『貴方の街の電話帳』にはそう記載されてたけど、それで出来ているのってほんのわずかだからね。
まぁこのまま傍観すればもれなく私まで被害が及ぶ。
そう考えたレイは即座に行動に移した。
『いつまで会話しているつもりだ?』
唐突に一夏、セシリアの耳に織斑千冬の声が聞こえた。
酷くイラついている織斑先生の声である。
確かに今は授業中。しかも織斑先生からの指導を受けている現状である。
私語を慎むべきところを、堂々と会話しているのだ。
怒られて当然
故に二人は恐る恐る大地に立つ織斑千冬を見た。
しかし見られた織斑千冬はというと怪訝な表情を浮かべていた。
が、流石織斑千冬だ。
見てきた事とレイを放ったことで色々と理解が追いついたのだろう。
突然笑みを浮かべてきた。
同時に通信回線から再び声が聞こえた。
『何処を見ているんだ?馬鹿者めがっ!!』
スパァンッ!!
とても…とても凄くいい音を立ててセシリアと一夏の頭へ出席簿が叩き込まれた。
『私の特技の一つでな、【声帯模写】というものだ。
一時的ではあるが織斑千冬の声を投影させてもらった、という事になる。
理解したか?したなら返事をしろ。していなくても返事をしろ。
いいな?』
ついでにいうとその声帯模写をするとその人物になりきる事でより完成度を高める事が出来るらしい。
そんなレイの言葉に返事をするなんて事が出来るはずもなく、二人は声無き声を上げながら頭を抑えるのであった。
余談だが、レイの放った出席簿アタック。
一夏には織斑先生と同様の一撃を、セシリアにはそれよりも半分以下の威力に下げていたのは言うまでも無く、
当然ながらこれは織斑千冬にバレていて、その騙した一撃をレイ自身が受ける事となったのはいうまでもない。
次に織斑先生は武装の展開についての指導へ移った。
「織斑、武装を展開しろ。それくらいは自在に出来るようになっただろう?」
「は、はあ」
「返事は『はい』だ。それとももう一撃欲しいのか?」
「はいっ!」
スパァンッ!!
「―――っ」
正直、今の問いは酷いと思う。
今の一部始終を見ていたみんなはそう思ったに違いない。
といっても救いの手を出せば被害が来るのは必至。
つまり沈黙しつつ眺めるしかないのである。
「いつまで頭を押さえているつもりだ?威力は抑えてやっただろう。
それよりも、展開をはじめろっ」
理不尽だ...
そんな事を思いつつも一夏は武装を展開する。
少し時間がかかったが展開は出来た…のだが…
「遅い。0.5秒で出せるようになれ。そんなに時間がかかっては実践では役にたたんぞ。
次、セシリア。武装を展開しろ。」
「はい」
セシリアは元気よく返事をすると、
左手を自身の真横に突き出すように伸ばした。
すると一夏とは異なり、一瞬光っただけ…ただそれだけでその手には彼女の愛銃『スターライトmkⅢ』が握られていた。
その展開速度に『流石代表候補生なだけはあるか…』と素直に賞賛を送るレイがいたという。
そして織斑先生もそれは感じたのか素直な意見を述べ始めた。
「流石だな、代表候補生。
だが――そのポーズはやめろ。
貴様は横に銃身を向けて誰を撃つ気だ。
正面に展開できるようにしろ」
「で、ですがこれはわたくしのイメージをまとめるために必要な――」
「私は直せと言っている。いいな?」
「…はい」
そこまで言われては頷くしかない。
「ではセシリア、次は近接用の武装を展開しろ。」
「えっ、あ…はい」
まだ納得していなかったのか反応がいささか鈍った。
しかしそこは代表候補生、展開していた武器を収納すると、言われたとおりに近接用の武器の展開に移る。
…移る…のだが…
「まだか?」
先程は一瞬で展開出来たものが一向に展開できていないのだ。
その速度は一夏よりも長くそれでいて未だに展開に至っていない。
そして本人も苦肉の策に出る羽目となる。
「ああ、もうっ!≪インターセプター≫!」
武器の名前を半ばヤケクソになりながら叫ぶ。
名前を読んだことによりイメージが即座に構築され、その手に近接用の武器が展開された。
この展開手段は教科書に載っている、いわば≪初心者用≫のものだ。
当然ながら代表候補生としてのプライドがあるセシリアは屈辱的なことだったのか、
少々顔が赤い、よく見れば涙目だ。
だが、そこは織斑千冬。
そんな彼女の状況などお構いなしに辛口のコメントを投下する。
「…何秒かかっている。お前は、実践でも相手に待ってもらうつもりか?」
「じ、実践では近接の間合いに入らせませ「ほぅ、織斑との対戦で初心者に簡単に懐を許していたようにもみえたが?
それに、クロフォードとの対戦でもそうだったな?ん?」…あ、あれは…その…」
言い訳をしたものの、的確な指摘を受けてしまい、
結局「ごにょごにょ」と呟いている。
それは別にいいんだ、ただ、織斑先生。
その『尤もクロフォードは規格外だから仕方ない』的な言葉を最後に付け足すのはやめようか。
セシリアはそれ所じゃないから、聞こえていないとは思うけど…私が規格外なら同等の先生も規格外になるんだけどなぁ
…なんて事を思いつつも、今のレイは一生徒であり、織斑千冬は一教師だ。
故に文句は言えない為、諦めざるを得なかった。。
なんてあさっての方向を見ながら溜息をついていたら、突如セシリアから睨まれた。
正直まったく怖くない。顔を真っ赤にして恥ずかしがりながらの睨みつけなど…
『あなたのせいですわよ!』
そして送られてきたのは個人間秘匿通信。
通称―プライベート・チャネルというシステムだ。
ネットゲームとかでいう「ウィスパーモード」とかに近いものである。
『いや、私は一夏とセシリアの戦いを見ていないからなんともいえないけど
私とセシリアの戦いは近接戦闘なんて殆どなかっただろう?』
結局あったのは一瞬にして肉薄した最初で最後の一撃であるあの攻撃のみである。
もしもあの時インターセプターが即時に出せたとしても、そんな短剣であの砲撃を受け止めるなど悪手にもほどがある。
あそこでやるべきはそんなことよりも回避した上で距離をとり、己が間合いに戻す事なんだが…
まぁ今のセシリアはそんな余裕はないようで、私の返答を聞いたのか聞いてないのかわからないが
一夏にも同様の内容を叫んでいるようだ。
対する一夏は一切反応していない…ではないな
反応できないってところだろう。
大方、プライベート・チャネルの使い方が良く分かっていないのだろう。
『貴方の街の電話帳』に載っていた方法は『頭の右後ろ側で通話をするイメージ』だ。
束との特訓のおかげでほぼマスターしている私も未だに言っている意味はわからん。
大体『頭の右後ろ側』って何処なんだ…
なんて事を考えていた。
余談だが、一夏もまた同じような事を考えていたらしいが…
似ているものの使えるもの、使えないもの…経験が違うとここまで違う二人がそこにはいたという。
ふと織斑先生を見ると、彼女は時計を見ていた。
「ふむ、時間だな。今日の授業はここまでだ。各自解散っ!!」
本当にここは学園なのだろうか…
この学園に着てから何度目になるか分からない疑問と溜息をつきながら
本日の授業は終了を迎えるのであった。
これからは更新をおろそかにせずにがんばろう。
その前に本音のキャラクターを把握しないとなぁ。
(ちなみに完全な余談ですが生徒会長のイメージが絵を見るまで、【とある魔術の禁書目録】に登場するアークビショップだったのは内緒である。)
―感想について―
ありがとうございます。前書きでも書いた通りヒロイン追加が多いですが、
それでも辛口がないのは救い。
当初ヒロイン化予定外もヒロインになる小説ですので、
場合によっては皆様の感想によってヒロインが増える可能性が…?
兎にも角にも、今後とも宜しくお願い致します。