えっとまぁあれです。
艦これとかマイクラとかで遅くなったのでした。
申し訳ないです。
他の作品はおいとくにしても
この作品は比較的更新していきたいと思っています。
「一体、なんだというのだ…」
その日、最後の授業が終わるとレイは机へとつっぷした。
自分だけが謎の声が聞こえるようなのだ…
その発端はあの朝のカオスなHRを終え、一時間目の授業中に起こった。
--------------------------
――…ですわ…――
「(…ん?セシリア?)」
今は授業中、しかも織斑先生の、である。
当然ながら私語を行えば出席簿の一撃は不可避だ。
それはセシリアも理解しているはず…
――…あぁ、いい、凄くいいですわぁ…――
だんだんと声が怪しくなっており、
正直なんだか色っぽくも感じる…
だが、同時に違和感もある。
レイの席からセシリアの席までは大分離れている。
そしてレイはその声がはっきり聞こえている。
つまり、セシリアの周囲の人間もその声に気付いてもおかしくないのだが、
誰も反応していないのだ。
――あぁッ!クロフォード様ッ!また一戦交えたいですわっ!!――
とても力強い言葉、どこか色っぽさが抜けていないが
やはり周囲は無反応だ。
などとまぁ色々と他の事を考えていたからだろう。
織斑千冬の接近に気付かなかったがため、素敵な一撃(出席簿アタック)をその身に受ける事となったのだ。
そして現在に至る。
現状で分かっている事は、セシリアがいないと声は聞こえないという事ぐらいである。
また、その声についてセシリア本人に聞いたが、『知らない』と答えをもらっている。
反応を見ても、嘘はついていないようだ。
「…本当になんなんだー…」
レイの疑問は深みを増すばかりであった…
---------------------------------------------
そして現在に至る。
まぁ、結果として『悩んでても仕方ない…授業はおわったのだ、帰ろう。』
そう思い勢い良く顔を上げた瞬間、後頭部に強い衝撃と『あがっ』という奇声が聞こえた。
痛みを抑えつつ正面をみると鼻を押さえる本音の姿があった。
「…何をしてるんです、本音」
後頭部の痛みは引いてきているものの、正面の本音は痛みからか声が出せていなかった。
レイが席を立ち、しゃがみこんでいる本音の顔を覗き込む。
幸い、鼻血は出ていなかった…
よかった…ほっとしたのもつかの間…
「わひゃぁっ!!」
謎の奇声を上げながら立ち上がりよろけながら後ろへ倒れる本音。
はて?驚く要因があったのだろうか?
レイはその要因が自分にあったのだと気付く事は結局なかった。
「大丈夫?ほら、手」
「あ、あははは、ありがとうなのだ~…痛ッ!」
レイが差し伸べた手を取り立ち上がる本音であったが、どうやら驚き後ろに倒れた時に左足首を捻ってしまったらしく
再び蹲ることとなった。
「仕方ない。要因は分からないけど、原因は多分私なんだものね。」
するとレイはひょいっと本音を持ち上げると自分の背中に乗せた。
いわゆるおんぶである。
「わ、悪いよ、レッ君。私は大丈夫なのだ~。」
「激痛で立ち上がる事もままならない女の子を歩かせるなんて事、私には出来ないよ。
困ったときはお互い様…ね?」
「…ありがとう、レッ君。」
-----------------------------------
そして今レイは何故か格納庫にいた。
別にレイが迷子になって、ここに来たというワケではなく、
本音の指示の元、やってきたのだ。
曰く「かんちゃんとの約束があったのだ~」らしい。
かんちゃん…もとい更識簪という親友は格納庫で一人ISを作っているらしいのだ。
本音はその補佐をしているらしい。
「本音、遅かっ…誰?」
居たのは水色の髪に眼鏡が特徴の少女だった。
凄いジト目でこちらを見ている。
そしてなんて返答したらいいものかと困惑していると背後より助け舟が出された。
「やっほ~かんちゃ~ん。」
「本音?」
何故この人の背中にいるんだろう?
何故この人はここにいるんだろう?
色々な疑問はあるけども…まぁまず初対面であってすべき事は一つだ。
「自己紹介がまだでしたね、私は本音のクラスメイトのレイ。
レイ・N・クロフォードと申します。
今後とも宜しくね、かんちゃん。」
「か、かんちゃん!?」
「あ、お、おう、すまん。背中に本音を乗せてたら
ずっと『かんちゃん、かんちゃん』言ってたもんだから、
口から出ちゃった…あはは、改め簪さん。よろしくね。」
「ふふっ、じゃあ私…かな。
私は更識簪。本音からは『かんちゃん』ってよばれてる。
クラスは4組。よろしくね、レッく…あ」
今度は簪が本音がつけた渾名でもってレイを呼びかけて、赤面するという事態におちいった。
「あはは、まぁ呼び名はなんでもいいよ。本音にあわせなくても呼び捨てでもなんでもね」
「うん、じゃあレイって呼ぶから、私の事は本音と同じく呼び捨てでお願い」
そういうと簪は手を差し出した。
レイはそれを握ると、笑顔で答えた。
「今日から友達。よろしくね、簪♪」
「よ、よろしく…レイ」
新たな友達が出来てとても笑顔なレイがそこにいるが
対する簪はそんなレイの笑顔に少々顔の赤みが消えていなかった。
そして未だにレイの背中にいる本音としては理由は不明だがジト目になり無口になっていた。
多分かまってもらえなかったから不機嫌になっているんだろう。
尤もその視線は簪に向いている為、慌てつつ握手をやめる簪。
しかし、レイはこのときとある失策をしていた。
先ほどの会話で本音が簪に自身のことを話していることは間違いない。
だから自分の性別もきちんと話しているだろうと。
レッ君といっているのだからまぁわかっているんだろうと。
…でもレイは見落としていた。
本音の謎のネーミングセンスは性別問わずである事を。
君、さん付けは性別に由来しないことを。
故に、簪は笑顔を浮かべながら思う。
「(でも本音も酷い。女の子に君付けなんて…まぁちょっとかっこいいとこもあるから
しかたないのかな?)」
…レイの安寧はまだまだ先のようであった…。
------------------------------
―あ、生レイだ。――
唐突に声が聞こえた。
あの謎の声に似ているが、当然ながら近くにはセシリアはいない。
「…まさか。」
そう突然レイは呟くと一点を見始めた。
その行動に背後の本音や傍らの簪は怪訝な表情を浮かべつつもレイの視線の先をたどり口を開いた。
「あれは今私が作ってる、私の専用機『打鉄弐式』。」
―はい、そのとおりです。―
簪の声にあわせ声の主は肯定の意を述べた。
当然の事だがこの声は簪には聞こえていない。
レイは簪の言葉を聞きつつも、打鉄弐式の方を向いて頷くと突然挨拶を言い始めた。
「成る程、そう言う事ならありえない話じゃないか。
改めて私はレイ。レイ・N・クロフォード。
打鉄弐式だったか、よろしく。」
―えぇ、よろしくおねがいします。―
そう、レイに聞こえていた謎の声はそれぞれのIS。
昼に聞こえたのはセシリアのBTの声だったようである。
一人盛大に納得していたが、傍らから視線を感じ、振り向くと簪と本音が凄いジト目でこちらをみていた。
「なにしてるのだ、レッ君?」
そりゃそうだ。
ISの声はレイにしか聞こえない。
そんな彼女らからすれば、突然ISに語りかけているへんな人にしか見えない。
「うーん、なんて説明したらいいか。」
苦笑しながら悩んで結局、現状を説明した。
理由は不明だが、ISの声が聞こえる事。
あと打鉄弐式が是非とも作成にレイの手伝いを押しているという事。
正直にいえば怪しさ抜群であった。
今日はじめて会った人が突然ISと会話が出来て、
その自分のISがその人の作成補佐を求めるなんて…
でも簪は理屈ではないけども、
いいと思った。
レイの手伝いについて許可をしようと。
他の人なら多分拒否していた可能性はある。
でも本音がここまでなついている人が悪い人であるはずがない。
そんな理屈ではない想いで自身を納得させると。
「うん、レイなら許す。お願いしていい?」
「わかった。私は通訳的な事をしていくつもりだよ。
ISがどうしてほしいかの対話の通訳をするからさ。
改めてよろしくね。簪、本音、打鉄弐式。」
「よろしく。」
「よろしくなのだ~」
―宜しくお願いします―
そうして三人と一機は笑いあったのであった。
前回たしかレイの機体詳細を書くって言ってましたが、
ちょっと時間があいてしまったせいか、
未作成でして…今度別枠で作成しておきますね。
うん。
最近理解した事。
ヒロインの方向性を改めて理解した。
です。