チート転生して現地勇者のお供してたけど敵女幹部の超美人がドストライクすぎて思わず攫った話 作:まもなう(旧ノリあき)
あ~~~~~~いちゃいちゃして~~~~~~
「そっちにいったぞ!」
「任せろ!これでっ!」
女の子といちゃいちゃして~~~~よ~~~~!
「おい、アリカ?どうしたんだよぼーっとして」
「片付いたぞー」
「……ああ、うん、ごめん。ちょっと考え事してた」
「しっかり頼むぜ?確かにここら辺りはまだ強い魔物が出ねぇけどよ」
「じゃあいいじゃない。怪我でもした?」
「いや二人ともしてないけどさ……それでも油断は禁物、だろ?」
「ごめんごめん」
どうも。気づいたら所謂異世界転生していた、今生の名をアリカと申します。
前世ではどうやって死んだのかいまいち思い出せないけど、まぁそれはいい。もう済んだことだし。
なんか神様的な存在に、特典付きでこの世界に転生してきたのはいい。特典便利だしこの世界新鮮だし。
勇者君のお供もまぁ、いい。このパーティ3人しかいないけど。まだ王国を出てそんなに経ってないから、RPGゲーだと序盤も序盤。きっとこれから行く先々で増えていくはず。
ただ、
「……女の子がいない……」
女の子がいない。いない、いない……
オイ!私が前世で見かけた転生ものは大体女の子だらけだっただろうが!本の表紙!アニメのピンナップ!街の、雑誌の、SNSの広告!ハーレム物じゃなくても可愛い女の子いっぱいいたじゃん!なんでこの世界に転生した私の周りには見事に男しかいないの!?
勿論お母さんはいるし美人さんだよ?でも自分の母にキスしてー!とか言えるか?セクハラできるか?そりゃ幼少期とか赤ちゃんの頃はもう甘えに甘えたけどさ。
「おーい、アリカさーん?」
これもしかして主人公の位置私なの?乙女ゲー的アレなの?神様謎の親切心出しちゃったの??いや普通に勇者君が主人公でいいじゃん!私最初からパーティにいるけど中々良い性能してて抜けないヒーラーでいいから!脇役でいいから!そんで主人公のヒロインの親友的位置になってキャラクター紹介で「ヒロインと仲がいい。」とか書かれて合法的にいちゃつきたいだけだから!
「……だめだなこりゃ。反応してないわ」
いやそりゃこの子達もいい子よ?今だって突っ立ってる私を呆れつつも心配してくれてるしさ。
ただこればっかりはどうにもならないわ。美少女欠乏症だわ。王国にいた頃は酒場のお姉さんからなんとか摂取してたけど、勿論お触り厳禁だしさー……
あ~~触れ合いて~~美人美少女と戯れて~~~
旅に出てからまだ2日も経ってないけど~~……
「あら、今回の勇者はこんなに可愛らしいのね?」
「っ!誰だ!」
というか何で私達は仮にも勇者御一行なのに王国は馬車の一つもくれないのよ?勇者君は張り切って道中の魔物も倒して行こう!って言ってたけど、いや次の村だか町だかまで全部野宿だよ?お風呂もないんだよ?私はチート使って常に全身汚れ弾いてるから大丈夫だけど!その気になれば老廃物すら出ない!消せる!なんだこの身体。因みに勇者君たちも汚いのは私が我慢できないので、浄化の魔法を使って綺麗にしてあげてる。いや便利だわチートありがとう神様。
「どっから来やがった……?気配なんてもんは全く……」
「まさか、転移魔法……!?」
「あら、そんなに難しくはないわよ?君達には無理だけど。はぁ、若い芽を摘むのって趣味じゃないんだけどねぇ……」
「……!来るぞ!」
「来るったってこんなのどうすれば……!」
「おい、アリカ!こんな時に呆けんなって!オイ!」
あぁもう、何だよ剣士君。そんなにガクガク揺らされても美女だの美少女は降って湧いて出てこないでしょ?それとも何?君がTSして美少女になってくれるの?
やれやれと意識を現実に戻したところで、私は出会ってしまった。
今生どころか前世でも見たことないような美貌、出るとこは出て締まるとこはきゅっと締まっている身体、軽くウェーブがかかった長く美しい髪、そしてその完璧な肉体を最大限活かしているであろう妖艶な服装。
その超絶美人を見た瞬間、私に電流、というか雷が走った。空から。文字通り。チートしてるから私にダメージはない。私を揺さぶってた剣士君は憐れにも気絶してしまった。ごめん。
「そんな、たった一撃で……」
「いや、私まだ何もしてないんだけど……」
「くそっ!まだこれからなのに……!」
「あのね、私まだ何もしてないの。あれ多分あの女の子が自分でやったのよ?」
「そんな意味不明なことするわけないだろ!しかも、アリカは回復師で攻撃魔法なんて出来ないんだ!」
「そうは言っても、現に私には自分で自分に雷落としたようにしか見えなかったんだけど……」
ありがとう神様。私をこの世界に転生させてくれて。
「う、浮いた!?」
「この魔力……!?嘘でしょ、私より……!?」
ありがとう運命。きっとこれは私がこの世界に転生してきた意味。
「なんだ、これ……」
「これは思ったより楽しめそう……っていうか、私でもキツいかも、ねっ!」
体ごとぶつかってきた美女の拳を受け止めて、その美貌をまじまじと覗き見る。驚愕と僅かな期待、それに隠しきれない昂りがその目からは読み取れる。キラキラしていて、でも同時に深い闇も感じる宇宙のような瞳。まつ毛超長い顔のパーツ良すぎ肌すっべすべ超いい匂い。
私は更に、もう鼻と鼻がくっつきそうな程顔を近づけた。
いいよね?だって十分我慢したもんね?こんな極限状態だった私の前に現れちゃったこの人……人?が悪いもんね?
私は突然接近してくれた美人さんの拳を受け止めたまま、反対の手を彼女の頬に添えた。
「お姉さん」
「……なに?」
「名前を教えてくれない?」
「……リリスよ。あなたは?」
「私はアリカ。……じゃあそういう訳でリリス、これからよろしくね?」
「えっ?……ん!?」
そう言って私はリリスの瑞々しい唇に、自分の唇を重ね合わせた。
「!?……っ!?」
あーすっごい今満たされてるわ私。リリスがびっくりしててちょっと唇に力入ってるけどそれでも超柔らかいあ~~~好き~~~
暴れるリリスをがっちりホールドしたまま唇を堪能すること数十秒か。可愛い美しい女パワーを貰った私は満足して唇を離した。
目を開ければ、顔を赤だか青だかにさせて震えるリリス(可愛い)と、何が起きたかまるで理解できていない様子の勇者君がさっきまでの私の様に呆けていた。
「むふー……」
「なに……?なんなの……?」
私は狼狽するリリスをお姫様抱っこすると、此方を虚ろな目で見る勇者君に告げた。……体格差が凄いせいで全然格好がつかないが。
「ごめん勇者君。私の旅の目的達成しちゃったわ。後は頑張ってね!」
「…………はっ!まt」
激励を投げかけて抱いているリリスに優しく微笑むと、勇者君が何かを言う前に転移魔法を発動して適当な場所に飛び立った。
あとは任せたよ勇者君!そしてそこでのびている剣士君!人類側の未来は多分君たちにかかっている!私は知らん!リリスといちゃつくからな!まぁいい奴らだからピンチになったら駆け付けるから安心してね!あばよ!
「……消えた…………」
「う……なんだ、なにがおこった……?」
「……起きたか、レイジ」
「確か俺はヤバい奴が出たからアリカを……っ!?そうだ、アリカは、あいつは!?」
「消えたよ」
「消えた?」
「アリカが自分に雷落として宙に浮いたらそれにあいつが殴りかかってでもアリカは普通に受け止めて見つめ合ったと思ったらいきなりキスし始めて俺に頑張ってね!とか言って消えた」
「何言ってんだお前」
「何言ってんだろうな、俺……」
「……それで?」
「ん?」
「私をどうするつもり?性奴隷にでもするのかしら?」
「え、殺伐としすぎでしょ怖……そんなことしないわよ。ただ超美人だったから思わず一目惚れして攫っただけで」
「もう!貴方は人類!私は魔族!敵同士ってわかってる?」
「私別に人類の味方じゃないし。強いて言えば可愛い女の子の味方。美人でも大歓迎。つまりリリスの味方。わかった?」
「……もういいわ、それで」
「真面目ねぇリリス」
「真面目っていうかあなたが……!ねぇ、あなたホントに子供?落ち着き様といいさっきの魔力といい、そうは見えないんだけど」
「失礼ね、れっきとした12歳よ。……こんな年齢の子供に旅させて魔物やらと戦いに行かせるのおかしくない?」
「そこは常識的なのね……」
「まぁそんなことは今はいいわ!私は生まれてこのかた王国から出たことがなかったから、この世界の色んなとこ見て回りたいの!リリスとならきっと楽しいわ!」
「……変なのに目をつけられたわね、私」
「何か言ったー?」
「いいえ、なんにもー?……はぁ、まぁいいわ。どうせ力じゃ敵わないだろうし、付き合ってあげましょ」
るんるんと鼻歌をしながら先を歩くアリカを、ため息をついてリリスが疲れたように追っていく。二人の旅はまだ始まったばかり。これからきっと楽しいことが沢山あるはず!
……頑張れ勇者君!最大戦力が職務放棄をしたせいでなんかこううまいこと両陣営を纏めて明るい未来に導けるかは君の手にかかっているぞ!
「……これどっちに行けばいいの?というかここどこ?」
「とりあえずで歩いてたのね……んーここからなら先ずは──」
☆つづかない……?☆