ポケモン不思議のダンジョン─星の調査隊─   作:朱薙

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今回はギリギリダンジョン回じゃ無いです。
次回からダンジョン回になります。
その都合で今回は少し短めです。


木漏れ日遺跡森へ

ラプラス便が着いた場所は新緑大陸にある街、『ヒスイタウン』だ。

草原に作られた街で沢山の風車が回っておりのどかな風景。

港町で潮の香りと草の香りが混ざり合う素敵な街だ。

ここからはバンバドロ馬車と言う乗り物があるらしい。

このバンバドロ馬車で森の中にある街『エメラルドタウン』まで向かうのだ。

バンバドロ馬車の停留所は街の出口にある。

そこまで向かうとバンバドロとその後ろにある馬車に座るツタージャがいた。

バンバドロの方はシャンデラと話をしていた。

 

「いらっしゃい。バンバドロ馬車エメラルドタウン行きよ。」

 

ツタージャが言った。

 

「3人です。乗れますか?」

 

「えぇ。馬車に乗って待っていて。」

 

そう言って馬車の扉を開ける。

馬車は荷台だけで荷台の脇に畳まれた幌があった。

どうやら幌を付ける事も出来るらしい。

バンバドロは馬車に繋がれておらず、馬車は誰も引いていない状態だった。

 

「バンバドロ、お客さんよ。」

 

「あいよ。んじゃ、いくべか。

シャンデラ、仕事さいくだよ。」

 

「では、エメラルドタウン行きバンバドロ馬車発車しまーす!

ツタージャ、馬車繋いで。」

 

バンバドロが馬車の前に立つ。

バンバドロの両腰には金具が付いていた。

ツタージャが馬車の金具とバンバドロの腰の金具を繋ぐとバンバドロの上に乗る。

馬車の先頭には金具が付いているのだがそこにシャンデラがくっついた。

そりゃもう、シャンデリアが天井から吊るされてるみたいに。

金具が繋がったのを確認するとバンバドロがゆっくりと歩き出す。

 

「エメラルドタウンへ着くのは夜ごろになるわ。」

 

ツタージャが言った。

やはり、今日1日は移動で終わりになっちゃうか。

仕方ないよね。

 

「ラプラスの次は馬車かー。」

 

「ふふ、イーブイはこう言うの始めて?」

 

「うん!中央大陸から出たこと無かったし。

メッソンは?」

 

「ん?あぁ、俺も中央大陸から出たことは無かったかな。」

 

急に話を振られて少しびっくりした。

イーブイは無邪気に楽しんでいる。

マホイップも外を眺めながら鼻唄を歌っていた。

 

「エメラルドタウンまでダンジョン無しで行けるのは良かったよ。新緑大陸の中心に近いところにあるって聞いてたからダンジョン越えるのかと思ってた。」

 

「ふふ、今進んでいるここはダンジョンですよ。

迷いの森と言います。」

 

シャンデラが言った。

え?ここダンジョンなの?

 

「まぁ、ご心配無く。

私の導きの炎があれば迷いませんから。」

 

「導きの炎?」

 

イーブイが聞いた。

 

「えぇ、私のとくせいです。

導きの炎。

炎タイプの技の命中率が高まります。

そして、ダンジョンでは階段の位置に近づくほど炎が強まります。

ですから、この炎の強さを見て階段まで進んでいるんです。」

 

シャンデラが言った。

そんなとくせいがあるのか。

これはダンジョン向きだな。

でも、敵ポケモンに出会わないよな。

 

「それに、バンバドロのダンジョンスキル『いあつかん』のお陰でポケモンも寄り付きませんから、わざわざダンジョンを避けて遠回りする必要が無いんです。

それに、バンバドロ馬車が3人編成なのは戦闘になった時にお客様を護れる様にですから。

こうみえて私達元救助隊だったんですよ。」

 

シャンデラが言った。

うちは調査団を名乗っているが世の中には探検隊や救助隊を名乗るポケモンもいる。

何をメインの目的にするかで名前が変わる位でどの団体もやることは変わらず依頼を受けてポケモン達を助けている。

そして、そんな調査団や救助隊をしているポケモン達は他のポケモン達より強いと言う何よりの証にもなる。

元救助隊。それだけで強さを図る指数の1つになるのだ。

ダンジョン内を進むのを安心させる意味もあるんだろうな。

 

「もうすぐエメラルドタウンさつくべ。

夜だからきいつけてな。」

 

バンバドロが言った。

進行方向を見ると森の中にうっすらと明かりが見える。

そこは、ゲームのヒマワキシティの様に木の上に家があるツリーハウスの街だった。

バンバドロ馬車はエメラルドタウンにゆっくりと入っていく。

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