「これがロリロリの実だ」   作:神谷涼

5 / 14
「人の目を気にして生きるなんて下らない事よ」

 その果実を口にした瞬間。

 キャプテン・クロの穢れが払われ、素晴らしいものに置き換わっていく。

 

「なんという甘露だ……これが幼女化の味!!!!」

 

 えもいわれぬ甘さ。

 それは砂糖や蜂蜜とは根本的に違う、人を蕩かせ堕落させる甘さ。

 この世ならぬ芳香。

 夢に描いた理想の幼女だけが発する、甘く優しい青い果実の香り。

 名状しがたい何か。

 ただ“ステキな何か”と呼ぶ他ない、幼女を構成する未知の元素。

 

 体の奥から幼女たちの歌が聞こえる。

 

――What are little girls made of?

――What are little girls made of?

――Sugar and spice

――And all that's nice,

――That's what little girls are made of.

 

 体がいろんなステキに置き換わっていく実感。

 

 夢中で果実を味わい、喰らう。

 カナヅチになるという欠点は、悪魔の実と同じだが。

 理想の幼女の肉体を得られるならば、C・クロにとって安いものだ。

 

 甘さが体の隅々まで染み渡る。

 肉体が魂が、至高の幼女へと変化していく。

 

「ああっ、C・クロの体が……!」

「「「ち、縮んでくゥーーー!!!!」」」

 

 船員たちの野太いわめき声すら、今は心地よい。

 カラン、と。

 顔の大きさすら合わなくなってメガネが落ちる。

 視線が、落ちたメガネに向いた。

 足元までの距離が、馴れた体格より遥かに近い。

 まるで、しゃがみこんでいるような視点。

 幼い瞳は優れた視力で、落ちたメガネをはっきりと映す。

 

「ああ……」

 

 口から漏らした声は、かつての己とはまるで違う高音。

 夢にまで見た幼女の声。

 

「鏡……っ」

 

 己の口から出る少女の声に胸を高鳴らせ。

 もう二度と男の己を見たくなかったがゆえ視線を避けていた鏡へと。

 身を翻そうとした。

 

 その所作だけで。

 黒いゴスロリドレスのスカートの裾がひらめき。

 冷たい夜の海風が、下着をつけぬ股間を撫でる。

 ぶらさがっていたものの感触はない。

 

(消えた……消えてるぞ!)

 

 鏡を見るより前に実感する。

 これは女の体だ!

 夏場に付け根が蒸れたりしない!

 チンポジを気にする必要もない!

 “抜き足”の後に股がぬめっともしない!

 

 この感覚を味わうために下着を着けず、実を食べたのだ。

 その甲斐はあった……!

 

(股間が軽い……こんな気持ちは初めてだ!)

 

 万感を込めて、身を翻す。

 鏡に向かい合う。

 映るのは、小さな影。

 

 黒いロングヘア。

 赤くて大きな瞳。

 気の強そうなつり目。

 幼い体にかすかな色香を与える目元のほくろ。

 人形のように白い肌が、黒いゴスロリドレスに映える。

 

「これが……おr――私、か」

 

 震え声で、外見に合わせた一人称にしつつ。

 もっとよく見ようとする。

 手の届く距離だった鏡が、遠い。

 身長は145㎝といったところだろうか。

 なにげなく、手を伸ばす。

 黒いゴスロリドレスが少し大きいくらい細くなった腕。

 袖からのぞく……白い、小さな手。

 

「あ……ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

 幼女、突然の絶叫。

 

「ど、どうしたC・クロ!!」

「ちゃんと変身してるんだぜ、毒だったのか?」

「まさか頭の中まで幼女になっちまったんじゃ……」

「どうせ好みと違ってたとかだろ」

「このままくたばらねーかな」

 

 とはいえ幼女の悲鳴を無視できる者もいない。

 誰もが船長――だったらしき幼女に注目する中。

 

「幼女! 幼女の手! 幼女の手だァ!!!! ちっちゃああああああああい!!!! あぶぶぶ!!!! うまっ!!!! うまっ!! はぶっ♡ じゅるっ♡ 幼女の手ェ!! じゅぼじゅぼ♡ 幼女の味ィ!!!! 幼女の手しゃぶり放題ィィィ!!!!」

 

 己の手に夢中でしゃぶりつく幼女。

 念願の幼女の手。 

 それはフェチ補正により、裏・悪魔の実よりも素晴らしい美味となる。

 しかも。

 

「おぼぼぼ!!!! 幼女肌に幼女のよだれ!!!! やばっ♡ やばひぃ♡ 舐めても舐めてもよだれがつくぅ♡ 幼女よだれしゅごいぃ♡♡♡ あひっ♡ 幼女がこんなアヘ声らめっ♡ らめなのにぃ♡♡♡♡」

 

 幼女の唾液を味わうという、永久機関……!!

 

「うへェ……気持ちわりィ」

「女の子がする顔じゃねェぞ……」

「なんで自分の手ェ舐めまわしてんだ!?」

「めちゃくちゃかわいいのに、ぜんぜんかわいくねェ……」

 

 当然ながら、船員たちもみさき(ジャンゴ)もナズーリン(ネズミ)もドン引きである。

 たっぷり十分以上、幼女は夢中で手をしゃぶり続ける。

 声もかけられず、全員が困惑して眺めているしかない。

 その挙句に。

 

「ほへほひひほぼぉ♡ まいひち幼女の手しゃぶりほうらいときゃああ♡♡♡♡」

 

 ぶしゃああああ――

 

「自分の手舐めながら、うれションしたぞ!」

「上級者すぎる……!」

「頭のいい人ってどっかおかしいんだな……」

「おい、おまえ聖水プレイ好きとか言ってただろ。掃除しとけよ!」

「バカヤロウ! 俺が好きなのは女相手だ!! あれは……違うだろ!」

 

 幼女(C・クロ)がガクガクと痙攣し震えながら。

 足元を見る。

 ぶかぶかになった靴は既に脱げて。

 白いソックスに包まれた足が、小水に濡れて……。

 

「ほわああああああああああああああ!!!! 幼女のくちゅした、おもらしあじぃいいいいいいいいいいいいい♡♡♡」 

 

 べちゃ、と。

 幼女は甲板に尻をつき。

 スカートがめくれ、下腹部まで露になりながら。

 幼い体特有の柔らかさで、必死で小便まみれの足先を舐めようと――

 

「やめろ、C・クロ! 女がする格好じゃねェ!!」

 

 見るにたえない姿勢に、みさきが慌てて駆け寄り。

 小さくなったC・クロを抱え上げる。

 

「ハァハァ♡ 人の目を気にして生きるなんて、くだらないことよ……今はこの足を……」

「気にしろォ!!」

 

 下着のないスカートの中まで丸出しの幼女を、慌てて己の体で隠す。

 

「おい、てめェら甲板掃除しとけ! 適当に飲んで解散してよし! ネズミ野郎には手ェだすな! 船長は俺がなんとかしとく!!」

 

 蕩けた目の船長がアテにならないと。

 みさきは船員たちに素早く指示を出して。

 未だはしたないというレベルを超えたポーズで舌を突き出し、己の足を舐めようとする船長を抱え……船長室に駆け込む。

 

 残された船員たちは後ろ姿だけでも煽情的な、ブルマの食い込んだ尻を見送るのだった。

 

「かぁちゃん……」

 

 船員の一人がふと、口からバブみを漏らした。

 

「あ、いや! ついうっかり……!」

 

 慌てて否定したが。

 

「いや……わかる」

「ジャンゴ副船長……いや、みさきさん船長にならねェかな……」

「船長になったらママって呼んでもいいよな」

「いいな……副船長でも呼んでもよくね?」

「呼ぼうかな」

 

 空もしらじらと明るくなり、日の出も近い。

 三日月もその存在を薄め。

 空に溶け込む中。

 

「私が言えた立場じゃないが。キミたちも十分狂っているよ……」

 

 大佐ネズミ改めナズーリンは、疲れ果てた顔で呟いた。

 




キャプテン・クロの脳内で響いてた歌はマザーグースです。
JASRAC等とは関係しません。
和訳で書くと翻訳者の版権にひっかかるかな?と思ったので避けました。


名前を出すヒマありませんでしたが。

TS第3号
C・クロ→黒猫(俺妹)CV・花澤香菜

中学3年生はロリと呼ぶには大きいかな、ってことで原作より幼いです。
10~11歳くらい。背も縮んでます。
クロのTS後は最も難産でした。
黒猫に決めてからも他キャラに変えるべきでは……とかなり迷いました。
必要条件は「猫耳じゃないけど猫っぽい」「黒髪で白い肌」「ロリ」「変態発言もできる」。
黒猫はロリと呼べるか迷いましたが、幼いイメージ強いので採用されました。
今回、名乗ってませんが名前は「クロネコ」になります。




没になった有力候補たち(長所/問題点)

・カリオストロ(グラブル)
 口調そのままでいける/TS引継ぎ外見要素がない

・早坂美玲(アイマス)
 爪装備、アクション可/一人称を「ウチ」にする理由がない

・黒レン(月姫)
 ロリで猫/レンに今回みたいな発言させるのは……

・クロエ(プリズマ☆イリヤ)
 名前が似てる、アクション可/TS引継ぎ外見要素がない

・未来(閃乱カグラ)
 アクション可/股間から銃出す展開にするのは困難

・暁美ほむら(まどマギ)
 アクション可、二次で変態イメージ可/ロリ化したら別キャラでは?

・葉月(月詠)
 条件ぴったり/知ってる読者が少なそう

・ジャック(Fate)
 アクション可/傷があると理想ロリを外れるのでは
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。