「これがロリロリの実だ」   作:神谷涼

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なるべく出さないつもりでしたが、オリキャラ出ます。
というか二次創作でオリキャラ出すのって自分はこれが初めてでは……TSで別キャラ化はよくさせてるんですけどね……



「人間の欲って怖いわねぇ」

――7年前……

 

 世界政府の船が補給のため、ある島に寄港した。

 僻地の、国すらない……小さな、ほぼ村と変わらぬ町が一つあるだけの島。

 クロの父だった町長は、これを歓待。

 船のトップでもあった政府の役人ペドフィリアン副長官は、島の10歳以下の女性を集めるように命令し。

 集まった幼女たちに――

 

「さあお嬢ちゃんたち、遠慮なく上を歩きたまえ……ロリリリリ(笑い声)」

 

 己の顔の上を歩かせた!

 護衛や町長、さらには幼女の保護者すら見ている前で!!

 

(幼女に手出しはせず味わい尽くそうとは……この役人、わかってやがる……!)

 

 その姿にクロ(当時23歳)は驚愕し! 羨望した!

 

「うぅ……気持ち悪いよぉ……」

「ハァハァ、そのまま次は腰の上を歩くんだ……輪になって仲良く進むんだよぉ♪」

 

 さらにその後は腰の上を歩かされる!

 ペドフィリアンは恰幅のいい初老の男だ。

 その腰を跨ぐこと、幼女たちには困難!

 ジャンプするか、踏みつけるしかない!

 

(しっかり全員にスカートを履かせてやがる……そうか! 世界政府役人と会うため、自ずと一張羅の服……キッズドレスを着てきてくれるってわけか)

 

 日頃ならズボンの子たちも、今はドレス。

 それも暖かい季節ということもあり、短めのフレアスカートが大半!

 

(そうして中を眺めながら、股間の上を跳ぶ幼女の風で楽しんでやがる! 見事なLO道……YESロリータNOタッチの精神!! あわよくば事故として股間を踏まれたり、尻もちをついてくれたり。たとえ起きずとも、起きると期待しながらローアングル観賞を続けられる……!!)

 

 それだけではない!

 

「み、見ないでぇ……」

「何も見てないよぉ~見てない見てない……ロリリリリリ!!」

 

 幼女たちの羞恥の表情!

 同好の士ならば垂涎の顔!

 カメラを使えず、凝視して心のフィルムに焼き付けるしかない!

 だが、それは当のペドフィリアンには見えないはず!

 

(バカな……あんなお宝をあれほどの男が見逃すのか? 現に俺は……ハッ!? 違う、奴め周囲を時々観察している! 幼女のスカートの中以外に何を……)

 

 ペドフィリアンの目は幼女がまたぐ途切れ目、踏み出せない次の子の顔を舐めるように見てから。

 チラリと周囲を見ていた。

 一瞬だけ目が合う。

 

(ま、まさか……ヤツめ、この場にいる同好の士をあぶりだすつもりか!!? クソ、俺の仮面も剥がされかねねェ……! いや、もうすでに読まれたと考えるべきだ! なら、そのつもりで加担するしかない! なんという策士……!!!! そして、全てを望むままに成し遂げる権力!!!!)

 

 クロとて、幼女愛好家として十年以上修業を積んできた。

 夢のため様々なバイトをし、体を鍛え、教養も知恵も機転も身につけてきた!

 幼女にもその保護者にもあやしまれぬ振る舞いと立場を築いてきた!

 ストイックな好青年として、すりよる年増も受け流してきた!

 それゆえに!

 何も理解せず結婚を勧める親を何より見下し!

 ヘラヘラと愛想よくふるまうだけの島の住人も蔑んできた!!

 そんなクロが今、魂の奥深く! 心の底から!

 政府役人ペドフィリアンに尊敬の念を覚えたのだ!!

 

(なりてェ……俺もあんな男に……!!!!)

 

 それはまさに渇望だった!

 

「いやッ! 気持ち悪い!!」

「アーッ!!!!」

 

 気の強い幼女の一人が気持ち悪さに耐えきれず、ペドフィリアンの顔を思いきり踏みつけた。

 ビクン、と踏まれて全身が跳ねて痙攣する。

 

「てめェ、副長官殿に何しやがる!!」

 

 護衛の男フーズ・フーが殺気を発し。

 

「あわわわ、ペドフィリアン様になんということを!」

 

 クロの父が慌てて、不埒な幼女を殴ろうとした時。

 

「「やめなさい!!」」

 

 起き上がったペドフィリアンと、クロの声が重なった。

 

「ロリリリリリ……いいねキミィ! たとえ強制されても曲がったことをしない芯の強さ、正義感! キミのような女性を探していた!」

「え、ええっ、そう、なの……?」

 

 大真面目な顔で、己の顔を踏んだ幼女の両肩を掴み、言う。

 その勢いと表情のギャップに、幼女はたやすく騙される。

 周りの保護者らは騙されていない様子だったが。

 

(わかるぜ……ご褒美だからな。俺も踏まれたい……)

 

 強烈なシンパシー。

 ペドフィリアンの股間にもうすぐシミができるともわかっている。

 真の羨望と嫉妬と尊敬を込めて、周りにフォローすべくクロも頷いて見せた。

 邪魔しようとした保護者との間に入る。

 

「な、なんと、今の奇行にそのような意味が……!」

「チッ……」

 

 へつらうだけの父親――町長はあっさりと、ペドフィリアンの言葉を信じ。

 暴力の行き場をなくしたフーズ・フーは舌打ちしていた。

 そして。

 

「ペドフィリアン様。まずはその顔を洗われた方がよろしいかと」

「む……」

 

 クロは積極的に、執事喫茶で鍛えた完璧な振る舞いで声をかけた。

 貴重な幼女の踏み跡を洗うという冒涜行為に、ペドフィリアンが眉を寄せる。

 

「残念ながら当家は町長と言っても名ばかりゆえ、洗面所もユニットバスとなっております。不浄の場の傍を使わせること、どうかご容赦ください」

「ほう……」

 

 視線が交錯する。

 暗に「顔を洗うのではなくトイレを使え」と示したのだ。

 ペドフィリアンの目が「できておる喃」と輝く。

 

「ああ、護衛の方は共に行かれるでしょうが……勇敢な彼女とも、よろしければ扉越しに言葉を交わされてはいかがでしょう」

 

 さすがに下の始末は早くしたいだろう。

 だが、その始末の間、扉越しに幼女がいるとしたら?

 言葉をかわしながら処理できるとしたら?

 初老のペドフィリアンはわからないが。

 クロならそのまま、おかわり5回くらいはいけるだろう。

 

「ロリリリリ……! いいねェ!!」

「扉に札は出ております」

 

 ユニットバスの方向を掌で差せば。

 意図は読んでもらえたらしい。

 ペドフィリアンはどたどたと走り出した。

 

「ちょ、副長官殿ォ!? チッ、来いガキ!」

「えっ!!?」

 

 フーズ・フーが、件の幼女を掴んで慌てて追いかける。

 

「ごゆるりと……」

 

 クロはにこやかに、彼らを送り出し。

 残った幼女たちにフォローの言葉をかけながら、さりげないボディタッチを繰り返した。

 

 

 

 一時間後。

 

「いやァ、いいねキミ! この島は補給だけのつもりだったけど。実に利発で素晴らしい若者だ。キミなら世界政府の役人も務まるだろう。どうだね、私の船に乗らないか?」

 

 ことさらスッキリした顔で戻ってきたペドフィリアン副長官は、クロを大いに気に入り、船に誘った。

 

「おお、息子を世界政府の役人に……ありがたい!」

 

 町長は無邪気に喜ぶ。

 

「喜んで! 私もペドフィリアン様のようなひとかどの人物になれるよう精進いたしたく!」

 

 真意を知りつつ、クロも喜びと共に受諾した。

 その熱意、言葉にはカケラも嘘はない。

 本気だ。

 

「ロリリリリリ……理解してくれる人間にフォローしてもらえると、私も助かるよ!」

「ちょ、ちょっと待ってくれよ副長官殿! 勝手に人員を増やしちゃ……」

 

 フーズ・フーが慌てて割り込むが。

 

「なんだね? 有望な人材はいつだって必要だ。彼は十分な人材だよ」

「そんな重要な任務中に……ありがとうございます!」

「チッ、この件はスパンダイン長官にも連絡するからな!」

 

 ニチャァと、下卑た笑みを浮かべて押し切るペドフィリアン。

 クロはびしっと礼をした。

 とはいえ。

 

(羨ましがってくれる奴の前で幼女を愛でてこそ、意味もあるからなァ! おこぼれをやる気はないが。ロリリリリ……せいぜいNTR気分で鬱勃起していたまえ!)

(――とでも考えているのだろうが。フン、今は下積みだ。見せてもらうぜ、こんな田舎じゃねェ世界級紳士の楽しみ方ってもんをよ!)

 

 互いに頭の中はわかりきっている。

 

「ロリリリリリリリ!!!!」

「ハッハッハッハ」

 

 二人は笑い声を響かせながら。

 未だ帰宅を許されず、不安そうな幼女たちを視姦していた。

 

 

  ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

――現代(7年後)

 

「――そうして私は、世界政府の船に乗ることになったの」

「聞くんじゃなかった」

「に、人間の欲って怖いわねぇ……」

 

 みさきとナズーリンは、げっそりとしていた。

 

「とはいえ、世界政府は甘い組織じゃないわ。特に私が乗った船はCP9副長官ペドフィリアンの船。その任務は極秘で、彼らが大っぴらに名乗って現れたこと自体、既に異常だったの」

「そ、そうだ! 私も当時は大尉。情報通で通っていたが、CP9が東の海に来ているなど、噂に聞いた程度だぞ! ペドフィリアンなどという名前自体、聞いたことがない!」

「えっ? そうなの」

 

 クロネコは果実水を軽く口に含み、飲む。

 

「そりゃそうよ。私が生まれ育った島は辺鄙で国ですらなく、たいした金持ちもいないからこそ補給地に選ばれたの。だから、私も協力して――しっかり皆殺しにできたのよ」

 

 赤い瞳が、禍々しく光る。

 

「「ひっ!」」

 

 二人には、船長室の気温が5度ほど下がったように思えた。

 

 




同じような展開が続いてしまった……

さらっと一回で終わらせるつもりでしたが。
フーズ・フーがクロに親切にする理由思い浮かばない……とか。
重要任務の船にどうやって乗ったの?とか。
あくまで戦力のトップだったフーズ・フーとは別に、スパンダム長官みたいなキャラがいっしょにいるだろと、急遽オリキャラ配置。
本作におけるC・クロ、心の師匠枠です。
回想続きます。

●ペドフィリアン副長官
モデルは『魔人探偵脳噛ネウロ』のロリコン社長(某監督っぽい)。
ビジュアルはカーネルサンダー風です。年齢も50代。
にこやかでいい人に見える、糸目風おじさん。
目を開く時はだいたい禍々しい表情になる。
六式も覇気も使えないし、能力者でもない。

調べると原作には「主管」という地位もあったぽいけど、わかりにくいかな?と副長官に。
当初は「ペドフィ副長官」でしたが、なんかドフラミンゴへの悪口みたいなんで、略さずストレートな名前にしました。
ペドフィリアは小児性愛、要はロリコンのことです。
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