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今回は主人公以外の目線も入れています、拙いですがよろしくお願いします。
珍しく俺は動揺している、こんな場所に居るはずの無い妹とファミレスに居るからだ。
「久しぶり、兄さん」
「久しぶりだな......」
中々言葉が出ない、正確には出そうとはしているが何がこの場で正しいのかが分からない。
「また、そうやって黙り込むんだ......」
「今、何から話していいか分からなくてな......」
「うん......」
俺には苦手なものがある、俺の両親だ、ここまで妹との空気が悪いのもそれが一因だ。
昔の事だ、俺は家族に愛されてなどいないと思っていた、小3のころに妹の渚が産まれた、その頃から両親は渚にかかりっきりだった、初めての女の子だそれに産まれたばかりだ、当時の俺も理解はしていた。
それから、時間が経ち渚が小学校に上がった頃だったか、両親が話していたのだ
『雄一はお金があればいいから楽だ』と
当時中3、思春期ど真ん中の俺には辛い言葉だった、あぁ俺には愛情を注がれていないのか、お前は金があれば大人しくなるから楽だ、と受け取れた。
それから、両親とは話さなくなった、遊んでとせがむ渚を無下にもした、その後高校卒業後独り立ちし、ここ五年は連絡も取っていない。
「その、最近どうだ?」
「うん、元気だよ」
「そうか」
「兄さんは?」
「まぁまぁだな」
「そっか」
「その.....なんであそこに?」
「うん、お父さんがね起業して成功したんだ、だから」
「そうか」
「兄さんにはお金かけれなかったけど、今は大丈夫だからって言われた」
やっぱりだ、俺の事は金をかければいいと思っている、だから連絡もしたくなかった
「それで、兄さんは何で上園に居たの?」
上園女子高等学校、それが
「仕事だよ」
「兄さん事務員さんになったんだ」
「その、だな、四月一日って所の娘さんの付き人して働いてるんだ」
「あの、地主さんの?」
「まぁ......な」
「やっぱり、兄さんはすごいな......私なんか全然だめで......」
「それで、学校は楽しいか?」
「うん、授業も分かりやすいし、先輩も優しいから.....」
「そうか」
「私そろそろ行くね.....」
「お、おう」
「なんだか、最近お父さん達が早く帰ってこーいってうるさくて」
両親の言葉もわかる、渚は贔屓目で見ても美人になった、ナンパやスカウトなんかに会わせたく無いのだろう。
少し、茶化した言い方で言うがその顔はなんだか曇っていた
「そうか、無理するなよ」
「無理しないよ、学校じゃ兄さんにも会えるしね、今度は今日居た二人も誘ってね?」
「あぁ、今度言ってみるよ」
「ばいばい」
「またな」
不思議なもんだな、初めは何を話していいか分からなかったのに、話すとすらすら出てくる、本当ちゃんと育ったな渚は。
だが、もうすぐ夏だが長袖にタイツって暑くないのか?
私の兄さん、あんまり変わってなかったなぁ......愛想はあんまりよくないけど、それでも優しかった、そんな兄さんが大好きだ、五年も連絡なかったのに急に会ってビックリしたけどお父さん達も私が兄さんに会ったなんて言ったら驚くかな?
「ただいま、お父さん」
「遅かったな」
「今日ね、兄さんに会ったよ」
「そうか」
「ほんと、ビックリしたよー学校の前で会うなんて思いもしなかったよ」
「そうか」
「あんまり驚かないんだね......」
「出て行ったからな、どこで会おうとも可笑しくない」
「そっか、お母さんは?」
「仕事だ」
「じゃあ、ご飯まだだよね、すぐに作るよ」
「頼む」
お父さんは事業が成功してから、私と兄さんに関心がなくなった、お母さんもお父さんの手伝いで忙しいからご飯は私が作ってる、仕方ないよね......二人とも忙しいんだから。
「渚、後で私の部屋に来なさい」
お父さん、また私をぶつんだ......初めは驚いたけど今じゃ毎日だ、もう驚かないし痛くもない......仕方ないんだよねお父さんもストレスが溜まってるんだから.....
「......うん、わかったよ」
ご飯の後、お父さんの部屋に行った、分かってたけどぶたれた、いつもは仕事の事でぶってたけど、今日は兄さんの事で何度もぶたれた。
顔は嫌だから体を何度もぶたれた、仕方ないのかな......やっぱり兄さんが羨ましい。
自分の部屋に戻って着替えたけど鏡に写る体は痣だらけだ。
「これじゃ、お嫁にいけないよ......」
痛くはない、お母さんも知らない、言えないよねこんな事。
「兄さんはいいなぁ、二人も美人さんに囲まれて地主さんの付き人もやってるし、やっぱりすごいよ兄さん」
私も早く独り立ちしたいなぁ......兄さん助けて。