フラグちゃん達の恋人は死神である   作:ジェームズ・ヨシダ

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長編はここで最後です。次回からはいつもの短編を投稿していくつもりです。


長編1 決着

エマと生存フラグはズィーベンと戦っていたのだが死亡フラグを誘拐された事に怒り狂っていた生存フラグが優位になっておりズィーベンをボコボコにしていた。

 

「いや怖すぎでしょ、生存フラグさん」

 

ヒサメはボソリとつぶやくように言った。まぁ普段から死亡フラグからライバルと言われている生存フラグだが彼女からしてみれば死亡フラグは友人でもあり妹のような存在だ。前に一度だけ死神No11からまるで姉妹みたいだなと言ったら生存フラグは怒って追いかけ回した事があった。恋愛フラグは笑っていて死亡フラグは嬉しかったのか笑顔でいたその事からか生存フラグは死亡フラグの事を気にかける様になっていったのでそりゃあ彼女を誘拐されたのだキレない方がおかしい。

 

「ぎゃあ、あがぁ・・・」

「安心しろ貴様の生存フラグは完膚なきまでにへし折ってやったからな。ワシから死亡フラグを届けてやろう」

 

ズィーベンは地面に倒れており生存フラグに足を頭に置かれている状態で反撃も出来ないでいた。

 

「やばいですよあれは・・・」

 

エマも正直言ってドン引きをしており顔を引き攣らせていた、しかしこのままいけば確実に生存フラグはズィーベンをボコボコにしてしまう。

 

「アーシはまだ負けを認めていないんだからな!!」

 

ズィーベンはまだ負けを認めていないと言うのだがそれでも生存フラグの顔つきが変わる事は無い、それどころか目をキリッとさせてズィーベンを見下ろしていた。

 

「そうかだったらワシにボコボコにされるんじゃな」

 

生存フラグはそう言ったが次の瞬間ズィーベンは足を払いのけて距離をとった。

 

「ほぅまだやる気があるのか?感心するな」

「うるさい黙ってアーシはボコボコにされろ」

「それはこっちのセリフじゃ」

 

そう言って飛び上がった2人は空中で格闘戦に入った生存フラグの蹴りを交わした。ズィーベンはパンチを繰り出すも生存フラグはそのパンチを手で受け止めると彼女もパンチをしてズィーベンに攻撃を当てるもすぐに体制を立て直した。

 

「す・・・すごい」

 

ヒサメは2人の戦いをただただ見ているしか無かった。というのも今あの状況に入っても生存フラグから邪魔をするなと言われそうだったのでヒサメはエマと見ているしか無かった。

 

「あれ、私必要ですかね?」

 

 

 

エマはせっかく自分も来たというのに戦いに参加出来ないのだしかしヒサメを保護すると言うのでは一応自分の助っ人としての意味は成しているのだがそれでいいのだろうかと彼女は考えた。

 

 

 

 

 

一方のNo11もフィーアと戦っていた、しかし先程までの状況とは違いケルベロスの相手をペンギンとパンダがゼクスの相手はカゲチヨがやってくれているから随分と楽にはなった。グロック17をフィーアに向けると銃弾を撃ち込んで牽制をかけたNo11は彼女が一瞬の隙を突くのを見逃すはずもなく彼女の首筋に日本刀の剣先を当てた。

 

「っく!!」

「降伏するか?」

「誰が降伏なんか」

 

No11はフィーアに降伏するように促すも彼女は首を横に振って拒否をした。

 

「私はトッププレデターの正規品であり実験動物です。ですので私が裏切れば彼らは必ず私を探して処分をするでしょう」

「そんな未来でいいのか?組織にただ利用をされて最後には捨てられるかもしれないそんなのでいいのか」

 

フィーアはNo11の言葉を聞いて顔をムッとさせる。

 

「貴方には分かりませんよ。私が一体どれだけトッププレデターに尽くしてきたのかを」

 

その時どこから足音が聞こえてきてNo11は足音のした方向を向くとそこには中年の男性がそこにはいた。

 

「やぁ君はNo11君だね?」

「そうだがあんたは?」

 

No11は日本刀をフィーアの首筋から離すと目線を中年の男性に向けた。

 

「僕はイリザワ。このトッププレデターの研究者だよ」

「それでそんな人物が俺に何の用だ?」

 

No11は目つきをギロリとさせてイリザワに視線を集中させた。

 

「今まで君の戦いを見させてもらったが予想以上の数値を叩き出している。君がこのままここにいてくれれば良い待遇を約束しようではないか」

「なるほど勧誘か・・・だが断る!!」

「そうかなら仕方ない」

 

要するに勧誘だったのだがNo11は即座に断った。イリザワは仕方ないと言うと拳銃を彼に向けて銃弾を放ったがNo11は容易にかわすと彼自身もグロック17を構えて反撃しようとするもフィーアが間に入った。

 

「フィーア、君に最後の命令をしようその男を殺すんだ」

「了解しました」

 

イリザワの言葉に迷う事なく指示に従ったフィーアだがNo11は彼女の攻撃を避けて反撃をした。しかしNo11自身も殺すつもりは無く彼女に峰打ちだけをして気を失わせてると再びイリザワの方を向いた。

 

「さてあんたはどうするんだ?お気に入りの正規品さんは俺の手の中だぜ?」

「僕はこの組織があればどうとでもいい。その子は君がどうにでもすればいいさ」

 

そう言うとイリザワは逃げ出していった。No11も追いかけたかったがフィーアがいたので追いかけるのはやめた。

 

 

 

 

「こっちは終わったぞ」

 

ペンギンとパンダはやってくるとNo11は気づいたのかよぉとだけ言った。

 

「済まないな面倒な相手をさせて」

「言っただろ。こんなの某企画の仕事に比べたら数倍楽だって」

 

 

「ペンギン凄かったもんね、あのケルベロスを仕事のストレスが溜まっているからってものの一瞬で倒していたし」

「それすご過ぎだろ」

 

パンダの言葉にNo1は少し引き気味に言う。

 

「そういえばカゲチヨ生きているか確認して回収して来るから先にヘリに乗っていてくれ」

「分かったそれでその子はどうするんだ?」

 

ペンギンはフィーアを指差すとNo11は頼めるかと聞くとペンギンは心置きなく分かったと言ったのでNo11はペンギン達にフィーアを預けるとカゲチヨの元に向かっていった。

 

 

 

 

「よぉ」

 

No11はカゲチヨの姿を確認すると彼は床に寝転がっていてNo11の姿を見つけた。

 

「終わったのか・・・」

「終わったよ。あのフィーアって子だけどお前らの所で預かってくれよな」

「はぁ!?」

 

カゲチヨはNo11の提案に驚きを隠せないでいた。そりゃあ自分達の敵だったのがいきなり預かってくれと言うのだ。

 

「拒否したら?」

「その時は無理矢理にでも送り込んでやるから」

 

No11の言葉に嘘が無い事をカゲチヨは知っているので分かったと言った。

 

「あいつはどうした?」

「逃しちまった、悪い・・・もう少しだけ休ませてくれ」

「そうしろと言いたい所だけどあと数分で最終のヘリが出るし5分後にはこの施設は爆撃されることになった」

 

No11はカゲチヨの手を掴むと肩に担いでそのままヘリまで向かうことにした。カゲチヨは降ろせと言ったのだがNo11は静かにしていろと言って有無を言わせなかった。

 

 

 

迎えのヘリのCH-47Fがいる場所まで向かうとそこには皆待っていて最後の搭乗者であるカゲチヨとNo11が乗り込むと出力を上げて飛んでいった。ヒサメの隣にはズィーベンがいて拘束をされていたのだが敵意は無いようだった。しかし何故だろうか生存フラグをやたら怖がっていて理由を聞くとどうやら生存フラグにボコボコにされたようだ。

その時携帯の着信音が聞こえてきてペンギンが電話に出た。

 

「もしもし?」

『おい、出張先の仕事は終わったか?もう朝5時だぞ!!』

「まだ朝5時だぞ」

『うるさーい!!とっとと来て仕事しろ』

 

電話の相手は上司だったようで帰ってこいと言う内容だったペンギンはため息をついて某企画に向かってくれと言った。

 

「機長、済まないが寄り道をしてくれないか」

『了解をした、特別なツアーにご案内をしよう』

 

No11はインカムで機長に寄り道して欲しいというとヘリは行き先を変えて某企画に向かっていった。ヘリの窓から朝日が差し込むとNo11hあめを閉じた。

 

(今回は無事に助け出せたから良かったけど今度からは気をつけないとな)

 

心の中で彼はそう思うと隣にいる死亡フラグの姿を見て微笑んだ。

 




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