カゲチヨとヒサメは頭を抱えていたその理由は今自分達の前にいる2人の子供にあった。その子供らはカゲチヨとヒサメにとても似ており一見すると2人の子供だと勘違いをするのだろうが実際は違った。
「はぁこんな事になるなんてな」
カゲチヨはこうなった経緯を思い出した。
「こんにちわー!!」
カレコレ屋に入ってきたのはエマだった、ヒサメは突然の訪問者に驚きを隠せないでいた。
「あれ?エマちゃんどうしたの」
ヒサメは理由を問いかけるとエマはニヤニヤしながらある物を取り出した。それは見るからにおもちゃのような銃だったのだがエマは説明をした。
「これはロリショタクローン銃と言いまして自分のクローンを作り出せる事が可能なんですよ」
「つまりそれで何がしたいんだ」
シディはエマの言葉を聞くとそれで何をしたいのかと問いかけると彼女は話し始めた。
「今回するのは貴方達カレコレ屋のクローンを作り出して動画でバズらせるんですよ。子供が動画に出れば視聴者が増えて広告収入もガッポガッポ入るんですよ」
エマの企みとも言える言葉に部屋に入ってきたカゲチヨは不快感を露わにした。
「それはダメだろ。動画の為に命を作るって言うのは流石にダメだ」
カゲチヨの言葉にヒサメやシディも賛同したのか頭を縦に振った。まさか断られるなんて思ってもいなかったので頬を膨らませた。
「何でですか!?お金がガッポガッポ入るんですよそうすれば大金持ちになってその後の人生ウハウハです」
エマの言葉に何を言ってもダメだと思ったカゲチヨは頭を抱えた。取り敢えず零士に連絡をして迎えに来てもらおうとして携帯を手に取ったその時エマの持っているロリショタクローン銃がプルプル音を立てて制御不能となってしまった。
「え?一体何が」
そう言った瞬間光が一直線にカゲチヨとヒサメの元に向かっていき2人は光に包まれてしまった。
「一体どうすりゃいいんだ?」
カゲチヨは頭を抱えてしまう、そこにいたのは彼とヒサメの子供クローンだったこうなったらエマにどうにかしてもらうしかないと思ったカゲチヨはエマの方を向いたのだが彼女は何故か目をキラキラさせていた。
「うひょーー!!これですよこれ!!こんな小さい子供がいれば広告収入なんてすぐに入って私は大金持ちですよ」
エマはすぐにスマホに似た機械ジゴフォンを構えると動画を撮影し始めた。
「やめてあげなよ子供達が可哀想だよ」
ヒサメは子供達の前に立つとエマは頬を膨らませた。
「ちょっとヒサメさん!!お邪魔ですよ」
「邪魔じゃないです、さっきカゲも言ったけど動画の命を作るのはダメだよ」
ヒサメは怒りを露わにして子供達を抱きしめた。どうしようこのままでは喧嘩が始まりそうだと思っていた矢先にカレコレ屋のドアが開いて零士が入ってきた。
「こぉんのバカ閻魔がーー!!」
「うぎゃあーー!!」
入って来て早々零士はエマにプロレス技をかけた、それを見たカゲチヨ達はいつもの事だと思いつつも呆れるようにしてみていた。
「何で零士さんここにいるんですかー!?」
「お前が閻魔道具持って家から出て行くから追いかけたんだよ。見失っちゃったけど無事に見つかったんださぁ帰るぞ」
零士はエマの首根っこを掴むとズルズル引きずってカレコレ屋から出て行こうとしたがヒサメの後ろにいる子供達を見つけて動きを止めた。
「・・・おいまさかとは思うが」
「そのまさかだ・・・」
カゲチヨの言葉で全てを察した零士はギロリと再びエマを睨みつけた。
「本当にすまなかった。こっちでどうにかして元に戻す方法を考えるからそれまで子供達の事を頼めるか」
見事なまでに綺麗な土下座を披露した零士の傍らにはズタボロとなったエマがいてヒサメは必死に大丈夫だと言って零士の頭を上げさせた。
「いいんですよ、子供達の面倒はこちらでみますからエマちゃんと一緒に元に戻す方法を見つけてください」
ヒサメはそう言うと零士はもう一度だけすまないと言ってエマを連れて出て行った。あぁは言ったものの実際カゲチヨ達に子育ての経験はなかった。しかも明日はカゲチヨとヒサメは学校があるしシディもバイトだ子供だけをここに残すわけにはいかなかった。どうしようかと考えているとヒサメがそう言えばと口を開いた。
「この子達の名前どうしよっか」
「確かに名前がないと不便だな」
「名前なんて適当でいいんじゃねぇか?」
カゲチヨはそう言うもヒサメはダメだと言って子供達の顔を見つめた。カゲチヨは考えたのか手をポンとさせた。
「男の子はシロウで女の子はヒサコでどうだ?」
「いいんじゃないか」
「私も」
カゲチヨは試しに男の子に対してシロウと呼ぶと男の子は顔を上げた。
「カゲチヨ兄ちゃん!!」
そう言ってシロウは抱きついて来たのでカゲチヨは可愛いと言って抱きしめた。ヒサメも女の子をヒサコちゃんと言って抱きしめた。
「そういえば明日はどうするんだ?」
「それなら私に策があるから」
「可愛いなぁー!!」
「そうですね」
次の日ヒサメの策とはズィーベンことカンナとフィーアを呼ぶ事だった。元々敵同士でこの前戦ったと思ったらNo11に預かれと強制されて仕方なくカレコレ屋で預かったのだ。
「本当に大丈夫か?」
「大丈夫だよカンナちゃんは優しいから」
「大丈夫だってアーシらに任せなって」
「不安しかねぇ」
カゲチヨはカンナの言葉に不安しかなかった。元々敵であっさりと信じられる筈が無かったのだしかしこいつらに頼るしかないと思ったカゲチヨはため息をついた。
「さてどうすれば良いのでしょうか」
「ほぉ〜ら、高い高い」
フィーアはどうやって子供の世話をすれば良いのか分からないでいた。カンナはヒサコの目を見るとニカァっと笑ってヒサコを高い高いした。ヒサコもそれが嬉しかったのか笑顔になった。
「成程、子供は高い高いをすれば良いのですね」
「いや、ただなんとなくやってみただけ」
そう言ったカンナにフィーアは少しシロウの方を見ると彼は顔を?にさせてフィーアを見た。
「貴方もしますか?」
「いや、いいよ」
シロウに拒否されたのでフィーアは一瞬顔を顰めるがそれを直すと再びどうすれば良いのか考えた。
「子供とは中々厄介ですね」
「んなわけねぇだろ」
フィーアの言葉にカンナはツッコミを入れるも視線はヒサコに向けられており可愛がっていた。
カゲチヨは学校でも落ち着かない様子で過ごしていた。いくら自分の子供クローンといえどもフィーア達に預けているのが不安でしか成らなかったのだ。そして授業が全て終わると急いで帰り支度を始めた。
「おぉカゲチヨ、今日チダイとマチャソがゲームするって言っていたけどカゲチヨもどうd「悪い俺用事あるから後これ俺の上履き!!」
アサヲに呼び止められたカゲチヨだったが普段の動きからは想像もつかないような速さでルイに自分を上履きを渡すとそのまま窓から飛び降りて行き空中で靴を履くと地面に足をつけたと同時にダッシュで帰っていった。
「え・・・何かいつものカゲチヨと違くない」
彼の素早さを見たアサヲとルイは口を開けたまポカーンとしていた。
「シロウ!!」
カゲチヨは勢いよくカレコレ屋のドアを開けるとそこには人差し指を口に当ててシーっと言ったカンナがいた。
「今寝ているんだ起こすなよ」
「あ、あぁ悪い」
カゲチヨは謝ると奥からシディとフィーアは顔を出した。
「カゲチヨ、今日は早かったんだな」
「あれシディはバイトじゃ?」
「俺は早く終わってな」
シディの言葉に納得をしたカゲチヨはホッと安心をした。
「よかったこいつらに何も無くて」
「何だよそれアーシらが信用ならなかったってか?」
カンナはカゲチヨの言葉にムッとなる。自分達がそんなに頼りなかったのかと聞くとカゲチヨは視線を逸らしたのでカンナはこれ以上何も聞かなかった。
「もうそろそろご飯にするから子供達を起こさないとな」
「それもそうですね」
シディの言葉にフィーアはそう言ってシロウとヒサコを起こしてご飯にすると言った。シロウはまだ寝たいと言うもヒサコは目をキラキラさせてご飯!!と喜んだ。
「こう言う所ヒサメに似ているな」
その後ヒサメもカレコレ屋に来ると皆で夕食を食べた、ヒサコとヒサメの大食いにカンナは顔が引き攣るほど引いておりフィーアは自分に食事は必要ないと言うもシディは美味いから食べてみろと言ったので一口食べてみた。
「・・・ただの鶏肉を油で揚げただけなのに肉汁がこんなにもジューシーなんて」
「それはよかった。喜んでくれて何よりだ」
あまりの美味さにフィーアは普段の顔を変えてしまう程の美味しさでそれを見たシディは喜んだ。
夕食を終えてのんびりとしてるとカゲチヨの携帯が鳴った。どうやら相手は零士から様で元に戻す方法が分かったのかもしれないと踏んだカゲチヨは電話に出た。
「零士か?」
『あぁカゲチヨ、今いいか?』
「あぁいいぜ」
『実はあのクローン銃なんだが
元には戻らないんだ』
零士の言葉にカゲチヨは一瞬何を言っているのか理解出来なかった。元に戻らないとはどう言う事なのか頭で思っていると零士は話を続けた。
『あのクローン銃は冥府の中でも不良品の物らしくて一度使ったら人間と同じ速度で成長をしていくんだ』
「って事はこのまま子供達は・・・」
『ずっと成長をしていく』
「そうか、悪かったな面倒な事頼んじまって」
『いや・・・カゲチヨ達の方が』
「とにかくもう切る。じゃあまた」
電話を切ったカゲチヨは寝ている子供達を見た。つまりシロウやヒサコはこのまま人間として成長をしていく。その事が分かっただけでもよかったのでカゲチヨは皆を集めて零士の言っていた事を伝えた。ヒサメは子供達を育てると言ってシディやフィーアにカンナも同じ意見だった。無論カゲチヨも初めから育てる意思はあったのでこれからは大変になりそうだなと心の中で感じた。
No11「今回俺の出番無かったけど何でだ?」
ジェームズ「特に必要無かったから」
No11「ぶっ殺す」
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