フラグちゃん達の恋人は死神である   作:ジェームズ・ヨシダ

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追われる身1

死神No11は必死になって逃げていた。普段であれば彼は自分自身が逃げるほどの強敵が現れて勇敢に立ち向かっていくのだが今回だけは状況が違った何故なら・・・

 

「No11さん待ってください!!」

「貴様、何故逃げるのじゃ?ワシから逃げようなんぞ100年早いわ」

「必ず追いつきますから」

「・・・・・・」

 

死亡フラグに生存フラグや死神No13にフィーアが追いかけて来たのだ、死亡フラグは笑顔で追いかけて来ており生存フラグは多少怒り顔でいて死神No13とフィーアに至っては真顔で追ってくるので下手なホラーよりも怖い。

 

(何でこんな事になったんだっけ)

 

No11はこんな事態になったことを思い出していった。

 

 

 

 

 

いつものように天界で仕事を終えたNo11は部屋に戻ろうとしていたがそこに死亡フラグと生存フラグが歩いてくるのが見えた。

 

「あれお前らどうした?」

 

No11は声をかけるも2人は俯いたままで反応がなかった。No11はどうしたと声をかけようとするもその時死亡フラグが顔を上げたのだが目はトロンとしていてNo11を見ていた。

 

「お、おいしー一体どうした」

「No11さん、誰が好きなんですか?私ですよね?」

「はぁ?いきなり何言っているんだよ」

 

死亡フラグの質問にどう返せばいいのか分からなかったがこれは何かがあったと思い込んだNo11は生存フラグの顔を見たが。しかし彼女の顔も死亡フラグと同じように目がトロンとしておりこれを見たNo11は普段は絶対感じない恐怖を感じ取った。

 

「貴様は誰が好きじゃ?教えてくれぬか」

 

生存フラグの言葉にNo11の体は背筋が凍るような感じとなったこれは逃げないとまずい、そう体の拒否反応が起こると回れ右をして一目散に逃げ出した。

 

「待ってくださいNo11さん!!」

「貴様逃さんからな」

 

後ろから死亡フラグと生存フラグの声が聞こえてくるが普段体を鍛えているNo11はすぐに距離を離すとどこかに隠れる為に部屋を探した。すると向こうから死神No13が歩いてくるのが見えた。

 

「おぉ!!No13ちょうどいい所・・・に」

 

No11は彼女の顔を見たのだがNo13に至っても死亡フラグや生存フラグと同じトロンとした目をしており手には包丁が握られていてNo11の姿を見つけるとこちらに向かってきた。

 

「フフフ、No11さんは私の物です。誰にも渡しませんよ」

(いや怖!!軽く通り越してホラーなんだけど)

 

走っているNo11は止まる事も出来ずに壁を蹴ってどうにか死神No13の攻撃を交わすとそのまま速度を落とさずに走り続けた。

 

「あはぁ〜待ってください私のNo11さん」

「チクショ、このままじゃあダメだ部屋にいても必ず見つかる」

 

No11は天界の中では隠れるのは困難であると結論づけるとある場所を思い出したのでそこに逃げる事にした。

 

 

 

 

 

 

「カゲチヨ!!いるか」

 

No11が逃げ込んだのはカレコレ屋だった、しかしカゲチヨ達の姿は無く事務所はもぬけの殻だった。

 

「いないのかちくしょ誰かいると思ったんだが」

 

No11はどうしようかと思っていると台所からフィーアが顔を覗かせた。

 

「貴方は・・・」

「あぁフィーアか、悪いけどカゲチヨいねぇのか?」

「えぇ今は依頼でいませんけど」

「そうか」

 

その時No11のお腹がグーっと鳴り響いた。

 

「何か食べますか?」

「あぁ頼めるか」

 

フィーアはNo11のために何か適当に作り始める。彼は死亡フラグ達が来ない事に安堵しつつも周りを警戒していた。しばらくするとフィーアが食事を持って現れた。一口食べたNo11はうまいとつぶやいた。

 

「それはよかったです」

 

そう言ったフィーアは笑みを浮かべた。そして食事を食べ終えると彼女はコーヒーを持ってきた。

 

「コーヒー飲みますか?」

「もらおう」

 

フィーアはコーヒーをテーブルの上に置くとNo11はそれを飲んだ。

 

「そういえば貴方が食事を取っていないなんて珍しいですね」

「色々あった。理由は聞かないでくれ」

 

No11は思い出すのも嫌なのか頭を抱えたくなった。何故急にああなったのか理由がつかないどうすればいいのかも考えようが無いし秘策が思い付かないまぁ彼ならば相手を傷つけずに制圧できる術を持っているのだが今回の相手は死亡フラグに生存フラグと死神No13だ手荒な真似は出来ない。

 

「そういえば・・・あれ?何か視界が」

 

突然No11は目眩がしたのかクラクラし始めた。それを見たフィーアは慌てる様子も無くただNo11を見ていた。

 

「そろそろでしたか」

「お前・・・俺に何を飲ませた?」

「安心してください、ただの睡眠薬ですのでそのまま眠ってください」

 

薄れる視界の中No11が見たのはフィーアも死亡フラグ達と同じような目をしているのを最後に目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ・・・今日は厄日か?」

 

目が覚めたNo11は周りを見てみると彼はベットで拘束をされていて身動きを取る事が出来なかった。どうやって抜け出すかと考えているとフィーアが部屋に入ってきた。

 

「起きましたか、安心してください何もしていません」

「それ聞いて安心した」

 

どうやら何もされていない事に安堵の表情を浮かべたが今はそれどころでは無いこの状態を死亡フラグ達に見られでもしたらどうなるのかは彼の想像に値しないだろう。それどころか男としての尊厳を失う可能性もあるのだそれだけは絶対に避けたかった。

 

「なぁ逃してくれるってのは「ありません」だよな」

 

No11はフィーアに逃してくれないかと問いかけると彼女はあっさりと彼の要請を却下した、まぁ拘束されている時点で逃してくれると言うのは些か酷な話だった。

 

「それよりも前に私は貴方と戦って私は負けました。その時から私は貴方の事が気になっていました」

 

フィーアは虚ろな目となってNo11の顔を覗き込む、彼はため息を付かざるを得なかった元々はヒサメと死亡フラグを助けに行くために行った作戦で彼女はその道中に戦ってトッププレデターから捨てられたのをNo11が拾ったのだ。最初は彼が育てようかとも思ったが違う世界の人物でしかも彼女曰く自分は実験動物だと言う人間とは勝手が違うかも知れないのでカレコレ屋に預けたのだ時折カゲチヨから報告という電話で他のメンバーとはうまくやれているようで彼自身安心していた。

 

「あのなぁ俺は死神であんたは自分がよく言っている実験動物だろ?恋愛的な意味では釣り合わないぞ」

「いいえここは異宙です。人間と異宙人が恋に落ちるのは珍しくありません」

「その前に俺は人間じゃねぇけどな」

 

No11は苦笑いをする彼自身恋愛対象と言える人物はいないが恋人はいる、しかも今はその恋人に追いかけられている、人から見れば羨ましい光景かも知れないまぁそれも本心で追いかけられたら話だが

 

「さぁ私を受け入れてください」

 

目を大きく見開かせている彼女に怖いという表現がNo11の頭をよぎった。このままでは先程も思ったが男としての尊厳を失う可能性があった。しかしただで行為に応じる程No11は甘くはなかった。すると彼を拘束していた拘束具が一気に剥がれていくのをフィーアは呆気に取られる形でみた。

 

「お前の悪かった点は俺の体を隅々まで調べて武器を取り上げなかった事だな」

 

そう言ってため息をついた彼の体は既に拘束具から抜け出していた。フィーアは彼を押し倒そうとするも逆にNo11は彼女の体を壁に押し付けた。

 

「へ?あ・・・」

「ったく、相手を拘束するちゃんと武器はないか調べておけ」

 

顎をクイッとしたNo11はイケメンオーラーを出しながらセリフを言うとフィーアの顔は赤くなった。その様子を見たNo11はこれからどうするのかと考えた。

 

「と言うわけだフィーアしばらく煙に巻かれていろよ」

 

No11は懐からスモークグレネードを取り出すとピンを抜いて煙を出した、突然の出来事にフィーアは油断をしてししかも煙を吸ってしまったので咳き込んでしまった。その隙をついてNo11は逃げ出す事に成功をした。

 

 

 




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