男の目の前には死体が転がっていた。1人は水色の髪の少女でもう1人は白い髪色をした男だった。既に息はないのか体はピクリとも動く様子はなかった。男の目的は復讐だったしかしこの2人は勝手に自分の仲間面をしてトッププレデターの戦いに加わろうとした。それにより決別をした男は2人を殺した。
「これからどうするか」
と男は考えたトッププレデターの施設がどこにあるのか知らなかったので探そうにも探せなかった。早速手詰まりとなったので頭をかきながらどうやって探すかと考えていると目の前に綺麗な蝶が現れた。それを見た男は目を大きく見開かせてその蝶を見た。鮮やかな色をしていてみる人の心を浄化させるような感じの蝶だった。
「綺麗だな・・・」
男がそう呟いたその時目の前を光りがあたりを包みこみ男は意識を失った。
「オーライ、オーライ、よーしストップ!!」
No11はSCP068 歩兵師団との訓練を行っていた。そこにはカゲチヨ達の姿もあり軍用ヘリや大型トラックに装甲車を見たカゲチヨはまるで子供のようにはしゃいでいた。
「おぉーカッケー!!」
「カゲ、子供みたいだよ」
「いいじゃん別に」
ヒサメに子供みたいだと言われるもカゲチヨはいいじゃんと言って目を装甲車に向けてはしゃいでいた。
「まぁいいじゃない。アーシも見ていて興奮が冷め止まないし」
「もうカンナちゃんまで」
カンナも見ていて子供とまでは行かなかったがはしゃいでおりそれを見たヒサメはカンナちゃんまでとため息をついた。
「フィーアは驚く事は無いんだな」
「私は軍用のヘリに乗った事がありますのでこれ位では驚きません」
「そうなのか」
シディはフィーアに話しかけて驚かないんだなと言うと彼女は以前トッププレデターにいた時に乗った事があると言った。
「よぉどうだ?見ていてじゃ楽しめないだろ?こっち来いよ」
「ウム、手伝った方がいいか?」
No11はカゲチヨ達を呼んでこっちに来る様に促した彼らはすぐにNo11の隣に行くと目の前のトラックから装備品を下ろしているのを手伝ってあげた。
「ヒィー、重いよ!」
「カゲチヨ、それ落としたら爆発するぞ」
カゲチヨは爆薬の入った箱を持っておりそれを重いと言っていた。それを見たNo11は落としたら爆発すると言うとカゲチヨはヒィっと情けない声を出した。実際爆発はしないのだが下手に扱われても困るのでNo11は釘を刺して大事に運ぶ様に言った。それでも重かったのかフラフラとよろめきながら動いていたのでシディが少し持ってくれたので大事には至らずには済んだ。
「No11さん、それ持ちましょうか」
フィーアが指さしたのは武器の入った箱でいいぞと言ってフィーアは端を持つとカンナと協力をして箱を持っていった。そして手伝ってくれた甲斐もあってか早く準備は終わったので訓練の時間までまだ余裕はあった。
「そういえばこの辺で猪とかがいるらしいな」
「へぇ〜鍋とかにしたら美味しそうじゃん」
シディはこの辺には猪とか色々な動物がいるというとカンナは鍋とかにしたいらしい。
「だったら私が取ってきましょうか?」
「え?フィーアお前狩り出来るの?」
フィーアは自分が猪を捕獲してこようかと言いそれにカゲチヨが驚いた。
「狩りなら出来ます」
「何も持たずに行くのか?少し待ってろ」
フィーアは森に向かおうとしたのでNo11は少し待てと言って自らが持っているVPO 101ライフルをフィーアに渡した。
「・・・銃は必要ありません」
「まぁ持っていけ、素手で猪に勝てるのかよ?」
No11の言い分も一理あったのでフィーアは分かりましたと言ってライフル銃を肩に担いだ。ヒサメも付いて行くと言ったので森に入るのをカゲチヨ達は見送った。
森の中に入るとフィーアはライフルを構える様なことはせずただ黙々と歩いていた。
「ヒサメさん大丈夫ですか?無理そうでしたら少し速度を落としますが」
「いいよ大丈夫」
フィーアは後ろを振り向いてヒサメの歩く速度を心配したが彼女は大丈夫だと言ったのでフィーアは再び前を向いて歩き出そうとしたのだがその時フィーアの足が止まった。
「どうしたの?」
「静かに、何も聞こえません」
ヒサメはどうしたのかと聞くとフィーアは静かにする様に言うと何の音も聞こえないと言った。確かに周りの木の掠れる音や鳥の鳴き声などは一切聞こえ無い程の不気味さで逆に恐怖を感じそうだった。
「何で何も聞こえないの?」
「分かりませんがヒサメさん、私から離れないでください」
フィーアはヒサメに離れないでほしいと言うと彼女はライフル銃を構えると慎重に動き出した。すると誰かの気配を感じたのかフィーアは広めの場所に銃を向けると目を細めた。
「誰かいますね」
フィーアは誰なのかと確かめた。そこにはカゲチヨがいてそれを見たヒサメは安心をした。
「あれカゲじゃん、あんな所で何やっているんだろ」
ヒサメはフィーアの前に出るとカゲチヨに駆け寄ろうとした。しかしフィーアはある違和感を覚えた。
(おかしいですね、あの場所に行くには私達の道を通らない行けない筈、ヘリの音は聞こえませんでしたし何より他の皆がいないのが気にかかります)
フィーアは不思議に思っていると僅かだがカゲチヨの顔が見えた。その顔は目を大きくさせていてまるでヒサメを殺すかのような目つきをしていた。
「ヒサメさん!!下がって!!」
フィーアは大声を出すとライフルを力強く握ってカゲチヨに向けた。
「え?フィーアちゃん、どうしたの」
ヒサメはどうしたのかと思い後ろを振り向こうとしたその時カゲチヨはヒサメの腹に強力なパンチを食らわせると彼女は木に衝突をした。
「ヒサメさん!!カゲチヨ一体何をしているんですか」
フィーアは近づこうにも近づけなかった、何故なら今の距離でもあのカゲチヨなら一瞬で近づいて自分もやられる可能性が高かった。
どうやって近づこうかと思った次の瞬間カゲチヨは一瞬の速さでフィーアの目の前に現れるとライフル銃の先端を掴んで上にあげた。
「っな!!」
「動きが遅い」
そう言ったカゲチヨはフィーアからライフルを奪い取ると遠くに投げ捨てた。フィーアはすぐに戦闘態勢に入るとカゲチヨに攻撃を加えようとした。しかしカゲチヨの動きも早くフィーアの攻撃を全て受け流した。
「貴方、カゲチヨではありませんね」
フィーアは素朴な疑問を彼に投げた。いつもだったらこんな素早い戦闘は彼としてはやらずウイルスや血液を使った攻撃をする筈だ肉弾戦は本人としてはあまりやらない部類だ。
「そうだ俺は並行世界からやってきた」
「並行世界?」
フィーアは首を傾げようともせずギリっとした目をカゲチヨに向けると彼は蹴りを入れようとしたのだがフィーアは交わして彼の後ろに回り込むと手刀で攻撃を加えようとした。しかしその動きを読んでいたのかカゲチヨはその攻撃も防いだ。
「っく!!」
「どうした?まさかこれだけって訳じゃねぇよな」
再びフィーアは攻撃を加えようとするもカゲチヨは大きな蹴りを入れるとフィーアの体は吹き飛んでいった。
「ガハァ!!」
木にぶつかった彼女は背中と頭に強い衝撃を受けてしまうも何とか意識だけは落とさない様にした。
(何なのですかこのカゲチヨは強いってもんじゃない、まるで本気で相手を殺そうとする意思があるそれだけは分かります。逃げようにもヒサメさんを連れて行かないと)
フィーアはどうにかして体を動かそうとした。しかし体は言うことを聞いてはくれずカゲチヨはヒサメの前までやってくると自分の血液を使って槍を作り出した。
「ま、待ってカゲ、何でこんな事するの」
ヒサメの言葉に耳を貸す事もなく槍をヒサメに突き刺そうとしたその時
ドーン!!
とライフルの音が聞こえてカゲチヨの体を銃弾を貫いた。
「チェックメイトです」
それをしたのはフィーアだった彼女は近くに落ちていたライフルを掴むと照準をカゲチヨに向けていたのだ続けて銃弾を打ち込むと体だけでは無く後頭部にも銃弾が当たった、
「ガハァ!!チクショーが!!」
一瞬の隙が戦場では命取りになるとNo11に教えられていたフィーアはライフルを捨てると麒麟のスピードを使ってヒサメの前に着くと彼女を担ぎ出した。
「フ、フィーアちゃん」
「喋っている暇はありません。すぐに移動します」
そう言って移動をしようとした矢先血液の槍がフィーアの体を貫いた。
「フ、
フィーアちゃん!!!!」
その頃No11達はテントの中で休息を取っていた。
「獲物何取ってくると思う?」
「さぁな食えるんだったら何でもいいかな」
「よしカゲチヨは毒キノコ決定だね」
「いや何でだよ!!」
カゲチヨは食えたら何でもいいと言うとカンナは毒キノコをカゲチヨに食べさせようとして彼はツッコミを入れた。その時森の方から銃声が聞こえてきて直後にも複数の銃声がしてシディのオオカミの耳で無くてもはっきりと聞こえた。
「仕留めたか?」
「やけに銃声多いから仕留めてなかったりして」
シディは仕留めたのかと思っているとカゲチヨは仕留めていなかったりしてはな笑っているとNo11が血相な顔をしてテントの中から飛び出した。
ピィィィーーー!!
ピィィィーーー!!
と笛の音を周囲に響かせると周りにいた他の兵士達は急いで銃を持って森に駆け出していった。
「おいNo11、何がおこっt「森で複数の銃声がした時は何かヤバい事が起きている証拠だ」
カゲチヨはNo11に説明を求めると複数の銃声は何かが起こっていると説明をしてシディを呼んだ。
「シディ、フィーア達の匂い分かるか?」
「あぁ、分かるぞ、ここから遠くはない」
「カゲチヨを担いでいけ後で追いつく」
No11はシディにフィーア達の所に行く様伝えると彼はカゲチヨを担いで飛んで行った。そしてフィーアとヒサメのいる場所まで行くとそこにはカゲチヨは自分と似ている人物が2人を攻撃している所を見た。
「やめろ!!」
カゲチヨは自分と似ている人物の前に立つとそいつは血液の槍をフィーアから離すとカゲチヨの方を向いた。
「ほぉこの世界にも俺がいるとはな」
「誰だよお前!!フィーアとヒサメに何をした」
「答えるつもりは無い」
カゲチヨは奴に誰だと言うと答えるつもりは無いのか攻撃を加えてきた。いきなりの攻撃に対応ができなかったカゲチヨは吹き飛ばされてしまった。
「カゲチヨ!!」
「俺はいい、2人を頼んだ」
シディは加勢をしようとするもカゲチヨは2人を頼むと言ったのでシディはヒサメの所に向かって行った。
「おいこっちだ」
「構えろ!!」
SCP068 歩兵師団の兵士達はやってくるとM4A1やミニミ軽機関銃を構えてカゲチヨともう1人の男に向けた。
「どっち狙えばいいんだ!?」
「No11さん」
No11も追いつくと状況を整理しようとしたのだがそれよりもカゲチヨに似ている男の方が気になった。
「お前は誰だ?カゲチヨに似ているけど陰キャの外見をして何の徳があるって言うんだ?復習とかか?」
No11はHK416A5を構えながら男に問いかけるとその男は何も答えはせずに颯爽とその場から逃げ出していった。
「逃すな!!追いかけろ!!」
No11は周りの兵士達に命令を出すと彼らはすぐに追いかけていった。No11も追いかけようとしたがフィーアとヒサメの事が気になり残ることにした。
「すぐに救護ヘリを寄越す様に言え、1人重症至急搬送を要請すると伝えろ」
通信員に内容を伝えると彼は無線で内容を伝える、衛生兵が応急処置でフィーアの手当てをしていた。彼女の息は苦しそうで息も絶え絶えだった。
「No・・・11さん」
「喋るなすぐにヘリが来る」
「いいんです。私は実験・・・動物、何が・・・あっても・・・人類の有益に・・・なるのなら」
「喋るな、これ以上喋るな」
フィーアは喋ろうとするもNo11は喋らせそうとはしなかった。しかしそれでもフィーアは喋っている今喋ったりでもしたら確実に命が危ない。ヒサメの顔は青ざめておりカンナは落ち着かせている、その後救助ヘリが来てフィーアは運ばれていく。カゲチヨ達も乗り込んだがNo11は部隊の撤収のために残り後で向かうと言ってヘリを離陸させた。
『No11さん、すいません逃げられてしまいました』
「いやいい、戻ってこいすぐ撤収だ」
『了解しました』
無線で報告を受けるとどうやら逃げられてしまった様だがNo11は気にしてはおらずすぐに撤収をする事を伝えると地面に落ちているVPO 101ライフルを拾うと他の部隊と合流をして撤収の準備を進めていき帰りにカゲチヨから連絡の受けた病院で降ろしてもらうと彼は病室に駆け込んだ。
ちなみにフィーアがライフルを捨てたのは背負っている暇が無いのと後でNo11が見つけてくれると信じていたそうです。