男は普通の人間だった。家族も父や母に妹がいて幸せな生活がそこにはあった。西暦2000年には突如として地球は異宙に転移をしてしまう。それからと言うものどうにか人間はこの世界に適応をしていき異宙の住民と交流が深まっていき共に生活をしている。
男の家族は今日は買い物に出かけてきており周りには人々がたくさんいてどの家族も嬉しそうだった。
「お兄ちゃん、早く早く」
と妹は急かすようにして兄に早くくるように言う。男はやれやれと思いつつも妹の後をついていきその光景を父と母は見つめていた。
「それで可愛い妹よ、一体何を買うって言うんだ?」
「うーんとね、お父さんとお母さんにいつもお世話になっているからお母さんにはカーネーションでお父さんには何かあったらかな」
父には具体的な物の名前を挙げない妹に兄は苦笑いを浮かべる。
「おいおい父さんにもちゃんと何か買ってやるんだぞ」
「分かっているわよ、ただ何を買えばいいのか分からないからお兄ちゃんも一緒に決めてよね」
妹は無理矢理兄に父のプレゼントを一緒に決めて欲しいと言うので兄は多少めんどくさがるも可愛い妹の頼みなので断るわけにもいかなかったので父と母にはどこかで時間を潰しておいてほしいと頼むと2人は笑いながらも分かったと言ってくれたので男は感謝をして妹と一緒に買い物に向かった。
数時間後には無事に買い物も終わり両親のいるであろカフェまで向かう事にして歩き始めた。
「お母さんのカーネーション買えてよかったね」
「結局、父さんのプレゼントを選ぶのに時間がかかっちまったけどな」
男の手には両親に送るプレゼントを持っており妹は嬉しそうだった、男もたまには買い物はいいかと思っていると視界には両親がいるであろうカフェが見えてきたので兄は止める暇も無く妹は走っていってしまい彼はため息をつきつつも向かおうとしたその時・・・
突如として両親と妹のいたカフェが爆発をした。
「っ!!??!グハァー!!」
男は爆風で吹き飛ばされてしまい背中を強打してしまい頭からは血が出ており意識は多少朦朧としていた。
「いってぇ、一体何が・・・」
男は意識を取り戻すとすぐに家族のいる場所まで走っていくとそこには先ほどまでは綺麗なテラスのあったカフェだったのだが今では瓦礫の山となっており男の顔は絶望となった、周りにあった建物も倒壊をしており人々の叫び声が聞こえていた、彼は必死に瓦礫をどかしていくとそこに妹の姿があった。
「おい!!しっかりしろ、大丈夫か!?」
「お・・・お兄・・・ちゃん、わ・・・私」
「大丈夫だしっかりしろすぐに出してやるからな」
妹は兄の事を呼んでいて男は必死に大丈夫だと叫んだ。しかし妹の意識は無くなりそうになっていて予断を許さない状況となっていた。
「お兄ちゃん、私ね・・・最後に言っておきたい事があるんだ」
「何だ、最後なんて言うな!!必ず出してやる、それから父さんと母さんも出して皆で家に帰るぞ」
男は妹を瓦礫から出そうとすると妹の足が瓦礫に挟まっていたのだが彼はその瓦礫をどかして彼女を引き摺り出す事に成功をした。
「大丈夫か?すぐに医者を呼んでくるからな大丈夫だきっと良くなる」
男は妹を励ますも妹の目は弱々しく今にも目を閉じそうだった。
「お兄・・・ちゃん、私・・・死にたくないよ」
「だから言ったろ、必ずお前は助かる」
「お兄ちゃん・・・私お兄ちゃんが大好きだったよ、私がどんな目にあっても必ず・・・お兄ちゃんが守ってくれたから」
「おい、お前何言っているんだ」
しかし妹の目は最後に兄の姿をみると目を閉じて二度と開く事は無かった。
「おい、目を開けろ、開けてくれよ!!起きてくれよ!なぁ!!聞こえているんだろ!!お前がいなかったら父さんと母さんが悲しんで俺が怒られるんだよ。目を開けてくれよ頼むから」
男は泣き叫んで妹の体をゆするも彼女の体は冷たくなっており動き出す事は無かった。
男は歩いていた、涙で顔はぐしゃぐしゃになっていつつも彼は歩いていた。父と母は既に死んでいるのが確認出来たのだが遺体を連れて行く事は出来ず泣く泣く彼は両親と妹の遺体をあの場所に置いていくしか無かった。そして彼は避難所に辿り着くとそこには大勢の人々がいて皆誰しもが傷だらけの状態となっていた。男も多少なりの怪我を負ってはいたが他の人を優先させると彼はラジオから聞こえてくる情報に耳を傾けた。
『異宙の軍勢が侵攻をしてきて僅か数時間で世界の半数が制圧をされました。国連はこの非常事態を受けまして緊急会議を開きました。っあ!!たった今速報が入りました!国連は今回の異宙の軍勢の侵攻を受けて地球防衛軍の創設を発表いたしました』
ラジオから聞こえてくる情報に男はため息を吐きそうになるもどうにかして耐えた、この避難所には未だ大勢の人が押し寄せて来るので彼は寝床だけを確保すると眠れるだけ眠った。
それから男はドブネズミのような生活を続けた。空にはドラゴンが我が物顔で飛んでいて見つからないようにして隠れながら過ごした。他にも異宙人の軍勢が街を襲い人間を殺戮していく瞬間を何回も見てきた、それから何年かの時が流れると男は大人になり銃を握ると戦場に赴き出して行った。
暗闇が広がる中男は1人焚き火を焚いて野宿をしていた。銃や装備は死んでいた兵士から拝借をして見つからないようにして1人だけで生きてきた。ある夜に野宿をしていた彼は仕掛けて置いた罠に誰かが引っ掛かったのかを確認すると銃弾を打ち込んだ。
「わぁーー!!待って撃たないで撃たないでよ!!」
そこにいたのはしゃべるパンダだった。
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