フラグちゃん達の恋人は死神である   作:ジェームズ・ヨシダ

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全てを失った死神と落ちこぼれの死神、2人はどの様にして出会ったのか?


長編3 落ちこぼれの死神

神 黒雄こと死神No11がこの天界に来てから何年も過ぎた、その間にも神様は天使や死神を作っていき天界は大所帯となっていった。

 

「ふぅ今日の仕事も終わりっと」

 

No11は仕事を終えて自分の部屋に戻ろうとすると自分の部屋の前に神様がいるのを見つめた。

 

「やぁ死神No11、ちょうど君を呼びに行こうと思っていたんだよ」

「なんですか穀潰し、俺は仕事で疲れたんですよさっさと飯食って寝たいから手短に済ませろよな」

「分かっているよってあれ?気のせいかなまた穀潰しって呼ばれた気がするけどまぁいいか。実は新しい死神を創作したからその子の指導をしてもらいたいんだよ」

 

神様の言った言葉にNo11はため息をついてめんどくさそうにした。

 

「めんどくさいからやだ、指導だったら他の誰かにやらせておけよな」

「でもたまには気分転換で後輩の指導もいいんじゃないかな」

 

と神様は提案をしてくるので仕方なくNo11は提案を受け入れる事にして神様の部屋にやってきてドアを開けるとそこにいたのは・・・

 

「・・・なぁ穀潰し」

「何だい死神No11?」

「何でここにあいつがいるんだ」

 

No11はグロック17を問答無用で神様に向けると目つきを鋭くさせた。

 

「い、いやぁたまたま死神を作ろうとしていたらこの子が出来ちゃってね」

「出来ちゃってねじゃねよ!!」

 

No11の目の前にいたのは彼が人間だった時の妹黒子だった。見た目は3歳くらいで周りをキョロキョロ見ており落ち着いていた。

 

「と、とにかく僕が作ったのは死神だよ、最初に会った時も言ったけど姿は似ていても性格は人間だった時と違う」

 

神様の言葉にNo11は舌打ちをすると黒子にも似た子供の死神に近づいていった。

 

「なぁ穀潰し、こいつのNoは?」

「この子の名前は死神No269だ」

 

神様の言った死神Noを聞いたNo11はそうかと言って子供の頭をなぜてよろしくなと言った。

 

 

 

 

 

結論から言うと死神No269はNo11の妹に似まくっていた、性格は優しく甘い物が大好きな食いしん坊で何もかもNo11の妹に似ていた。

そのせいか人間界での死亡フラグの回収が出来ずにいて皆から落ちこぼれ扱いをされていた。

 

「ねぇ聞いた?またあの子死亡フラグの回収に失敗しちゃったんだって」

「だっさ!もう何回失敗しているのよ」

 

他の死神から陰口を言われておりNo269は元気を失っていった。

 

「さっさと消えてくれればいいのにねぇ〜」

「そうよあんな落ちこぼれはいらないわよ」

「ふぅ〜ん、俺からしてみればお前達2人の方がいらないよ、人の陰口を言って俺の様に多くの死亡フラグを回収出来ていない死神のお前達に他の人をとやかく言う資格はあるのか?」

「ヒィッ!!」

「No・・・11さん」

 

死神No269の陰口を言っていた2人の死神はどこからか現れた死神No11に後ろを取られた。No11の手にはナイフを持っておりしっかりと首に先を当てていた。突然現れた彼に対して2人の死神は恐怖となるもそんなのはNo11には関係なかった。

 

「それでな最近ナイフを使っていないからお前達ナイフ訓練の的にでもなってくれ」

「「す・・・すいませんでしたーー!!」」

 

恐怖となった2人の死神は一目散にダッシュでその場から逃げ出した、No11は舌打ちナイフをしまうとNo269を見つめた。

 

「お前が気にする必要はない別に今じゃ無くてもいいしゆっくりでもいいから確実に死亡フラグを回収すればいい」

「はい・・・ありがとうございます。No11さん」

「それじゃ俺はあの2人を追いかけて的あての練習でもしてくるか」

 

とNo11は先程の2人を見つけにでもいくのかNo269と別れてその場を離れていった。

 

「そうですねNo11さんの言う通りです。焦らず確実に死亡フラグを回収しましょう」

 

 

 

 

 

 

 

「それでどうかな?死神No269の様子は」

「やはり優しい性格が仇となっているな今日も死亡フラグが回収出来ていなかった」

 

謁見の間で神様とNo11はNo269のことで話し合っていた。彼女の優しい性格のせいで今まで死亡フラグが回収出来ていない事に神様はどうすればいいのか頭を悩ませた。

 

「何か死亡フラグを回収出来るような場所を作ればいいんじゃないか?そうすればあいつも練習が出来て死亡フラグを回収出来るんじゃ」

「何か仮想空間のような物を作れってこと?まぁ出来なくもないけど時間がかかってしまうから」

「はぁ?お前っていつも暇にしているんだから時間なら腐るほどあるだろ?」

「とほほ相変わらずNo11は僕に厳しいね」

 

No11の指摘に神様はとほほと言いながらもNo269のために仮想空間を作ることを決定して他の死神にも協力をお願いして時間をかけて仮想空間を作っていった。

 

 

 

「No269少しいいか?」

「はい何でしょうかNo11さん」

 

No11はNo269を飛び出すと彼女を連れて謁見の間に向かうと神様がいて彼女を待っていた。

 

「死神No269、今日何故ここに呼ばれたのか分かっているよね?」

「はい分かっています神様、私が落ちこぼれの死神だから死亡フラグをきちんと回収出来ていないのだと」

「え?何の話だい」

「へ?」

 

No269は自分が神様に呼ばれたのは落ちこぼれである為死亡フラグをちゃんと回収出来ていない事だと告げると神様は首を傾げて何の話大と言ってきた。No269は見当違いの話だったのかへ?と言うと神様は話の続きをした。

 

「今日君を呼んだのはこれのためだよ」

「こ・・・これは!?」

「おい穀潰し・・・」

「あぁ!!ごめん間違えた」

 

と神様は指をパチンと鳴らすとそこに現れたのはどこかで見た事のある某青い猫型ロボットの持つピンク色のドアが出現をした、これにNo269とNo11は驚くのだが神様はすぐに間違えたと言ってこれを消すと次に出現させたのは歯車がたくさんあるドアだった。不思議がるNo269に対して神様は開けてみる様に促すとそこは何処かの戦場の景色が広がっていた。

 

「あそこを見てごらん」

 

神様が指を刺した方向には白いシャツに青いズボンに普通のスポーツシューズと明らかに戦場に似合わないモブ顔の男が銃を持っていた。

 

「神様あの人は?」

「奴の名前はモブ男、この仮想空間の練習相手だ」

「練習相手?」

 

No11の言った練習相手という言葉にNo269は首を傾げる。

 

「あぁこのモブ男がこの仮想空間で何度も典型的な死亡フラグを立てる。君はその場面に立ち会って彼の死亡フラグを回収するんだ」

「なるほど・・・私やってみます」

 

仮想空間での練習に意欲を見せたNo269は早速仮想空間に入っていくのを神様とNo11は見つめた。

 

「どうかな出来ると思う?」

「いくら何でも練習台が相手だぜ流石に回収は出来るだろう」

 

神様は回収出来るのだろうかと思い込むがNo11は流石に出来るだろうと思い込みNo269が戻って来るまで待つ事にした。

 

 

 

 

しばらくするとNo269が戻ってきたのだがその顔は浮かない様子だった。

 

「どうしたんだい死神No269」

「神様、フラグ回収が出来ませんでしたやっぱり私は死神には向いていないのかもしれません。さっきも結局最後には助けてしまいましたので」

 

まさか死亡フラグを回収出来なかった事に神様とNo11は驚いた。流石に仮想空間の練習相手だったらフラグを回収出来ると予想をしていたがNo269の優しさは思いの外優しさで溢れている様だった。

 

「う〜ん、まさか回収出来ないとは思ってもいなかったな」

「だからって言ってこのまま放置をするのも悪いぞ」

 

小声で話している中神様はどうするか悩むと何か閃いたのかNo11の肩をポンと叩いた。

 

「死神No269今日はもう休んでいいよ。次のフラグ回収はこの死神No11がついてあげることになったよ」

「はぁ!?何言ってやがるんだこの穀潰し!!」

 

思いがけ無い神様の提案にNo11は断ろうとするがNo269は黄色い瞳をキラキラさせて彼を見つめていた。これには流石のNo11も断り切れなかったので承諾をして次のフラグ回収に同行する事となった。

 

これが後にモブ男との出逢いになり彼がさまざまな世界に身を投じていくのはもう少し先の話だ。

 




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