フラグちゃん達の恋人は死神である   作:ジェームズ・ヨシダ

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命2

フィーアは時間があれば少年のところにやってきては色々な話をした、と言ってもリハビリ以外は何もする事が無いのでフィーア自身が病室に足を運んでいるのだ。

 

「それにしてもフィーアお姉ちゃんって本当に面白いね」

「そうですか?」

「うん、いつも面白い話をしてくれるし退屈にならないで済むから」

「それはよかったです」

「今度パパとママがお見舞いに来てくれるんだ楽しみなんだよ」

 

少年はフィーアの話を聞いて退屈にならないと言いフィーアも退屈にならないでよかったと言う、少年は今度自分の両親がお見舞いに来てくれると言って楽しみにしておりフィーアはふと窓の外を見てみると夕焼けが差し込んでおりそろそろ夜ご飯が配膳される時間だった。

 

「もうこんな時間ですか。それじゃ私は戻りますね好き嫌いせずにちゃんと食べるのですよ」

「はーい」

 

フィーアは自分の病室に戻ると言って少年に好き嫌いはせずにちゃんと食べるように言うと少年は手をあげてはーいと言ったので彼女は笑みを浮かべた。

 

 

 

 

フィーアが自分の病室に戻ると少ししたら看護師さんが夜ご飯を持って入ってきた。

 

「フィーアさんいつもあの男の子と一緒にいるよね?」

「えぇ1人で寂しそうにしていましたからかわいそうだと思って声をかけたら仲良くなりまして」

「それは良かった、あの子もフィーアお姉ちゃんと仲良くなれたって言って喜んでいたから」

 

看護師は男の子がフィーアと仲良くなれて良かったと言っておりそれを聞いたフィーアは嬉しく思った。

 

「そう言えば男の子の両親っていつこられるのでしょうか?あの子楽しみにしているようで」

 

フィーアは男の子が言っていた両親はいつくるのか尋ねると何故か看護師は暗い顔をした何かあるのか察したフィーアは何も言わない様にしたが看護師は話し始めた。

 

「実はねあの子の両親はここに来る途中に交通事故で亡くなっているのよ」

「・・・え?」

 

思いがけない話にフィーアは固まる。話を聞く限りだと自動車事故に遭ってしまい2人共即死だったようで男の子には事故のことは知らせていないのであの子は今でももうすぐ両親が来るのだと待っているのである。

 

「そんなことがあったのですね」

 

 

 

 

 

「フィーアお姉ちゃんどうしたの?」

「え?何もありませんよ」

 

男の子はフィーアがボーッとしているのに気がつくと話しかけてきてフィーアは昨日聞いた話の事を考えておりそれを男の子に悟られないようにした。

 

「そうだフィーアお姉ちゃん、聞いて欲しいことがあるんだけど」

「何でしょうか?」

「僕ね来週に心臓の手術をするんだ、それでね手術が成功するように折り鶴を折って欲しいんだ」

「それくらい構いませんよ何なら私が病室で折っている折り鶴がありますのでそれをあげますよそれと追加であと百羽くらいでしたら折ってあげますよ」

「本当やったー!!」

 

男の子は心臓の手術を受けると言ってそれが清掃するように折り鶴が欲しいと言ってきた、フィーアは自分が病室で折った折り鶴を上げるといいそれとは別にまた折り鶴を作ってあげると男の子に約束をした。

 

 

 

 

フィーアは折り紙をNo11に持ってきてもらいそれを全て折り鶴にするべく作り上げていった。麒麟のスピードを使えばあっという間なのだがそうしてしまっては意味がないと思い一つ一つ自分のペースで作っていった。

 

 

「これで全部終わりましたね、あの子に渡せるのが楽しみです」

 

フィーアは折り鶴を全て折ると笑みを浮かべた。これであの子に渡せればとその時廊下が慌ただしくなっているのをフィーアは気がついた。

 

「先生!!190号室の患者さんの意識が!!」

「ま、まさか」

 

フィーアは血の気がなくなるのを感じた190号室はあの子がいる病室だった彼女は急いで折り鶴を持つと麒麟のスピードを使って病室まで急いだ。

 

フィーアは病室に駆け込むとそこには男の子がうっすらと目を開けて彼女の姿を見つけた。

 

「っあ、お姉ちゃん。僕・・・もう無理そうだよ」

 

弱々しい声の男の子にフィーアは彼の手を握って励ました。

 

「何言っているんですか!!折り鶴持ってきましたよこれで元気を出してください」

「僕ね最後にお姉ちゃんに会えて嬉しかった・・・よ」

 

次の瞬間心電図の音がピーーっとなり男の子は亡くなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

フィーアは空を見上げたままボーッとしていた、あの子がいなくなってからは時間があっという間に過ぎていきフィーアは退院の日を迎えた。中庭のベンチに座り込んでいる彼女はあの子との思い出を思い出して涙が出そうになった。

 

「・・・No11さん」

 

ふと隣に座ってきたNo11は何も言わずにフィーアに飲み物を渡してきた、彼女は飲み物を受け取ると一口飲んだ。

 

「人の死と言うのは呆気ないぞ、だから泣けるうちに泣いておけ」

 

No11はそういうとフィーアは涙を出して泣き出すとそっと静かに彼は彼女の頭を撫ぜて思いっきし泣かせた。

 

 




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