「おぇぇ吐きそう」
「おいカゲチヨここで吐くなよ、吐いたらパラシュート無しで飛び降りてもらうからな」
「待ってくださいNo11さん、それではカゲチヨが死んでしまいますよ」
カゲチヨは酔ったのか顔色が青くなっており今にも吐きそうだったがNo11はそれを止めた。
「カゲ、大丈夫?」
ヒサメはカゲチヨの顔を見て心配するも彼はヒサメに対して大丈夫だと言った。
「フックアップ!!フックアップ!!」
機内にいた整備士の声が聞こえてきてNo11とフィーアはフックをかけてパラシュートの降下体制に入る、ちなみにカゲチヨとヒサメはパラシュート降下の経験がないためカゲチヨはNo11とヒサメはフィーアと一緒に降りる事となった。
「カゲチヨ、吐くのなら機外に出て外で吐いてくれよな」
No11は手慣れた手つきで用意を済ませると整備士に合図を送り後部ドアが開かれる。
「降下ーー!!ゴーゴーゴー!!」
No11とフィーアは走り出していくと気持ちいい風がカゲチヨとヒサメの体に当たったがそれも一瞬で物凄いGがかかりながらも4人は降下をしていく。数分ほど経過をすると高度計に指定された高度に到達をしたのでNo11はパラシュートを開いて速度をゆっくり落としていく。
降下を完了させるとすぐさまパラシュートを体から取り外して銃を構えナイトビジョンを装備し周囲をカゲチヨと共に警戒をする。
「フィーア達も降りてきたな」
カゲチヨがフィーアとヒサメが降り立ったことを確認すると彼女らもナイトビジョンを装着してNo11に合流をする。
「よし、しーのいる場所はここから少し行った場所ださっさと連れ戻してカレコレ屋に帰るぞ」
「そうだね、フラグちゃんに言いたい事山ほどあるから帰ったらまず最初はお説教かな」
ヒサメは死亡フラグを連れ帰ったらお説教をすると意気込みながらもNo11達は前進をしていく。
(にしても何でしーは死神の力を失ったんだ?穀潰しがそんなことする筈が無いのは分かっているしそもそもNo17の話曰く数日前から姿を消している。何か知っているとしたら話を聞く必要がありそうだな)
No11はふと頭の中で何故死亡フラグが死神の力を失ったのかを考えており神様の仕業ではないかとも考えたが神様自身自ら死神を消すとは考えられないのでそれらは憶測に過ぎなかった。
「No11さん、見えましたよ」
フィーアは指を刺した方向を見てみると事前の偵察画像で死亡フラグがいるであろう建物までやってきた。
「よし、正面からお邪魔をするぞしーがいたらヒサメが足を凍らせて確保しろ。くれぐれもしーを傷つけるな」
「ヒサに限ってそれはねぇーだろ」
入り口から入ると正面のガラスが完全に割れており足でガラスを踏む音が響き渡った。
「ガラスを踏まずにってのは難しいな」
「出来るだけガラスが少ない所を進んでいきましょう」
No11達はガラスが少ない箇所を選んで進んでいき階段を慎重に登っていき上の階に到達をする。
「誰もいないね」
「気配もしねぇ、本当にフラグちゃんはいるのか?」
各部屋を捜索しているのだが未だ発見に足らずこの建物にはいないのかと思っていたその時最後に確認しようとした部屋から音が聞こえてきた。No11はドアノブを触り鍵がかかっていないか確認をすると鍵がかかっている気配はなかったので室内に入るとそこに死亡フラグがいた。
「フラグちゃん!!」
ヒサメは声を荒上げると死亡フラグは振り返ってNo11達をみる。
「ヒサメさん、それにNo11さん達もよくここがわかりましたね」
「見つけるのに苦労をした、さぁしー帰るぞ今なら穀潰しをボコにして死神の力を戻させる様に言う」
「もう無理ですよ私は神様に見放されました、もう私にはどこにも帰る場所は無いんですよ!!」
No11は死亡フラグに対して天界に戻るように促すが死亡フラグは聞き入れようとはしなかった。
「もう遅いですよ、だって私は今から死ぬんですから」
そう言った死亡フラグはナイフを取り出すとそれを自分の首元に当てる、
「おいおいおいおい!!待て待て待て!!」
「フラグちゃん!早まっちゃダメだよ!!」
カゲチヨはヒサメは必死になって止めようとした。
「No11さん今なら止められますが」
フィーアは小声で今なら止められるという。
「ダメだ、ヒサメの氷漬けで止められても今のしーはナイフ以外の武器を隠し持っている恐れがある。迂闊に手は出せない動くなよ」
No11はフィーアに動くなといいカゲチヨとヒサメの前に出る。
「なぁしー、お前と出会った頃の事覚えているか?お前と初めて会った時俺の顔を見たお前は穀潰しの後ろに隠れて泣き出して大変だった時があったな」
「よくそんな事覚えていますよね」
「それだけじゃない初めて人間界に行って仕事が失敗して俺が慰めたりして色々あったな。だからしー戻ってこいお前の居場所なんて俺がいくらでも作ってやる」
No11は手を出して死亡フラグからナイフを取ろうとしたのだが・・・
「すいません、No11さんやっぱり私は・・・」
死亡フラグはナイフを首に突き刺すと辺り一面血が吹き出した。
「っ!!しー!!」
No11は慌てて駆け寄ると血を止めるために首元を布で覆った。
「すぐにヘリを呼べ!!緊急事態だと伝えろ、カゲチヨ!俺のバックからタオル持ってこい!!」
必死に応急処置が進められていく中No11は的確に指示を出してヘリを呼ばせた事によりすぐに死亡フラグを病院まで搬送をさせた。
病院に着いたNo11達は集中治療室の前で落ち着きを隠せないでいた。ヒサメは顔を青ざめさせておりカゲチヨはヒサメの体を指すって大丈夫だと必死に言い聞かせていた。
「状況は最悪ですね」
「あぁ・・・フィーア少しだけ頼む少しだけ外の風に当たってくる」
No11はこの場をフィーアに任せて外に出ると彼は携帯を取り出してどこかに電話をかけた。
「あぁ・・・俺だ、頼む何も言わずに聞いてくれ報酬はそっちの言い値で払う
しーを、死亡フラグを助けてくれ」
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