三階の覇王 ~異世界最強の覇王の肉体は、しかし異能力の才能までは宿していなかったようです~ 作:鷲野高山
ピンポーン、と来訪者を告げるチャイムが室内に鳴り響いた。
場所は、最強荘三階の播凰の部屋。休日の午前のことである。
「うむ、来たか!」
しかし訝ることなく、むしろ待ち人来たれりといった様子で軽やかに腰を上げた播凰は。
破顔しつつ三階へと来た人物を迎え入れようと大股で玄関に向かい、ドアの覗き穴越しにその正体を確認することもせず無警戒にドアを開いた。
「よく来てくれたジュクーシャ殿! 今日はよろしく頼むぞ!」
「こちらこそお招きいただきありがとうございます、播凰くん。……あの、こちらお菓子です、よろしければ」
向こう側、三階の廊下に立っていたのは四階の住人である四柳ジュクーシャだ。
時刻は午前十時近く。播凰の部屋にて、ゲームの設定を教えてもらう約束をしていたのである。
「おお、すまぬな。さあ、入ってくれ」
「し、失礼します」
手土産として差し出された紙袋を受け取り、彼女をリビングへと誘導。
異性を部屋に入れることに平然としている播凰に対して、異性の部屋に入ることに若干の緊張を見せるジュクーシャだったが。
しかし来訪の目的は明白。加えてリビングのテレビ前に既にセットされて画面を映し出しているゲーム機の存在もあり、妙な雰囲気になるということもなく。
「それでだな。これがよく分からぬのだ」
「……そうですね、この設定は――」
単刀直入にもほどがある播凰の言葉に、入室して早々挨拶もそこそこに、ジュクーシャはゲームのコントローラーを握ることとなった。
慣れた手つきで、そのまま操作。時には播凰が質問し、時にはジュクーシャが教えることで、初期設定は問題なく進み。
ホーム画面が表示されて、ジュクーシャからその旨が伝えられた播凰は快哉の声を上げる。
ちなみに、所要時間にして僅か数分であった。
「これで、いつでも遊べることができますよ」
「いやあ、助かった! 毅に聞いても最近のゲームは分からぬと言うし、大魔王は自分でなんとかしろと言うものだから、困っていたのだ」
「……あの者にも聞いたのですか?」
「うむ、次の配信までにどうにかしておけと言われたな。それがいつかは知らぬが」
穏やかな笑顔から一転、自分が頼られたのが三番目――それも大魔王の方が先――だと分かり心なしかむっとなったジュクーシャの声色。その些細な変化を気にすることなく、播凰は思い起こす。
毅はそもそもゲームを所持しておらず、古いゲーム機であれば地元の友達の家でやった程度とのことですまなそうに断られ。最強荘のエントランスで管理人に絡んでいる大魔王を見かけて声をかけた際は、すげなくあしらわれた上に次回の配信どうこうと言われ。
次に播凰が頼ったのが、ジュクーシャだったわけである。
「よしよし、では早速――どれから手を着けようか」
遠慮がちなれど咎めるような、不満気な視線を寄せられているなど気付くことなく、播凰は瞳を輝かせて床に広げた選択肢を熟考する。
天孕具という設定のカートを操り、様々な天能で自分を強化または相手を妨害しながらゴールを目指すレースゲームの『天能カート』。
魔王として配下を率い、時に反抗する同族を、時に敵対する人間を下しながら世界征服を目指すアクションゲームの『魔王征服伝』。
その対のバージョンとなる、勇者として人助けをしつつモンスターや魔族、そして魔王と呼ばれる存在を打ち滅ぼし世界の危機を救う同じくアクションの『勇者救世録』。
最後に、亡国の王子が故国再興を胸に旅をするRPGシリーズの最新作らしい『天能戦記
唯一この中でプレイ経験があるのは、大魔王との配信でわけもわからずやった『天能カート』だ。それを上達させたいという思いはあり、けれども他をやってみたいという思いもある。
うんうんと唸る播凰であったが、それを見兼ねてかすらりと伸びた綺麗な褐色の指先が、一つのソフトを摘まんだ。
「――もしよろしければ、この『勇者救世録』をやってみませんか?」
持ち上げられたのは、勇者救世録。その腕を辿れば、ニコニコ顔のジュクーシャ。先程のむっとした面持ちはどこへやら、どこか期待するような眼差しだ。
さもあらん、なにせこのソフトを購入した経緯といえば、他ならぬ眼前の彼女が大魔王に対抗する形で手に取ったものなのだから。
「うむ、ではそれにしよう」
「ありがとうございます! ……ふふん見なさい、不親切にするからこうなるのです」
断る理由もない播凰が同意して大きく頷けば、何が嬉しいのか満面の笑みでジュクーシャが礼を言い。ここにはいない何処ぞの大魔王に、密かにその豊かな胸を張るのだった。
「――ふぅむ、中々難しいな」
まず最初にプレイヤーの分身たる主人公、もとい勇者の性別や姿、扱う武器といった設定からはじまり。
行動フェーズとして、例えば敵拠点の奪取や魔物の討伐、物資の採集依頼を選択したり、都市などへの魔族の侵攻を防ぐといった、そのターンにどこで何を行うかを決め。
決定すれば、一つの戦場という形の定まったフィールドマップを駆け回り、敵の撃破や味方の援護に救出。敵軍の大将を倒すなどといった大目標を達成することで勝利し、自身の体力が尽きるか設定された敗北条件が満たされればゲームオーバーとなり。それらを繰り返していき、最終目標である魔王の撃破を目指すというのが
とはいえ、ゲーム自体が初心者に毛が生えた程度の播凰にとってまず優先すべきは、操作方法。
一つのボタンを押しっぱなしにしていれば取り敢えずは前に進めたという、最低限なれど単純操作をこなせばまだなんとかなっていた『天能カート』とは違い、状況にあわせた操作を要求されるアクションゲームであるから、操作性という面でその難易度は跳ね上がるわけで。
取り敢えずは基本たる移動をはじめとした、通常攻撃、防御、ジャンプ、視点操作といった単純なスティックやボタン操作を理解。
ジュクーシャの協力もあり、まだ多少見られる――それでも下手には変わらないが――程度にはなってきた播凰は、ふぅと一息吐いて額を拭う。
疲れたような所作だが、しかしその下には満面の笑みだ。
「ええ、けれども上手くなってきたと思います。次は、マップ上で自分や目標が何処にいるかを把握できるようにしましょうっ!」
「うむ! しかしやはり、地理の把握というのは苦手だな」
「それと、こういった相手が逃げるマップでは通常のマップよりも時間設定が短く設定されているので、道中の雑魚敵はある程度無視した方がよろしいかと」
「敵を無視……成る程、そういう考えもあるのか」
そんな播凰を褒めるように、同時にアドバイスも絡めてジュクーシャの応援が飛ぶ。
しかし、その会話内容は聞く者が聞けば半眼となるようなもの。
実際、彼らのプレイ画面は今、ゲームオーバーの文字が躍っており。その理由は、逃亡する敵の撃破が勝利条件のマップで問題の標的が何処にいるか分からぬままウロウロし、また出現する雑魚敵に一々構っていたためにそのまま逃げられることで敗北となってしまったというしょうもないものであった。
ただまあ、初心者と考えればいたしかたないと言えないこともないが。
経験者からすれば、もどかしさを感じるのは間違いなく。けれども嫌みの雰囲気一つなく健闘を称えられるジュクーシャは彼女らしい人柄というか、単に基準が甘いのか。
とかく、そんなこんなでゲームオーバーにはなりながらも楽しく盛り上がる二人であったが。
――ぐぅー。
そんな二人を止めたのは、意図しない気の抜けた空腹要求。
「おぉ、もうこのような時間か! 集中しすぎて、気付かなかったな!」
間抜けな音を奏でた自身の腹を見下ろした後、部屋の時計を見て播凰は快活に笑う。
時刻はお昼を回ったところ。要するに、約二時間ほどゲームに熱中していたこととなる。
もっとも、最初の導入だったりシステムや操作方法の説明だったりもあるので、実際にちゃんとプレイしていた時間はもっと少ないだろうが。
「ジュクーシャ殿、お昼にしようぞ!」
「……っ!」
「何処に食べに行く? もし希望があるなら、合わせるが」
「え、ええっと。お昼ご飯なのですが……その、ですね――」
ゲームも楽しいが、腹を満たすこともまた肝要。
そのことから、一旦切り上げて外食に行こうと腰を上げる播凰であったが。
しかしジュクーシャはその話題に変わるや否や、落ち着きないように身体を揺らしては口をもにょもにょとさせ何やら言い淀んでいて。
首を傾げる播凰を前に、微かに頬を紅潮させた彼女はやがて意を決したように。声を上擦らせつつも胸に手を当てて、言い放った。
「――よ、よろしければ、
直後、ジュクーシャの褐色の両頬に差した赤みが、みるみるその面積と鮮やかさを増していく。
噛んでこそいないものの、明らかに言いたいことが混ざったであろう変な言葉遣い。その羞恥からか、彼女は頬を真っ赤に染め上げてそのまま凍りついたように動きを止めた。
これにはさしもの播凰も驚いたように、パチパチと目を瞬かせる。
けれども、彼女が言わんとしていることはちゃんと伝わり。
――そうだ! それなら、ジュクーシャちゃんに作ってもらってはどうかしら? 確か、同じ建物に住んでるんでしょう?
脳裏を過ったのは、リュミリエーラの最後のパーティでの、店主ゆりとジュクーシャのやり取りだ。
移転による準備のためにゆりの料理が食べられないことを嘆いた播凰への、ゆりの提案。本気だったのか、揶揄いを目的としていたのかは定かではないが、少なくともジュクーシャは真面目に捉えていたらしい。
となれば、断る要素もない。
「おおっ、そうか! ならばお願いしよう!」
「っ、あ、ありがとうございます、食材は持ってきましたのでキッチンをお借りしますねっ!!」
破顔して播凰が頷くのを見るや、ジュクーシャは持参した荷物を持ってリビングに繋がっているキッチンへ、ピュー、と脱兎の如く駆けて行った。
が、数秒も経たぬ内に、そこから恐る恐るといったように顔を覗かせて。
「……あ、あの、お鍋などの器具を使わせていただいても構いませんか?」
「うむ、構わぬ。もっとも、私は料理をしたことがないのでちゃんとあるかは分からぬが」
「そ、それは大丈夫だと思います、私の部屋も最初からある程度は揃っていましたので。……すみませんが、ゲームの続き等して少々お待ちいただければ!」
冷蔵庫や電子レンジは日常的に使用しているが、自炊はしないために鍋やフライパンに始まる調理器具を播凰は使用したことがない。故にそもそもあったかの記憶が曖昧。
それが心配ではあったが、しかし杞憂のようでどうやら他の家具同様、そういったものは最初から揃っているらしい。
ならば、と播凰はゲームに向き直った。
水が流れたりコンロに火が点けられたりとジュクーシャが準備しているであろう音を背に、再挑戦するはゲームオーバーとなったマップ。
戦闘マップに入る前の準備画面に移れば、『逃げるオークを撃破しろ!』という文字が画面上部に踊り、敵の情報が表示されている。
「しかしこの、オークといったか。他の世界ではこのような生物もおるのだな」
撃破目標として全身が表示されたその存在を見て、播凰は感心したように画面をじぃっと見た。
緑色の皮膚をした、ガッシリとした人型の体躯。ジュクーシャ及びゲームの説明曰く、人間ではなくモンスターに分類されるらしい。
「それと冒険者に、ギルド。ジュクーシャ殿のいたという世界も、中々興味深い」
彼女の話の中で興味深かったのは、単純にゲームの操作やシステムについてだけでなく、このゲームに登場する要素についても解説してくれたことだ。
例えば、このオークであったり、ゴブリンから始まる雑魚敵であったり。この世界では実在しないようだが、彼女の元の世界では珍しくもなく普通に存在するらしい。
それだけでなく、冒険者と呼ばれるモンスターの討伐や物資の採取等の依頼を生業とする者達、彼らのサポートをするギルドなる組織等。
このゲームと彼女のいた世界は世界観が似ている――無論全く同じではない――とのこと。
そして言うまでもないが、モンスターやら冒険者やらは播凰の元いた世界にはいなかった。
なお、このゲームではプレイヤーは勇者という立場。ギルドの利用はできるものの、厳密には他の冒険者と立場は異なるという設定のようだが、それはさておき。
「いや。また挑む前に、少し動きを練習してみるか」
攻撃も、ただひたすら同じボタンを押して剣を振るっていればいいというだけではない。
ダッシュ攻撃、連続攻撃、ジャンプ攻撃。攻撃一つとっても色々と操作があり、更にその派生で敵を空中に打ち上げてのコンボ、追撃もあるときた。加えてタイミングやボタンの組み合わせを要求される特殊技に必殺技とまだまだ操作は多く、世界を隔てるレベルでゲーム慣れしていない播凰がすぐにマスターできるものでもない。
ちなみに、武器として剣を選んだのはジュクーシャの熱烈なプッシュによるものだ。なんでも彼女の得意武器も剣であり、勇者といえば剣とのこと。
一番簡単な難易度ということもあって、播凰が操る画面の中の主人公は剣を手にバッタバッタと雑魚敵を倒していく。その動きに釣られるように、ピクッピクッと小刻みに上下する播凰の膝。
それほどまでに、前のめりでしっかりコントローラーを握って操作を練習していた彼に、やがてその声はかけられた。
「――できましたよ、播凰くん」
ふと気づけば、いい匂いが部屋に立ち込めていた。
振り向くと、テーブルには既に二人分の食事が置かれており、傍らにはジュクーシャがこちらを見て立っている。
「おおっ、ナポリタンとサンドイッチだな!」
「はい、あまり凝ったものでなく恐縮ですが……」
皿に盛られていたのはどちらもゆりの店で提供されている、喫茶店らしいメニュー。
いそいそと着席する播凰と対照的に、そわそわとしながら座るジュクーシャ。
お互い食前に手を合わせてから、まずは播凰がナポリタンを一口。ケチャップの風味が喉を通る。よく噛みながら頷くと、続けてサンドイッチをパクリと。
その間、ジュクーシャは自分が作った食事に手をつけず、チラチラと落ち着きなく播凰の顔と料理とで視線を行き来させて。
「……そ、その、お口にあいますでしょうか?」
不安気に瞳を揺らしながら、おずおずと二品を口にした播凰へと尋ねる。
それを聞いた播凰は、答える前にコップの水をゴクリと飲み。
「うむ、美味いぞ!」
顔を綻ばせてハッキリと宣言した。
漸く、そこで安心できたのだろう。ありがとうございます、と彼女もまた顔を綻ばせて、自らの作った料理にフォークを入れた。
一度食べ始めれば、ひたすらに食べ進めるのが播凰だ。それが美味しいものであるなら猶更。
お代わりもあるとのことで、それも含めてペロリと食べきり、ジュクーシャの顔に喜色を浮かばせ。
満たされた腹を満足気にさすっていたところ、ふと、何かに気付いたように。空になったナポリタンの皿を見下ろして呟く。
「そういえばどことなく、ゆり殿の料理に味が似ていた気がするな」
「本当ですかっ!? 実はゆりさんにお店で色々と習ったことを、休みの日等に練習してるんです!」
播凰がそう言ったのを聞くや、途端に今まで以上にニコニコしてジュクーシャが反応した。
習っている人の味に似ていると言われたのが嬉しかったのだろう。
「ほぅ、料理の練習か」
「はい。なにせ、それまではその……単に食材を粗雑に混ぜただけのようなものでも料理と呼んでおりまして。それに限らずですが、こちらの世界に来て己の無知を恥じるばかりです」
「分かるぞ、私も天能術をはじめとして、学園では新たに知ることばかりだ!」
苦笑いをするジュクーシャに、播凰は賛同するように何度も頷く。
播凰の世界にも学び舎はあったが、誰もが通えたわけではない。その理由は様々だが、通った通っていないで言えば、播凰は通っていない。
そもそも世界が異なるので、だからというわけでもないが。この世界は播凰にとって知らないことで溢れていた。
「学園、ですか。……私は事情故、見る機会はあっても実際に生徒として通ったことはありませんでしたが。皆、時に真剣に、時に楽しそうにしていたのを憶えています」
播凰の口から出た学園という単語に、懐かしむようにジュクーシャが微笑んだ。
「どうですか、学園は楽しいですか?」
「うむ、今までない経験だな! まあ、ちと勉強は苦しいが……うん? 興味があるのなら、ジュクーシャ殿も通えばよいのではないか?」
「ふふっ、それは少し考えたことがあります。リュミリエーラで同僚だったアルバイトの方々にも学生の方がいらっしゃいましたから。……でも、どうやら私の年齢ですとこの世界では大学という場所でギリギリのようでして、そちらは残念ながら相応の学力や知識が要求されるらしく。何分、私は今まで剣を振るい、戦うことしかしてきませんでしたから」
「成程な……いや、私も似たようなものだが」
「ええ、なので播凰くんはどうか頑張ってください」
入学試験で最低点を叩き出し、現在進行形で勉学に苦しめられている播凰にとっては他人事ではない。
管理人直々に入試結果を告げられ、入学までの間、彼女監督の下に猛勉強と相成り。なんなら、その場面にジュクーシャは居合わせて目撃している。
そういった意味で播凰が顔を歪めれば、ジュクーシャはクスリと笑みを零したが。
「そういえば、学園では辺莉ちゃんや慎次君とは会うことがあるのですか?」
「む、いや、弟の方とはないが、辺莉とは先日部活探しに付き合ってもらった。それ以外では、会う機会はないな。学園内ですれ違うくらいはあるかもしれないが」
「播凰くんから見て……辺莉ちゃんは、その、どうですか? 学園で楽しそうにしていますか?」
居住まいを正し、真剣な顔付きとなって播凰を見やる彼女。
その様子に、播凰は一度コップの水で喉を潤し。
「まあ、楽し気ではあるな。学園の中でも外でも、さして変わりはない」
「そうですか、それはよか――」
「――ただし」
安堵の様子を見せたジュクーシャの言葉を、しかし播凰は途中で遮る。
「私の見立てでは、恐らくあれは偽りのものではない。が、なんと言えばよいか……」
「…………」
「ある種の不安定さを感じるように思う。この世界に来たという時点で、何かあるだろうというのは承知の上だが」
違和感、というわけではないが。播凰は、二津辺莉という少女にどこか危うさを感じていた。無論、確固たる根拠があるわけでもなくその根本は知らない。いうなれば、ただの直感。
そしてそれはどうやら、あながち的外れではなかったらしい。
「……そうですね、当人がいないこの場で口に出すことに憚りはありますが。少なくとも、私が最初にあの子と会った時は、今とは別人のようでした」
刹那の沈黙。
それを振り払うように、顔を左右に動かし。
「けれども、今を楽しめているのなら、それを見守るまでです。……すみません、変な話をしてしまって。さて、先程のゲームの続きをしましょうか?」
昼食も終わったことですし、と播凰に促すようにして腰を上げようとするジュクーシャだったが。
「――その前に一つ、ジュクーシャ殿に頼みがあるのだが」
そこに播凰が着席したまま、待ったをかける。
播凰の顔を振り返ったジュクーシャ。その双眸を、しっかりと捉えながら。
「軽くで構わぬ。私と、手合わせしていただけないだろうか?」
執筆の時間があまりとれないのもそうですが、最近ちょっとモチベ低下により中々書くのが進まず。。早く配信回まで行きたいんですが。
さて、次回は「最強荘裏コマンド その1(仮)」。
新たな最強荘の住人も顔見せ程度ですが二人登場します。
よろしくお願いします。