【東方狂神父】アンデルセン神父が幻想入り   作:トマトマトトトママトマトトトマト

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特殊文字を多めに使ってみました。
読みにくかったらスマソ


第2話 その魂は生か死か

 アンデルセンは白髪の少女に連れられるまま、広大な庭がある屋敷まで案内された。

 

 〜白玉楼〜

「幽々子様、只今戻りました」

 

 少女は屋敷の奥に呼びかけたが、返事は無い。

 

「幽々子様〜、先刻言っていた人間を連れてきましたよ!」

 

 今度は大声で呼んだが、またもや返事は無かった。

 

「幽々子様〜〜〜!!」

 

 やはり返事が無い。死んでいるのではなかろうか。

 

 

 痺れを切らした少女は、アンデルセンにここで待つよう指示し、屋敷の奥に向かっていった。吹き抜けになっているので、幽々子と呼ばれた責任者らしき人物と少女の会話が聞こえてくる。

 

 

「何してんですか幽々子様!」

 

「ふあぁ〜……んん、どうしたの妖夢?」

 

「どうしたのじゃないですよ!先刻話した男を連れてきたんですってば!」

 

「まぁ、妖夢もそんな年なのね。今日はお赤飯かしら」

 

「違っ、そういうのじゃ……ああもう、いいから早く起きてください!」

 

 

 寝惚けているのだろうか?聞いている方が頭の痛くなる内容だった。ここに来る途中で幽々子という人物は妖夢の上司だと聞いたが、聞き間違いだったのかもしれない。

 

(上司としてはあの馬鹿(マクスウェル)の方がまともかもしれんな……)

 

 割と真面目に妖夢が可哀想に思え、アンデルセンは心の中で十字を切った。

 

 * * * * * *

 

 その後、妖夢に引きずられる様にして出て来た幽々子によって、アンデルセンは屋敷の中に通された。

 

「まずは自己紹介ね。私はこの冥界を管理している西行寺幽々子よ。ここ、白玉楼の主でもあるわ」

 

「私は幽々子様の従者、魂魄妖夢です。幽々子様の剣術指南役兼庭師をやっております」

 

「私はアレクサンド・アンデルセンと申します。生前は神父をやっておりました」

 

 互いに自己紹介を終え、アンデルセンは先程からの疑問を幽々子にぶつけた。

 

「ここは死後の世界……辺獄(リンボ)なのですか?」

 

「後者はよく分からないけど、前者はその認識で合ってるわね。お察しの通り、ここは“あの世”と呼ばれる場所の一つよ」

 

 やはりな、とアンデルセンの中で疑問が確信に変わる音がした。

 先程幽々子は“冥界の管理者”と名乗った。管理者が自分の統治する地名を知らないなど(別名があったとしても)あり得ないからだ。

 

 やはりここ(ヽヽ)辺獄(リンボ)ではない。

 そうなると気になってくるのは、先程の幽々子の発言である。

 

「あの世の一つ…というと、他にも幾つか“あの世”があるのですか?」

 

「あの世は主に天界、冥界、地獄の3つに分かれているわね。生前犯した罪の重さによって振り分けられる仕組みよ」

 

「冥界はどんな場所なのですか?」

 

「本来なら閻魔の裁きを終えて転生する先を決めるまで待つ場所……なんだけど、私の友人が境界をいじったから今は生者でも来られる場所になっているわ」

 

 これもまた、合点のいく内容だった。

 天界とは天国のことだろうが、そこに行けないのは当たり前である。

 一方で、アンデルセンは釘を使用しているため、地獄にも行くことが出来ない。

 消去法で冥界とやらに辿り着くのは必然であった。

 

「今度はこっちが質問する番ね」

 

「……何でしょうか?」

 

 唐突に幽々子から声をかけられ、アンデルセンは身構える。

 

「冥界には生者も死者も来ることが出来る。でも、死者が直接(ヽヽ)ここに来ることは本来あり得ないのよ」

 

 先程までとはうって変わって幽々子は神妙な雰囲気で続けた。

 

「さっき話した通り、ここは待合所に過ぎないのよ。でも貴方は直接(ヽヽ)ここに来た。多分閻魔の裁きも受けてないでしょ?天界にも地獄にも行けない理由があるみたいね」

 

「……………………」

 

「貴方の言うことを信じるなら貴方は生者ではない。一方で亡霊特有の瘴気らしきものもない。こんな存在はかなり限られるわ」

 

 押し黙るアンデルセンに対し、幽々子は身を乗り出して言った。

 

「ねえ、アンデルセンさん。貴方は何者(ヽヽ)なの?」




どうも、赤い箱です。メロンソーダは人類の叡智だと思っています。

カリスマ幽々子というやや珍しい種類。ただしふざけた部分と真面目な部分の比率が7:3の模様。

次回か次々回で神父が幻想郷に凸ります。
to be Amened……
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