【東方狂神父】アンデルセン神父が幻想入り 作:トマトマトトトママトマトトトマト
やはりこうも間が空くと気になってしまう。
「別に貴方をどうこうするつもりはないわ。ただ、本当の事を話して欲しいだけ」
幽々子に問い詰められ、アンデルセンは答えあぐねていた。
「……先程も申しましたように、私はヴァチカンで神父をしておりました」
「その“神父”ってのが私たちには聞き慣れない言葉なのよ。どういう役職なの?」
「そうですね…いわば宗教上の役職です。キリスト教のカトリックという宗派において、迷える信者を導く立場です」
「なるほど。要するに神社の巫女みたいなものね」
今度はアンデルセンにとって聞き慣れない言葉が飛び出してきた。
「失礼。その…“巫女”というのは?」
「神道における神父みたいなものよ。宗教が違うだけで多分役割自体は同じだと思うわ」
由美江から聞いていたが、“ニホン”という国では“ブッ教”や“シントウ”なる宗教があるらしい。
巫女というのは後者のようだ。
そして、それを例えで持ち出すあたり、幽々子も何かしら関わりがあるのだろう。
「まあ、信じるわ。嘘を吐いているようには見えないし、貴方から明確な悪意は感じられないしね」
「お眼鏡にかなったようで何よりです」
素性を少し露わにしたことで、ある程度警戒心はほぐれたらしい。
アンデルセンは胸を撫で下ろした。
「お近づきの印に食事でもしましょう。妖夢、準備して頂戴」
「えっ……はぁ、程々にしてくださいよ」
妖夢の言葉の真意が分からなかったが、この申し出はアンデルセンからしたら有り難かった。
30分以上階段を上り続けていたアンデルセンは、精神的な疲労と共に、心なしか腹が減っていたのだ。
死人が空腹というのもおかしな話だが。
* * * * * *
運ばれてきた料理は、どれもアンデルセンが見たことのない物だった。
精進料理というらしい。
「それじゃあ、食べましょうか」
幽々子が仕切り、3人とも手を合わせた。
「いただきます」
「いただきます」
アンデルセン「父よ、貴方の慈しみに感謝してこの食事を頂きます。ここに用意されたものを祝福し私達の心と体を支える糧として下さい。私達の主、
「「…………………………」」
宗教の壁が具現化して見えそうなほど、奇妙な沈黙が流れた。
* * * * * *
それから数分が経ち、アンデルセンの目の前には異次元の光景が広がっていた。
「幽々子殿、失礼なのは承知で言いますが……」
「
「その…食べ過ぎでは……?」
最初こそ普通の食事会だったのだが、時が経つにつれ幽々子のおかわりが2杯、3杯と増えていき、5杯を越えたあたりでアンデルセンも察した。
今となってはとうに20杯を越えている。
無論これはおかずだけの話。主食も含めればこんなものでは済まない。
「
「……公用語で話してください」
眉間を押さえながら、アンデルセンは妖夢に顔を向けた。
「毎食この量を食すのですか?」
「いえ、むしろ今回は少なめですね。普段ならこの3倍はいきます」
「…食費は保つのですか?」
「幽々子様は一応冥界の管理者なのである程度はありますが、収入の約8割は消し飛びます」
ははは、と乾いた笑いを浮かべる妖夢の目尻に涙が浮かんでいるのを、アンデルセンは見逃さなかった。
* * * * * *
カオスな食事会を終え、片付けがすんだ後、アンデルセンは縁側に座っていた。
「……………………」
白玉楼から見える桜は、唯々綺麗だった。
同時に、儚くもあった。
(私は何処に行くべきなのだろうか…)
物思いにふけっていると、背後から足音が近づいてきた。
「…アンデルセンさん、お願いがあります」
「おや?何でしょうか?」
妖夢は少々言うのを躊躇していたが、やがて意を決したように言った。
「…私と手合わせをしていただけないでしょうか?」
どうも、赤い箱です。チョコを食べた後でも酸っぱくならないイチゴが欲しいです。
次回、遂にアンデルセンの戦闘シーンに入ります。
ここで皆さんにアンデルセンに勝てるかどうかを簡単に判別する方法をお教えします。
アーカードより強そうかどうか比較すれば良いのです。