【東方狂神父】アンデルセン神父が幻想入り 作:トマトマトトトママトマトトトマト
想像の13倍は書くのがしんどい。
「それはまた、随分と突拍子もない提案ですね……」
先程の食事会の際、やけに視線を感じると思っていたが、おそらく妖夢が自分を値踏みする視線だったのだろう。
「私は本気です。その体格にそのオーラ、相当な修羅場を潜り抜けてきているでしょう。是非、一手ご指南を」
それだけの情報でアンデルセンが戦闘ができると見抜いたのも凄いが、まさか会って間もない男に手合わせを申し込むなど、妖夢はなかなか図太い性格のようだ。
どうしたものかと悩んでいたが、妖夢の目が本気なのを悟り、決意した。
「いいでしょう。ただし、『先に一発入れた方が勝ち』というルールでお願いします。貴女のような誠実な方に怪我はしてほしくないのです」
その発言は明らかにアンデルセンが勝つことを前提としており、それが妖夢の闘争心に火を付けた。
「一撃で何もかも一切合切決着する、というわけですか。分かりました。私とて剣士の端くれ、貴方も気付かぬうちに沈めて差し上げましょう」
お互いに不敵な笑みを浮かべ、庭に向かって歩いていった。
* * * * * *
幽々子に決闘する旨を伝えた妖夢は、庭でアンデルセンと対峙していた。
「そういえば、貴方の得物は何ですか?先程から見当たりませんが、まさか素手とは言いませんよね?」
「ご心配なく。
そう言うと、アンデルセンはおもむろにコートの背中から2本の銃剣を取り出し、片方は順手、もう片方は逆手で持ち、十字に構えた。
「見たことのない刀に、見たことのない構え……これは面白くなりそうですね」
臨戦態勢に入った2人に、幽々子がルールを説明する。
「いいわね?この決闘でのルールは3つよ」
・どちらかが一太刀浴びせれば、その時点で勝利。
・ただし、余裕がある場合は寸止めでも構わない。
・戦法に制約は無いので、全力を尽くしましょう。
「「心得ております」」
「ならいいわ。それじゃあ……」
直後に下される号令に備え、2人は極限まで集中する。
「始めッッ!!」
* * * * * *
妖夢はすぐさま地面を蹴り、アンデルセンに肉薄する。
無論、馬鹿正直に正面から行くほど妖夢は直情的ではない。
そのまま斬りかかると見せかけ、直前で旋回して背後に回り込み、その肩に躊躇なく刃を振り下ろす。
だが、
「!?!……………ッ」
アンデルセンは姿勢を一切崩すことなく、銃剣一本のみで受け切ってのけた。
カウンターを警戒して飛び退いたが、特に反撃は来なかった。
今の行為は、背後からの攻撃を振り向くことなく認識し、かつ片手の腕力のみで防いだことを意味する。
ある程度腕の立つ人物ならば
(これは想定よりも遥かに手練ですね……)
これから展開していくであろう闘いの厳しさを予感し、妖夢は心の内で冷や汗をかいた。
* * * * * *
(今の一撃、悪くはないが少々
一方でアンデルセンは、今し方受けた攻撃を分析し、次に備えていた。
(フェイントから旋回に移行するまでが遅い。あれではルートが露見してしまう)
あの一瞬で一連の動作を完了させたのは見事だったが、いかんせん練度が足りなかった。
確かに格下相手には歯牙にも掛けないだろうが、あれでは一定以上の実力の持ち主には通用しない。
しかし、剣を交えたアンデルセンは気づいていた。妖夢はまだ何か、隠し玉を用意していることに。
(これは久々に楽しめそうだ……)
妖夢とは対照的に、アンデルセンは心の内で嗤った。
* * * * * *
そこから暫くの間は膠着状態だった。
妖夢は絶え間無く攻撃を仕掛け続けたが、アンデルセンはそれを全て完璧に防御していた。
そして、どういう意図かは知らないが、アンデルセンの側から攻撃を仕掛けてくることはついぞ一度も無かった。
妖夢としても、いつカウンターが飛んでくるか分からない以上、追撃することが出来ず、非常にもどかしく感じていた。
また息ひとつ乱さず正確に攻撃を捌き続けるアンデルセンも、いつまで経っても切り札を使用してくる気配のない妖夢を焦れったく思っていた。
互いに睨み合いが続いた結果、先に我慢の限界が来たのは妖夢だった。
「アンデルセンさん。申し訳ありませんが、そろそろ退場して頂きます。ご覚悟を」
そして、ようやく待ち侘びた時が訪れたアンデルセンにとっても、その言葉は福音であった。
「いいでしょう。こちらとしても些か飽きが来てしまいましてね。存分に力を発揮すると良いですよ」
「その発言、後悔しないことですね!」
全く揺らぎのないアンデルセンの自信を打ち砕くべく、妖夢は声高々に
「人鬼『未来永劫斬』ッ!!」
どうも、赤い箱です。カレーとパスタは意外と合います。
戦闘シーンを取り入れてみましたが、いかがでしょうか?
正直言って自分でもよく分かりません。
全部みょんちゃんと神父様の闘争本能に任せます。