我ら! 珍名奇名同好会!   作:サイリウム(夕宙リウム)

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まえがき

MUC作品であるエターナルズのネタバレを含みます。

見る機会があったので見てきたんですけど、ここに書きたくなったので書いてしまいました。本当に申し訳ない……。




その2 ポテイトーズ

 

 

 

 

ウマ娘、それは神秘の存在。

 

人とは違う耳を持ち、尻尾がある。

 

身体能力は驚異の域であり、アメリカの象徴であるかのヒーローと同じ速度で走れる様子。

 

彼女らは皆、見た目麗しく男性からも女性からも人気が高い。

 

 

 

 

 

 

 

人々から好かれ、身体能力も高く、人からチヤホヤされやすいそんな彼女たちにも避けられない定めがある。

 

 

そう、名前だ。

 

 

彼女たちのウマ娘としての名前は彼女たちが母親のおなかの中にいるとき、母の頭の中に名前が下りてくることで決定する。その下りてくる時期はまちまちであり出産直前だったり、新たな命が芽生えた時だったりする。

 

余談になるが海外では神から与えられた名前と言うことでとてもそれが大事にされるが、古来より本当の名を明かすと呪いなどがかけられてしまうと恐怖を持っていた私たち日本人は人としての名前とウマ娘としての名前、二つ持っていたりする。緑の事務服で身を包む扉開閉係さんとかもそうだ。

 

 

 

下りてくる名前はターフやダートを彩る彼女たちに相応しい名前であるが……

 

 

 

時たま、いやクラスに一人ぐらいの確率で思わず神を呪ってしまうような名前を授かることがある。

 

 

 

 

 

ところ変わって日本の府中。

 

中央トレセン学園。その空き教室にて不定期でひっそりと行われる集会があるらしい。

 

なんでも主要なメンバーたちに紹介された者たちのみ参加できる特殊な会であり、その存在を知るものはそんなに多くない。

 

しかしながら、人づてに調査を進めていくと面白いことが分かってきた。

 

なんでも、その集会に参加する者たちは決まって『珍名』・『奇名』をもつウマ娘らしい。

 

 

 

この物語は何の因果かどんでもないお名前をもらってしまったウマ娘たちのお話である。

 

 

 

 ーーーーーーーーー

 

 

トレセン学園、前回の集会が行われた場所とは違う空き教室。その部屋の中で机を『自分の母親を持つロボットに搭乗するアニメ』の中で出てくる秘密結社の会議シーンのように並べ、その議長席に腰を据えるウマ娘。髪色がピンクで長髪のウマ娘、スモモモモモモモモモモモモモモモである。

 

彼女は珍しく先週のレース結果がまとめられたサイトを自身のスマホで見ているようだ。

 

 

 

『東京7R  オレデイイノカ

 東京9R  オニャンコポン

 福島5R  オレタチハツヨイ

 福島10R アナゴサン

 福島11R オヌシナニモノ 』

 

 

 

「いや~、先週は我らが同志が頑張ってて鼻が高いですね! 私も初勝利上げましたしこれは波が来ているのでは!?」

 

 

興奮しながら自身のスマホの画面を見せつけるスモモモ、その対象は呆れながらも話はちゃんと聞いてあげる黒髪のウマ娘、ウマ耳が短めで雰囲気も猫よりなためウマ娘ではなくネコ娘とよく勘違いされてとある研究機関(アグネスのヤバい方)に連れて行かれそうになった彼女。名をネコパンチという。

 

 

「ほら、そんなに振り回したら見るものも見れないにゃ。落ち着けにゃ。」

 

 

「でもでも! ワタシらみたいにヤベェ名前の持ち主がこんなに頑張ってるんですよ! これを騒がずにいつ騒ぐか!」

 

 

声のボリュームを二段階ほど上げながら勢いよく立ち上がり机に脚を掛けるスモ。“モ”の数の減少と引き換えに品性まで失いそうな彼女、脚を掛けた瞬間に『プレイエリアの範囲外です。』という黒い靄が見えた瞬間からネコパンチの目が激しくつり上がってる気がするがモモスモモは気づか演説まで始めてしまった。

 

 

「そう! このまま珍名奇名同好会は彼女たち勝者を吸収し!」

 

 

「モモちゃん?」

 

 

「国内の全重賞レースをすべて我らの名で埋め!」

 

 

「モモちゃーん?」

 

 

「ゆくゆくはこの国の政治まで牛耳り……、ッ!」

 

 

瞬間、モモモモモモモモの鼻を掠める何か。生命の危機を感じ、そのこぶしの持ち主に目を移すと……、鬼の形相をしながら右のこぶしを振りぬいたオニパンチがそこにいた。

 

 

「なぁ、スモモ。」

 

 

「ひゃ、ひゃい。にゃんでしょうネコパンチ様。」

 

 

「ちと、スカートで机に脚かけるのは乙女としてよろしくないよなぁ、うん? それに無理やりこの活動に参加させるのは誰が許すんでしょうねぇ? それに最後の政治はセンシティブだからやめとけって前も言ったよなぁ? 忘れたんかてめぇ。」

 

 

「す、すみましぇん。」

 

 

ウマ娘は全体的に身体能力が高めであり、脚力だけでなく腕力も非常に大きい。今、スーモの前にいる彼女はGⅠに出走できるだけの身体能力を持ったうえでプロのボクサーから花丸をもらえるほどのボクシングプレイヤー。2撃目からは何故か普通に立ち上がってきたが、あのトレセン一頑丈な男として有名な沖野氏を一撃でノックアウトするその武力。怖くて足が竦んじゃいますね。

 

机に乗せていた足を引っ込めながらしょぼんと反省するスモモモモモモモモモモモモに満足したか、鬼の形相を治めるネコパンチ。お願いですからパンチ姉貴を怒らすのだけはやめてくださいね。

 

 

「ま、確かに彼女たちを呼んでみること自体はいいアイデアにゃ。」

 

 

「で、ですよね!」

 

 

「前回みたいに情報収取不足にならないのが前提だけどにゃ。それに無理やり連れてくるのは駄目、元々この同好会は愚痴言ってスッキリするもんだからそこんところ忘れんように。」

 

 

「は、は~い。……それでなんですけどさっきから今日の担当だったモチが喋ってないんですけどどうかしました?」

 

 

ス+モ×1024がお誕生日席に座っているとすれば、彼女から見て左側がネコパンチの定位置である。この同好会の三人目のメンバーであるモチの定位置は右側なのだが……、よくよく見ると机に頭を突っ伏しながらさめざめと泣いているではないか!

 

 

「うぅ……、ギルガメッシュ……、イカロス……。」

 

 

「あぁ、確かエターナルズだっけ? マーベルの映画がなんとも言えなくて悲しいんだって。」

 

 

マーベルとエターナルズに反応してガバっと顔を上げるモチ、白髪で外側にモフっと膨らんでいる頭髪を持つ彼女はマーベルファンだったようだ。作者の趣味が乗り移ったのかな?

 

 

「別にね! 監督さんと脚本さんの味が出てるからね! あれでストーリーはいいの! いいんだけどなんで私の推しであるエターナルズでやったの!? しかも推しである二人殺すなんて信じられない! エターナルズ的に考えて復活とかありうるだろうけどそれでも推しが死ぬの無理!」

 

 

「「お、おう……。」」

 

 

「あとあのカップリングが許容出来ない! 私はマーベルを見に来たのにものすごくできのいい同人作品見てる感じだった! 面白いのは認めるけど昔からアメコミ追っかけてた私は無理! 無理! でも面白かったから釈然としないィィィイイ!!!」

 

 

いきなりネタバレされたわけだが、いつもは「ですね~」とか「わ~い」とかで発言ももふもふというかモチモチしてる彼女が今日は切り餅のご様子。カッチカチですな。

 

 

「ま、まぁおモチさん? 怒るのは解るけどね? 今日当番ですし……?」

 

 

「そ、そうにゃ。ほらゲストさん待たせてるんだし、はよ迎えに行くにゃ。その間に切り替えてくるにゃ。」

 

 

「……行ってきます。」

 

 

 

しぶしぶという感じで席を立ち教室から離れていくモチ。残された二人は『モチの前で映画関係の話はどこで地雷ふむかわからんのでやめよう』と話し合うのだった。

 

 

 

 ーーーーーーー

 

 

 

「と、いうわけで今回モチが連れて来たゲストはトレセン学園が誇る最強の英語教師、ポテト先生ことポテイトーズ先生です~。今更ですがウチの顧問やってもらってます~。」

 

 

「はいはいポテトおばあちゃんですよ~、よろしくねぇ。」

 

 

「あ~、じゃあポテト先生? 一応議事録とか活動として残しとかないといけないのでプロフィール公開とかしていきますけど……、大丈夫ですかにゃ?」

 

 

「大丈夫よ~。」

 

 

 

【ウマ娘・ポテイトーズについて】

 

正式にはPotooooooooもしくはPot-8-Os。イギリスの名家であるグローブナー伯爵家が出身のウマ娘。かなりの御高齢ながら何故か日本の中央トレセン学園にて英語を教えてくださる非常勤教師の方です。名前はホントにタイピングミスりました? って感じでこの同好会に呼ばれてもおかしくない感じナンデが……、マジでなんで日本いるんすか!? あなたすっごいお人ですよ!

 

 

「ふふ、まぁ実家のお屋敷でゆっくりするのも出来たけどあんまり孫たちに迷惑かけるのもね? よくないでしょ? それでここの理事長のやよいちゃんに勧められて教鞭取ってるの。案外楽しいものよ?」

 

 

いや楽しいのならいいですけど……。

 

 

現役時代の成績としては詳しい情報が残ってないので正確ではありませんが34勝と呼ばれています。他には28勝、46戦30勝とする資料もあるそうです。

 

 

「わたしもお婆ちゃんになっちゃったからねぇ。たくさん勝ったのは覚えてるんだけどどれだけレースしたのか覚えてなくてねぇ、ごめんなさいね?」

 

 

いや、ポテト先生に謝られるとマジで困っちゃうんですけどにゃ……。

 

 

こほん。また彼女は我がトレセン、というか全ウマ娘の目標と言っても過言ではないエクリプスの最強のお弟子さんであり時代の生き証人としてもとんでもない方です。

 

それに偉大な母、祖母としての側面もお持ちでありエブソムのオークスとダービーを娘さんたちが毎年喰らい尽くすということもありました。ナイトシェイド、チャンピオン、タイラント、ワキシーさんですね。自分も偉大な成績を持ちながら、娘さんたちにもその偉業を継がせるのは本当にすごいことで先生がイギリスの生まれということもあり、かのヴィクトリア女王を思わせる活躍ぶりですね。

 

 

「もう、言い過ぎよネコちゃん。……ちゃんと生まれてくれただけで感謝なのに大きなレースで勝ってくれて本当に感謝ね。」

 

 

 

 

【名前についての悩み】

 

 

「と、いうわけでお次は名前についての悩みなんですが……、ポテト先生ありますかにゃ?」

 

 

「本当に申し訳ないのだけれども……、特にないのよね。」

 

 

「あ~、やっぱりですか。これも文化圏の違いですかね?」

 

 

「えぇ、そうねモモちゃん。確かに周りと違う名前で昔は思うところがないと言ったら嘘になったのだけれども……、ほら私の子供のナイトシェイドとかこっちじゃイヌホウズキでしょ? それに私の親戚筋の子にラディッシュって子もいたから……」

 

 

「慣れちゃった~、って感じですか~。ちなみにモチはラディッシュさんとお話してみたいです。同じ食べ物名前ですし~。」

 

 

「あら、いいわねモチちゃん。でもラディッシュも私よりだいぶ若いとは言えお婆ちゃんだから色々と気を付けてあげてね。」

 

 

「は~い。」

 

 

 

 

【ポテトについて】

 

 

「で、実際気になったんですけどなんでPotooooooooがポテトだとわかったんですか? 私みたいにスモモ……、って感じじゃないですし? もしかしてイギリスの方は解る感じなんですか?」

 

 

「ううん、別にそういうわけじゃないのよ? 私もスモモちゃんの時みたいに“o”の数間違えそうになったみたいだけど私のお母さまが必死になって書き留めたみたいでね。文化圏の話になるけど私たちにとってウマ娘の名前は神様が下さるもの、というものだからみんなお母さんは必死だったのよ。」

 

「それで生まれたはいいけどみんな何の由来かわからなくてね? 発音的にポテト(potato)みたいな感じだけどハッキリしなくて……、それから解らないなりに時間が経ったとき幼い使用人の子がポテト綴りが解らない、って言ってお母様に聞きに来たのよ。その時は『とりあえず書いてみなさい』と言われたみたいで、Pot の先の綴りが分からず、o を 8 個並べて「エイトオー」 (eight-o, ポテトの英語発音はポテイトウに近く、pot + oooooooo[eight-o] = potato となる)って書いたの。それでお母様がピンッときてわかったわけね。」

 

 

「「「ほへ~。」」」

 

 

 

 

「あ! こんなの司祭様が聞いたら顔真っ赤にして怒っちゃうだろうけど……、私の名前を持ってきた神様、もしかしたらポテトの綴りが解らなかったのかもしれないわね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、いうわけで今回はここまでとなります。

 

次回はネコパンチがゲストを連れてくるみたいですよ?

 

「正直かなり長いとこ名前の由来が解らなくて可哀そうだったうえに、わかったときもまた可哀そうだったにゃ。そろそろ二期があるアニメの主人公兄妹って言ったらわかるかにゃ?」

 

 

 

 









あとがき


スモ
「と言うわけでコメント返しだー!」

ネコ
「毎回ゲスト担当じゃない奴がお返しするにゃ。なんで次回はスモとモチだにゃ。」

スモ
「全部返せるわけじゃないし、今後出演する可能性がありそうな珍名の子達はスルーしちゃいますが、ピンと来たのは返しちゃいますよ~!」

ネコ
「じゃ、一個目行くにゃ。あと名前は基本伏せるにゃよ~。」



〇【可哀そうなスモモ……ちゃん、(なお数が正しいか解らない)でもかわいい。】



スモ
「いや~、ありがたいですね~。」

ネコ
「ま、本人どころか作者も解ってないんですけどね!」

スモ
「すもももももももものうち、が元ネタっぽいんですけど……、それだと文字数が合わないんですよね、母に聞いた感じもっと多かった言ってますから……、でもうちの母結構いい加減なんで聞き間違いの可能性も……」



ネコ
「あとは~、一つぐらいかにゃ? 正直出演依頼できそうなやつらが多すぎて全然返せないにゃ。」

スモ
「大体ヤバそうな名前は出演してもらえそうですし、今ここで出してしまうと本編の方でネタ切れ起こしそうですからね……、ではお次!」



〇【ウマ娘界巨大勢力ネコ軍団とは…ゲッターとは…(テンプレ)
  取り合えず名誉会長は理事長の猫だな間違いない(偏見)

  絶対この集まりをゴルシに認知されたら「おもしれ―奴ら」認定されますね】



スモ
「え、ゴルシだって!?」

ネコ
「正直アイツからしたらうちらネタの宝庫ですにゃ。あんまり会いたくないですにゃ。」

スモ
「マックイーンさんでマック(ハンバーガーチェーン)でいじりますもんねアイツ。」

ネコ
「それとネコ軍団にマジのネコは所属してないので許してほしいにゃ、でもあの理事長のネコいっつも頭乗って寝てるけど……、あれ色々と大丈夫なのかにゃ?」



スモ
「と、いうわけで今回はこの辺でおしまいです。たくさんの感想と評価、お気に入り登録、本当にありがとうございました!」

ネコ
「まだしてくれてない方はその場でしてくれると作者が泣いて喜ぶのでよろしゅうですにゃ。」

スモ&ネコ
「「では、またお会いしましょう(にゃ)~!」」

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