するとそこに、予期せぬ人物が現れた。
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八幡は、古い馴染みに電話をかけた。
「堤さんですか?お久しぶりです。ちょっとお話したいことがあるんですが・・…はい。お願いします。場所はどこが良いですかね?……分かりました。じゃあ、そこで。失礼しました。」
「誰からだ?」
金髪の、どこか不良を思わせる風貌の大学生。諏訪洸太郎が、電話をとった堤大地に聞く。
「八幡ですよ。どうしたんでしょうね。」
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諏訪隊の隊室。少し見ない間に、八幡の居た机には日佐人の持ち込んだ漫画が置かれていた。以前はそこに、八幡の持ち込んだライトノベルがあった。
「さて、何から聞こうか……。鈴鳴では色々あったらしいな?来馬から聞いたぞ。」
何から話すべきかと迷っていた俺に、堤さんが話題をふってくれた。
「……まぁ、大したことではないんですよ。由比ヶ浜からやってきたっていうか。」
「そんなことはねぇだろ。お前が隊を組むなんてよ。一大事だぜ。」
諏訪さんがそう言うと、俺は何も言えなくなる。数週間前までは、俺自身そう思っていたからだ。
「しかも女子ばっか?ハッチ、ちゃんとコミュ取れる?てか取ってる?」
「胃が痛くなりそうだ。大丈夫か……?」
諏訪隊オペレーターの小佐野と、諏訪隊の隊員である笠森は八幡のことを心配していた。
「……俺だって、言いたいことは言うんです。どうにもならなくなったら、今先輩に相談してみます。」
「そうか。……で、何があった?」
諏訪は真剣な顔になる。
「…………。」
「……無理して言わなくてもいいぜ。」
「……いえ、大丈夫です。実は、」
「あら、私が居ない間に随分楽しそうなことをしているようね。」
「「「「「「!!!!」」」」」
「ゆ、雪ノ下先輩!?」
「ひゃっはろー!ハッチ、小町ちゃん元気ー?」
「はい、超絶元気です!!」
何であなたが出てくるんだ、と思いつつ、俺は答える。本当に何で出てきたんだ、この人は。
「ならよし。」
彼女は雪ノ下陽乃。元諏訪隊の狙撃手である。
「はるのん先輩、引退したんじゃないんですか?」
小佐野が元モデルの美貌に驚きを浮かべて聞く。
「うん、でも暇だから職員さんに言って通してもらったんだ。」
「暇って、あんたねぇ……」
ちなみに、嘘である。陽乃はランク戦を引退し、諏訪隊からも脱退はしたが、まだ支部所属のソロB級隊員として、三門外れの防衛任務に出ることはあるのだ。
「まぁ、陽乃が来て良かったか。ハッチ、おめーんとこの雪ノ下ってのは陽乃の妹だったか?」
「……ええ、そうなりますね。」
「……そういえば、その雪乃ちゃんと由比ヶ浜さんは?顔が見れると思ったんだけど」
小佐野先輩が聞く。
「ああ、あいつは香取と一緒にいますよ。」
「香取ちゃんと一緒に?」
笠森が聞く。笠森は攻撃手だから、八幡よりはその界隈の事情に詳しいのだろう。
「ああ。……ま、色々と大変なんだろうな。」
「そうか。そうだよなぁ。」
堤さんも何かを察したようにはうなずく。
「そうですね。俺には女子の人間関係とか分からないっすけど。」
「ま、香取はそういう奴じゃないだろ。多少拗ねても、ダチを見捨てるような薄情さはねぇよ。」
「だと良いんですけどねぇ……。」
「ああ。……ま、色々と大変なんだろうな。」
「そうですね。」
八幡はため息をつく。本部のことは、本部に居る人間にしか分からない。
「何か問題が起きたら相談しろよ?ボーダーには、お前の先輩も多いしな。」
「うぃーっす。その時はよろしくお願いします。」
諏訪隊は八幡にとって、頼れる兄貴分の集まりのような場所であった。
「諏訪さん……」
「諏訪さん、カッコイイー!」
陽乃と小佐野が茶化す。
「うるせぇぞ、バカ野郎。」
諏訪は照れ臭さを誤魔化しながら、トリオン体で模したココアシガレットを弄った。
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登場人物紹介
諏訪洸太郎/諏訪さん 有能な(元)上司
雪ノ下のセリフから作者が設定を考えて付け足した八幡の元上司。想像以上に良好な関係をAIが描写したため鈴鳴移籍の経緯を考えるのに苦労している。
堤大地/つつみん ギャンブラー
雪ノ下のセリフから作者が設定を考えて付け足した八幡の師匠。八幡がボーダーで正隊員になれたのはギャンブラーであるこの人のおかげ。本作品でも加古さんの炒飯にあたっている。
雪ノ下春乃/はるのん
AIが勝手に登場させ作者を驚愕させた元諏訪隊狙撃手。諏訪隊がB級上位にいけたのは多分この人とオサノのおかげ。高校卒業のギリギリまでランク戦に参加し、現在はソロのB級として支部に在籍している。
小佐野/オサノ
驚異の並列処理能力:9。八幡が元諏訪隊になったのと女子相手で会話が成立したのは彼女のおかげ。公式設定で並列処理能力だけならみかみかや国近並でトップクラス。