俺は3年前にとある事件で記憶が一部なくなってしまっていたそうだ。
俺が小学校4年生から中学校2年生までに唯一、俺を怖がらずに優しく接してくれた親友がいた。そいつの名前は「
龍人はさっきも言ったように優しいやつでよく放課後遊んでいて、親同士も仲がいい。
~3年前~
龍人「なぁ、正樹。」
正樹「ん?なんだ。」
龍人「お前が会ったって言う女子の顔見せてくれよ!」
正樹「げっ、写真撮るの忘れてたわ…」
龍人「おい!忘れんなよリア充さんよー」
正樹「誰がリア充だ。…はぁ…ん?ちょうどネットニュースに顔写真載ってたぞ龍人。」
龍人「お?マジか!!見せてくれ!…めちゃくちゃ可愛いな!!」
正樹「ああ、俺らの1歳年下みたいだ」
龍人「へぇ~、こんな凄い子役の子に会えて良かったな」
正樹「あと俺、
龍人「約束?どんな約束なんだ?」
正樹「実はな………………って約束した」
龍人「その夢叶うといいな」
正樹「なんだ?いつもの龍人じゃないな…いつもだったら「爆発すればいいのに」とか言いそうだが」
龍人「おいおい、そこまで最悪なやつじゃねーよ…人の夢をバカにするような人間じゃないからな」
正樹「応援してくれるのか?」
龍人「当然だ!」
だが、その1週間後…下校中いつも通り話していたら…
龍人「お前、進路どうするんだ?」
正樹「そうだなー、俺は虹ヶ咲に進学するよ。」
龍人「よし、決めた!!」
正樹「ん?何がだよ?」
龍人「俺も虹ヶ咲に進学する!」
正樹「わざわざすまねぇな、俺にあわせてもらって」
龍人「いいんだよ。俺は正樹と一緒にいるのが楽しいんだよ。それにお前はこの前会った演劇の子といつか一緒に活動したいんだろ?」
正樹「あぁ、それには龍人の協力がいる…協力してくれないか?相棒…」
龍人「当たり前だ…っ!?正樹危ないっ!!」
正樹「え?」
俺は急に龍人に突き飛ばされた。
僅か数秒の出来事だった…俺たちの歩いている歩道に大型トラックが突っ込んできた。
龍人はトラックに吹き飛ばされていて倒れていた。どうやら龍人は俺を庇ってくれていたようだ。
正樹「龍人!!龍人!!しっかりしろ!!」
その後、近くにいた人たちが救急車や警察を呼んで龍人は病院に運ばれたが、その数時間後に龍人は帰らぬ人となってしまった。
正樹「(俺がちゃんと見なかったせいだ…俺がちゃんと車とかを確認さえすれば…こんなことにはならなかった…)…うわぁぁぁーー!!…ガクッ」
俺は絶望感に襲われたと同時に俺も倒れた。
気がついたら病院だった。だが、なぜこうなったのかが俺にはわからなかった。
正樹「ここは…」
そこには父と母と姉がいた。どうやら事情を知っていて俺に必死に事の経緯を教えてくれたが、事故の影響で龍人と家族以外の記憶がなくなっていたみたいだ。
唯一、男子の中で話せれた大事な親友が…相棒がいなくなってしまって最悪な孤独な日々を過ごすこととなった。
俺はあいつの分まで頑張ると決心した。記憶がなくなって勉強が全くわからなかったが俺は必死になって勉強に励んだ。
中学の最後のテストは
国語 97点 数学 95点 社会 98点 理科 97点 英語 93点で余裕のトップを果たし、虹ヶ咲の特待生の枠に入れることが出来た。
~入学式~
正樹(う~ん、最近共学になったばかりか男子が1割…まじかよ…)
男子が少ないことに驚いてしまった。そしてクラスでは男子は俺含めてたったの5人だった。
正樹「まぁ、どうせまた避けられるから関係のない話だな。」
そう言った俺は誰とも話さず、すぐに家に帰った。
帰って俺はシャワーに打たれながらこう思った。
正樹(俺は…龍人がいないと人と話せれないのか…なぁ、龍人…教えてくれ…どうやったらこの孤独から解放されるんだ…)
~1週間後~
正樹(ここ広すぎだろ…)
1週間経っても学校の広さに驚いて慣れなかった。
???「あの…すみません…」
正樹「はい?なんでしょうか?(…
俺は黒髪ストレートロングの右の髪を一房くくったヘアスタイルをした女の子に声をかけられた、しかも女の子に話しかけられたことがたぶん初めてで緊張している。
???「この学園にスクールアイドルってありませんか?」
スクールアイドルなんだそれ…
正樹「…な、なかった
やばい、緊張のあまり噛んだ。
???「ふふふっ…」
正樹「なにがおかしいんですか?」
???「あなたこと最初はちょっとだけ怖い人って思ってましたけど、私と話す時とても緊張されてて面白い人ですね…ふふっ」
正樹「笑うなんて酷すぎますよ…」
???「ごめんなさい。申し遅れました私の名前はな…じゃなかった…優木せつ菜です!1年生です!」
正樹「僕は水野正樹です。同じく1年生…って1年生!?」
せつ菜「はい。そうですが…」
正樹「あの…タメ口でも大丈夫ですか?」
せつ菜「はい!もちろんです!…あっ、目的を忘れてました!(どうしようスクールアイドルがない…)」
正樹「ないんだったら作ればいいじゃないか」
せつ菜「なるほど…ならば、いざ…直談判へ…」
正樹「待て、君を一人だけにするわけにはいかん。…(たぶん、龍人も俺と同じ考えだ)俺も入る。」
せつ菜「えっ、えーっ!!」
そう…ここから始まったんだ。彼女たちを支えていく物語が…
次回予告
龍人「久しぶりだな!正樹!」
正樹「え?龍人?」
龍人「ああ!せつ菜ちゃんを誘う時の話だが、俺と同じ考えでよかったぜ」
正樹「当たり前だろ?俺と龍人は大切な親友だからな!…だから…見守ってくれよ…」
龍人「おうよ!俺の分まで頑張れよ!!」
正樹「ああ!任せろ!」
次回 眠る美女とマイナスイオン
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