ソードアート・オンライン~焔の剣聖~   作:ほにゃー

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第7話 GGOでの戦闘

転送された場所は暗闇で、カイは宙に浮いてる六角形パネルの上に立っている。

 

目の前に薄赤いホロウィンドウがあり《Kai VS 狼牙》と表示があり、その下に[準備時間:58秒 フィールド:忘れ去られた廃墟]とあった。

 

(ろうがって読むのか?まぁ、なんでもいいか)

 

そう思いながら、カイは自身の装備を確認する。

 

メインのサーベル、サブのコルト・パイソン。

 

そして、赤いミリタリージャケットに防弾アーマー、黒いコンバットブーツ。

 

「刀とサーベルの違いはあるけど、なんとかなるだろう」

 

そして、残り時間が0になると再度カイの体を転送エフェクトが包む。

 

すると、憂鬱そうな空の下にある廃れた街の中央にいた。

 

カイは慌てて近くの建物の中に入り、外の様子を探る。

 

(さて……狼牙はどこにいる………)

 

そう考えてると、20ⅿ程の建物の陰に人影が見えた。

 

(見つけた!)

 

鞘からサーベルを抜き、どのようにして接近し、斬るか考えていると、行き成りカイが居る建物の近くで爆発と爆炎が舞った。

 

何事かと思い、顔を出してみると、狼牙が6連式グレネードランチャーを構えているのが見えた。

 

「マジかよ!?」

 

冷や汗を流し、カイは建物から飛び出し走り出す。

 

背後で爆音と爆発が起きながらも必死で走る。

 

走りながら打開策を考える。

 

「クソッ!これじゃあ近寄れねぇ!」

 

カイの頭の中で考えを巡らせていると、グレネード弾がカイ目掛け飛んでくる。

 

カイは思わず反射的にサーベルを構える。

 

その瞬間、サーベルに当たったグレネード弾が爆発し、爆風がカイを吹き飛ばす。

 

空中で体勢を整え着地すると同時に、カイはサーベルを見る。

 

「折れてない……流石は、最高クラスの金属だな」

 

カイは安堵のため息をつく。

 

そして、どうすれば倒せるかを再度考える。

 

「…………」

 

少しの間、黙考していたカイだが、すぐに答えが出たようで動き出した。

 

カイは家屋の陰に隠れ、狼牙の位置を確認してから飛び出す。

 

「そこだ!!」

 

カイは狼牙目掛け、コルト・パイソンを撃つ。

 

銃弾は全て狼牙から外れる。

 

「ハッ!何処狙ってやがる!」

 

狼牙は鼻で笑い、カイに止めを刺そうとグレネードランチャーを構える。

 

しかし、カイは既に次の行動に移っていた。

 

カイが銃を撃ったのは当てる為じゃない。

 

狼牙の動きを止めて、その場に留める為だ。

 

カイはアイテムポーチから、スモークグレネードを取り出し、投げつける。

 

狼牙の周りに白い煙が立ち込め、視界が悪くなる。

 

「くっ!厄介だな」

 

狼牙は顔をしかめながら、その場を移動する。

 

遮蔽ぶちにしていた建物中を移動し、近くの部屋に入り、壁を背にする。

 

(ここなら、入口はあそこの1ヵ所。ルートは絞られる。コルト・パイソンは強力だが、後ろの鉄筋コンクリートを撃ち抜けるほどじゃない。お飾りアイテムのサーベルなんぞ持ってる奴なんか、簡単に殺れる)

 

そう考えていた時だった。

 

「悪いな、俺の勝ちだ」

 

狼牙は驚きの声を上げようとしたが、声が出なかった。

 

腹部に何かが刺さってる違和感を感じ、自分の腹を見ると、サーベルが突き出ていた。

 

すると、そのままサーベルが動き狼牙の身体を両断する。

 

「がっ!?」

 

狼牙は自分の身に何が起きたのか理解できなかった。

 

「なん……で?」

 

狼牙の疑問の言葉を残して、狼牙の体はポリゴン状に消えていく。

 

「流石は最高金属のサーベル。頑丈さも折り紙付きだな」

 

カイはサーベルを壁から引き抜くと、サーベルには刃こぼれ一つ無かった。

 

カイがスモークグレネードを使ったのは、姿を隠す為ではなく狼牙をその場から移動させるため。

 

向こうからは煙でカイの居場所は分からないが、狼牙は居場所がバレている。

 

そうなれば、その場を移動するのは分かり切った事。

 

後は、建物内で反響する足音や呼吸音などから、狼牙の位置を見つけ、その背後からサーベルで斬る。

 

SAOでの2年間の戦闘経験と技術、そして、サーベルの頑丈さがあってこその攻略法である。

 

「取り敢えず、しばらく宜しくな相棒」

 

この世界の新たな相棒にそう言いつつ、上空の《CONGRATULATION》の表示を見る。

 

そして、体を転送エフェクトの青い光に包まれながら、カイは待機エリアに戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転送された場所は暗闇で、ミトは宙に浮いてる六角形パネルの上に立っている。

 

目の前に薄赤いホロウィンドウがあり《Mito VS Briner 》と表示があり、その下に[準備時間:58秒 フィールド:追憶の戦場]とあった。

 

「えっと、取り合えずフォトンサイズは手で持って、銃はこの辺でいいか」

 

メインとなるフォトンサイズを持ち、サブとなるベレッタを腰背部のホルスターに入れる。

 

服装は、紫のミリタリージャケットに防弾アーマー、カーキ色のコンバットブーツを装備している

 

「よし。後はその場の流れ次第で動くとするか」

 

そして、残り時間が0になると再度ミトの体を転送エフェクトが包む。

 

すると、憂鬱そうな空の下にある戦場にミトは降り立った。

 

戦場跡地と言うだけあって、辺りには捨てられた武器や軍用車両の残骸などが転がっている。

 

「こんな開けた場所に居たら格好の的ね。早く移動しないと」

 

ミトはそう呟き、念の為に銃を抜いて移動を開始する。

 

周りの残骸を遮蔽物代わりに移動しながら、前方を覗いて、音を聞き分け、何もない事を確認してまた前進。

 

そして、また岩陰から様子を確認しようとした瞬間、

 

突然目の前に男が現れた。

 

「っ!」

 

その瞬間、ミトはノータイムで男、ブライナーに発砲する。

 

行き成りの事に、ブライナーは身体に2発弾丸を食らい、後ろによろめく。

 

そして、ミトはフォトンサイズの刃を展開しながら、ブライナーに向かって走り出す。

 

だが、それを待っていたかのようにブライナーは手にしたライトマシンガン《ブレン軽機関銃》を乱射する。

 

「ちょ!?」

 

放たれる銃弾の雨の中、ミトは後に下がり、遮蔽物に隠れる。

 

だが、機関銃の弾丸は容易に遮蔽物を貫通し、ミトを追いやる。

 

(流石にこのままじゃまずい!)

 

ミトは、急いで近くの新たな残骸に身を隠して、ブライナーの様子を確認する。

 

ブライナーはマガジンを取り外し、リロードをしていた。

 

「出て来いよ、お嬢ちゃん!その綺麗な顔、吹き飛ばしてやるからよ!」

 

ブライナーは楽しげに笑い、銃を構える。

 

ミトは歯噛みしながらも、冷静に考える。

 

(正直、銃に不慣れの私じゃこの距離で当てるのは無理。……かと言って、鎌を使おうにもこの状況だと厳しいわね)

 

そう思いながらも、ミトは覚悟を決める。

 

「だったら……行くしかない!」

 

ミトは勢いよく飛び出すと、ブライナーに向けて走り出した。

 

それを見たブライナーは口角を上げる

 

「良い度胸だなぁ!!でも、これで終わりだよ!!」

 

ブライナーは再び機関銃を構え直し、トリガーに指を掛ける。

 

弾道予測線(パレットライン)が伸び、ミトの体に幾重にも重なる。

 

しかし、ミトは避けるそぶりも見せず、ただ真っ直ぐに走る。

 

「ハハッ!馬鹿め!死ねぇぇえ!!!」

 

そして、引き金が引かれ、大量の弾丸がミトへと迫る。

 

弾丸は地面にも落ち、大量の土煙を巻き起こす。ブライナーは勝ち誇ったように笑う。

 

「クッハーー!死んだなぁ?まあ、俺に挑むなんて無謀もいいところだからなぁ」

 

「本当にそうかしら?」

 

「………は?」

 

土煙が晴れると、そこには無傷のミトが、フォトンサイズ片手に立っていた。

 

「な、なんで生きてんだよぉ!!!」

 

ブライナーが叫ぶと、ミトは不敵に笑う。

 

「さぁ?なんででしょうね?」

 

そう言い、フォトンサイズを手にブライナーへと接近する。

 

それに焦りを覚えたのか、ブライナーは再び機関銃を放つ。

 

しっかりと構え、ミトを狙い、撃つ。

 

ミトへと飛来する弾丸。

 

すると、ミトは手にしたフォトンサイズを掌で回転させ、弾丸を防いだ。

 

「なっ!?」

 

フォトンサイズを回転させることで、弾丸を防いだミトにブライナーは驚きを隠せずにいた。

 

再度発砲しようとするが、機関銃は弾切れだった。

 

ブライナーは急いでリロードしようとするが、ミトの方が速く、フォトンサイズの紫色の光刃をブライナーの首に当てる。

 

「さようなら」

 

そう言い、ミトはフォトンサイズを一閃。

 

ブライナーの首が飛ばされ、体はポリゴン状に消えていく。

 

「ふぅ……勝てて良かった」

 

ミトはそう呟き、大きく息を吐き、上空の《CONGRATULATION》の表示を見る。

 

そして、体を転送エフェクトの青い光に包まれながら、ミトは待機エリアに戻った。

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