カイたちは隠していたジープに乗り、軍事工場跡地へと向かった。
工場や倉庫などが高いフェンスで囲まれた場所に、5人は踏み入れる。
「中々に広いな……」
「BoBでも屈指のフィールドだ。様々なギミックがあって、見ごたえのある戦いができる。プレイヤー側も、視聴者側も楽しめる所だ」
「前の大会でも、《BoB見どころランキング》ってので、一番人気はここでの戦いだったわ」
「それなら隠れる所もあるだろうし、奇襲には打って付けね」
ミトはそう言うと、カイたちに向き直る。
「悪いけど、ここからは私は別行動をするわ」
「なっ!?ミト、急にどうしたんだ!?」
突然、別行動をすると言い出すミトにカイは驚く。
「コユキは必ず、私を狙ってくる。あの子、カイを狙っているけど、もし私が1人でいれば確実にこっちに来る。死銃にジョニー・ブラック、リヒター、コユキの4人相手にするのは私たちでもキツイわ。なら、少しでも相手側の戦力を分散させましょう」
ミトの言い分に、カイは納得した。
だが同時に、ミトをあの狂人と戦わせることに嫌悪感を覚える。
「心配しないでカイ」
するとミトは、カイの手を取り握りしめる。
「私は大丈夫だから。それに……これは私のケジメでもあるの」
ミトからの強い決意に、カイはしばしの沈黙の後、息を吐く。
「わかった。でも、無理はしないでくれ」
「ええ、わかってる」
「なら、俺も別行動だな」
すると、キリトもそう言いだした。
「カイ、俺はジョニー・ブラックを相手してくる」
「キリトまで……」
「俺が挑発すれば、奴は確実に乗って来る。伊達にアイツと何度も剣を交えてないからな。止めても無駄だからな」
「止めたところで、お前は聞かないんだろ?」
「よくわかってるな」
「相棒なんだから、当たり前だろ」
カイはどこが呆れたように笑う。
「なら、ジョニー・ブラックとコユキは2人に任せる。頼んだぞ」
「「もちろん」」
ミトとキリトはそう言い、その場を離れる。
「JBとスノウ、この2人はミトとキリトに任せよう。俺たち3人で死銃とリヒターの2人を相手する。リンクス、シノンと一緒に狙撃での援護を頼む」
「1人で2人を相手できるのか?」
「なんとかするさ。それに、一番危険なのはあの銃の前にシノンを晒すことだ。それなら、俺が死銃たちを押えつつ、2人に狙撃で援護してもらうのが一番だ」
「わかった。シノン、付いて来い。高台を取るぞ」
「ええ。……カイ、気を付けて」
シノンはカイにそう言い、リンクスの後を追う。
「………さぁ、来いよ。お前は俺を殺したいだろ………ザザ」
短いですが、今回はここまで
次回からラストバトルに入ります
お楽しみに