ソードアート・オンライン~焔の剣聖~   作:ほにゃー

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第4話 金策と再会

SAOがデスゲームとなって3週間が経った。

 

その日、迷宮区近くの町の宿屋でカイとキリトの2人は頭を抱えていた。

 

「キリト、どうする?」

 

「どうするって………言われてもなぁ」

 

2人は今、ある問題に直面している。

 

その問題とは……………

 

「「コル、どうするかぁ」」

 

金だった。

 

「調子に乗って強化しすぎたな」

 

「だが、お陰でこの層を攻略するには十分な性能にはなったぞ」

 

《アニールシミター》と《アニールブレード》を手に入れた2人は、クエストやモンスターを倒して手に入れたコルの殆どを、武器の強化に費やした。

 

カイの《アニールシミター》は+5になっており、キリトの《アニールブレード》は+6。

 

内訳はカイは鋭さ3、正確さ2、キリトのは鋭さ3、丈夫さ3となっている。

 

強化が成功した時は、2人して喜んだが、後になってコルが底を尽きかけているのに気づき、2人は一気にブルーな気持ちになった。

 

「地道にモンスターを狩って稼ぐか?」

 

「それも限界があるな。第1層じゃ、モンスター1匹当たりの稼ぎは微々たる物だし、俺とカイで乱獲すればなんとかなるとは思うけど、そんなリソースを独占するような真似はなぁ」

 

「だよなぁ………」

 

2人して頭を抱え悩んでいると、カイはふとあることを思いついた。

 

「なぁ、キリト。《アニールブレード》の買取価格っていくらだった?」

 

「え?確か……未強化で15000コルだったな…………お前、まさか……」

 

「そのまさかだ」

 

カイの考えとはこうだ。

 

まず、《ホルンカ》に行き、再び《森の秘薬》クエストを受け、《胚珠》と《アニールブレード》を交換する。

 

そして、その《アニールブレード》をNPCショップに売り、金にする。

 

「カイ………お前………」

 

「あ、やっぱり流石にダメか?」

 

「天才だな」

 

キリトはカイのアイディアに乗っかった。

 

こうして、二人は金策へと出掛けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鎌を持った女性プレイヤー、ミトは絶望していた。

 

彼女は、現実でも友人である結城明日奈ことアスナとパーティーを組み、デスゲームに挑んでいた。

 

元βテスターとしてアスナを守り、絶対にデスゲームを生き抜く。

 

そう誓っていた。

 

だが、ミトは今、アスナと離れ離れになってしまっていた。

 

二人で《リトルネペント》を狩りに出かけ、そこでレアモンスター《スプリー・シュルーマン》が現れ、ミトはそのモンスターからのドロップ品を狙い、その場をアスナ一人に任せて、自分は《スプリー・シュルーマン》を追った。

 

無事《スプリー・シュルーマン》を倒し、戻ると、アスナは殆どの《リトルネペント》を倒し、最後の一体を倒そうと細剣スキル《リニア―》を使おうとしていた。

 

だが、運悪くその《リトルネペント》の背後に、実付きの《リトルネペント》がいた。

 

ミトが慌てて制止するも、すでにソードスキルは発動してしまい、アスナの一撃はそのまま《リトルネペント》を倒し、背後にいた実付きの《リトルネペント》までも倒してしまった。

 

それにより、実が割れ、煙をまき散らし、大量の《リトルネペント》に囲まれて窮地に陥ってしまった。

 

更に畳み掛けるかのように、ミトは崖でトラップに引っかって転落、アスナと離れ離れになった挙句に転落による大ダメージを受けてしまう。

 

ミトはなんとかアスナと合流しようと走り出すも、そこで見たのは大量の《リトルネペント》によって埋め尽くされた山道だった。

 

それでも己を奮い立たせ《リトルネペント》を蹴散らしながら、アスナのとこへと向かった。

 

だが、大量の《リトルネペント》相手に一人で戦うのは限界があった。

 

既にHP回復ポーションは底を尽き、HPはレッドにまで落ちていた。

 

そして、視界の左上に映るアスナのHPもレッドに落ちていた。

 

迫る自身の死、大切な友人の死の瞬間を目撃することへの恐怖。

 

そして、アスナとの約束を守れない自分。

 

それらを目の当たりにしたくなくミトは眼を閉じた。

 

その瞬間だった。

 

「はあああああああ!!」

 

何者かの声が聞こえ、それと同時にガラスが砕け散るような音が数回響く。

 

「え?」

 

そこでミトは眼を開けた。

 

そこには、男性プレイヤーの背中があった。

 

目の前の《リトルネペント》から目を離さず、右手に装備した《アニールシミター》を構える。

 

「アンタ、大丈夫か?」

 

そう言って、カイは《リトルネペント》からミトを守る様に立っていた。

 




ようやく二人が再会しました。
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