ソードアート・オンライン~焔の剣聖~   作:ほにゃー

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お久しぶりです。

コラボ投稿第2弾です!

今回のお相手は、Maetoさんの作品《ソードアート・オンライン ボンド・アンド・ディスペア》です。

この作品をまだ知らないと言う方は、是非お読みください。

オリ主のマエト君とユウキの、子供ながらも互いに手を取り合って生きていく最高にきゅんきゅんとする話に、オリ主の暗い部分が何処か引き付ける楽しい作品です。

例によって2部か3部ぐらい続きます。


コラボ回 《ソードアート・オンライン ボンド・アンド・ディスペア》
とある日に出会った少年


「なぁ、キリト。少し不思議な話してもいいか?」

 

「なんだ?」

 

ある日のALOで、カイとキリトは拠点としてる宿屋の1階で3時のオヤツを食べていた。

 

食べていると、カイはふとあることを思い出し、キリトにある話をした。

 

「《討伐作戦》の事、憶えてるか?」

 

《討伐作戦》の言葉に、キリトは思わず手を止めた。

 

その言葉で、キリトが思いつくことは1つしかない。

 

笑う棺桶(ラフィン・コフィン)討伐作戦》

 

あまり思い出したくないことだ。

 

「それが、どうかしたのか?」

 

「いや、あの事はあまり関係ないんだけど、作戦の後、俺、(カルマ)回復クエスト受けただろ?」

 

「ああ、そうだな」

 

「その時にな、ちょっと不思議な子とあったんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これでようやく終わるな。すまないな、ミト」

 

「ううん、私がしたくてしたことだし気にしないでよ」

 

「それにしても、本当に長かったな」

 

ここまでの道のりを思い出し、カイは呟く。

 

自身が犯した罪の為、どれだけ時間が掛かろうともカイは(カルマ)回復クエストを完遂するつもりでいた。

 

だが、それにミトを付き合わせたことは別だ。

 

カイは申し訳なさで一杯だった。

 

「ミト、これが終わったら少し出掛けないか?」

 

「ん?なにかやりたいクエストでもあった?」

 

「いや、クエストとかじゃなくてさ。ミトには色々と迷惑掛けたしさ、お詫びとお礼を兼て………デートしないか?」

 

「遊び」「出掛ける」などの言葉を使おうとしたが、カイは何故かその言葉で濁すような真似をしたくないと思い、直球に「デート」と言う単語を使った。

 

一方で、ミトは「デート」と言う単語に顔を真っ赤にした。

 

「あーえっと、うん、そうね。私はいいわよ」

 

しどろもどろに言うミトに、カイは笑う。

 

「じゃあ、早速クエストを終わらせよう」

 

「え、ええ!」

 

ミトは何処か嬉しそうに歩き出し、カイもその後に続く。

 

最後の(カルマ)回復クエストの内容は、シンプルにモンスター退治だった。

 

それなりに数が多いが、レベル的に大したことなく、10分程度でクエストは終わった。

 

「これで、終わりだな」

 

「なら、後は報告して終わりね。早く、教会に戻りましょう」

 

ミトはそう言い、鎌を背負い直す。

 

「ああ」

 

カイも刀を鞘に収めようとすると、クエストとは関係のないモンスターが現れるのが、カイの視界に入る。

 

そして、そのモンスターはミトを狙った。

 

「ミト!」

 

カイは走り出し、ミトを押しのけて、攻撃を受け止める。

 

「きゃっ!?」

 

ミトは行き成りの事に驚き、その場に倒れる。

 

カイは、一瞬でモンスターを斬り倒すとミトの方を振り返る。

 

「ミト!大丈夫か!?すまない、咄嗟の事でついミトを突き飛ばしちまった」

 

「う、うん、大丈夫。ごめん、助かったわ」

 

ミトはそう言い、立ち上がろうとする。

 

カイはミトに手を差し出そうとする。

 

その時、カイは背後から殺気を感じた。

 

殆ど無意識だった。

 

ミトを背にし、防御態勢を取った瞬間、金属音が響く。

 

カイが受け止めたのの、2本の剣だった。

 

赤黒い片刃剣と青白い片刃剣。

 

そして、それを手にする白髪の少年。

 

「子供!?」

 

カイは、自身に斬りかかって来たのが自分よりも年下と思われる少年だったことに驚く。

 

だが、カイの驚きを無視し、少年は逆手に持った赤黒い片刃剣でカイの首を狙う。

 

カイはその攻撃を躱すと、そのまま押しのけるようにして少年と距離を取る。

 

「おい!君、何をする!?」

 

「うるさい」

 

少年は、カイに対し冷たい言葉を吐く。

 

そして、再度カイに攻撃を仕掛ける。

 

少年の攻撃は、端的に言えば殺すための攻撃だった。

 

一挙手一投足、全てが相手を殺そうとする攻撃で、おまけに速さもあり、カイが一歩でも気を抜けば、容易くカイの命は奪われる。

 

「おい!少しはこっちの話を聞いてくれ!」

 

「お前たちの話なんて聞く時間なんてない。お前が人を殺そうとしてた。お前を殺すには十分な理由だ」

 

「俺が人を殺す!?」

 

少年の口から放たれた言葉に、カイは驚く。

 

そして、気づいた。

 

(まさか、倒れたミトを起こそうとした俺を、ミトを殺そうとしてたって勘違いしてる!?)

 

実際、その通りだった。

 

あの時の構図は、尻餅を付いてるミトに対し、カイは刀を抜いたまま手を差し伸ばしていた。

 

おまけに、カイのプレイヤーカーソルはオレンジ、犯罪者を意味していた。

 

見る人によっては、ミトを殺そうとしてる殺人者(レッド)プレイヤーに見えるだろう。

 

カイは少年の攻撃を躱し、受け止めつつ、そう判断する。

 

(とりあえず、話を聞いて貰う為にも今は、倒すしかないか!)

 

カイは覚悟を決め、攻撃に転じた。

 

少年は片方の剣で、カイの攻撃を受けつつ、もう片方の剣でカイを攻撃する。

 

だが、カイはそれを紙一重で躱し続ける。

 

一進一退の攻防は、互いを疲弊させていく。

 

その時、カイは体を捻り、体で隠す様に刀を構える。

 

(何をするつもりか知らないが……遅い。このまま斬る)

 

少年は、今の自身の距離とカイの距離からなら、どのような攻撃を放っても、自分の攻撃が当たるのは分かっていた。

 

だからこそ、防御と言う手段を取らずに、攻撃をした。

 

だが、少年は知らなかった。

 

目の前にいるプレイヤーは、《攻略組》のトッププレイヤーの1人で、《黒の剣士》キリトの相棒。

 

そのステータスは、キリトと同等である。

 

カイは目にも止まらぬスピードで、右手を振った。

 

(なっ!?速い!?)

 

少年は、カイの速さに驚くも、すぐに防御態勢に入った。

 

しかし、何の衝撃も来なかった。

 

何故なら、カイの右手に刀はなかった。

 

「なっ!?」

 

少年は、思わず驚きの声を上げる。

 

そして、次の瞬間に、カイの左手に握られた刀が見えた。

 

(フェイントか!だが、まだだ!)

 

少年は、フェイントを掛けられたことを知っても尚、まだ受けきれると判断し、カイの左手に注意する。

 

だからこそ、見えなかった。

 

カイの右足がライトエフェクトを纏っているのを。

 

「ふっ!」

 

カイは右脚で体術スキル《弦月》を発動する。

 

下からの蹴り上げに、左手からの攻撃が来ると思っていた少年は、意表を突かれたことで、手にした剣を弾き飛ばされる。

 

そして、カイの刀の切っ先が向けられる。

 

「勝負ありだ!」

 

カイはそう言い放つ。

 

「取り敢えず、こっちの話を」

 

話を聞いて貰おうと、カイが口を開く。

 

すると、少年はカイへとタックルを仕掛ける。

 

「ぐおっ!?」

 

予想外の出来事に、カイは反応できずに倒れる。

 

カイに馬乗りになった少年は、コートに手を入れ、3枚刃のブーメランを取り出し、カイを直接刺そうとした。

 

「ちょっ!ストップ!」

 

だが、カイに刺さる直前でミトが少年の手を止めた。

 

「君、勘違いしてるから!カイは殺人者(レッド)じゃないわ!」

 

「………え?」

 

ミトの言葉に、少年はようやく動きを止めた。

 

「ふぅ、取り敢えず話聞いてくれないか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その、ごめんなさい」

 

あの後、カイとミトから現状の説明をし、誤解を解くと少年はさっきと打って変わり、殺気を消してカイに謝罪した。

 

「いや、ミトを助けようと思って襲い掛かったんだろ。勘違いとは言え、悪い事じゃない。むしろ、あの状況じゃ誰だってそう思うさ」

 

カイは、少年をフォローしそう言う。

 

「取り敢えず、名前教えてくれるか?俺はカイ。《攻略組》だ。で、こっちは」

 

カイはミトを紹介しようとすると、小さく「あ」と呟いて右手を持ち上げる。

 

「鎌使いのお姉さんだ。えーと……ミトさん、だっけ?」

 

 不意に名前を呼ばれ、ミトは驚いた。隣のカイも、わずかに目を丸くする。

 

「ミト、知り合いなのか?」

 

「え、えっと……」

 

手をおとがいに当てて、必死に記憶を辿りながら、うんうん唸るミトに、少年は長めの白髪をくいくいと引っ張りながら言った。

 

「あー、髪の色イジったから、ちょっと解りづらかったか。25層、無限湧きバグって言えば思い出せる?」

 

「25層……無限湧きバグ…………ごめん、ちょっと分からないかも」

 

ミトは申し訳なさそうに謝る。

 

「憶えて無いの?結構、衝撃的な出来事だと思うけど」

 

「本当にごめん。でも、本当に心当たりがないのよ」

 

ミトと少年は揃って、困惑顔になる。

 

「まぁ、ミトは有名人だし、何かの拍子で記憶の人物とすり替わってるかもしれないだろ?」

 

カイがそう言うと、少年は「おかしいなぁ」っと呟く。

 

「じゃあ、改めまして。おれはマエト、よろしく」

 

そう言ってマエトは、のんびりとした表情を浮かべた。

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