桜才学園での生活   作:猫林13世

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前回ミスったので慌てて考えた話です


動き出す関係

 この前津田の家に泊まった時に企画した、また何処かに出かけよう計画を実行する為に、我々はとりあえず集合した。ちなみにどちらにしても七条家が全面的にバックアップしてくれるので宿泊先に困る事は無い。

 

「さて、海と山、どちらに出かけたい?」

 

「行き当たりばったり過ぎるだろ……」

 

「風紀委員長として、見過ごすわけにはいきません!」

 

「じゃあカエデちゃんもくればいいんだよ!」

 

「てか、ちゃっかり準備してるあたり怪しいですけどね~」

 

 

 メンバーはお泊りした五人に五十嵐と畑、そして津田兄妹の九人に一応引率として横島先生、そしてバックアップの為に同行する出島さんだ。

 

「これって俺が同行してもいいんですか? ものすごい女子率なんですが……」

 

「いて! 津田だけは絶対にいて!」

 

「そうですよ! これだけのボケをさばききる自信が……」

 

「まぁ主だったツッコミは三人ですものね~」

 

「ちょっと! 私はボケじゃないですよ!」

 

 

 五十嵐が声を大にして否定しているが、お前もこちら側だと思うのだが……

 

「泳げないのは森さんだけですし、肝試しが怖いのはスズポンだけですし……」

 

「この際両方ってのはいかがでしょう?」

 

「なにっ!? そんな事が出来るのか!」

 

「はい。昼は海を楽しみ、そして夜は山で肝試しと言う事で」

 

「さすが出島さん。良いアイディアね!」

 

「お嬢様! ではご褒美にお嬢様の体液を……」

 

「は~い、まだ日が高いんですから自重しましょうね~」

 

 

 出島さんのボケなのか本気なのか分からない反応に、津田が事務的に処理を施す。ツッコミ女子は今のボケを処理出来なかったようだ……さすがは津田だな。

 

「では横島先生を含めたメンバーは早いところバスに乗りやがれ!」

 

「出島さん、キャラが違う……」

 

「おっと、失礼しました……」

 

 

 七条家が保有するバスに乗り込み、私たちは意気揚々と出かけるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 七条家で保有しているというホテルに到着し、私たちはとりあえず部屋に荷物を置く事にしたのだが、ここでもまた問題……というか争いが勃発する事になってしまった。

 

「部屋は四つ。うち一つは引率である私と横島先生で利用します」

 

「それって何人部屋なの?」

 

「三人です」

 

「奇数……また珍しい感じですね……」

 

 

 津田さんのツッコミに私たちは揃って頷いた。だって普通なら偶数だと思ったから……

 

「じゃあまた津田と一緒になる二人を決めなければな!」

 

「今回はじゃんけんで如何です?」

 

「うむ!」

 

 

 じゃんけんか……この前はくじを引く順番を決めるじゃんけんで一人負けしちゃったしな……

 

「これはスクープの予感! あっ、私は別の部屋で構わないので」

 

「じゃあ畑を除く七人でだな!」

 

「フッフッフ、私には何を出せば勝てるかが見えているのだよ!」

 

「はいはい……」

 

 

 コトミさんの厨二発言に兄である津田さんが呆れた声でツッコミを入れる……コトミさんのおかげで津田さんのツッコミスキルに磨きがかかってるのだと考えると、今の津田さんを生んだのはコトミさんと言う事になるのでしょうか?

 

「では行くぞ! じゃんけん……」

 

「「「「「「「ぽん!」」」」」」」

 

 

 この時、全員が一回で勝負が決まるなどとは考えていなかったのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 海で泳ぐ為に水着に着替える……のだが、俺は同部屋の二人の着替えを見ない為に浴室で着替える事になった。まぁ当然なのだけども、そもそも俺とコトミで一部屋使って出島さんと横島先生を分散すれば良かったんじゃないだろうか……てか、運転手さんは男だったような気が……

 

「まぁいっか。あの二人ならそれほどボケ無いだろうし。夜中に人のベッドに潜りこんで来る心配も無い……無いよな?」

 

 

 一人は完全に言い切れるのだが、もう一人は……まぁ大丈夫だろう。

 

「しかし、何時まで俺はここにいればいいんだ?」

 

 

 男の着替えなんて簡単で、俺はとうに着替えを済ませている。しかし女性の着替えとなると色々大変なのだろう。声が掛るまで俺は大人しく待っているのだ。

 

『すみません、もう大丈夫です』

 

「分かりました」

 

 

 扉越しに声をかけられたので、俺は扉を開けて浴室から移動する。

 

「どう……ですか?」

 

「似合ってます?」

 

「ええ。お二人とも似合ってますよ。でも、あえて言うなら何故スクール水着?」

 

 

 去年の夏同様、五十嵐さんは少し大人しめのビキニなのだが、森さんはスクール水着だった。

 

「だって、これ以外持ってないんですもの! 泳げないので……」

 

「あー……そういえばそうでしたね」

 

 

 学校の授業以外で泳がない森さんは、スクール水着以外の水着を持っていなかったらしいのだ。まぁ行き先も未定のまま見切り発車もいいところで呼び出されたからな……

 

「でしたら、下の売店で水着も売ってたので買いに行けば良かったじゃないですか」

 

「でも、そんなに着ない水着を買うのは……」

 

「行きましょう! そんな格好はふしだらです!」

 

 

 まぁ学外で見るスクール水着は何となくおかしいとは思うが、五十嵐さんが言うほどふしだらなのだろうか?

 

「って! 五十嵐さんもその格好で行くんですか? 他のお客さんもいると思うんですけど……」

 

「ちゃんと上は羽織っていきます!」

 

「そうですか……」

 

 

 何となくだけど、羽織った方が視線を集めるような気がするのは気のせいだろうか……まぁいっか。

 

「ん? これは森さんの生徒手帳? 何でこんなものが……」

 

 

 英稜の生徒手帳だったから名前を見るまでも無く森さんのだと分かった。だけど何で本当にこんなものを持ち歩いてるんだ?

 

「そういえば……萩村は大丈夫なのか?」

 

 

 この前家に泊まった時は会長と魚見さんと一緒に寝ていたけど、今回はコトミと畑さんと同室になっているのだ。

 

「萩村、この旅行中に死ぬんじゃないかな……」

 

 

 突貫ツアー三泊四日だと会長が言ってたし、少なくとも三日はあの二人と同じ部屋で寝る事になるのだ。考えるまで無く大人しく寝る二人では無いだろう……しかも隣が横島先生と出島さんの部屋で、その反対の隣が会長、七条先輩、魚見さんの部屋なのだ……

 

「萩村、部屋以外では手伝うけど、そっちは任せるからな」

 

 

 俺は萩村が生活する部屋がある方向に向けて合掌する。萩村……マジで南無三。




さぁどうしよう……
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