桜才学園での生活   作:猫林13世

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後半はオリジナル展開です


誤解と期末テスト

 期末試験前日、勉強してく為に学校に残ろうとして食堂に向かったら、三葉が昼食を摂っていた。

 

「三葉の飯、随分と質素だな」

 

「金欠でね……あっ!」

 

 

 何か思い出したような声を出して、三葉がジッと俺の事を見てくる……何か顔についてるのか?

 

「男の子をおかずにすると体が満たされるって聞いたけど、そうでもないね」

 

「多分『体』じゃなくって『身体』だと思うが……誰から聞いた?」

 

 

 大体三人くらいは想像つくんだが……あっ、もう一人居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 三葉と別れて生徒会室に行くと、七条先輩が食事をしていた。相変わらず豪勢な弁当だな。

 

「津田君も一口いかが?」

 

「良いんですか?」

 

「もちろん! はい、あ~ん……」

 

 

 恥ずかしいが、別に誰も居ないので気にする事も無いか……そう思って口を開けたら、丁度同じタイミングで扉が開いた。

 

「………」

 

「………」

 

「津田君、如何だった? 私が舐ったお箸は?」

 

「感想聞くのそこ!? あと箸は舐るな!」

 

 

 会長と目が合って気まずかった空気が、別の意味で気まずくなった……

 

「アリア、手皿は一見上品だがれっきとしたマナー違反だからな。気をつけるように」

 

「会長もツッコム箇所が違うような……まぁ良いか」

 

 

 下手にツッコんで墓穴掘るのも馬鹿らしいし……

 

「でもシノちゃん、○液だと妖艶さが増すと思うのだけど」

 

「……論破されてしまった」

 

「他にツッコムところあるでしょ。あと、生徒会室でそんな話をするな!」

 

「同感ね」

 

「萩村……」

 

 

 居たのに全く気付かなかった……寝てたのかな?

 

「何よ?」

 

「いや、別に……」

 

「そう……これはあの資料が要るわね」

 

 

 そう言って棚の中を物色しようとした萩村だったが……

 

「んー!」

 

「スズちゃん、私が取ろうか?」

 

「大丈夫です……あっ!」

 

 

 手が届いたのだが、上に乗っていた箱が滑って七条先輩目掛けて落ちていく……

 

 『ポヨン、ガン!』

 

 

 七条先輩の胸で跳ね返った箱は、萩村の後頭部に直撃した。あれは痛いぞ……

 

「あ、あの……」

 

「大丈夫です……自業自得ですから」

 

「でも……」

 

「七条先輩の優しさに甘えればよかったんです……会長だったらこんな思いはしなかったでしょうが……」

 

「ケンカウッテンノカー!」

 

「何故片言!? あと萩村もその目は止めた方が……」

 

 

 完全に会長に喧嘩売ってるような目をしてたので、俺は軽く注意しておいた。こんなんで明日のテスト、大丈夫かな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 心配してたテスト期間も無事終わり、今日からまた部活が再開するようなので、生徒会で柔道部の見学に行く事にした。

 

「三葉、やっぱり大会とか出るの?」

 

「もっちろん! 大会で優勝して名を上げて、皆でオリンピックで金を取ろうって誓い合ってます!」

 

「素晴らしい団結力だな!」

 

「感動したよ~!」

 

 

 良い話なんだろうが、階級とか一緒じゃないのか?

 

「三葉、あれは何だ?」

 

「あれは腹ばいと言って、腹を地に着けて手足で移動するトレーニングです」

 

「キツそうだな……」

 

「そうですね……」

 

 

 あれは筋肉付きそうだな……

 

「津田がやったら、きっと摩擦でイってしまうだろうな」

 

「そう言う話してんじゃねぇよ!」

 

 

 トレーニングの話なのに、何でそっちに話を持っていきたがるかな会長は……

 

「でも、津田君ならあれくらいじゃイケないんじゃない?」

 

「何故だ、アリア?」

 

「だって毎日やってれば……」

 

「いい加減にしろ!」

 

 

 最近この二人に拳骨を喰らわせる事が多くなってきたような……

 

「君、津田君だよね?」

 

「え、あぁそうだけど……確か中里さんだっけ?」

 

「良く知ってるね」

 

「まぁ一応は……でも、そっちだって俺の事知ってるじゃんか」

 

「だってムツミが良く君の事話すから……」

 

 

 三葉が? 何を話してるのか気になるが、今はそれどころでは無い。

 

「タカトシ君は気にしないでね」

 

「分かったから、そろそろ離してやって。死んじゃうから」

 

 

 首を極められた中里は、今にも死にそうな顔で俺に助けを求めてきたのだった。この部活も色々ヤバイな……

 

「津田、あっちの二人の処理は任せるわよ?」

 

「あっちの二人? ……ゲッ!」

 

 

 拳骨を喰らわせた二人が、何故だか嬉しそうな顔してコッチに向かってきた。あれはヤバイ、逃げなくては!

 

「あっ、逃げたぞ!」

 

「津田く~ん! もっと強く殴っても良いんだよ~!」

 

 

 デカイ声で余計な事を言うな!

 

「きゃ!」

 

「あっと、スミマセン」

 

 

 逃げていたら誰かとぶつかってしまった……怪我とかしてないよな?

 

「つ、津田君!?」

 

「あっ、五十嵐さんでしたか。スミマセン、急いでるのでこれで!」

 

「え、ちょっと!?」

 

「アリア、あっちだ!」

 

「待ってよ津田く~ん!」

 

「あ、そう言う事……」

 

 

 背後から追いかけてくる二人と、妙に納得したような感じの五十嵐さんの声が聞こえてきたが、今はそれどころでは無いのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 桜才学園では、試験の結果が張り出されるのだ。そして生徒会役員のノルマとして、学年20位以内に入らなければ、ある事無い事言いふらされるそうなのだ……これが伝統だったら嫌だな……

 

「津田ー結果見に行こうぜ!」

 

「自信あるのか?」

 

「900点満点だろ? 半分くらいは取れてると思うぜ?」

 

「それって駄目じゃね?」

 

 

 900の半分じゃ450だぞ……それで満足するなよな。

 

「おっ、あったあった」

 

 

 廊下に張り出された紙に大勢の生徒が群がっている。上位50人しか名前が載ってないのに、皆興味あるんだな……

 

「おい、あれお前の名前じゃね?」

 

「どれ?」

 

「あれ!」

 

 

 柳本が指差す先には……

 

 1位萩村スズ  897点

 2位津田タカトシ  856点

 3位轟ネネ  848点

 

 

「頑張った甲斐があったよ」

 

 

 萩村には負けたけど、前回2位の轟さんには勝てたようだ。でも、900点満点で897点って、どれだけ頭が良いんだよ萩村は……

 

「あっ、柳本の名前もある」

 

「何!?」

 

「ほら」

 

 

 俺が指差した先には……

 

 補習生徒

   ・

   ・

 柳本ケンジ

   ・

   ・

 

 

「ウゲ!」

 

「頑張れよ」

 

 

 赤点補習の生徒の欄に、柳本の名前があったのだ。半分も取れなかったって事だな……哀れなり。

 

「津田、アンタやれば出来るのね」

 

「萩村には勝てないけどね」

 

 

 結果を見に来ていた萩村が、話しかけてきたが、如何やればあんな点が取れるんだか……ん?

 

 二年結果

 1位天草シノ 890点

 2位七条アリア 885点

 3位五十嵐カエデ 867点

 

 

 ……俺の知り合いは化け物ばかりだった。もっと頑張ろう……




タカトシ頑張った! でも生徒会メンバーには勝てない……
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