桜才学園での生活   作:猫林13世

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下ネタは難しい・・・


副会長とは

生徒会の仕事もある程度こなせるようになったある日・・・

 

「さて、明日は全校集会だ。その全校集会でスピーチを行う、当然津田にも壇上に上がってもらうからな。」

 

「ええ!?」

 

はっきり言って人前に立つのは苦手だ。

 

「大勢の前に立つのって緊張しそうだな~。」

 

「なんだ情けない。」

 

 

情けないと言われても・・・

会長みたいに慣れてる訳じゃ無いんですよ?

 

「私は大勢の人に見られると非常に興奮するぞ!!」

 

「それも駄目でしょ!」

 

 

興奮って・・・

会長はそんな趣味があるんですか・・・

 

「おっと、職員室に用があるんだった。」

 

「そうですか、では留守は任せてください。」

 

「ああ、頼んだぞ。」

 

 

そう言って会長が出て行った。

正直相手をするだけで疲れる・・・

 

「あれ?シノちゃんは?」

 

「会長なら職員室に用があるって今さっき出て行きましたけど。」

 

「そうなんだ~。」

 

 

会長が出て行ってすぐ、七条先輩がやって来た。

この先輩も相手するだけで疲れるんだよな~・・・

 

「津田君、もう副会長の仕事には慣れた?」

 

「まあ一応は。でも副会長って具体的に何をすれば良いんですかね?」

 

「ん~・・・会長の補佐役なんだからシノちゃんが困ってる時に助けてあげれば良いんじゃない?」

 

「そんなものですかね~。」

 

 

正直『副』ってなんなんだ?

会社や部活の顧問とかじゃないんだからあんまり必要性が感じられないんだが・・・

 

「でも、シノちゃんって勉強出来るし運動神経も良いし、礼儀や作法、家事も完璧・・・特に手伝う事なさそうね。」

 

「え~・・・」

 

 

まさかそこまで完璧な人だったとは・・・

 

「それじゃあ辞任しても良いですかね?」

 

 

それなら俺は必要無いだろ。

 

「それは駄目ね。」

 

「何故です?」

 

「それは私もシノちゃんも津田君に興味があるからよ。」

 

「え!?それって・・・」

 

 

何だか嫌な予感がするのは気のせいか?

 

「だって、保健体育の教科書だけじゃ限界があるじゃない?」

 

「やっぱりそんな事だろうと思ってましたよ!」

 

 

変な勘違いをしそうになった自分が恥ずかしいよ、本当に・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま。」

 

「あ、お帰りシノちゃん。」

 

「お帰りなさい会長。」

 

 

暫くして会長が職員室から戻ってきた。

 

「うむ。そう言えば此処に戻ってくる途中で財布を拾った。」

 

「そうなんですか?」

 

「ああ。非常に心苦しいが持ち主が特定出来る物が入ってないか調べさせてもらおう。」

 

「そうね~。」

 

 

財布を落としたのなら気が付きそうなものなんだが・・・

もしかしたら必死に探してるのかも。

 

「持ち主は女だな。」

 

「何で分かるんですか?」

 

 

化粧品でも入ってたのか?

それとも学生証が?

 

「ゴムが入ってない。」

 

「それじゃあ俺も女になっちゃうよ・・・」

 

「そうなの!?津田君の財布にはゴム、入ってないの?」

 

「男が全員持ち歩いてると思うなよ。」

 

 

そもそも高校生が持ち歩くものじゃないでしょうが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふらふらと歩いていたら喉が渇いたので食堂の自販機に向かった。

あれ?あそこに居るのは・・・

 

「萩村?」

 

「何よ?」

 

 

やっぱり萩村だった。

いや、何って・・・

 

「萩村、いったい何してるんだ?」

 

「見て分からない?ストレッチよ。」

 

「それは分かるけど何でこんな所で?」

 

 

自販機の前でストレッチをする必要があるのだろうか。

 

「何でって・・・」

 

 

ごくり・・・

 

「足つらないためよ。」

 

「ご苦労様です・・・」

 

 

そうか、萩村の身長じゃ自販機の上の方に手が届かないのか。

でもそれなら誰かに押してもらうか、それこそ椅子に乗れば良いのに・・・

 

「萩村、俺が押そうか?」

 

「いや、結構。私は自分の力でこの困難を乗り越えるのよ!」

 

「本当にご苦労様です・・・」

 

 

上から目線だが今は良いだろ。

実際萩村も気付いてないしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、これから会議を始める。」

 

「シノちゃん、スズちゃんがまだ来てないわよ?」

 

「本当ですね。萩村が来てないなんて珍しい気がします。」

 

 

バタン!

 

「こんな身体でも、来てるわー!!」

 

「ええ~!」

 

 

何か理不尽に怒られた気がするんだが・・・

 

「あっ、スズちゃん二日目なの?」

 

「二日目?」

 

「うん、つまりね・・・」

 

「余計な事言わないでください!」

 

「??」

 

「萩村の周期は兎も角、会議を始めるぞ。」

 

「そうね~。」

 

「はぁ・・・?」

 

 

何か萩村に睨まれてる気がするんだが。

 

「萩村、如何かしたのか?」

 

「何でも無いわよ!」

 

「ええ~!」

 

 

また理不尽に怒られた~。

 

「さて、今日は校則を確認するぞ。」

 

「え~と何々・・・校内恋愛禁止、髪染め禁止、買い食い禁止、廊下を走るの禁止、ジャージで下校禁止・・・やっぱり厳しいですね~。」

 

「当たり前だ!学校とは勉学に励む場であり、学生として逸脱した行為は一切認めない!」

 

 

会長たちの発言は逸脱してないのか・・・

 

「しかし、何でも駄目と言うのは、生徒の積極性に支障をきたす可能性があります。」

 

「そうだな・・・」

 

 

そもそも校則をしっかりと守る高校生って居るのか?

 

「では、恋愛は駄目だがオ○禁は解禁しよう!」

 

「凄い緩和宣言!そんな校則ありませんけど・・・」

 

 

う~ん・・・正直覚えられる気がしないな・・・

 

「あれ?津田君って爪噛むのクセなの?」

 

「え?・・・ああまたやってしまった。」

 

 

完全に無意識だった。

みっともないから止めたいんだが、クセって言うのは中々如何して止められないものだ。

 

「まあクセは一度つくと厄介だから気をつけた方が良いよ~。」

 

「そうですね。」

 

 

これからは気をつけなくては・・・

 

「私も、お尻の穴いじるのクセになりそうだけど、なんとか踏みとどまっているわ!」

 

「・・・褒めるべきですか?」

 

 

自信満々に言う事じゃ無いと思うんだけど・・・

そっか、七条先輩はそっちの趣味なんですね・・・

 

「それじゃあ津田君のお尻をいじって良い?」

 

「良い訳ないだろ!」

 

 

こうしてまた、ツッコミで一日が終わる。

副会長ってツッコミが職務なのか!?




原作ネタのシノがタカトシに興味あると言うネタを忘れたので今回使いました。
原作に無いネタを考えるのは大変ですね・・・

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