桜才学園での生活   作:猫林13世

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普通に勝てそうだけどなぁ……


全国大会の準備

 生徒会室にやってくると、何故か机の上にエロ本が置かれていた。

 

「誰かが没収してここに置いたのか?」

 

 

 可能性としてはタカトシが一番高いが、アイツならちゃんとした処理を施すだろうから、こんなところに置きっ放しにはしないだろう。

 

「そうなると誰だろう……」

 

 

 何となく目が離せなくなり、次第に中が気になり始めたが、こんなところでエッチな本を読むなど、生徒会長としてあるまじき行為だろう。

 

「まて、今日は確か風が強かったな……」

 

 

 私は窓に近づき、そして開け放った。風でページがめくられて中身が見えてしまうのは不可抗力だし、読みふけるわけじゃないし問題ないだろう。

 

「なるほど……」

 

 

 パラパラとめくれるページに、私は思わずそんな言葉を呟いた。自重しているとはいえ、私は基本的には思春期全開な人間だ。目が奪われてしまっても仕方がないだろう。

 そんな言い訳を心の中でしていると、誰かがこの部屋に近づいてくる足音が聞こえてきた。私は咄嗟に窓を閉め、エッチな本を隠した。

 

「あれ? シノちゃん一人?」

 

「や、やぁ、アリア」

 

 

 本を丸めて後ろに隠しているので、私は少し不自然は感じでアリアに受け答えをする。するとアリアは私の股の間から何かが見えている事に気付いた。

 

「シノちゃん、何かお尻に挿れてるの?」

 

「なっ! そんなわけ無いだろ!」

 

 

 私は思いがけない言葉に憤慨し、隠していた物を出してしまった。

 

「あっ、それさっき横島先生がここで熟読していた本だ~」

 

「何故あの人が?」

 

「男子生徒から没収して、ここに持ってきたは良いけど誰もいなかったからって言ってたけど」

 

「本当か?」

 

 

 あの人の事だから疑わしい点があるが、まぁそういう事にしておこう。それよりも問題なのは、教師が神聖なる生徒会室でエロ本を熟読していたという事か……

 

「それで、その横島先生は?」

 

「タカトシ君にエロ本を熟読しているところを見られ、今理事長室で申し開きをしてると思うよ~」

 

「相変わらずだな、タカトシは……」

 

 

 教師よりも理事長から信頼されていると言っても過言ではない程だからな……横島先生を理事長室に連行するくらい容易なのだろう。

 

「そういうわけで、今日の生徒会作業は三人で……あれ? そういえばスズちゃんは?」

 

「二日目で辛いからってさっきメールが着てたぞ。無理せず休めと言ってしまったから、今日は私とアリアの二人だけだな」

 

「そっか……かなり頑張らないと厳しいね」

 

「あぁ……ボケてもツッコんでくれる人がいないからな」

 

 

 私とアリアはボケ側の人間だ。ボケっ放しはかなり寂しい思いをする事になるだろうから、私たちはなるべくボケないよう心掛けて生徒会作業を開始したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いよいよ来週に迫った、高校生クイズキングの全国大会。私たちは生徒会室に集まって作戦会議を開いていた。

 

「我々の実力がどの程度通用するか分からないが、出来る事はしっかりとしておこうじゃないか」

 

「そうですね。得意分野の知識を伸ばすのも良いですが、苦手を克服しておくのもありかと」

 

 

 突出しているのもいいかもしれないが、オールマイティに活躍出来る方が役に立てると思う。私はそう考えて会長と二人でクイズを出し合って知力を磨く。

 

「ヨガをやると忍耐力が身に付くらしいよ~」

 

「アリアさんは冷静に物事を判断する力が少し欠けていますので、耐え忍ぶ事も必要かもしれませんね」

 

 

 お手付きはなるべく避けたいので、七条先輩には確実に答えられるまでボタンを押さないように我慢してもらいたい。そういう意味では忍耐力を身に付けるのは良いかもしれないな。

 

「タカトシは?」

 

「俺は、どうしようか」

 

 

 ある意味欠点が無いタカトシは、何を準備して良いのか考えている。すると横島先生がやってきた。

 

「私はあげマンなんだぜ?」

 

「また理事長室で説教されたいんですか、貴女は?」

 

「そ、それだけは勘弁してくれ!」

 

 

 この間のお説教がだいぶ堪えているようで、横島先生はただただ頭を下げて去って行った。何時も思うんだけど、あの人はこの部屋に何をしに来るのかしら……

 

「実力を伸ばすのも良いが、やっぱりTVに出るんだから化粧くらいしておいた方が良いだろうか……」

 

「会長、人間は外見より中身です。普段しない化粧をして目立つ必要は無いと思います」

 

「萩村……つまり服の下に縄化粧しろという事か?」

 

「何故そんな結論になったのか、詳しく話してもらいたところですが、タカトシが怖い顔をしてるのでそっちに任せます」

 

「じょ、冗談だ」

 

 

 この間二人で作業した所為か、先輩たちは少し箍が外れているようだ。タカトシがいるのに下発言が出てしまったようで、会長は久しぶりにバツが悪そうな表情をしている。

 

「な、なにはともあれ、いよいよ全国大会だ! 気合を入れる為円陣だ! みんな、手を出せ!!」

 

 

 ここに魚見さんがいれば、会長の身体をまさぐるというボケをしてきただろうが、私たちは素直に手を出した。

 

「優勝目指して頑張ろうではないか!」

 

「「「おーっ!」」」

 

 

 会長の音頭に私たちも声を揃えて応えた。

 

「おっ、手叩きゲームか? 私も混ぜてー」

 

「違います」

 

 

 何故か遊びに来ていた古谷さんの所為で、最後締まらなかったけど、とりあえず全国大会でベストを尽くせるように頑張ろう。




相変わらず感性の古い古谷さん

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