桜才学園での生活   作:猫林13世

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タイトル通り、あの人が登場します。


登場!新聞部

なんだかんだで生徒会の仕事にも慣れ始めたころ、

 

「お前、生徒会に入ったんだってな。すっげえじゃん。」

 

「まあ、半ば強引にだがな。」

 

 

クラスメイトの柳本ケンジと昼食を共にしていたら、そんな事を言われた。

凄いのか?

 

「だって、ここの生徒会の女性のレベルは相当だぞ!まあ、一人子供が居たが・・・」

 

「それ、本人を目の前に言うなよ。絶対怒るから。」

 

「ああ、言わないさ。」

 

 

萩村は容姿を気にしてるからな。

見た目が子供でも中身は誰よりも大人なんだから気にする必要は無いと思うんだけどな。

 

「俺が調べた限り、生徒会長と七条先輩はAAランク+だな!」

 

「何だそのランクは?」

 

「だってあの見た目だぞ!しかも会長は貧乳を気にしているし、七条先輩はあの巨乳だ!マニアにはたまらないだろ!!」

 

「・・・ゴメン、俺に近づかないでくれるか。」

 

「チョッ!何で距離を取ってるんだよ!!」

 

 

だって同類だと思われたくないし。

 

「兎も角、お前は男子生徒から羨ましがられてるんだ。正直代わってほしいくらいだぞ。」

 

「えっ!じゃあ代わる?」

 

「え?いや、それは遠慮する・・・」

 

「何だよ!やる気が無いならやるって言うなよ!この鬼畜め!!」

 

「す、スミマセン・・・」

 

 

しかし、確かに見た目だけなら十分魅力的な先輩たちだからな。

まあ、中身は思春期真っ盛りなんだが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございました。」

 

「うむ。」

 

 

放課後、生徒会室に悩みを抱えた女生徒が会長に相談を持ちかけた。

会長はしっかりと話を聞き、的確なアドバイスをしてその女生徒の悩みを解決した。

 

「さすが会長、人望ありますね。」

 

「まあ生徒会長として、当然の責務だ。私は口が堅いからな。」

 

「生徒会の仕事内容をバラしたら大変ですしね。それに悩み相談する相手が口軽かったら嫌ですよ。」

 

 

実際カウンセラーにも守秘義務があるんだし、口の堅さは重要だろう。

 

「ちなみに、私は下の口も堅いぞ!ガードが!!」

 

 

この人いっつも一言多いんだよな・・・

それがなきゃ素直に尊敬できるのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チョッと津田!」

 

「ん?何、萩村。」

 

「アンタが作ったこの報告書、3箇所も誤字があったわよ!」

 

「え?嘘、ゴメン・・・」

 

 

気をつけたんだけど、やっぱり携帯やパソコンに慣れた現代っ子である俺は誤字が多いんだな。

 

「アンタたるんでるんじゃないの!?チョッとそこに座りなさい!」

 

 

萩村に言われ大人しく椅子に座る。

自分に非があるから、ここは素直に従おう。

 

「・・・・・」

 

「萩村?」

 

 

何で黙ってるの?

怒られるより怖いんだけど・・・

 

「そこにひざまづけ!!」

 

「ええ!?」

 

 

いったい何があったんだ?

そう思い萩村の方を見る。

・・・あれ?座ってるのに、目線が下がる・・・

ああ!これか。

 

 

 

 

 

 

 

 

「新聞部から取材のオファー?」

 

「はい。」

 

 

生徒会に取材するのか?

それって普通なのかな?

 

「するとインタビューされるのか・・・練習しておく必要があるな。」

 

「津田君、インタビューの指導してあげたら?詳しいんでしょ?」

 

「え?何で俺が?」

 

 

インタビューの指導なんて出来ないですよ。

しかし、何で七条先輩は俺が詳しいと思ってるんだ?

 

「AVによくあるでしょ?インタビューのシーン!」

 

「よろしく頼む!」

 

「何でそっち方面で話が進んでるの?てかしらねえよ!」

 

 

この前まで中学生だった俺をなめんなよ!

そんなモン持ってないわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうも、新聞部の畑です。今日はよろしくお願いします。」

 

「う、うむ、よろしく。」

 

「あまり緊張なさらずに、楽にしてくれて良いですよ。」

 

「ん?そ、そうか。じゃあ失礼して・・・」

 

「あの、会長?何で机の上で寝転んでるんですか?」

 

「何だ、津田。分からないのか?」

 

「ええ・・・」

 

 

そんな事分かるはずないですよ。

そもそも寝転がる心理が分からないんですから。

 

「今日は多い日でな!立ってても座ってっても辛い。」

 

「それじゃあ仕方ないですね。では、インタビューを始めます。」

 

 

慣れろ、慣れるんだ俺!

この生徒会で過ごす以上、ある程度の慣れは必要なんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃ、次は写真撮影を行います。」

 

「ええ~。恥ずかしいな~。ポーズとかとった方が良い?」

 

「ノリノリですねー。」

 

 

うん、萩村。

気持ちは分かるぞ。

でも、もうチョッと感情を込めた方が良いぞ。

 

「いえ、紹介記事として使うので、皆さんは生徒会室をバックに普通に立っててください。」

 

「なるほど。」

 

 

ただ立ってれば良いのか。

でも俺、写真撮られるの好きじゃ無いんだよな。

 

「ギャルゲー式画面撮りと言うやつだな!」

 

「そんなの初めて聞きましたよ・・・」

 

 

そもそもギャルゲーなんてやった事ねえよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では最後に、男子代表として津田副会長に一言抱負を。」

 

「え!?俺って男子代表なの!?」

 

「何を言ってるんですか。共学していきなりの副会長なんですよ?自分が如何思おうがすでに代表になってるんですから。」

 

「はあ・・・それじゃあ男女とも隔たりの無い関係を築いていきたい思ってます。」

 

 

抱負って言われても、そう簡単には思いつかなかったので当たり障りの無い答えだった。

もう少し気の効いた事を言えるようにならなくては・・・

 

「つまり更衣室やシャワー室の壁を取っ払う気か。」

 

「エロスね!」

 

「性欲の塊。」

 

「ええ!?」

 

 

何でそんな風に捉えるかな・・・

俺はそんな事思って無いですって!

 

「なるほど・・・副会長はエロいっと。」

 

「ええ!?アンタもそっち側!?」

 

 

大丈夫なのか?ここの生徒会と新聞部は。

入学して間もないが、不安しか無いんだが・・・




今回初めて声優ネタを入れました。
分からない人のために念のため。
使ったのは涼宮ハルヒに出てきた谷口です。

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