IS ―巻き込まれる学園生活―   作:イクス・スタンス

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 はい、久しぶりです。なかなか悩む日々が解消できません。
さて、茂の謎を深める結果になりますが、とうぞ


第3話:その者、余計なこと、知ることも必要

「―――で、つまりこうなるわけなんですよ」

 

「ははぁん、なるほどなぁ・・・・。で、となるとここは?」

 

「ああ、そこはですね――」

 

 時は夕暮れ、放課後の教室。

そこに居たには私と一夏さん。

 

 いやはや、一夏さんがあまりに哀れに見えてしまったので手を貸すことにした私。

いえねぇ?、最初は箒さんに頼んだらしいのですが、どうも忙しそうに(部活に強制的に呼ばれ渋々)されてたので教室を後にせざるにおえなかった様子。

だが、実際のところは………そうでは、いや、合っているか………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………なぁ、箒」

 

 

「う、うむ。では早速始めるとするか」

 

 

 授業が終わり帰宅を始めた生徒達。いや、実際はまだ何人か残っていた。………状況をまとめよう。

現在いる者、一夏さん、箒さん、私、本音さん・・……他、etc5名。

 

 そして箒さんは昼食の時に頼まれた勉強を教える約束(本人にとっては好機であり、絶好のチャンス)をやるべく教科書&ノートを出していた。

 ちなみに、他の生徒は羨ましそうに眺め、加わろうとするが箒が何やら威圧を発せられている為近づけないでいた。

 

「うぅぅぅ…………あたしも加わりたいのにぃぃぃ」

 

「うん、でも篠ノ之さんの威圧や殺気か、授業の時よりも恐いんだよねぇ」

 

「でも、織斑君と一緒に居ると赤くなってるし」

 

「知識はしっかりしてるようだし、項目的に教えているし」

 

「日本刀を握ってるし」

 

『……羨ましい!!!!!』

 

 観ていて羨ましがる女子一同。まぁ、影宮に至っては感心しているのか、箒や一夏の様子を見て楽しんでいるのか教室のドアに腰をかけ、読書しながらチラチラ見ていた。

 

 事実、箒は教えようとする度、顔が赤くなったり、ムキになったり、いきなり何を言おうとするか戸惑いがある様子。というより、先に気になること言っていなかったか?しかし彼らは気づいていない。影宮の“本”には………

 

 

 さて、それはさて置き、今の状況からして一夏さんは箒さんが独占、ですがその場合、

 

「ねぇ影宮君?、ちょっといいかな?」

 

「あ、いえ、私この後用事が…………」

 

「しげしげ~そんな言わずにさ~」

 

「本音さん、あなたねぇ・・・・・・・」

 

 一夏さんに絡まれないと悟ると矛先がこちらを向くかのように絡まれてます。まぁ、一夏さんのように勉学に絡まれることはないと思いますが、主に座学&実技等問題がないので………寧ろ休み時間に教えていたので…………あ、寧ろそれが原因ですかね。絡まれる理由って

 そして余談だが、休み時間帯で茂が女子と話している中に本音こと、布仏本音がいた。その時に彼女の独特の命名が起動。その際に茂についたあだ名は『しげしげ~』らしい。

 

………本人としては束を思い出すから極力やめて欲しかったようだが。

 

 

 

「あぁ!!本音ずるい!」

 

「自分だけずるい!」

 

「先越されるわけにはいかないわよ!」

 

 

 いつの間にやらの布仏本音こと本音さんに腕を絡まれる始末。

そんな光景を見て、奇声を挙げるや否や他の女子も我先へと流れ出てくる始末。

 

 いや、そこまでする必要はないでしょ?というより皆さん、15にもなって彼氏や恋愛経験ないのですが…………ああ、そういえばここは完全女子領域でしたね。つい先日まで。

 

あまりの行動に呆れる私。本当に頭を抑えたくなるくらい溜息をもらしまうよ。まぁ、とりあえず、

 

「やれやれ、失礼しますよ」

 

シュバ!

 

「ずるいよ本音だけ!あたしも――――あれ?居ない!?」

 

「え!?、ど、どこよ、どこに行ったの!?」

 

 折角抱きつこうとした女子一同。しかし、飛びつこうとした時には影宮の姿はなかった。

更には、腕を絡めていた本音まで。眼力がすごいことになって辺りを見回す。

 

 

 

 

 

 

 

 

「わ~~しげしげ~って、すごい~。でもだいた~んすぎな~い?」

 

「あの群れに押し潰されたかったですか?」

 

「うぇ~、それはいやだな~」

 

「まぁ私にはどうでもいい話なんですが」

 

「酷いよ~それ~」

 

「ははは、絡まれて喜ぶ趣味はありません。」

 

 すると女子たちの後ろ、寧ろ反対側の出入り口から声がするので振り返ると、そこに先ほど見失った茂と本音が居た。しかも、

 

「あぁぁ!!!!、影宮君、布仏さんにお姫様抱っこしてる!?」

 

「しかも無駄に似合い過ぎて手腹が立つ!」

 

「ていうか、一体何でそこにいるのよ!?」

 

 そう、いくらなんでもあの状況で黒板側の出入り口から反対側に行けるはずがない。それは誰もがそう思った。ちなみに、勉強中の箒と一夏も騒がしいことに気づいて同じことを考えていた。いや、一夏は呆れていた。

 だが、またしても茂はとんでもないことを言い出す。

 

「跳びました」

 

『は?』

 

 オイマテ、今なんて言った?

 

「ですから、あの大勢では本音さん置き去りならできましたが、後々愚痴られるのは面倒でしたので。“動きやすい姿勢にして”宙を舞った、と言えば分かります?」

 

『………』

 

 一同、チンプンカンプンだ。何を言っている。

その様子を見ていた茂は呆れ、変わり言わないばかりに本音が、

 

「しげしげ~はね~あたしを抱っこしたとたん~アニメとか~新体操とかでありそうな~ことやったんだよ~。天井近くまで飛んで宙返り~すごかったよ~」

 

 ニパァと満遍に、癒されそうな笑顔で答える本音。それに加えて、

 

「ああ、遠くから見てんだが、確かにのほほんさん抱いて空中半返りしてたな、茂」

 

『え!?』

 

「い、一夏、本当なのか」

 

「………ああ、というか漫画やアニメの話だろ、あれって………」

 

 なんと、言い出したのは一夏。そう、箒が教えていたのを合間に茂の様子を見ていたのだ。流石にあそこまでやるとは思わなかったようだが、

 

それにしても、

 

「茂、いつまでそれやってんだ?」

 

「?、ああ、そういえば」

 

 一夏の指摘で本音を抱き上げていたことすっかり忘れていた茂。とりあえず、本音を下ろそうとすると

 

「あ!」

 

「ちょ、ちょっと待った!」

 

「そ、そう、そのままそのまま!!」

 

「は?」

 

 いきなり唖然としていたはずの女子一同が我に返った模様。そのまま茂に静止をさせる。

そして茂はいきなりなんだ?と言わなばかりに女子に視線を送る。本音は本音で手をブラブラしながら堪能している。

 

「片手手袋をしたロン毛イケ面の青年に抱っこ!しかもささやかな笑顔!だ、誰か写真撮って!!売りは高くつくわよあれ!合成すればもっといけるって!」

 

「あ、その時は私のもお願い!」

 

「さっきの腕を絡め取ってるのもある!?あれを使ったらもっと―――」

 

「…………」

 

―弾!―

 

『………え?』

 

 彼女たちの背後で何かがぶつかる音がした。ギ、ギ、ギ、と壊れた機械のように後ろを振り向くと……黒板に穴が開いていた。しかも“銃が壁に当たった時のと同じもの”だ。そしてまた同じ用に正面を振り返ると両手でお姫抱っこをしていたはずの茂が、左手で本音を抱っこし右手のは拳銃が握られていた。

 

…………改めて状況を確認しよう。

 

・教室のは一夏と箒、茂に本音、そして他の生徒数名。

 

・女子達は箒よって一夏に絡むことができず、茂を絡めようとする。

 

・茂は女子の群れに逃れ、その際に腕を絡められていた本音をお姫様抱っこしている。

 

・その光景を目にした女子たちは嫉妬&写真販売のネタにしようとしていた。

 

・それを訊くと音とともに背後の黒板に穴が開き、女子たちが正面を剥き直すと拳銃を手にした茂が眼に映った。

 

 

 

 

 

 

 

 

『………』

 

 ここに居る女子たちは冷や汗が止まらない。加えて茂は先程と違い目が違う。正直言いましょう。恐いです!

 

「いやはや、IS学園は治外法権区というのは熟知していましたが、肖像権違反ですか。………さて、新聞部に接触させないようにしなくてはなりませんねぇ……」

 

 何故かと笑顔になるはずが目つきが獣よりも恐い笑顔よりも恐い表情を表していた。そして本音を下ろすと左手からはどこから出したか、薙刀が握られていた。

 

 

(ガタガタガタガタ)

『………ひぃ!!』

 

 女子一同(傍に居た本音を含めて)震えだした。声にならない悲鳴を上げる。

そして茂は手にしていた薙刀の刃先を床に引きずりながら一歩、二歩と踏みだす。

 

 その間、茂は顎を引き、髪で目が見えないように徐々に接近、そして刃先と床の接触でキィーキィーと音が響き渡る。女子の振えは止まることなく、顔色が真っ青から蒼白に………寧ろひどくなり、次第に…………腰が抜けて倒れる。

 

 しかし、茂の歩が止まらない。だが、その移動が長く感じ、遂には皆が身をを寄せ合う、震えは止まることがない。

………そして、茂が彼女達の目の前に到達すると、

 

――バタバタバタ――

 

……逃れるために気絶した。

 

「……まぁ、少しは骨身に染みましたかね」

 

 その光景を見るとため息一つ洩らし、茂はいつも通りの表情&雰囲気に戻った。

気づけば手にしていた拳銃と薙刀がなくなっていた。

 

 

「………茂」

 

「はい?」

 

 振り向くと、今度は箒さんが私の方を見ていた。目が鋭いのは相変わらずで。あの騒ぎで嫌気がさしたのか、観れば一夏さんが少し苦笑いで顔を合わす。更にそこには3年らしい先輩が一人。何やらデカイたんこぶが出ていて気絶している……あれ?休み時間に見たような・・…?

 そしてそのまま、いきなり呼ばれ廊下に連れ出されてしまった(無論本音さんを置いて)。何ですか?

 

 改めてそこのことを訊くと、何故か目を逸らし始める。

後、すごく不機嫌そうになっていますが、それに何やらブツブツと

 

 しばらくして、漸く意を決したかのようにこちらを振り向くと

 

「………不本意だが、貴様が一夏に教えてやってくれ!」 

 

「は?」

 

 大声で何を言い出すかと思えば、そのことですか?というか人と話すのはあまり慣れてないですね……箒さん?

 と、私が頭の中でそう考えていると、箒さんからすれば、呆れているような顔に見えたのだろう。すると再度

 

「だ、だからだな!私は用事ができてしまってだな!――――」

 

 と、また再度事情を説明しようとしています。なんでも、剣道部に勧誘させられた上で、道場に来てほしいとのこと。しかも直ちにということらしい。しかし、説明の度に大声が響いてかないません。とりあえず、これ以上騒がれると困るので手で制止を示すと

 

「……そこまで勢いよく言う必要あるんですか?まぁ、事情は大方分かりますが・……」

 

 はい、いくらなんでも大声を出し過ぎです。一旦距離をとらないと耳が痛くなります。とはいえ、余り長引かせると、面倒ごとが増えそうなので、早急に済ませます。

 というか箒さん、事情が分かるという部分で何故そこまで驚くのですか?確かに屋上や先ほどのやり取りの一部始終を撮え……もとい、偶々見かけただけですが。

 

「!!、う、うるさい!、と、とにかく任せたからな!誰も近寄らせるでないぞ!」

 

「近寄るどころか皆さん気絶しましたが、まぁいいでしょう。………それにしても素直じゃない方ですね……………幼なじみで初恋で好意を抱いている一夏さんをどくせ(ボソ)―――」

 

「わぁぁぁぁ!!!!!」

 

 後半部分を小声で囁きながら言うと、箒さんは顔を真っ赤にし、いきなり雄叫びをあげだすと、どこから出したか日本刀を出し抜刀――――って!?

 

―キィン!―

 

「・……ここで犯罪行為はどうかと・・……。少なからず、私にしろ一夏さんにしろ箒さんにしろ、立場上は危ない所に居るんですよ?忘れてません?」

 

 ともまぁ、涼しい顔で答える私。え、今の状況ですか?

簡潔に言うと、箒さんの抜刀をコンバットナイフを逆手にし、受け止めて説明しているところですね。

 

 ちなみに、

 

「ん、そ、それは、だな・・・・・それと茂、何故ナイフを持っている」

 

「いえ、あなたの暗器技術の方に感銘を受けますよ?普通刀の仕込みは背中から腰の後ろ側に仕込む物。あなたの場合、取り出した素振りはおろか、仕込んでした形跡もないようでしたからね?

 あ、ちなみに私のは護身用です。面倒ごとが絶えないもので。あと、話をはぐらかすはどうかと思いますが?」

 

 事実、確かに仕込みではなかったですよ、あれ?ましてや私や千冬さんが見逃すはずがありません。

 

「……それより、いつまでこの体制で?」

 

「………!!」

 

 私の指摘でようやく我に戻ったのか、剣を収め下がる箒さん。

それでも痛々しい視線が突き刺さります。ため息をするとさらに視線が痛々しく

 

「・……分かりました。とりあえず受けますよ。まぁ、さっき光景を見て一夏さんがどう反応するかは別ですが、」

 

 そう言うと箒は気絶した先輩を担ぎながら剣道場へ。私は一夏さんへIS関連の知識講習を行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………余談ですが、何故先輩が気絶しているか、ふと疑問を抱いましたが、一夏さん曰く、

 

『先輩が箒や俺を見てニタニタしていたら箒がまず鞘で頭に一発、その後“あの茂”を目の当たりにする寸前に鳩尾を喰らわし、止めに後頭部目掛けて鞘をぶつけ、気絶させた』とのこと。

 

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「さてと、すみませんがそろそろ失礼しますよ。一夏さん」

 

「ん?ああ、わるいな、勉強教えてもらって」

 

それから一時間が経過して、時間帯的にそろそろお開きとなった。

 

「構いません。でも、あなたのその知識皆無はどうにかしないとまずいことになりますよ、色んな意味で」

 

「うっ、ど、努力します。」

 

 笑顔で告げる茂とうずくまり苦笑いで答える一夏。その表情から、今後苦労しそうだなと読みとられる。そして茂は荷物を鞄に入れるとそのまま廊下には向かわず、“教室の窓から飛び降りた”。

あれ?…………あぁ!?

 

「し、茂!?」

 

 慌てて窓の方に走る一夏。だが、そこには茂の姿はなかった。

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 

「さて、少しばかり調整するしか―――あれ?」

 

 今度は整備室前。一夏さんに一通りのISのことを教えたまではいいですが、自分の身体データ測ってないのでとりあえずメディカル室に行こうとした私。

 仕方ないでしょ?自分から言ってなんですが、土曜日に提案したのは私なんですから。しかも自分用に調整していないし。ましてや基本データがない。“一度乗っているから”としても“自分でデータ消しましたからね”。

 ・・………まぁ、そこはさておき。何故かドアが開いて、ディスプレイと睨めっこして居た生徒が目に映りました。しかも自覚がないのかうーんうーんと頷き、首をひねっている。

 

「―――――とりあえず行ってみますか・・・・。」

 

 

 

 

 

 

「どうかしましたか、先輩?」

 

「ん?、あれ・・・あ!、君って!」

 

 茂の存在に気付き驚く先輩。それもそのはず、男でISを起動させた一人に会ったのだ。それは驚きもするだろう。

 

「ええ、新入生の影宮 茂です。ところで、何をしているんですか、ここで?」

 

「ええ、と――――実は・・・・・」

 

 

 

 

 

 

「なるほど、整備課の課題ですか?」

 

「うん、先生からいきなりの課題なんだけど、これがなかなか難しくって」

 

 彼女はディスプレイと睨めっこしながら言う。課題内容はISのスラスターの制御プログラム構築。ベースにするのは訓練機で構わないが、誰のプログラムが優れているか、次の授業の時にテストするというもの。尚、余りに酷過ぎれば反省文+基礎プラグ理論のレポート&覚えているかの模擬テストをするらしい。

ちなみに彼女はリヴァイブで行うとのこと

 

 

「……なるほど、事情は大方分かりましたが、そのプログラム、出力パラメータがバラバラですよ。」

 

「え、えぇ!?」

 

「あと、そのまま構築するとスラスター展開時にロケット噴射して壁にぶつかりますよ。パイロットは無事だと思いますが」

 

「う、うそ!?」

 

「残念ながら事実です。開始時に優雅に動くジェットコースターならぬ一直線の動くロケットコースターになりますね。さらにはその出力耐えきれずパーツが吹っ飛びます。というよりISの調整ですよね?衝突の耐久テストではないのですからこのままではまずいですよ」

 

「そ、そんなぁぁぁ」

 

 ここまで事実を言うと凹んでしまう先輩。ああ、ここまでいくとほっとくわけにはいきませんか。

 

「うぅぅ・・・・・・これがもしだめならテストと称してプログラムを乗せた機体のテストパイロットにされるようぅぅぅ」

 

「…………最初のと2番目と6番目と7番目のグラフに関するシステムと出力、まずはそこの調整ですよ。」

 

「え?」

 

「その後、プラグ内に入っているPIC関連の動作を確認して3番目と5番目を補強と入力されているプログラムの確認・作成・上書き。そうすれば一瞬加速(イグニッション・ブースト)をいきなりせずに済みます。あと、ブーストに必要な補助システム上でサイドとバックのスラスターに来る割合を本体から順に6:2:2にします。そうすれば、三次元躍動旋回(クロス・グリッド・ターン)飛行動作の補助に繋がりますよ。それから、パーツ状態から考えてスラスター発射項のサイズ合わせたシステムを先のベースに徐々にずらせば――」

 

「え、ちょ、ちょっと待って!」

 

「なんです?」

 

 いきなり言ってきてここまで来ると流石に驚くのは当たり前だろう。彼女も茂の言った事に焦っている。

 

「なんで君そんなにISのこと詳しいの!?まだ入学した手で候補生でもなくISとは無縁の生徒ってみんなが―――」

 

「・……どこまで情報網流しているんですか?」

 

 今度は逆に茂が呆れる始末。しかし、それはもうどうでもいいかのように、

 

「ここの使用時間は知りませんが、急いだ方がいいですよ。一応まだ基礎理論で序の序なんで今言ったのは」

 

「えぇ!?」

 

 とりあえず、先輩は驚きながら慌てて作業に入る。というより、茂は整備科はチームでやるんじゃなかったかのと訊くと慌てて思いだしかの用にチームを組んでいた生徒を慌てて呼びこむ始末。

 この行動に茂は呆れながらも様子を見ながら少しばかし(とは言っても教師にばれると困るので最低限の)助言をすると、気づけば自分もディスプレイで操作していた。

 

「え・・・とこれがリヴァイブのデータでこっちが打鉄ですね。」

 

 そして茂はセシリアの件もあり、学園配備のISのデータを見ていた。加えて、授業&放課後の教師・生徒問わず、過去のアリーナ使用映像を閲覧していた。そしてそれを基にすぐにできそうなドライブシステムと武装の設計に入るのだった。

 

 

 

 

 

 

 余談だが、慌てて呼んだ先輩の騒動のせいで、偶々巡回中の先生が入ってきて1年にアドバイスをされていることに激怒。しかし、その教えた本人の様子を見て驚愕。何せ、空想のタッチパネルを自分の手だけでなくリモートコントロール式のアームで30枚以上のパネルを操作していたのである。

 しかもその情報量を把握・読みとっていた上で普通にこちらの受け答えをしていたことから慌てて整備科生徒を呼び見学会に発展してしまった。

 

 

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 

「――――貴様、何をしている」

 

バシ!―――ガシ!

 

背後から冷徹な声と同時に出席簿が襲いかかってきた。

 

「……お、織斑先生」

 

 その場に居た生徒がポツリとつぶやく。

それと同時に、周囲に居た生徒全員が青ざめる。終いには先ほどまでその場に付き添っていた先生まで、

 

「お、織斑先生、こここ、これはですね・・・」

 

しかも、何を言えばいいのか分からず、呂律が回っていない。

 

「はぁー、いきなり叩くことはないのでは?織斑先生」

 

 一応反論らしい反論を言ってみます。当然、再度の攻撃を喰らいたくないので一撃目を防ぎ掴んだままですが、

 だけど、

 

「ほぅ、こんな時間までほっぽっていた貴様には、まだ軽い制裁だと思うが」

 

「はい?」

 

 もはやそれは確認ではなく、決定事項のようだ。

あれ?……こんな時間・・・・あっ、

 

「すみません、今何時ですか?」

 

 すっかり夢中になっていたため、忘れていた私。

 

「とっくに8時を過ぎているわ馬鹿者。生徒指導室に来いと言っただろう!」

 

 そのまま掴まれていた出席簿を振り払うが、冷たい目はそのままのようだ。

手が離れたことにより、再度攻撃の入るかと思いきや、ディスプレイの方に目がいくと目を細める。

 

「影宮」

 

「はい?」

 

 先程よりやや声のトーンが高い気がします?私の気のせいですか?

 

「それは貴様が作ったのか?」

 

 そのままディスプレイを見つめる千冬。

ディスプレ………ああ、

 その投げかけに意味を察し、納得。

 

「ええ、一応、リヴァイブのエネルギー運用とスラスター及び関節部の稼働制御プログラムの改良型、それから汎用性と機動性を高めるためのドライブシステムと、それと相性の高い武器と背部武装の設計図ですね。打鉄の方がまだスカート部と腰部の補助ブースターの設計図と機動性の改良のドライブシステムしかできていませんが・・・・ってあれ?千冬さん……どこにつれてって――あだ!」

 

 いきなり首根っこ掴まれたかと思うと、反論許さず後頭部を叩かれる。

痛いですね。

 

「黙ってついて来い。貴様のことのだ、当然自分の端末に入れているんだろ」

 

「………」

 

 勘がいいですね。確かに、ただで情報を差し出す気はありませんから。

当然、今出ているディスプレイのデータは消しましたが。

 

 というより放していただきたい。さすがの私も痛いのには変わりません。

 

「また何処か消えると面倒だからな。用があるのは私だけではない」

 

 その一言だけ告げると、問答無用に生徒指導室に連行されてしまった。

 

 余談だが、影宮がISのシステム改良に何故そこまで詳しいのか、整備室に居た一同は謎を募らせるのであった。まだ入学したてのはずなのに・・・・・・。

 

 

▼▼▼▼▼▼▼▼

 

 そして今ここに居るのですが………、ここまですること何かしましたか?私?

ここは生徒指導室。確かに、時間をすっぽかし、整備室に入り浸りしていました。

 

 更に問題は、ここに居るメンバーが問題だった。

織斑先生に山田先生はまだわかります。けどなんで、2年と3年の主任、というより、昼休みに居た職員メンバー全員居るんですか!?

 

「何をしている影宮、とっとと本題に入るぞ」

 

と、千冬さんは問答無用に言ってきます。まぁ、分かっていたことですが。

 

「……」

 

 時は潔しですか、さて、ここは流れに流れていくしかないですね。

そして茂は潔く席に着くに向き直る。そして空気が重くなる。

 

「で、いったい何なんです?放課後の件ですか?それとも“偶然の入試騒動の件”で―――(その案件は機密事項だ)―――了解。でも、そのこと関連ですよね」

 

 確認すると割り込んできた織斑先生。そこまでいうと、茂はここに呼ばれたの何なのか察したようで

 

「影宮君、あの件に関しては申し訳ないと思います。ですが、君にももう少し自覚してほしんです。騒動を引き起こしたならまだしも“あれ”を起動させてしまったのですから」

 

 山田先生の言葉に一同頷く。それはいったい何を意味しているのか。

 

「……言いたいことは分からなくはありません。と言うより、あの騒動は本当に偶然“巻き込まれただけ”ですよ。警備状況に懸念を抱きますが、何より、元々ISに関わるつもりは袈裟ほども無かった身です。出なければあの時に隠蔽工作や身を隠すことはしません。―――――ですから」

 

「影宮、それを言ったところで世界は貴様を枠に外すような真似はしないぞ。」

 

「それは“世界”ではなく、“力に溺れた者共”でしょ。こういったのはウンザリしてるのは知ってるはずですよね?」

 

 また千冬が割り込み逃避を許さない。

分かっていますよ。ですがね

 

「影宮君、どちらにしても、君はあれを起動させた。それは政府も知っているんですよ。」

 

「現に影宮、発覚してからしばらくして嫌というほど大使や研究員やらISに関わる者がウジャウジャ着ただろう?」

 

「確かに、―――――大半は数ヶ月~1年程度の入院送りしましたが。そうでもしないと満足に寝れませんでしたから」

 

『…………』

 

 一同、そのことを訊くと引いた。席を外したいほどに

 

「事実、毎日睡眠2時間は堪えましたね。2週間の徹夜の後から更に3週間続きは」

 

はははは、と、回想しながら応える茂。目が笑ってないが。

 

「で、影宮、呼んだ件の本命は分かったな」

 

 今までの話がなかったかのように千冬は問答無用に本題に入る。

茂も先程と違って表情を引き締める。

 

「やっぱり、“彼女”ですね。久しぶりに会話しましたからね。あの時は」

 

『?』

 

 茂の言葉に“千冬以外”は分からない様子。

 

「まぁ、貴様があれをどう言うのかは気にしないが、あの時の一件で貴様を正式登録した。加えて我々からのアクセスは出来ない。だから」

 

 千冬は、懐からコウモリの型が入った黒い腕輪を取り出し、茂に差し出す。

茂はそれを見ると懐かしむように

 

「久しぶりに見ますね。まぁ彼女は私に溺愛してますからね。独占欲が異常な程に、全ての敵となってもおかしくなく、私以外に話すこと知ることを許さない」

 

「そう、これが貴様の専用機たるIS」

 

「“夜叉”ですね。やれやれ、この世界…………“どこまで染まっていく”ことやら」




 さて、どうしていこうか悩みます。
次回、珍騒動でも行きましょうか・・・・・・。

 では
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