チーム5D'sが、それぞれの未来に歩み出してから10年。
ネオ童実野シティで、再び魂と魂がぶつかり合う!
※遊星とジャックがデュエルするだけの作品です。他のチーム5D'sメンバーは出てきません。

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注意
・遊星とジャックがデュエルするだけの話
・その割に長い
・ライディングなのにスピードスペルもスピードカウンターも関係ないし普通に魔法使う(実質スタンディング)
・ちょっと口調が変(かも)

ご了承できる方は是非読んでいってください。


遊戯王5D's 光り差す未来の先で

 ライディングデュエル。それはスピードの世界で進化したデュエル。

 そこに命をかける、伝説の痣を持つ者達を、人々は、5D's(ファイブディーズ)と呼んだ。

 

 彼らが新たな未来を切り開き、それぞれの未来を歩み始めてから、10年。

 ネオ童実野(ドミノ)シティに、新たな伝説の決闘(デュエル)が、刻まれようとしていた。

 

 

 

 歓声が沸き起こる、ネオ童実野スタジアム。

 デュエルキング、ジャック・アトラスと、不動遊星が魂の激突を繰り広げた、フォーチュンカップ。

 そして、ライディングデュエル最大の祭典として開催された、第一回WRGP(ワールドライディングデュエルグランプリ)

 数々の激闘が繰り広げられたこの場所で、2台のDホイールが並ぶ。それに乗るのは…

 

「世界を征したお前がこの街に帰ってきて、最初にやることがこれか…お前らしいな」

「当然だ。俺達の決着、今こそつけるぞ、遊星!」

「…ああ、望むところだ!!」

 

 不動遊星と、ジャック・アトラス。

 かつてライバルとして戦い、またチームとして共闘した2人は、今再び、激突する。

 

「「フィールド魔法、スピード・ワールド・ネオ、セットオン!」」

『Duel Mode ON』

 

 会場が、スピードに支配される。シグナルが時を刻む。

 そして、緑の光が灯った時。2人は同時に、走り出していた。

 

「「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」」

「第1コーナーを取った方が先攻だ!」

 

 第1コーナーを制するべく、熾烈なデッドヒートを繰り広げる。これを制したのは…遊星。

 

「俺のターン!魔法カード、スターダスト・イルミネイトを発動!デッキからスターダストモンスター、スターダスト・トレイルを墓地へ送る!

 続けて、スピード・ウォリアーを召喚!更に、このカードをリリースし、手札のスターダスト・シンクロンの効果を発動!手札から特殊召喚する!

 モンスターがリリースされたことで、スターダスト・トレイルの効果が発動!墓地から特殊召喚!更にスターダスト・シンクロンの効果で、セイヴァー・アブソープションを手札に加える!」

 スターダスト・シンクロン:ATK1500 レベル4

 スターダスト・トレイル:DEF2000 レベル4

 

「レベル4、スターダスト・トレイルに、レベル4、スターダスト・シンクロンをチューニング!

 集いし願いが、新たに輝く星となる。光さす道となれ!!シンクロ召喚!

 飛翔せよ、『スターダスト・ドラゴン』!!」

 スターダスト・ドラゴン:ATK2500 レベル8

 

 遊星のエース、スターダスト・ドラゴンの登場により、会場全体が歓声に包まれる。

 

「早速来たか、スターダスト・ドラゴン!」

「シンクロ素材となったスターダスト・トレイルの効果により、スターダスト・トークンが特殊召喚される!カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 スターダスト・トークン:DEF0 レベル1

 

「俺のターン、ドロー!

 魔法カード、コール・リゾネーターを発動!デッキからリゾネーターモンスター、ダーク・リゾネーターを手札に加える!

 そして、相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、バイス・ドラゴンは攻守を半分にして特殊召喚できる!更に、ダーク・リゾネーターを通常召喚!」

 バイス・ドラゴン:ATK1100 レベル5

 ダーク・リゾネーター:ATK1300 レベル3

 

「レベル5、バイス・ドラゴンに、レベル3、ダーク・リゾネーターをチューニング!!

 王者の鼓動、今ここに列をなす。天地鳴動の力を見るがいい!シンクロ召喚!!

 我が魂!『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!!!」

 レッド・デーモンズ・ドラゴン:ATK3000 レベル8

 

 ジャックのエース、レッド・デーモンズ・ドラゴン。その出現と同時に上がる大歓声。

 

「バトルだ!レッド・デーモンズ・ドラゴンで、スターダスト・ドラゴンを攻撃!アブソリュート・パワーフォース!!」

「トラップ発動!くず鉄のかかし!相手モンスターの攻撃を無効にする!その後、このカードは再びセットされる!」

 

 確実な一撃。だが、それはくず鉄のかかしによって阻まれた。衝撃に観客は沸き立つ。

 

「凌ぐか…カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

「俺のターン、ドロー!

 魔法カード、調律を発動!デッキからシンクロンチューナー、ジャンク・シンクロンを手札に加え、デッキのカードを1枚!チューニング・サポーターを墓地へ!

 そしてジャンク・シンクロンを召喚!その効果により墓地のレベル2以下のモンスター、チューニング・サポーターを特殊召喚する!」

 ジャンク・シンクロン:ATK1300 レベル3

 チューニング・サポーター:DEF300 レベル1

 

「レベル1のチューニング・サポーターとレベル1のスターダスト・トークンに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!

 集いし心が、更なる響きを轟かす。光さす道となれ!シンクロ召喚!希望の力、シンクロチューナー!アクセル・シンクロン!!」

 アクセル・シンクロン:DEF2100 レベル5

 

「シンクロチューナー…奴を呼ぶ気か!」

「チューニング・サポーターの効果で、カードを1枚ドロー!そして、アクセル・シンクロンの効果で、デッキからレベル3のドリル・シンクロンを墓地に送り、そのレベル分だけレベルを下げる!」

 アクセル・シンクロン:レベル5→2

 

 カードを引いた遊星は、Dホイールを加速させる。そして、叫ぶ。

 

クリアマインドォ!!

レベル8、スターダスト・ドラゴンに、レベル2、アクセル・シンクロンをチューニング!! 

 集いし夢の結晶が、新たな進化の扉を開く!光さす道となれ!!

 アクセルシンクロォォォォ!!!

 

 瞬間。遊星はこの世界から消えた。

 そして、再び現れた時。スターダストは、その姿を変えていた。

 

「生来せよ!『シューティング・スター・ドラゴン』!!

 シューティング・スター・ドラゴン:ATK3300 レベル10

 

 現れたのは白銀の身体を持つ、シューティング・スター・ドラゴン。遊星の切り札。会場からは再び大歓声が上がる。

 

「現れたか、シューティング・スター・ドラゴン…!だがこの瞬間!永続トラップ、スクリーン・オブ・レッドを発動!このカードが表側表示で存在する限り、相手は攻撃宣言を行うことが出来ない!!」

 

 レッド・デーモンズを包む結晶。シューティング・スターの力では、破壊できない。

 

「…カードを1枚伏せ、ターンエンド!…やるな、ジャック」

「驕るな遊星!俺達の決着がこの程度のことでつくはずがなかろう!俺のターン!

 魔法カード、強欲で金満な壺を発動!エクストラデッキのカードを6枚除外し、2枚ドローする!」

 

 ドローしたカードを見る。ジャックはすかさずそのカードを翳す。

 

「速攻魔法、コズミック・サイクロン!1000ライフを払うことで、フィールドの魔法・罠カード1枚を除外する!くず鉄のかかしには消えてもらう!」

 ジャック:LP4000→3000

 

 ジャックのDホイールから竜巻が起こり、くず鉄のかかしを巻き込んで消えていく。守りの要は消えた。

 

「くっ、除外はシューティング・スターでは対応できない…!」

「チェーン・リゾネーターを召喚!シンクロモンスターが存在する状態で召喚された時、デッキからリゾネーターを特殊召喚できる!現れよ、クリエイト・リゾネーター!!」

 チェーン・リゾネーター:ATK100 レベル1

 クリエイト・リゾネーター:DEF600 レベル3

 

「これでチューナーが2体!」

「荒ぶる…荒ぶるぞ!俺の魂が!!

 レベル8、レッド・デーモンズ・ドラゴンに、レベル3、クリエイト・リゾネーターと、レベル1、チェーン・リゾネーターをダブルチューニング!!」

 

 2体の調律者は炎の輪となり、レッド・デーモンズを包む。その中で、魔竜は徐々にその姿を変える。

 

「王者と悪魔、今ここに交わる。荒ぶる魂よ、天地創造の叫びをあげよ!!シンクロ召喚!

 いでよ、『スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン』!!

 スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン:ATK3500 レベル12

 

 現れたのは赤い身体を持った獰猛なる竜。その大きさと迫力に会場がどよめく。

 

「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンは、俺の墓地のチューナーモンスター1体につき、500ポイント攻撃力をアップする!墓地のチューナーは3体、よって1500ポイントアップ!」

 スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン:ATK3500→5000

 

「バトルだ!スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンで、シューティング・スター・ドラゴンを攻撃!!バーニング・ソウル!!」

「シューティング・スター・ドラゴンの効果発動!相手ターンにこのカードを除外することで、攻撃を無効にする!」

 

 スカーレッド・ノヴァの攻撃を受ける前に、シューティング・スターが消滅。標的を失った魔竜は戻っていく。

 

「ふん、俺はターンエンド!エンドフェイズ、スクリーン・オブ・レッドのコストとして1000のライフを払う!」

 ジャック:LP3000→2000

「このエンドフェイズ、シューティング・スター・ドラゴンは帰還する!俺のターン!」

 

 流星の帰還と共に、カードを引く。遊星が笑う。

 

「いいタイミングだ。魔法カード、強欲で貪欲な壺!デッキの上からカードを10枚除外し、2枚ドロー!

 更に魔法カード、セイヴァー・アブソープション発動!フィールドに『スターダスト・ドラゴン』か、そのカード名をテキストに含むシンクロモンスターがいる時、そのモンスターに3つの効果から1つを与える!

 俺はシューティング・スター・ドラゴンを対象に、相手のモンスターを装備する効果を発動!スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンには消えてもらう!!」

「そうはいくか!リバースカード、禁じられた聖槍!スカーレッド・ノヴァの攻守を800下げ、このターンの間、魔法・罠の効果を受けなくする!!」

 スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン:ATK5000→4200

 

 シューティング・スターが放つ光を、スカーレッド・ノヴァが振り払う。だが、遊星は更にカードを翳す。

 

「この瞬間、手札から速攻魔法、ダブル・サイクロン発動!お互いの場の魔法・罠カード…スクリーン・オブ・レッドと、セイヴァー・アブソープションを破壊する!」

 

 シューティング・スター・ドラゴンが翼を広げ、突風を巻き起こす。破壊される2枚のカード。結晶は砕け、魔竜を守るものはなくなった。

 

「そして、シューティング・スター・ドラゴンの効果!1ターンに1度、デッキの上からカードを5枚確認し、その中のチューナーの数だけ攻撃できる!!」

 

 デッキの上を確認する。引いたカードは…デブリ・ドラゴン、ニトロ・シンクロン、ラッシュ・ウォリアー、増援、サテライト・シンクロン。チューナーは、3枚。

 

「……チューナーは3体!3回の攻撃が可能だ!行け、シューティング・スター・ドラゴン!スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンに攻撃!!スターダスト・ミラージュ!!」

「血迷ったか…迎え撃て、スカーレッド・ノヴァ!!」

 

 3体に分身し、突撃するシューティング・スター・ドラゴン。スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンも、これを迎え撃つべく炎を溜め込む。

 

「リバースカードオープン!速攻魔法、イージーチューニング!墓地のチューナーモンスター、ジャンク・シンクロンを除外し、その攻撃力分、シューティング・スター・ドラゴンの攻撃力をアップする!!」

 シューティング・スター・ドラゴン:ATK3300→4600

 

「これで攻撃力は4600!貫け、シューティング・スター!!」

「何!?ぐおおぉぉぉぉぉ!!!」

 ジャック:LP2000→1600

 

 炸裂。流星の一撃が、魔竜の体を貫いた。会場から歓声が上がる。

 

「まだ俺の攻撃は残っている!シューティング・スター・ドラゴン、ダイレクトアタック!!」

 

 ジャックに迫るシューティング・スター。誰もが決まったと思ったその時、

 

 

 

 突如として鐘の音が鳴り響く。

 

「な、なんだ!?」

「この俺が何も考えず、我が魂を見殺しにすると思ったか!手札から、バトルフェーダーの効果を発動した!このカードを特殊召喚し、バトルフェイズを強制終了する!!」

 バトルフェーダー:DEF0 レベル1

 

 鐘の音が、それ以上の進軍を止める。分身は1つになり、攻撃は終了した。

 

「……おろかな埋葬を発動し、シールド・ウォリアーを墓地へ!カードを1枚伏せ、ターンエンド!この瞬間、シューティング・スターの攻撃力は元に戻る!」

 シューティング・スター・ドラゴン:ATK4600→3300

 

 

「俺のターン!ドロー!!

 …遊星、俺はお前と別れ、この世界の頂点、絶対王者(キング)となった。だが、俺はまだ満足していない。お前を倒さぬ限り、真の意味で頂点に立ったとは言えんのだ。だから俺は、再びここに戻ってきた!」

「………ジャック」

「俺は今度こそお前に勝つ!新たに手にした、我が猛り、荒ぶる魂の力で!!

 魔法カード、強欲で金満な壺を再び発動!エクストラから6枚を除外し、2枚ドロー!

 …来たか!復活の福音を発動!墓地のレベル8のドラゴン族モンスターを蘇生する!蘇れ、レッド・デーモンズ・ドラゴン!!」

 

 地の底より、再び悪魔の竜が蘇る。しかし、ジャックの手は止まらない。

 

「更に、レッド・リゾネーターを召喚!こいつは召喚に成功した時、手札のレベル4以下のモンスターを特殊召喚できる!来い、ダブル・リゾネーター!!

 ダブル・リゾネーターの効果!フィールドに存在するモンスターを、このターンチューナーにすることができる!この効果で、バトルフェーダーをチューナーに!!」

 レッド・リゾネーター:ATK600 レベル2

 ダブル・リゾネーター:DEF0 レベル1 

 

「チューナーが…3体!?何をするつもりだ!?」

「刮目せよ遊星!これが、限界を越え、猛り荒ぶる魂!!バーニング・ソウル!!

 レベル8のレッド・デーモンズ・ドラゴンに、レベル1のダブル・リゾネーターと、レベル1のバトルフェーダー、レベル2のレッド・リゾネーターを…トリプルチューニング!!!」

「トリプルチューニングだと!?」

 

 レッド・デーモンズは再び炎に包まれる。それは徐々に収束し、1つの赤い光となった。

 

「王を迎えるは三賢人。赤き星は滅びず、ただ愚者を滅するのみ!荒ぶる魂よ、天地開闢の時を刻め!!シンクロ召喚!!」

 

 空を照らす赤い光。それが弾け飛び、真紅の竜が現れる。

 

 

「現れろ!『スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン』!!!

 スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン:ATK4000 レベル12

 

 

 新たな魔竜。その姿を見た観客達は、熱狂に包まれた。

 

「スカーレッド、スーパーノヴァ…!?」

「驚くのはまだ早い!スーパーノヴァもスカーレッド・ノヴァと同じく、墓地のチューナー1体につき、500ポイント攻撃力をアップする効果がある!墓地のチューナーは5体!よって攻撃力は…」

 

 スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン:ATK4000→6500

 

「攻撃力、6500!?」

「これで終わりだ遊星!スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴンで、シューティング・スター・ドラゴンを攻撃!!」

 

 圧倒的な炎が、シューティング・スターに迫る。遊星はその熱に顔をしかめつつも、効果を使おうとする。

 

「くっ……シューティング・スターの効果!相手ターンに除外することで…」

「無駄だ!スーパーノヴァには、相手がモンスター効果を発動した時、このカードと共に、相手フィールドの全てのカードを除外する効果がある!!」

「なっ……!?なら、効果を使うわけには…!」

「受けよ、我が魂の一撃!真紅の超新星爆発(カルミヌス・ノヴァ・フラルゴ)!!!

 

 炎を纏ったスーパーノヴァの一撃が、シューティング・スターを貫く。その衝撃は遊星にも届き、その身を大きく揺らす。

 

「うああああぁぁぁぁ!!」

遊星:LP4000→800

 

 炎に包まれ、もがくシューティング・スター。だが、その身は炎を振り払い、再び空へと舞い上がる。遊星も、なんとか体制を整えた。ジャックは驚くも、すぐに悟る。

 

「…あの時墓地へ送った、シールド・ウォリアーの効果か」

「…そうだ!シールド・ウォリアーは、このカードを墓地から除外することで、モンスターの戦闘による破壊を1度だけ無効にできる!!」

「お前らしいせせこましい手だ…俺はこれでターンエンド!」

 

 

「俺のターン……!」

 

 遊星がデッキに手をかける。そして、願う。逆転の一手を。

 

(今の俺の手札は0枚。これが、俺の運命を決める最後のドロー…カード達よ、デッキよ!俺の声に、応えてくれ!)

 

「ドローッ!!」

 

 遊星の引いたカードは……。

 

「…………来た!俺はチューナーモンスター、想い集いし竜を召喚!!」

 想い集いし竜:ATK0 レベル1

 

 新たに現れた竜。それはどこか、赤き竜を思わせる姿をしていた。

 

「想い…集いし、竜」

「このカードは、フィールド、墓地に存在する時、その名を『救世竜セイヴァー・ドラゴン』として扱う!」

「セイヴァー・ドラゴンだと!?だが、セイヴァー・スター・ドラゴンを呼ぶためには、スターダストが必要なはず…まさか!?」

「…お前は限界を越えて、更なる境地に至った…俺も、自分の限界を越える!!」

 

 遊星のDホイールから、赤き翼が現出する。それはまるで、天へ昇る竜のように。

 

 

「レベル10、シューティング・スター・ドラゴンに、レベル1、想い集いし竜をチューニング!!」

 

 2体の竜と共に、遊星は空へ飛び立つ。そのすぐ側で、白き竜は光に包まれる。

 

「集いし想いが、輝く奇跡を呼び起こす…光さす道となれ!!シンクロ召喚!!!」

 

 そして、彼が飛翔したその先で。閃珖と共に、白き竜は新たな姿を現した。

 

 

「光来せよ!!

『シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴン』!!!

 シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴン:ATK4000 レベル11

 

 

 白銀の輝きに包まれた、神秘の竜。神が舞い降りたかのようなその姿に、会場の人々は目を奪われていた。

 

「これは…シューティング・スターに、赤き竜の力を加えたと言うのか!?」

「これが俺の新たな力、シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴン!!」

「くっ……だが、攻撃力はスカーレッド・スーパーノヴァの方が遥かに上だ!!」

「それはどうかな!シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴンの効果発動!1ターンに1度、相手モンスターの効果を無効にできる!スターダスト・オーバードライブ!!

「!?そんなことをしても、スーパーノヴァの効果で除外されるだけだぞ!?」

「いいや、シューティング・セイヴァー・スターは、相手が効果を発動した時、自身をエンドフェイズまで除外することで、その発動を無効にして除外する効果がある!!」

「何、だと…!?くっ…すまぬ、スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン…!」

 スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン:ATK6500→4000

 

 シューティング・セイヴァー・スターの聖なる光に覆われ、スカーレッド・スーパーノヴァは大きく力を削がれる。攻撃力は互角。

 

「これで終わらせる!シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴンで、スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴンを攻撃!シューティング・セイヴァー・ミラージュ!!

「迎え撃て、スーパーノヴァ!真紅の超新星爆発(カルミヌス・ノヴァ・フラルゴ)!!!

 

 互いの攻撃がぶつかり合う。殴り、噛みつき、吠え、組み合う。光線と熱線が放たれ、爆発を起こす。爆炎が晴れた時、未だスーパーノヴァは健在だった。

 

「墓地の復活の福音を除外する事により、スカーレッド・スーパーノヴァは破壊を免れる!これでお前の場は…なっ!?」

 

 爆発の中から、シューティング・セイヴァー・スターがその姿を現す。ダメージを受けた様子はない。

 

「馬鹿な!?攻撃力は同じのはず!!」

 

 驚きと共に、ジャックは遊星の場を見る。伏せていた罠が、開かれていた。

 

「…俺は攻撃宣言時、永続トラップ、ディメンション・ガーディアンを発動していた。このカードが表側表示で存在する限り、シューティング・セイヴァー・スターは、戦闘でも効果でも破壊されない!」

「だが、これでお前の攻撃は終了!次のターンで蹴散らしてくれる!」

「いや、ここでケリをつける!シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴンは、墓地に存在する『スターダスト・ドラゴン』か、そのカード名が記されたシンクロモンスターの数だけ、追加で攻撃を行うことができる!!」

「何!?そうか、墓地には…!」

「俺の墓地にはスターダスト・ドラゴンと、シューティング・スター・ドラゴンが存在する!よって、シューティング・セイヴァー・スターは、3回の攻撃が可能!!

 2回目のバトル!スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴンに攻撃!!」

 

 再び、シューティング・セイヴァー・スターがスカーレッド・スーパーノヴァに迫る。痛みの蓄積した体はとうとう耐えきれず、超新星の竜は爆散する。

 

「スーパーノヴァ・ドラゴン…!」

「行くぞジャック!シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴン、ダイレクトアタック!!」

 

 突撃。もはや、ジャックを守るものはない。

 

「ぐ…ぬああああぁぁぁっ!!!」

 ジャック:LP1600→0

 

 

 

 決着。勝者、不動遊星。

 会場中が静寂に包まれる。Dホイールを降り、静かに佇む男がいた。

 ジャック・アトラス。彼は、ただ一言。

 

 

 ―――見事。そう呟いた。

 

 

 それと同時に、会場は大歓声に包まれた。誰もが興奮し、熱狂している。

 遊星とジャックは、拳をぶつける。それはまるで、あの時のデュエルのように。

 

「次こそは負けんぞ」

「ああ。またいつか、全力を尽くして、戦おう」

 

 二人は拳を解き、手を繋ぐ。更に歓声が上がる。二人を讃えるように、拍手が鳴る。

 二人の決闘者としての戦いは、まだまだ終わる気配を見せなかった。




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