戦闘描写って書いてて楽しいんですけど、魔法科高校の劣等生や
と〇るみたいな科学的な内容も絡んでくる描写って呼んでても難しいなと感じます。
そして、今話は結構書いて直してを繰り返しました。理由は後程...
それでは、どうぞ!
「蓮司」
「なんだ」
「掃除だ」
「あいよ」
風紀委員会本部に来た達也と蓮司はそれ以上何も言わずに掃除を始めた。散乱していたCAD、ばらばらの資料。達也はこれを見て黙っていることは出来なかった。
「いや、すまない…片付けようとはいつも思うんだ…」
「それは片付けられない人の典型的なセリフです。委員長がそれでいいんですか、渡辺先輩?」
「意外に君も辛らつだね、達也君…」
「悲しんでる暇があったら動いた方がいいっすよ、委員長」
「蓮司君…君もか…」
そんなやり取りをしながらも、1年生を主導に片付けが進んでいった。
そしてある程度目途が立った頃、部室に入室するものがいた。
「姐さん、お疲れーっす…って本部が片付いてる!?」
「委員長、ただいま戻りました…って本部が片付いてる!?」
「姐さんいうな!というか全く同じ感想を抱くな!?」
そんなやり取りをして二人の生徒が入室した。ここに来たということは風紀委員だろう。
「まったく…」
「ところでそっちの二人は?それに一人は紋なしですかい」
「先輩、その言い方は不適切化と思われます。この場合、二科生というべきかと」
新たに来た二人がそう言うが、
「ああ、新しい風紀委員の司波達也君に龍童蓮司君だ。先に言っとくが嘗めてかかるなよ?蓮司君はさっき服部と試合をして瞬殺したし、隣の達也君はその蓮司君と互角以上に渡り合ったんだ」
「な、マジですかい!」
「入学以来負けなしだった服部を!?それは有望株ですね委員長!」
摩利が紹介した瞬間、二人の風紀委員はテンションが一気に高くなった。これには蓮司と達也も驚かされた。
「意外か?」
「まあ、多少は」
「この学校はブルームだのウィードだの、そこに固執するものが多くてな。正直うんざりだったんだよ。だから真由美も十文字も、それぞれの組織からそういった意識の少ないやつを選んで風紀委員に推薦してくれているんだ。」
そこまで話し、風紀委員の二人は挨拶をした。
「3-Cの辰巳鋼太郎だ。よろしくな司波、龍童!」
「2-Dの沢木碧だ。君たちを歓迎するよ。司波君、龍童君」
そう言ってそれぞれが挨拶を交わす。すると沢木は達也と握手を行い、
「くれぐれも下の名前で呼ばないでくれ給えよ」
思い切り握りしめた。対して達也は驚きもせず、
「心得ました」
その拘束からするりと抜けた。
「へえ…やるじゃねえか、沢木の握力は100キロ近いのに…」
鋼太郎がそう呟く。すると次は蓮司にも同様に握手を求めた。
「君もくれぐれも気を付けてくれよ、龍童君」
それに対し蓮司は握手に応じ、同様に強く握られたが…
「あんたも気を付けてくれよ?下手にかかってこられたら手加減できねえかもだし」
そう言いさらに強い力で握り返した。
「ッ!?」
「おいおい真っ向勝負かよ!?やるなあ新人!」
「止めろ蓮司。失礼だ」
「本当に君は面白いね、蓮司君」
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それから、数日後。第一高校は大いに盛り上がっていた。一般の学校同様に、ここ魔法科高校にも部活動というものが存在する。唯一の違いは、魔法を用いた魔法系クラブと、魔法を使わない非魔法系クラブに二分されている点くらいである。そして今、魔法科高校は新入生を積極的に勧誘できる期間、通称、新入生勧誘活動期間に入っていた。
「なぜおまえがここにいる!」
「開口一番それか」
達也が若干呆れ気味に答える。目の前にいる少年は森崎駿。校門前の一件で言い争いになっていた際の一科生側のリーダー格であった生徒だ。事実、彼の成績は総合4位と優秀であり、今年度の教員推薦枠で風紀委員として活動することになっていた。
だがそのプライドの高さゆえに二科生を見下す発言が目立ってもいる。そして森崎は深雪に対して極端な尊敬の念を抱いているため、その兄であり二科生の達也が非常に気にくわなかった。
だが、ここにいるのは達也だけではない。
「質問に答えろ!なぜおまえのような…」
「うるせえよ紐野郎」
そう言いながら会話に入ったのは蓮司だった。
「な!?お、お前はあの時の!?何でここに!?」
「この度風紀委員長から直々に推薦を受けて入会したもんでね。それよりお前、よくここに入れたな。逆に尊敬するぞ」
「どういう意味だ!?」
「委員長は選民意識のあるやつを嫌う。お前のようなバカは入れるような人じゃないんだよ。分かったか、ガクブルビビり君?」
「お前、言わせておけば…」
そこでさらに騒ぎそうになったところに摩利が本部へ入ってきた。そして開口一番に怒鳴り声が響く。
「やかましいぞ新入り!ここにいるのは全員風紀委員だ、それ以上くだらないことで騒ぐな馬鹿もん!」
摩利にそう怒鳴られ、委縮する森崎。一瞬だけ蓮司を睨んだが、それ上の殺気で睨み返され、さらに委縮して席に座った。達也と蓮司も同様に席に着き、ようやく会議が始まった。
「諸君、今年もあのバカ騒ぎの一週間がやってきた!」
そう摩利が言い始めたのをきっかけに、風紀委員会本部の空気はピリッとしまったものになった。
「風紀委員にとっては新年度最初の山場になる。魔法の不適正使用や騒ぎを見逃さないよう、またくれぐれも風紀委員が率先して騒ぎを起こすことのないように!」
はいっ!と全員が返事をした。この統率力はさすがと言えるだろう。
「さて、皆にはもう一つ連絡事項だ。見ての通り、風紀委員にも新人が入った。新人は起立してくれ」
そう言われ、達也、蓮司、森崎の三人は立ち上がった。
「1-Aの森崎駿、1-Bの龍童蓮司、そして1-Eの司波達也、以上3名だ」
「…使えるんですか?」
すると一人の風紀委員が達也を指差しそう尋ねた。それに対し摩利は非常に楽しそうだった。
「安心しろ。森崎は教員推薦枠で入会。蓮司君は私が直々にスカウトし、実力を示した。達也君はそんな蓮司君と渡り合った者だ。疑うなら試合でもしてみるといい。」
その風紀委員が言っていたのは達也のことだったが、摩利は敢えて全員の経緯を紹介した。そこまで話を聞き、その風紀委員はそれ以上発言することはなかった。
「他に何かある者は?…では出撃!風紀委員の実力を見せてやれ!」
そう締めくくり、解散となった。
「…いい気になるなよ、龍童。渡辺委員長に推薦されたからって…」
「つまりお前は先輩の目が節穴だと主張したいわけか。ずいぶんな自信だな」
「な、そんなことは言ってない!…まあいい、雑草風情と仲良くしているお前に僕が負けるわけがない、それを証明してやる!」
「一人で勝負してろ。そしたら勝者も敗者もお前だけだ。よかったな」
それ以上の会話は不毛と判断し、森崎の発言を全てスルーし、達也とともに外へ向かった。
「んじゃ達也、俺はこっちの見回りだ。また後でな」
「ああ、くれぐれも問題を起こすなよ、蓮司」
「そっちも二科生だからって絡まれすぎないようにな。氷の女王を君臨させるなよ」
そんな軽口を言い合い、それぞれ見回りのために分かれた。
「さて、と…」
途中で蓮司は立ち止まり、両足にサイオンを集め始める。そしてある程度溜まったところでしゃがみ、そのまま盛大に跳躍した。そして屋上にたどり着き自分の担当区域を見始める。更に魔法を使い視力を上げ、全体をより細かく見れるようにした。
「偵察するなら高いところからってな」
正直半分おふざけもあった。この見回りにそこまで力を入れるつもりはなく、何かあれば駆けつけて、威嚇してビビらせればそれで十分と判断していた。それに蓮司は事前に摩利に頼み、部活動の一覧表ももらっていた。故にどんな部活動が暴れやすいか、ということも念頭に置きながら観察をしていた
そうして始めた観察もとい見回り。しかし、しばらくして不思議な光景を見る。
「あいつら…光井ほのかと北山雫、だよな」
そう、入学二日目の校門前の騒動の後、達也たちとともに挨拶を交わし、ともに帰ったメンバーの二人だった。その時聞いた話では二人は幼馴染であるらしかった。だからともに行動していることは何もおかしいことじゃない。問題は…
「…なんでスケボーに乗った女どもに担がれて、しかも委員長に追われてんだ?」
言葉にするだけでも、妙な景色だった。
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「止めて止めて下ろしてぇ!無理無理無理無理もう無理ぃ!」
ほのかは必死に叫ぶが止まってくれない。一体全体なぜこんなことになったのだろうか。
ほのかと雫は幼馴染であり、二人でよく行動している。だからこの新歓も二人で回ることにしていたが、ここで二人に誤算があった。
それは上級生たちの間では、暗黙の了解で新入生たちの成績が出回っていることだ。そしてそれはこの先の部活動、そして後に控える九校戦の実績のために教員たちも黙認している。そうなれば…入試成績総合2位と3位のこの二人が狙われるのは必然だった。
回り始めて早々に囲まれ動けなくなる二人。しかしここでもさらに予想外のことが起きる。
なんとこの新歓に卒業生が紛れていたのだ。その卒業生は二人を抱えると、颯爽とスケートボードに乗って去っていった。魔法を使用しているためかなり早く、人間の足では到底追いつけない。
そしてそれを見つけた摩利は、鬼の形相でそれを追いかけていた。卒業生に好き勝手されては風紀委員の名が廃ると、容赦なかった。
最早二人にはどうしようもなく、先輩たちのカーチェイスに身を任せるしかなった。しかもお互いに魔法を発動しているため揺れ方も半端じゃなく、もうほのかは限界で、雫も多少余裕があるものの流石に疲労が出ていた。
もう誰でもいい。これを止めてくれないだろうか。そう思ったときだった。
「摩利ってばずいぶん頭に血が上ってるねえ」
「魔法でケガするのは私たちだけじゃないのに。こうなったらもう一度魔法を…」
「悪いな、あおり運転で逮捕だ。なんてな」
そんな声が聞こえた瞬間、卒業生二人は突然何かに絡まれ、強制的に停止させられた。
「は!?」
「な、ちょっ!?」
突然の急停止に驚く卒業生。そして急停止したせいで空中に投げ出される雫とほのか。
「「きゃああぁぁぁっ!」」
「おっと、わりい」
そう呟くと、両手にサイオンを瞬時に集め、そのまま伸ばして二人をうまくキャッチする。二人はつむっていた目を開くと、そこには見知った顔があった。
「「蓮司さん!」」
「よう、変わらず仲が良さそうだな」
そう言って笑う蓮司。その姿を見て、二人はようやく落ち着きを取りもどした。同時に、自分の現状に気づき、驚く。
「え、ていうか私たち今空中に…な、なにこれ!?」
「これ、サイオン?それが私たちを掴んで…こんな魔法、見たことない」
厳密には魔法じゃないがな、と蓮司は考えながら驚いている二人をゆっくり下ろす。地面に二人の足がついたところで、今度はあきれ顔を見せる蓮司だった。
「お前ら、新歓初日に攫われるとか…なんかこの間といい、ついてねえな」
「あはは…でも本当にありがとう、蓮司さん」
「蓮司さんはここで何を…え、それ風紀委員の腕章?」
「柄じゃねえがな。腕っぷしだけ買われて風紀委員入りだ」
「ちゃんと人柄だって評価しただろう。嘘はつかないでくれよ、蓮司君」
そう言ったのは卒業生二人の拘束を終えた摩利だった。卒業生も突然の急停止で目を回しており、捕らえるのは比較的簡単だった。
「それにしてもよく進行方向が分かったな。よく先回りして罠を張ってくれた」
「屋上から観察してたらそいつらが見えたもんで。スケボー乗ってたんで多分バイアスロン部に向かう気がして先回りできたんすよ。そこまで行けば、後は罠を張るだけっす」
「流石の洞察力だが、屋上からだと?相変わらずめちゃくちゃというか…」
苦笑しながら摩利は感想を述べた。
「とにかく助かった。私はこいつらを連れて行くから、引き続き見回りを頼むよ」
「あいよっす」
そこで摩利とは別れた。残されたのは一年生たちのみ。
「…私たち、どうしよう?」
「うん…」
「興味があるならこの先にSSボードバイアスロン部の練習場がある。行ってみるといいんじゃねえの」
そこで蓮司が提案し、二人はそれに乗ることにした。正直、あの会場には戻りたくなかったので非常に助かる提案でもあった。
「わかった、じゃあ行ってみるね。蓮司さん」
「おう」
そう短く返し、蓮司は会場の方に戻っていく。
「蓮司さん!」
去ろうとする蓮司に声をかけたのは、ほのかだった。まだ何かあっただろうかと不思議に思い蓮司が振り返ると、
「助けてくれてありがとう、蓮司さん!また今度、一緒に帰ろうね!」
そう笑顔で呼びかけた。わざわざそんなことを大声言うのかと若干呆れながらも、蓮司も笑って返事をした。
「ああ、またな」
一方その頃。別会場、第二小体育館、通称闘技場にて。二科生の風紀委員の司波達也が上級生の桐原武明を魔法の不適切使用により拘束し、それに逆上した剣術部員が達也を襲ったが、誰一人傷つけることなく無力化するという事件があった。
「なあなあ達也君聞かせてくれよ。別れる前に俺になんて言ったっけ?『くれぐれも問題を起こすなよ、蓮司』だっけ?そう言った君が何で初日からそんな風に話題になってるの?実は君も問題起こすの好きなんじゃないの?是非とも君の所見を聞きたいもんだね達也君?」
「分かったから静かにしろ蓮司…俺だって好きで乱闘騒ぎにいたんじゃない…」
はい、というわけで第12話でした。いかがでしたでしょうか。
今話は風紀委員会入りから新歓初日まで。というか話の区切りが思ったようにいかなく何回か書き直していました。遅れていた理由その1です。
そしてやっと今話からタグにも入れていた「魔法科高校の優等生」要素を入れることが出来ました。これからもう少し優等生要素も加えていきたいです。何せ優等生の本番は九校戦編なんで!
そして遅れていた理由その2。それが蓮司君とほのかちゃん、雫ちゃんの最後のシーンです。
前にも話しましたが、私は魔法科高校の劣等生のキャラの中で光井ほのかちゃんが一番好きです。なので、少しでも蓮司君との絡みが欲しかったんです。ただあんまりやりすぎると、とある要素が確定しちゃうので、強調しすぎないようにしたつもりです。うまく出来てたかな...
繰り返しますがヒロインは確定してはいません。今後の展開次第です。
それでは次、13話でお会いしましょう。それでは!