そして暫くすると松葉がこう言った。
「アリアとワトソンが動いたわ、建造物の反射音を再補足。
2人は車で移動開始、都道482号線を北東で移動速度は56㌔。未だ速度継続中。」
「北東ともなると行先は何処なんだ?」
キンジがそう呟くとダイアナが何やら携帯を操作すると地図情報と共に行先を
ピックアップした映像を見せた。
「恐らくですがこのまま進めば青海線となります。」
「となると電車に乗り継ぐ・・・いや、そうなるとしても
何の目的なんだになりそうだ。」
そう言っていると松葉はワトソンが運転する車の進路から
とある場所の一覧を見せた。
「一応アイツが行きそうな場所をピックアップしておいたけど車の追跡は
続行させるから後は頼むわよ。」
そう言うとそれとと言ってキンジに向けてこう言った。
「アンタ気を付けなさいよ、何時もアンタ危険な事に
巻き込まれてるんだから!」
「おお、分かってる。じゃあ行ってくるぜ。」
「行ってきなさい。」
キンジと松葉は互いに短い言葉であるがそれだけ信頼していると言う
証拠であることを認識したミシェラとダイアナは少しむっとしていた。
そしてキンジとミシェラがダイアナが運転している車において
まずはミシェラがこう切り出した。
「遠山、これは私が松葉に頼んで調べて貰ったワトソンの経歴だが奴は矢張り『イ・ウー』だと推測されるだろうな。それに奴め、正々堂々をしない理由が
これとは何とも情けないな。」
「まあ武偵校じゃあこう言うのは幾つかあるし俺も一年の頃は
一人か二人学年にいたから慣れているが何故奴が偽ってまで神崎って言う
歩く爆弾に言い寄るかだな。」
全く意味わからんぞと言っていると恐らくだがとミシェラはこう答えた。
「奴はアリアの信頼を勝ち得ようとしているのではないか?」
「信用だと?」
「ああそうだ、あそこで自分がアリアの母親を華麗に助けると言う功績を
見せつけることでアリアの信頼を勝ち取り自身をパートナーだと
認めさせることであろうがその目論見は我々の手で台無しになったんだ。」
「成程な、だからこそ俺達を目の敵にしていたのか。」
「ああ、全くいけすかん奴だ。貴族と言うのであれば正々堂々と
立ち向かえと思いたいな本当に。」
そう言っていると今度はダイアナがこう切り出した。
「其れとですが『MI6』からの報告ですが如何やら『リバティー・メイスン』はグレナダ側に着くと言う情報が入りましたのでこちらはディーンとして
行動する事が決まりましたのでご報告させて貰います。」
ダイアナがそう言っているとキンジの携帯から松葉がかけてきたのだ。
「オオ俺だ、そっちは何か進展あったのか?こっちは今482号線に
向かっている。」
『OK、こっちからの報告なんだけどアイツら汐留JCTを通って行ったけど
そこからは不明ヨ。今そっちから監視カメラをハッキングしてアイツの居場所を
探知しているからもう少し時間頂戴。』
「オオ分かった、じゃあこっちは位置を特定してみるから。」
じゃあなと言って通話を切るとダイアナがこう言った。
「そこからですと押上に行きそうですね。」
「押上・・・もしアイツがヒルダと出会うとしたら何処だと思う?」
「そうだな・・・出来るだけ人気が無くて出会いやすい場所。」
「それでいて気づかれなく且つ隠れやすい場所となりますと。」
そう言って暫く探していると松葉から再度連絡が来た。
「おお松葉、それで分かったか場所?」
『ええ、近くのコンビニの防犯カメラからだけど真っすぐ行って
その先にあるのは・・・『東京スカイツリー』よ。」
「東京スカイツリー・・・だと?」
キンジがそう言うとミシェラとダイアナが目を大きく見開いて地図を見ると
コース的には確かにここだと確信すると車は猛スピードで向かって行った。
「まさかここだとはな。」
「ああ、考えてみれば隠れやすくて人気など今はない。」
「それにまさかこんな所に来るなんて誰も考えつかないでしょうしね。」
キンジ達はそう言って駐車場にあるワトソンの車を見つけてキンジ達は
ここだなと確信してキンジが金網を超えて入って中から
ミシェラ達を入れようとすると・・・背後から聞き慣れた声が聞こえた。
「おや、遠山君にジャンヌさんにドーンさん。どうしたのですか
ここに何か用でも?」
「!!・・・ナンダ天草か。」
「何だとは酷いですね遠山君。」
天草がそう言って現れると何やら大きな花束を持って現れたのだ。
「何だその花束?」
そう聞くと天草はそれを見せつけてこう答えた。
「ええ、理子さんから頼まれましてお届けしに来たんですよこちらに。
それで皆さんは何か?」
そう聞くとキンジは事のあらましを説明すると天草はこう言った。
「成程そうですか、となれば理子さんが頼んだこれは・・・
そういう意味でしたか。」
そう言って自分しか分からないナニカを感じ取って笑みを浮かべると
天草はこう言った。
「でしたら参りましょう、この戦いは如何やら僕たちにとって
因縁深そうですからね。」
そう言うとキンジは全員に向けてこう言った。
「よし・・・行くぞ。」
「「「オオォォォォ!!!」」」
そう言って全員武器を構えて向かって行った。
次回はワトソン・・かも?