「あむ、美味いなこのたこ焼きと言うのは。」
「明石焼きも美味しいですよ、チーズも中々良いですね。」
「私餅入りが好き。」
ミシェラ達はそう言いながらたこ焼きと明石焼きを食べていると・・・
メーヤとクリスが明石焼きを刺している爪楊枝をキンジに向けて・・・
差し出してきたのだ。
然も2人はキンジに向けてこう言った。
「「Say.ah。」」
英語でそう言って2人は赤面で・・・恥ずかしそうにしながら見せるのを見て
キンジは・・・どうしようかと思って遂に観念して順番に食べたのだが緊張しすぎて味など理解できなかったのだ。
そしてその後はお返しとしてたこ焼きをやったら2人は喜んで食べたけど・・・
終始ミシェラの表情が無だったのは・・・怖くて言えない。
そして最後に打ち上げ会となるのだがこれが・・・悪夢だ。
武偵校では打ち上げの際に夜体育館を解放して・・・『武偵鍋』と言う闇鍋を
執り行うのだ。
食材はアタリとハズレの2種類のチームに分けて執り行う事となったため
3年であるが何処にも所属していないメーヤはキンジ達のチームに加わった。
鍋の方は肉類は松葉が野菜と魚は天草とメーヤ、デザートは詠が担当となり
残ったキンジ、ミシェラ、ダイアナ、クリスの4人が闇鍋担当となり鍋について
最も多分理解してないのが・・・クリスだと思っているのだ。
何せ戦場暮らしであったがために通常時に鍋料理には入れないと言うあたりで
何を出すのか見当がつかないためキンジ監修のもとで持ってこさせた。
そして普通ならば奇数の担当は調味料だが偶数である為松葉が担当となった。
そしてこの鍋も普通ではない、蓋はシルクハットみたいな形状で天井部分には
開閉可能な小窓がありそこから具を取り出すと言う明るい所でも闇鍋を
行わんがために開発したと言っても過言ではないものである。
そして松葉がそろそろねと言って調味料を入れた。
「入れるのはこれ・・・鮫肉を数時間煮込んでそれを片栗粉で溶かして
トロメタ奴、これを鍋に・・・投入!」
そう言った瞬間に一瞬だが匂いが・・・鮫特有の匂いがキンジ達の嗅覚を
刺激して・・・悶絶した。
「「「「「「「「!!!!!!!」」」」」」」」
その匂いでもうヤバいと思っている中で続いて行き更に投入が続いた。
「次に入れるのは大豆、そんで最後に・・・ポンカン入れてハイ終わり。」
「・・・もう何が何なのか分からないぞこの鍋、俺クリスの奴しか知らんぞ。」
キンジがそう云う中で・・・数分して鍋から匂いが経ちこんできたため
先ずはと言って予め決めた・・・キンジから始まった。
「じゃあ・・・行くぞ。」
南無三と言って取り出すと出てきたのは・・・洋食でよく使っている
牛脂だった。
恐らくはミシェラだと思っているともう一つ入っていた。
それは・・・鮫の煮凝りであった。
「・・・畜生。」
キンジはそう呟いて食べてみて・・・
「うぶう!?」
あまりのまずさに吐きそうになっていた、牛の油のきつさに鮫の煮凝りの
溢れ出てくる臭さが鼻を突き抜けたがために意識が飛びそうになっていた。
「では次は僕ですね。」
そう言って天草が出したのは・・・ポンカンであった。
「・・・これですか。」
天草はそう言って食べて・・・甘さと臭さが際立つそれにぞわっとしていた。
「じゃあ次は私・・・・!!」
次に松葉だと言って出したのは・・・コーンであった。
まだマシねと思いながら食べていると今度はミシェラが取って出てきたのは・・大豆の山、詠は何やら草の様な物があったので何だと思って食べるとクリスが
こう言った。
「あ、それ。私が武偵校のビニールハウスで見つけた奴。」
「!?!?!?!」
それを聞いて顔を真っ青にしていた、あそこにあるのはダキュラが使う
拷問用の奴で中には毒性の強い者が含まれていたはずだぞと思っているとキンジがこう続けた。
「大丈夫だ!俺がちゃんとチェックしたから大丈夫だ!!」
な!と言っているが詠は・・・今にも泣きそうな表情で食べ続けていた。
次にダイアナの番になって取り出したのは・・・アップルパイであった、
まさか自分がいれた物を自分が食うと言う展開に恐ろし気に食べて・・・心の中で断末魔を上げていて最後にメーヤだと思っているとメーヤはこう言った。
「神よ、私はこれより禁忌に触れます。願わくば・・・私にお救いを!!」
そう言って出したのは・・・豆であったが何だか少し・・・黒いなと思っていて食べてみて・・・震えるのを見てキンジは内心謝っていた。
「(すまないメーヤ、それ俺が持ってきた・・・黒豆だ。)」
然も黒い液体も入れた奴をなと思いながら食べているのを見届けた後に
中にある奴を棄てて外で鍋を洗っている中で周りを見たが
既にそのほとんど人間が・・・いなくなっていた。
あのまずさに全員が逃げたのだろう、今頃保健室は満席だろうなと思っていると天草は鍋に水を入れ直して今度は釧路昆布を入れてそこからは・・・
普通の鍋料理がやっと執り行われることとなったのだ。
やっと普通の鍋。