「・・・何だと・・・!!」
キンジはそれを聞いて目を見開きながら理子に喰いかかろうとすると松葉と天草がキンジの両肩を抑えてこう言った。
「抑えなさいキンジ。」
「相手の動向を探るのも武偵の仕事ですしここで彼女を取り押さえたい
気持ちは分かりますが落ち着いてください。」
それを聞いてキンジは分かったと言って座ると理子はキンジを煽る様に
こう言った。
「オイオイ、アタシは手前の兄貴の仇だぜ?そんな悠長に構えて良いのかよ?」
「喧しい、速く手前の目的を教えろ。」
キンジがそう聞くと理子はにこやかにこう答えた。
「へへへ~、私の目的はただ一つ!」
「経験値稼ぎだよ♪」
「「「!!!」」」
キンジ達は理子の目的を聞いて目を見開くが理子はこう続けた。
「何せジャックだからねえ。何回もやればそれなりの武偵が調査に来るでしょう?だ・か・ら、理子の経験値稼ぎの為に利用したんだよ♪」
「手前・・・そんな事の為に・・・兄さんを!!」
だんとキンジは机を思いっきり叩くが理子はそんなの気にせずにこう続けた。
「まあね、君のお兄さん滅茶苦茶強かったからさあ・・・
勧誘したんだ『イ・ウー』に♪」
「『イ・ウー』・・・・」
「それが貴方達の組織の名前ですか?」
キンジに変わって天草がそう聞くと理子はこう答えた。
「その通り♪だからさあ・・・キー君も来なよ『イ・ウー』にさ。
兄弟揃って私と」
「・・・ふざけんな。」
「はい?」
理子は何でと思っているとキンジはこう答えた。
「手前の言う通り兄さんが生きているとしてもだ、あの正義超人みたいな
兄さんが手前みたいなテロ組織に入っているとは思えねえ。そんなの信じる訳ねえだろうが!!」
キンジは理子に向けてそう言うと懐に手を忍ばせてこう言った。
「逮捕するぜ『峰 理子』容疑は爆弾を使用した殺人未遂と無線兵器使用に伴う銃刀法違反だ。」
そう言うと松葉と天草も武器を構えようとすると理子は・・・
ニヤリと笑ってこう言った。
「何でアタシがこんな所を待ち合わせ場所に選んだと思ってんだ?」
「何・・・まさか!!」
キンジはそれを聞いて目を見開いた瞬間に・・・爆発が起きた。
「「「!!!」」」
キンジ達は突然の事で驚いて外に目を向けた瞬間に今度は・・・
壁が爆発したのだ。
「ハッハー!万が一に備えて仕込んで良かったぜ遠山キンジ!」
そう言いながら理子は壊れた壁に向かうとキンジに向けてこう言った。
「そういやあアリアは今日の夜7時の羽田にあるイギリス行の
チャーター便に搭乗して帰るって話だぜ!!今行けば間に合うかもな!!」
じゃあなと言って笑いながら立ち去るのを見てキンジはくそ!と言って
地団駄踏むが松葉は今の理子の言葉を聞いてまさかと言ってキンジに向けて
こう言った。
「ねえちょっと待ってキンジ!あいつ経験値稼ぎって言ってたけど
その多くが爆弾で大体が大型の乗り物だったわよね!?」
「「・・・ああ、兄さんの事で俺も調べていたからな『武偵殺し』に
ついてな。」
キンジがそう言うと松葉はこう続けた。
「今まで『武偵殺し』は乗り物関係で最初は嫌がらせ程度だったけど
少しずつ大きくなって最終的には大人数が乗る程の乗り物になって
また小さい乗り物に戻るを繰り返していた!そしてあいつが今回狙うのも
勿論大型。」
するとそれを聞いた天草も片手を顎に添えてこう続けた。
「先ほど彼女はこう言ってましたね。『アリアは今日の夜7時の羽田にある
イギリス行のチャーター便に搭乗して帰る』と。」
それを聞いてまさかとキンジは2人を見回すと松葉と天草はこくりと頷いた。
そう・・・彼女の次の狙いは・・・。
「「「アリアとイギリス便のチャーター機!!!」」」
「キンジ!こっちだ!!」
「カイズマス!大丈夫か!?」
「ああ!いきなり駐車場に止まっていたトラックが無人だったが
いきなり爆発したと思えば今度は建物だ!今中にいた武偵校生が避難誘導していて援軍を送る様に伝えている!!これから他に爆弾があるかどうかを
調べるそうだから俺達も」
「カイズマス!悪いが今すぐ羽田空港に行ってくれないか!?」
「何言ってるんだ!今は爆弾の」
「もう無えよ。」
「・・・何?その根拠は??」
カイズマスはどうしてと聞くとキンジはこう答えた。
「車の中で話す!今すぐにイギリス便に乗らないと・・・兄さんの惨劇が
また繰り返される。」
「!!!」
カイズマスはそれを聞いて驚いた。
今度は飛行機だ。
何かあったら間違いなくあの時以上になると分かってしまったのだ。
キンジの兄が消息不明になったのは豪華客船・・・つまり海だ。
あの時は脱出用のボートがあったから良かったが今回はそうではない。
空の上で何かあれば間違いなく助からないと知っているからだ。
そして暫くしてカイズマスはこう答えた。
「・・・分かった。乗れ!車の中で聞こう!!」
そう言ってカイズマスは車に乗せるとキンジはこう答えた。
「助かる!!」
そう言って3人は車に乗り込んだ。
「何だって!犯人は『峰 理子』で『武偵殺し』の張本人!!」
「ああ、間違いない!あの時防犯カメラの映像には理子が映っていた。
丁度ラジコンの電波内だ!それに考えてみれば理子は変装の名人だ!
あのバスジャックの時に生徒の一人に化けていたとしても不思議じゃない!だからあの時丁度良くあの車が現れたんだ!!」
「もしそれが真実だとして動機は何だ!?」
「分からねえ!あいつは『経験値稼ぎ』って言ってたけど本当かどうか
分からねえから急いでくれ!!」
「分かった!今なら後20分で羽田空港だ!間に合わせるぞ!!」
しっかり捕まってろと言ってカイズマスは更に車のスピードを上げた。
現在17時35分。
残り・・・1時間25分。
次回は羽田空港へ!