午後17時55分。
羽田空港入り口
「良し着いたぞ!飛行機は分かるか!?」
「ああ!確かイギリス便のチャーター機だ!!」
「・・・それなら19時発の便だ、余裕で間に合ったが問題は」
「ああ、理子を見つけ出す。あいつは変装の達人だからもう既に忍び込んでる
可能性が高いな。」
キンジの言葉を聞いてカイズマスが頷くと天草がこう提案した。
「取敢えずは飛行機に搭乗しましょう。先ずはそれからです。」
そう言うと確かになとキンジがそう言って向かって行った。
「スミマセン武偵校です。少しですが中に入っても宜しいでしょうか?」
「宜しいですが一体何事で?」
飛行機と空港を繋ぐ通路の出入り口付近で職員がそう聞くとキンジは
こう答えた。
「・・・これは未だ仮定なんですがハイジャックされるという声明が
ありました。」
「!!」
「それで中に入って確認したいのでそれと中に武偵校生徒がもう一人いますのでその人・・・『神崎・H・アリア』とも合流したいので中に」
「ははははい!今すぐに!!」
それを聞いて職員はどうぞと言って中に入れてくれた。
そしてキンジと天草と松葉とカイズマスは揃って内部に入った。
するとキャビンアテンダントがキンジ達を見て来るとキンジは先ほどの事を
伝えた後にアリアのいる場所は何処かと聞いて・・・個室に案内された。
「確かこの飛行機は『ANA600便』だったからあの有名な
『空飛ぶリゾートホテル』だったな。」
「一階はバーで二階は総勢12部屋のセレブご用達の飛行機。」
「おまけに片道20万円って無駄に高い正にハイジャックするには
うってつけの飛行機よね。」
「理子が何故ここを・・・いや、分かり切っていたか。」
キンジはそう言ってその目的をこう考えた。
「(目的は兄さんと同じように有名な武偵を殺す事。それだったら
確かにアリアはうってつけの鴨だ。)」
そう思って内部に入ると既にアリアがそこに座っていた。
「き、キンジ!?」
「呼び捨てするようにって言った覚えはないぞ。」
キンジはアリアに向けてそう言うとアリアがじろりと睨んでこう聞いた。
「何の用ヨ。」
そう聞くとキンジはこう答えた。
「お前に教えておこうと思ってな
『武偵殺し』がこの飛行機に忍び込んだぞ。」
「!!」
アリアはそれを聞いて目を見開きながらキンジに問い詰めた。
「何でアンタが『武偵殺し』がいつ来るのか知ってんのよ!?
どうやって知ったの!!だってあれは」
「そいつは簡単だアリア・・・『武偵殺し』が俺に直接接触したからだ。」
「直接って・・・正体を知っているのでしょう!?早く教えなさい!
アンタはアタシの」
「知りたいのなら教えろお前の目的を。」
「・・・アンタには関係」
「松葉は情報についてはプロだからお前の身の回りの事は熟知している。
お前には血の繋がらない妹がいる事も・・・お前の母親が服役していることも」
「ママは犯人じゃない!!」
アリアはキンジの言葉を遮るかのようにそう言うとこう続けた。
「ママは犯行時刻ずっと私と共にいたわ!イギリスにずっといたわ!!
証拠だってあるのに日本政府はそれを一蹴してママを刑務所に入れたのよ!
懲役892年なんて言う長期間・・・ううん、間違いなく終身刑。
だからアタシはママを助けるために幾つものミッションをクリアしてきた!
アタシのパートナーになれる人間を探しながら・・・日本まで来て
やっと見つけたのがキンジだったのに・・・アンタにはもう仲間がいた。
大勢の仲間に恵まれて・・・教員室でアンタのこれまでのミッションデータを見て何人ものAランク相当の連中とグループを作ってアタシとは正反対・・・アンタをバスジャックの時に見て・・・内心嫉妬したわ。アタシが逆立ちしても
手に入れられない仲間を手に入れていて・・・アンタを手に入れればアタシもって思ってて・・・けどアンタハアタシの誘いを断り続けてた!
アタシのパートナーになれるのはアンタだけなのにアンタは・・・
アンタハ・・・!!」
そう言うとアリアは等々・・・顔を俯かせてこう呟いた。
「イギリスに戻ってもう一度探そうと思って・・・
アンタ知っているんでしょう?アタシの二つ名。」
「ああ、『カドラ』、双剣双銃の名前とアリアのもう一つの意味・・・
『独唱』つまりたった一人の曲。それらを統合して
『たった一人の双剣双銃の使い手(カドラのアリア)』。」
それがお前だというと等々アリアはこくりと頷くしかなかったが
キンジはこう続けた。
「まあ確かにお前みたいなSランク武偵に見合う奴なんてそうはいないし
パートナーって言うよりドレイだって言ったほうが気が楽かもしれねえが
お前は一つ大切なことを忘れている。」
「・・・・?」
アリアはそれは何だとそう思っているとキンジはアリアの目の前に立って
こう言った。
「仲間ってのは欲しいんじゃなくて自分から作るんだ。上から目線じゃなくて
心の底から助けたいって思う連中と・・・お前にもいたんじゃないか周りに?」
お前が見ていないだけでと言ってぷくーと頬を大きくしてプイッと逸らすが
キンジはこう続けた。
「大人になれアリアお前に足りないのは相手に合わせる協調性だ。それをやって初めて俺達武偵は戦えるんだ。」
良いなというとキンジはこう続けた。
「お前に教えるぜ、『武偵殺し』の正体を。」
「!!」
アリアはそれを聞いて誰だという目線をキンジにぶつけていると
それはとキンジが言う前に・・・。
パーンと銃声が飛行機内に響いた。
次回は理子の本当の姿。