「お前ら・・・一体何なんだ?」
キンジがそう聞いてきたのだ、何せ相手は見たこともない存在。
見た目からしても妖怪と同じなのかと思っていると近くにあったナニカが
被っていたマスクを取って暫くすると・・・音声が流れた。
『我々は君達と戦う理由はない』
『!?』
それを聞いてキンジ達は本当なのかと思っていると音声を伝えているナニカは
こう続けた。
『我々は星から星へと渡り歩き、その種族を狩猟する狩人。
だが滅ぼす為ではない事を承諾して欲しい。』
「・・・狩猟・・・何のためにだ?」
ミシェラがそう聞くとナニカはこう答えた。
『我々はその星の種族をの中で最も力ある手合いを狩る事で自らの力を仲間に
見せつけ初めて一人前だと認識させるのだが我々にはそれに伴いルールを
設けている。』
「何でしょうか・・・そのルールとは。」
メーヤが聞くとナニカはこう答えた。
『大まかであるが①我々は武器を持たぬ年寄りや女子供、妊婦相手には攻撃せず
武器を保有する者だけを目標とせよ。②勇敢な戦いて相手には賞賛し性別に関係なく対等に戦う事、③味方の手は借りるな、④敗北したら自ら命を絶て、決して敵の
傀儡になれ果ててはならぬの4つだ。そこの男は勇敢にも雄々しく戦い
捕まったその恥を注いでくれた、礼を申す。』
「別に・・・って言うか自爆ってたかが1回程度の敗北で」
『君達にとってはたかがかもしれんが我々にとってはそれ戦士としての侮辱と
同じだ、彼は此の儘死ぬ。それが掟だ。』
そして遠くに行ったナニカは左腕にあるリストバンドで何か操作していると
暫くして海の中に入って行った。
暫くの間は海に黄緑色の血が出ていたがその後直ぐに・・・自爆した。
大爆発の音がしてキンジ達は振り返ると大柄のナニカはある物をキンジのもとに置いた。
「何ですこれ?」
クリスがそう聞くとナニカはこう答えた。
『我々の同胞に名誉ある戦いを示してくれた礼としてそれをやろう。』
そう言って置いたのは黒い・・・ハンドバングルみたいな形状をした
何か分からない物であった。
すると大柄のナニカはキンジに向けてこう言った。
『我々はこの星にまた来るであろう、それまでに研鑽を積み。更に己に
磨きをかける事だ。』
そう言って離れようとすると・・・ジーサードがナニカの目の前に立って
こう言った。
「おいマテや、俺と戦えよ。」
そう言ってきたが大柄のナニカはこう答えた。
『生憎だが私は戦わない、そう言う掟だ。そしてお前には武器が無い、
そう言う者とは戦わない仕来りだ。』
「武器ならあるぜ・・・これだ。」
ジーサードはそう言って左腕を構えるが・・・近くにいた他のナニカが
ふんと言って・・・蹴りを喰らわした。
「ごば!」
其の儘ジーサードは壁にめり込んで其の儘倒れるとそのナニカは
大柄のナニカに向けて膝を曲げ地についていると大柄のナニカはこう言った。
『今回は大目に見るが・・・次は無いぞ。』
そう言うと其の儘全員宇宙船に乗って其の儘・・・立ち去って行った。
後に残るのはボロボロになったキンジとバスカービルとジーサードだけで
あった。
あの後だがキンジは怪我の事もあり一日様子見で入院したがその次の日が
テストだったがために入れ違いで退院する天草によって一夜漬けの勉強を
余儀なくされ疲労が残っている中で試験に臨むこととなった。
ジーサードについてだが・・・結論から言えば彼は姿を晦ました。
同じ病院にいたはずだが如何やらその日の早朝に・・・キンジ達が起きた時には既にいなかったらしい。
彼が何処に行ったのかは誰にも分からない、無所属とも相まって情報は
そこで途絶えてしまったからだ。
ジーフォースの遺体は研究員も含めてだが金一が何処かのお寺の無縁仏として
弔ったそうだ。
ナニカキンジに対して言いにくそうなことがあったがそれは当人が
言うであろうと思って何も言わなかった。
だが悪い事だけではなかった。
先ずはポーナが正式にキンジ達のメンバーに加わった事。
そしてナニカが放棄した武器が手元に残った事である。
透明化はないがそれ以外の武器が幾つも手に入ったのだ。
プラズマキャノン、槍、レイザー・ディスク、ブレードと言った武器と長から貰ったリストバンドみたいな奴。
最後のはキンジが貰った奴であり一体何なんだと思っていた。
すると天草は全員に向けてこう言った。
「まあ、それは何かあった時に良いでしょうと問題はこっちですね。」
そう言って目の前にあるのは・・・幾つか刃毀れや割れた個所がある
鎧竜剣である。
「この剣は正直な所直すにしても鍛冶師見つけることから始めないと
いけません、確か京都に其の専門がいたはずですからそちらに送っておきます。
ですので遠山君、決して使わないでくださいね。」
危険ですからというとキンジはそれに対して了承した。
それと戦利品は今回全部キンジに所有権があると言う事でキンジの物となり
アムドの平賀に一度提出して再開発させているのだが当人は驚きながら
こう言っていたそうだ。。
「凄いのだこの武器!全部今の技術では不可能なもの満載なのラ!!点検がてら新開発するから暫く仕事は休んでこれを専門にするのラ!?」
そう言って暫くの間平賀の部屋は何やら色んな金属音が聞こえているのは蛇足であろう。
そしてこれから暫くは平和が続くかなと思っていたが・・・高天原先生から
呼び出しを喰らった。
「遠山君、重要な連絡がありますからこれから一緒にマスターズに
行きましょうね。」
インケスタの授業を終えた後に呼び止められたキンジは一体何だと思って
付いて行ってエレベーターで・・・5階にへと上がって行った。
「(5階か・・・始めて行くな。)」
キンジはそう思いながら上に向かうとキンジは高天原先生に向けてこう言った。
「遠山君にはこれから校長先生にとある依頼が来ていますので。」
「・・・校長先生?」
キンジはそれを聞いて何だと思って思い出そうとしても・・・
思い出せなかった。
何時も会っているはずなのにと思うだろうがそれは彼・・・
『緑松 武尊』の特技なのだ。
「『緑松』さん失礼します、遠山 キンジ君を連れてきました。」
「はいはい、どうぞ。」
扉の向こうからの声を聴いて見えたのは・・・お兄さんともオジサンとも
つかない男がデスクについていた。
『緑松 武尊』、またの名を『見える透明人間』
一見すれば特徴のない只のヒトで然も矛盾しているかのように聞こえるが
実はこれが彼の恐ろしさなのだ。
彼は心理学的方法で自分を透明・・・つまり印象を残さない様に
しているがために出会えば最後、何故?という間に終わるという
ある意味幽霊よりも厄介な存在なのだ。
すると『緑松 武尊』はキンジに向けてこう言った。
「遠山キンジ君、君に指名でクエスト依頼です。」
「依頼・・・俺Eランクのインケスタ」
「それは貴方が試験をボイコットしてますからね、それにここ最近の
君の戦果には目を見張りますからね。」
「・・・知ってたんですね、俺は貴方の事知らないのに。」
「校長ですから。」
『緑松』はそう言うが正直な所完全に彼に対しては敵わないと直感で察知して
比較的に逆らわない様にしようと思っているとそれではと言って
ある資料を渡した。
「依頼者はロシア国防大臣、暫く日本に滞在するらしいから
その間の娘さんの護衛でとある学校に行ってもらいたいんだ。」
『緑松』にそう言われてその学校に関する転入手続き書と共に
その学校のチラシが入ってあった。
其れにはこう書かれていた。
『一桜学園』
これがキンジにとってある意味試練の始まりだったとは・・・
言うまでもなかった。
次回では拙作の『予測不可能者 遠山キンジ』みたいな全員とはならないから
ダイジョウブダヨ♪
キンジ『不穏しかねえええ!‼』